ＨＴＴとダンガルド魔術学校の提携により開発された、新しい魔法大系。ＨＴＴの代表的製品である「ピグマリオン」に、専用メモリチップを装着して運用する。「ピグマリオン」さえ持っていれば誰でも使用できるのが強みといえよう。
　ただし、本式の魔法ではない（０レベルとして勘案される）ため、以下の弱点を持つ。

　・すべての消去魔法の対象になってしまう。他の魔法と複合するタイプの簡易魔法が消去された場合、まず簡易魔法が優先して消去される。
　・発動形態が違うため、陰陽師の「符術」によって必要カウントを減らす事が出来ない。
　・同上の理由で、「魔力操作」によって発動値を下げる事が出来ない。
　・射程距離が短い。敵に対して発動する場合、射程距離内にいてなおかつ魔導力（相手抗魔力）ジャッジに勝たなければならない。
　・２つ以上の簡易魔法の同時発動および重ね掛けは出来ない。
簡易魔法カートリッジ
種別 周辺機器 重量 ０ 価格 １５，０００ｖ．
《メモリーチップ》
　このアイテムは、《メモリースロット》を持つアイテムに装着する事で使用可能となる。
《起動》
　このアイテムを使用する場合、戦闘行動を使用して《起動》を宣言しなければならない。《起動》を宣言しなかった場合、簡易魔法は使用できない。
《起動限界》
　このアイテムにより同時に起動できる簡易魔法は２つまでである。組み替えには戦闘行動を要する。
　「ピグマリオン」の機能を利用して、簡易魔法を運用できるようにするためのオプション。メモリースロットに装着して使用する。
　「ピグマリオン」にインストールされる専用ドライバプログラム起動のために１行動を使用するが、それ以後はショートカットキーの運用により、他の魔法や行動に割り込んで使用する事も可能となる。
Ｍ−Ｐｈｏｎｅ
種別 その他 重量 ０ 価格 ５８，０００ｖ．
《マジカルフォン》《エスポラント》
　０−Ｐｈｏｎｅ（ＮＷ／Ｐ１０２）参照。
《起動・改》
　このアイテムを使用する場合は《起動》の効果を変更し、何らかのジャッジの際に対抗タイミングで《起動》を宣言すればよいものとする。
　《起動・改》を宣言しなかった場合、《起動》を使用しなければ簡易魔法は使用できない。
《起動限界》
　このアイテムを使用している場合、「簡易魔法カートリッジ」により同時に起動できる簡易魔法は−１される。組み替えには戦闘行動を要する。
　簡易魔法カートリッジによって「ピグマリオン」に搭載された簡易魔法を、「ピグマリオン」を開かなくとも使用可能とする特殊な０−Ｐｈｏｎｅ。起動するための行動タイミングが「対抗」になる。
　ただし、このアイテムを使用する際はずっと装備していないといけないため、戦闘装備を持つべき片手が埋まってしまう欠点もある。また、このアイテムだけでは０−Ｐｈｏｎｅとまったく同一の能力しか発揮できない。
簡易魔法追加モジュール
種別 プログラム 重量 ０ 価格 １５０，０００ｖ．
《メモリーチップ》
　このアイテムは、《メモリースロット》を持つアイテムに装着する事で使用可能となる。
《起動限界》
　このアイテムを１つ装備するごとに、「簡易魔法カートリッジ」「Ｍ−Ｐｈｏｎｅ」の《起動限界》を＋１できる。
　「ピグマリオン」の機能を利用して、簡易魔法を運用できるようにするためのオプション。メモリースロットに装着して使用する。
　「ピグマリオン」にインストールされる専用ドライバプログラム起動のために１行動を使用するが、それ以後はショートカットキーの運用により、他の魔法や行動に割り込んで使用する事も可能となる。
箒用メモリカートリッジ
種別 箒オプション 重量 ０ スロット ２ 価格 ３０，０００ｖ．
《起動》
　このアイテムを使用する場合、戦闘行動を使用して起動を宣言しなければならない。《起動》を宣言しなかった場合、簡易魔法は使用できない。
　また、このアイテムを装備している間、箒に乗った状態での行動力ジャッジに−１のペナルティを受ける。
《起動限界》
　このアイテムにより同時に起動できる簡易魔法は３つまでである。組み替えには戦闘行動を要する。
　アンブラからの販売となっているが、実際はＨＴＴとの共同開発アイテム（その背景には政治的事情があったとされるも、詳細は不明である）。
　入力用インターフェイスを装備する事で、本来「ピグマリオン」用である簡易魔法を、「ガンナーズブルーム」などの箒でも使用できるようにしたものである。追加モジュールに対応していない分、起動限界が上がっている。
呪弾（じゅだん）
系統 攻撃 価格 ３５０，０００ｖ．
消費ＭＰ ８ 発動値 １２ カウント ５ 効果時間 −
対象 生物 射程 ２Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （通常）
【解説】
　「通常」タイミングにて、媒体に己の魔力を充填・収束。目標にむけて純粋なエネルギーとして発射する。
【効果】
命中値：「魔導力」±０　(最大値１８)
攻撃力：「魔導力」±０　(最大値１８)
防壁（ぼうへき）
系統 付与 価格 ４５０，０００ｖ．
消費ＭＰ １２ 発動値 １３ カウント ６ 効果時間 ２Ｒ
対象 生物 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （通常）
【解説】
　媒体を介して対象の周囲に、魔力を純粋なエネルギーに変換した防御幕を展開する。このエネルギー幕の展開時間には限りがあり、効果時間を過ぎるとゆっくりと消えていく。
【効果】
防御力：抗魔力±０　(最大値１２)
幸運（こううん）
系統 付与 価格 ８５０，０００ｖ．
消費ＭＰ １８ 発動値 ２０ カウント ０ 効果時間 −
対象 生物 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （対抗）
【解説】
　何らかの判定時に使用できる。媒体を介してアカシックレコードにある対象の事象情報に干渉し、「運命」を書き換える。しかし、本来は複雑な儀式を経て可能となるところのものを簡略化しているため、その干渉情報は非常に不安定で、せいぜい「確率操作」が出来る程度でしかない。
【効果】
　振るダイスを３Ｄにし、好きな２Ｄを選んでその合計値を己の達成値とすることができる。
　ただし、この２Ｄはジャッジとはならない。
収束（しゅうそく）
系統 付与 価格 ６００，０００ｖ．
消費ＭＰ ５ 発動値 １５ カウント ０ 効果時間 −
対象 魔法 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （対抗）
【解説】
　効果対象が広範囲に及ぶ魔法を発動させる際に使用できる。この魔法が発動すると、魔法の直前に光の円錐形が展開、魔力を収束し、一点にのみ効果を及ぼす事が出来る。
【効果】
　効果対象「エリア」の効果範囲を、「単体」とする。なお、効果対象は「生物」となる。
　なお、使用者のいるＳｑに対して魔法が掛けられた場合は、その対象を「術者」とする。
強化（きょうか）
系統 付与 価格 １，２００，０００ｖ．
消費ＭＰ 本文 発動値 １５ カウント ０ 効果時間 −
対象 魔法 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （常時）
【解説】
　魔法を発動させる際に使用できる。この魔法を発動させると、対象となる魔法そのものに魔法文様が描かれ、その強度が更に増大する。
【効果】
　掛けられた魔法の「魔法レベル」を＋１する。また、消去魔法の場合は「消去できる魔法のレベル」を＋１する。
　なお消費ＭＰは、元となった魔法の消費ＭＰをそのまま消費する。つまり、総合的には消費ＭＰが２倍になるわけである。
遠撃（えんげき）
系統 付与 価格 ９００，０００ｖ．
消費ＭＰ 本文 発動値 １５ カウント ０ 効果時間 −
対象 魔法 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （常時）
【解説】
　魔法を発動させる際に使用できる。この魔法を発動させると、対象となる魔法そのものに魔法文様が描かれ、その射程が更に増大する。
【効果】
　掛けられた魔法の「射程」を＋１する。
　なお消費ＭＰは、元となった魔法の消費ＭＰをそのまま消費する。つまり、総合的には消費ＭＰが２倍になるわけである。
増幅（ぞうふく）
系統 付与 価格 ４５０，０００ｖ．
消費ＭＰ ＧＬ÷２ 発動値 １２ カウント ０ 効果時間 −
対象 魔法 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （対抗）
【解説】
　攻撃もしくは回復魔法を発動させる際に使用できる。この魔法が発動すると、魔法の周囲に光のリングが展開し、回転しながら一緒に飛んでいく。これにより、魔法の各上限値を上げる事ができる。
【効果】
命中値：＋（ＧＬ÷２）
攻撃力／回復力：＋（ＧＬ）
持続（じぞく）
系統 付与 価格 １，０００，０００ｖ．
消費ＭＰ ２０ 発動値 １５ カウント ０ 効果時間 ＋１Ｒ
対象 魔法 射程 １Ｓｑ 効果範囲 単体 タイミング （対抗）
【解説】
　魔法を発動させる際に使用できる。この魔法を発動させると、対象となる魔法そのものに魔法文様が描かれ、その持続能力が更に増大する。
【効果】
　掛けられた魔法の持続時間を＋１ラウンドする。ただし、この魔法が効果を及ぼすことが出来るのは「系統：付与」でなおかつ「通常」タイミングの魔法だけである。また、シーン間有効な魔法に対しては効果がない。
遅延（ちえん）
系統 付与 価格 １，２００，０００ｖ．
消費ＭＰ 本文 発動値 １８ カウント 本文 効果時間 行動１回
対象 魔法 射程 ０Sq 効果範囲 自身 タイミング （本文）
【解説】
　魔法を発動させる歳、対抗タイミングにてその周囲に擬似的にフィールドを形成。魔法の発動を遅らせる事が出来る。これにより、魔法を発動させながら別の行動をとる事が可能だが、そのために多大な準備が必要である事が最大の課題である。
【効果】
　魔法を唱える際、その魔法を発動せずキープしておく魔法。キープされた魔法は、次回そのキャラクターが戦闘行動をした時に自動的発動となる。この魔法を使用する際には、あらかじめ対象となる魔法のカウント消費＋１のカウントを消費する必要がある（これはいかなる特殊能力によっても軽減されない）。また、その魔法の消費ＭＰは３倍される。
砕神（さいじん）
系統 付与 価格 １，８００，０００ｖ．
消費ＭＰ ２５ 発動値 ２０ カウント ５ 効果時間 攻撃１回
対象 自身 射程 ０Sq 効果範囲 自身 タイミング （通常）
【解説】
　攻撃対象の防御力を無視し、内部構造への直接攻撃を行う為に開発された簡易魔法。
　自身の魔力を増幅・振動させ、武器に付与する事により、対象の装甲・外皮を無視して破壊力をそのまま敵に叩き込む事を可能にしている。
　しかし、その代償として魔法構成の複雑化と、多大なる負荷が発生することになり、連続使用ができなくなっている。
【効果】
　次回攻撃時、攻撃対象の防御力を半減させる。この魔法を使用すると、シナリオ終了まで簡易魔法を使用できなくなる。

（簡易式魔法考案：ミドリの雑魚さん、データ作成：ミドリの雑魚さん、マルひろさん、翠騎）