科学魔導士
〜MAGI−NATOR〜
 「宝玉戦争」とそれに伴う世界結界の弱体化は、世界に様々な変化を齎した。
 彼ら科学魔導士は、薬物の使用や特殊訓練、教育といった人為的な力によってウィザード並みの力を手に入れるに至った者達。その数および生存率は非常に低く、また成長の過程で本物のウィザードへと覚醒する事例もあるという。
 強化人間や人造人間とは異なり特定の属性を持たず、また人類の叡智の結晶たる端末系アイテムを使いこなす事で、更なる力を発揮する事が出来るのが最大の特徴である。
 このクラスはNW3でサポートされた「電脳使い」「属性使い」を統合したものである。歴史の浅いクラスであるが故に、「最初のクラス」としてしか使用できない。
戦闘能力ボーナス
 【命中値】:+1
 【回避値】:+1
 【攻撃力】:+2
 【防御力】:+1
 【魔導力】:+3
 【抗魔力】:+3
 【行動値】:+1

移動力:
魔法取得数:

サンプルキャラクター
クラス能力:持たざるもの

HP成長:1D6±0
MP成長:1D6±0

転職条件:
 このクラスは、本来所有している場合を除き、転職対象として指定できない。
レベル 闘気 能力値 特殊能力 魔法 備考
+1 +1
+1
+1 電脳使い
+1
+1 +1 機械魔法・外式
+1 +1
+1 +1 電脳使い
+1
+1
10 +1 +1 電脳使い

特殊能力
持たざるもの(空の色彩・改) 属性異能
取得可能LV:(自動取得)
重複取得:不可
タイミング:常時
解説:あなたは人為的に覚醒した数少ないウィザード。その最大の特徴は、どの属性にも「染まっていない」という事だ。
効果:あなたの攻撃は、その第一・第二属性を問わず、すべて「無属性」として扱われる。
 ただし、後から付与魔法や付与特殊能力を加えられた場合は、この限りではない。
 また、他のクラスへとクラスチェンジをした場合、この能力は《空の色彩》(NW/P96)と同じ効果を持つ《空の色彩・改》に変更される。ただし、こちらはあなたが発動する魔法に対しても適用可能な特殊能力となる事に注意。
取得可能LV:
重複取得:可能
タイミング:通常
解説:あなたの最大の特徴は、どの属性にも染まっていない事……つまり、あなたはどのような属性にもなり得るのだ。
効果:あなたはラウンドまたはシーン終了までの間、自らの属性を変化させる事が出来る。
 あなたの攻撃はその属性となり、更にその属性を持つ攻撃を受けた場合は、+3点の防御/抗魔ボーナスを得る。
 一度属性を変化させた後、別の属性にするためには再度この能力を使用する必要がある。
 使用する際は「属性異能/天属性」などのように、属性毎に指定する事。ただし、無属性は指定できない。
機械魔法・壱式 機械魔法・弐式
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:本文
解説:簡易魔法・擬似魔法……あなたは、これら機械魔法を、より効果的に使いこなす事が出来る。本来眠っている属性の力を目覚めさせ、さながら「本物の魔法」であるかのように……。
効果:あなたが簡易式魔法を用いる際、その属性をあなたの第一属性とする事が出来る(これによって、相手があなたの発動した簡易式魔法を属性相性的に消去できなくなる可能性が発生し得る)。
 また、擬似式魔法においては、効果の最大値を+3する事が出来る。
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:本文
解説:修練を重ねた結果、あなたが操る機械魔法は更なる高みに達する。本来眠っている属性の力を、大きく目覚めさせる形で。
効果:あなたが簡易式魔法を用いる際、その属性をあなたの第二属性とする事が出来る。
 ただし、第一/第二属性が一致している場合を除き、属性は《機械魔法・壱式》と重複しない。魔法を使用する際に、どちらかを指定する事。
 また、擬似式魔法においては、効果の最大値を+2する事が出来る。これは《機械魔法・壱式》での同効果と重複させる事が出来る。
機械魔法・外式 属性障壁
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:常時
解説:機械魔法は「本物の魔法」に比べれば、簡単に消されてしまう。しかし、機械魔法への修練を積んだあなたが用いれば……その限りでは、ない。
効果:あなたの所持・使用する簡易魔法のLvを+「Lv」し、簡易/擬似魔法の効果の最大値を+「Lv+2」する。
 これによって、消去魔法の対象とされた際に「消去されなくなる」可能性が発生する。
 これらの修正は《機械魔法・壱式》および《機械魔法・弐式》による効果と累積する。
取得可能LV:
重複取得:可能
タイミング:常時
解説:あらゆる属性にもなり得る力。それは障壁として用いた場合、強力なものとなる。
効果:既に《属性異能》を取得している属性ひとつに対して、該当する《属性異能》を使用した際の防御/抗魔力に+「CL」のボーナスを得る。
 取得する際は「属性障壁/天」などのように、属性毎に指定する事。ただし、《属性異能》で取得していない属性と無属性は指定できない。
属性・戦撃 エクストラアタック
取得可能LV:
重複取得:可能
タイミング:常時
解説:あらゆる属性にもなり得る力は、攻撃面で用いた場合、あらゆる敵をも打ち砕く可能性を秘める。相手にその属性への耐性がなければ、の話だが。
効果:既に《属性異能》を取得している属性ひとつに対して、該当する《属性異能》を使用した際の攻撃力に+「CL」のボーナスを得る。
 取得する際は「属性戦撃/天」などのように、属性毎に指定する事。ただし、《属性異能》で取得していない属性と無属性は指定できない。
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:通常
解説:数多くの敵に囲まれたあなたは、擬似的に分身を出現させ、異なる目標へと鋭く攻撃を繰り出す。
効果:あなたは「Lv」体までの相手を、一度の行動で攻撃対象とする事が出来る。この攻撃は単体攻撃扱いだが、一部のキャラクターが持つ《モブ》技能を無効化できる。
 命中・攻撃力ジャッジは1回だけ行う事。攻撃には武器の射程が足りている必要があり、当然ながら同じ対象を複数回攻撃する事は出来ない。
 1戦闘に付き[CL]回まで使用可能。
電脳使い オートアナライズ
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:常時
解説:人類の偉大な発明のひとつ、それがコンピュータである。普通の人々に比べ、あなたはその扱いに長けている。
効果:あなたが端末系アイテムを使用する際、発生するジャッジの達成値に+「Lv+2」できる。
 また、端末系アイテムが「ウィザーズブレイン(しゃいおく収録)」の場合、《ブレイン・メモリ》を+1する。
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:対抗
解説:戦いながら、あなたは端末を器用に操作する…直後、瞬時にして、今戦っている敵のデータがディスプレイに映し出された。その特性、弱点に至るまで。
効果:あなたが端末系アイテムを装備し、《電脳使い》の特殊能力を保有している場合のみ取得できる。
 あなたは戦闘行動を消費する事なく、キャラクターやオブジェクトに対する知力ジャッジを1回だけ行う事が出来る。
ホロ・サポート ホロ・エンハンス
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:対抗
解説:あなたの持つ端末には、現実の壁を越えて実体化できる特別なプログラムが存在する。これはそのプログラムのひとつで、仲間の力となるために存在している。
効果:あなたが端末系アイテムを装備し、《電脳使い》の特殊能力を保有している場合のみ取得できる。
 対象1名が次に行うジャッジ1回の達成値に「端末系アイテムの知力修正値」を加算できる。これには《電脳使い》《マルチタスク》の効果を含める事が出来る。
 この能力は、1回使用する毎に使用端末数だけあなたのプラーナを消費し、またあなた自身を対象とする事が出来ない。
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:通常
解説:あなたの端末に存在する特殊なプログラム。それはあなたの身体能力を、普段以上に大きく高める事が出来る。
効果:あなたが端末系アイテムを装備し、《電脳使い》の特殊能力を保有している場合のみ取得できる。
 ラウンド終了までの間、あなたが行う戦闘能力値ジャッジの達成値に「端末系アイテムの知力修正値」を加算できる。
 これには《電脳使い》《マルチタスク》の効果を含める事が出来る。1シナリオにつき[Lv+2]回まで使用可能。
ホロ・カモフラージュ ショックウェイブ
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:対抗
解説:敵によって繰り出された致命の一撃。しかし、あなたがそれに動じる事はない。敵が貫いたのは、まさしく今あなたが造り出した虚像に過ぎないのだから…。
効果:あなたが攻撃対象となった際、その攻撃を「絶対回避」とする事ができる。ただし、端末系アイテムを装備していなければならない。
 この特殊能力は《ホロ・サポート》の取得が必要である。
 1ラウンドに「Lv」回数まで使用できる。
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:通常
解説:湧き上がる力を、感情の導くまま、無心に解き放つ。それは巨大な衝撃波となって、周囲の敵をなぎ倒した。
効果:あなたを中心として範囲(Lv)の物理攻撃を行う。対象となるのは範囲内のあなた以外全員であり、その攻撃力は「未装備+CL」となる。
 1シナリオにつき[Lv×2]回まで使用可能。
現代魔法 マルチタスク
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:常時
解説:あなたはコンピュータの助けも得て、より強い…あるいは、より高度な魔法を扱う事が出来る。
効果:あなたが魔法を発動する際、魔導力に「ピグマリオン系電子端末」の知力修正値を加算できる。
 ただし、指定できる機器はひとつだけである。複数所有している場合は、一番高い修正値のもの1つだけを適用する事(ただし《マルチタスク》を習得している場合のみ、この条項の例外となる)。
 この修正には《電脳使い》《マルチタスク》の効果を含める事が出来る。
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:常時
解説:あなたの手に掛かれば、複数のコンピュータを同時に制御する事など、児戯にも等しい。
効果:あなたは端末系アイテムを扱う際、「Lv+1」台数を同時に使用する事が出来る。
 これにより、適用された端末すべての修正値と、適用された2台目以降の端末に搭載されたプログラムから、各(Lv−1)個数を同時に適用する事が出来る。
 あなたが端末を《マルチタスク》Lv以上台数持っている場合は、その中から適宜選択する事(選択されなかった端末には、当然適用できない)。

追加特殊能力
スーパーハッカー イレギュラー・X
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:対抗
解説:卓越した電脳の技は、ついに因果律さえ書き換える事が出来るようになった。
効果:あなたが端末系アイテムを装備し、《電脳使い》の特殊能力を保有している場合のみ取得できる。
 対象のジャッジの出目に+1、あるいは−1とする。ただし、その結果がクリティカルないしファンブルだった場合は、適用できない。
 1シナリオにつき[CL]回まで使用可能。
取得可能LV:
重複取得:可能(Lv)
タイミング:常時
解説:あなたの操る属性の力は、ひとつだけではない。同時に用いる事で、より強く効果的になるのだ。
効果:《属性異能》をひとつ以上持っている場合のみ取得可能。
 本来同時に発動できない《属性異能》の効果を、+「Lv」種まで同時に発動出来るようになる。これによって、同時に複数の《属性異能》を使用する事が出来るようになる(同一属性の重複は出来ない)。
 なお、取得出来るレベルは「7」を上限とする。
ニュートラライザー チートコード
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:対抗
解説:感情と共に解き放つ力。その本質を反転させればそれは悪意ある攻撃から仲間達を守るための力ともなる。
効果:自身を中心に「《ショックウェイブ》Lv」Sqの範囲に加えられた攻撃の、攻撃力ジャッジ達成値を−「CL+5」する。
 この特殊能力は《ショックウェイブ》の取得が前提となる。使用回数については《ショックウェイブ》と共用するものとする。
取得可能LV:
重複取得:不可
タイミング:対抗
解説:ついに、世界の理にさえ干渉出来るにまで至った電脳の技。それは、もはや研鑽などというレベルを大きく超えていた。
効果:あなたが端末系アイテムを装備し、《電脳使い》の特殊能力を保有している場合のみ取得できる。
 自らの戦闘行動回数及び未行動/行動終了に関わらず、1回だけ通常行動を可能とする。
 ただし、使用後はカウントを即座に−20し、その結果カウントが0以下となった場合はプラーナから不足分を消費しなければならない(当然、行動終了となる)。プラーナが足りない場合は使用出来ない。
 1シナリオ1回のみ使用可能。