【特殊/主役シナリオ】

 こちらは、セッション中で開催される特定キャラクターの「主役シナリオ」について裁定するルールです。
 このルールを採用する事により、GMは特定キャラクターの活躍の場を最大限提供する事が可能となります。

●主役キャラクターのレベル
 主役キャラクターは、セッションの対象レベル以上、シリーズで制定された最大レベルで参加する事が可能です。
 たとえば対象となる「主役キャラクター」がGL12であるとして、開催シナリオがプライムシリーズ(GL10)を指定している場合、そのキャラクターだけはGL12で参加する事が出来ます。
 逆に、主役キャラクターが他のキャラクターと同じレベルのデータしかない場合、GMはシナリオレベルを落としても構いません。
 たとえば対象となる「主役キャラクター」の最大GLが10、他のキャラクターもGL10であるならば、開催シナリオはプライムシリーズ(GL7)となります。
 なお、レベルが固定されているシリーズ(レジェンドシリーズなど)の場合、この規定は適用されない事があります。

●敵キャラクターへの、特殊能力の追加
 このシナリオ限定の「主役補正」として、シナリオに登場する敵キャラクターには、以下の修正のどちらか、もしくは両方を適用する事が出来ます。

弱点属性:主役 絶対的運命力
取得可能LV:0(選択)
重複取得:不可
タイミング:常時
効果:このキャラクターが主役キャラクターから受けるダメージは、常に2倍される。
取得可能LV:0(選択)
重複取得:不可
タイミング:常時
効果:このキャラクターが主役キャラクター以外のキャラクターに倒された場合、このキャラクターのHPはただちに最大値まで回復する。
 この時、被ダメージによる報復能力を一緒に発動しても構わない。その場合は「ダメージを受けた後のHP状態」を基準とする。

【特殊/逆境ルール】

 こちらは、PCの固有設定などの際に発生するトラウマ・逆境を、ゲーム的に再現する事が可能なルールです。
 主役編などにおいて、GMはこのルールを選択ルールとして適用する事ができます。このルールの採用により、主役キャラクターのトラウマとその克服を表現してカタルシス効果を得ると共に、主役以外のPC達の当事者性を高める効果をも狙っています。

●トラウマ・逆境との遭遇の際
 GMは、該当PCの担当PLに信仰心でのジャッジを要請できます。このジャッジには、プラーナを使用する事ができません。
 結果に伴い、以下の能力・魔法が封印されます。

達成値 封印される能力/魔法
0以下 「常時」「通常」「対抗」「超対抗」「超々対抗」タイミングの
特殊能力/魔法、及びプラーナ
1〜7 「常時」「通常」「対抗」「超対抗」「超々対抗」タイミングの
特殊能力/魔法
8〜14 「通常」「対抗」「超対抗」「超々対抗」タイミングの
特殊能力/魔法
15〜21 「対抗」「超対抗」「超々対抗」タイミングの特殊能力/魔法
22〜28 「超対抗」「超々対抗」タイミングの特殊能力
29〜34 「超々対抗」タイミングの特殊能力
35以上 影響なし

●解除のためには?
 GMは、以下の条件から選択して適用します。

 1)対象となるエネミーなどに攻撃を命中させる。
   命中しなければ効果はないが、命中すればダメージは問わない。
 2)PCなどの呼びかけを受けた際、再度ジャッジをさせる。
   説得力などに応じて、GMはボーナスを入れてもよい。

 以上を1回成功させる度に、前項の能力枠のうち、封印されているものが上からひとつずつ解除されていきます。
 すべて解除されない限り、このトラウマルールは次回も適用されるものとし、その場合は解除されなかった項目ごとに、信仰心ジャッジの達成値が−5されます。

●注意事項
 このシステムはあくまでも選択ルールですので、GM側が適用の必要を認めなければ適用しなくても問題はありません。また、システムの性質上適用は主役シナリオである事を推奨します。
 ただし、あくまでPL側との同意の上で成立するシステムですので、その事は忘れないようにしておいてください。