電脳英雑オンラインセッション・「ナイトウィザード」
守るべき世界
臥龍学園
臥龍学園とは、旧日本海軍や【大戦】前の米海軍が基地としていた、
旧横須賀市楠ヶ浦〜泊町一帯の約3平方キロメートルを敷地とし、
あらたなる日本の教育拠点たらんとして設立された、超巨大学園都市である。
(YEAR2以降、破壊された輝明学園追浜分校跡地に大学部が新設されたため、実際は更に大きい)
「自主・自由」をモットーとし、初等部から高等部にいたるまで、幅広く世界から生徒を公募。
結果、その生徒数は2万人近く、職員その他を合わせると3万人余り(大学部を除く)の学園都市が出現した。
そして、そのもうひとつの顔は、特別な力を持つ者達…ウィザード達を育成し、
エミュレイターの侵略から未来を守るための養成機関なのである。
そのため、輝明学園やダンガルド魔術学校とは姉妹校の関係にあり、
(臥龍学園は、それぞれの学校にとって横須賀分校として扱われている)
自然、ローマ聖王や各組織からも一目置かれている。
この学園がかの地に設立された経緯については、【大戦】において壊滅した楠ヶ浦学園において理事を務め、
【大戦】の地獄から奇跡的生還を遂げた30余人のひとり、日本教育界の重鎮・本郷幸太郎の意向によるものが強い。
そのためか、臥龍学園の所在地の一角には、旧楠ヶ浦学園の敷地が利用されているのだが、
何故本郷氏がそこまでしてかの地に拘ったのかについては、まったくの謎に包まれており、
少なくとも、他の旧楠ヶ浦学園中枢部がほぼ存命していない今となっては、おそらく本郷氏自身にしか解らない事である。
交通機関は、JR横須賀駅及び京急線臥龍学園駅(旧・汐入駅)が最寄り。
敷地内の移動には、それぞれの駅から敷地内を周回する新都市交通「はまかもめ」が利用できる。
他の類似交通機関と違って、臥龍学園の生徒証があれば無料で利用できるのが強みだが、
新都市交通特有の稼動性の悪さや乗客収容能力の低さといった問題から、
従来の交通機関であるところのバスや自転車を利用する生徒も多い。
また、その校風からバイクや自動車による通学も許されている。
遠隔地からの生徒や留学生に対しては、敷地内に20近くも有る学園寮が対応しているが、
一般校の寮スタイルからアパートスタイル、果ては一軒家に至るまで、そのラインアップは多種多彩である。
初等部〜高等部の制服に関しては輝明学園と同様、生徒の自主性を重んじる傾向からその自由度が高い。
標準的制服に関しては、従来まではオーソドックスな詰襟/セーラー服が指定制服として制定されていたが、
YEAR3末期以降は服飾研究部によりデザインされた新制服へとモデルチェンジされた。
全体的に、「生命」を表す緑を基調に、「昼」を表す白、「夜」を表す黒と言うカラーリング。
各学部の違いは男子が袖部の校章の色、女子が胸部のリボンの色となっている(図は高等部のもの)。
ただし、保守的な家庭にあっては旧制服を着用させる傾向もある。
なお、大学部には制服が存在しないが、高等部の制服を着込んで登下校する者もいるようだ。
また、旧・楠ヶ浦学園の名残として選択授業に「神学」が存在し、受講生徒はカソックの着用を義務付けられている。
その他、前述の事情から輝明学園やダンガルド魔術学校の制服も公式に認められており、
更に、輝明学園の選択授業である「神道」も取り入れられているため巫女服を着用する生徒も多く、
結果として授業中の風景は、百花繚乱の印象がある。
指定体操服は、男子は短パンのみだが、女子は昔ながらのブルマーをはじめとして、
短パンやスパッツも制定、幅広いニーズに応えている。
なお、ジャージは初等部が赤、中等部が黄、そして高等部は青となっている。
そのカリキュラムに関しては…従来の日本の教育機関とは異なるものが使用されている。
春休みがなく、学期制も2学期制となっているのが最大の特徴である。
発足当初は9月始業・翌7月終業というアメリカ方式も企画されていたが、
国情にあわないという理由で採用されていない。
4月 | 入学式(4/1) 始業式(4/6) |
5月 | 前期中間試験(5/10〜17) 中等部〜大学部のみ。 薫風祭(5/27〜28) 部活動勧誘の激化を回避するため新設された学園祭。当然ながら学園内のみ。 また、三笠公園ではこの期間、記念艦三笠をライトアップしている。 |
6月 | 修学旅行(6/15〜23) 基本的に中等部は国内、高等部は海外となることが多い。 また、大学部には修学旅行はなく、ゼミ旅行で代替される事が多い。 |
7月 | 避難訓練(7月15日) かつての「大戦」の戦訓をもとにした、全校一致の避難訓練。 「大戦」そのものは8月におきた事件だが、夏休み中にあたるので1ヶ月前倒し。 |
夏休み(7/21〜8/31) | |
8月 | 大花火大会(8月1日)/納涼盆踊り大会(8月1〜3日) 本来は商店会のイベントであったが、学園の広大な敷地を使用して開催されるようになった。また、大花火大会に合わせて逢守神社にて「昇天の儀」が行われる。 |
9月 | 前期末試験(9/8〜15) |
10月 | 体育祭(10/10〜11) |
11月 | 臥龍祭(11/1〜7) 本来の学園祭。1週間かけて開催され、地元総出の大イベントとなる。 |
12月 | 後期中間試験(12/8〜15) 中等部〜大学部のみ。 冬休み(12/23〜1/5) |
1月 | マラソン大会(1月18日) 学園を一周し、その後観音崎までのルートを往復するマラソン大会。 |
2月 | |
3月 | 後期末試験(3/1〜8) 卒業式(3/31) |
クラス区分は、数字によるものが普通科、アルファベットによるものが所謂「W(ウィザード)学科」。
従来まではこうした区別はされていなかったが、激化するエミュレイターとの戦いにおいての即応性を高めるため、
YEAR4以降の所謂新カリキュラムにおいては、あえてクラス分けされる事になった。
(対外的には「国際学科」という事になっている)
これまで明確なウィザード向け教育がなされていなかった輝明学園などに対し、
MC(ミッションコイン)システムを筆頭とした、より実戦的な新機軸が盛り込まれているのがポイント。
ただし、学年共通のイベント(修学旅行、学園祭など)においては、学科の別なく全員参加が推奨されている。
これは、イノセントに知覚されないよう力を制御できるか?という、実習も兼ねているとの事である。
また、YEAR7からは学科によるクラス区分を廃止し、七不思議対策委員会をベースにした
新規のサークル、地域交流探究部『月光倶楽部』を開設してウィザード生徒の育成を進めている。
『W学科』から『月光倶楽部』へのウィザード教育体制の移行に伴い、最も特徴的なのは育成施設の変化である。
以前は学園大アリーナのシミュレーションルームを、ウィザードの訓練施設として多用していたが、
より実践的な訓練が求められた事から、臥龍学園の要請を受けた横須賀WUが音頭を取り、
世界魔術協会やオクタヘドロン、ロンギヌス等にも協力を得て、
輝明学園秋葉原校「スクールメイズ」を参考にした訓練施設「臥龍迷宮(ガリュウ・ラビリンス)」を建造するに至った。
(無論、従来の大アリーナ・シミュレーションルームも、戦闘能力の訓練のために用いられている。)