リカルドと青き龍
<PART−02>
それから数日。怜たちにも語った、あの夢を見るようになってから…
夢のイメージは、更に克明なものとなりつつあった。そして…ある日の夜。
医務室でいつもの仕事をこなしたリカルドだったが、今日こそは家に帰ろうと思い立ち、
医務室を出た…そこまでは、よかった。
そこで、いつものおやくそくが起きたがために…リカルドは、数奇な運命へと導かれていくのである!!
GM:…そんな訳で! ただいま夜。現在、リカルドは帰宅途中だけど、相変わらず家に帰れていない状況なのです(笑)
リカルド:「あーあ…家に着くのは何時になることやら…やっぱり、誰かに送ってもらえばよかった…」ため息をつきながら夜空を眺める
GM:事ある毎に来てくれる若葉も、今日はいない…後悔役に立たず、と天を仰いだその空に、一番見たくないものを見てしまうリカルドである!(笑)
そう…迷い込んだのは、校内にある中庭。
その立ち並ぶ木立の影から…現れたのは、紅の月。
リカルド:「…げっ!」紅い月を発見? とっさにシンを呼び出す…って、校内で迷ったんですか、リカルド…笑 まあ、こやつのことですから、校内だと絶対気付いてないでしょう・笑
GM:ここの校内は、3つの町を合わせたくらいでかいので…慣れない人はすぐ迷います(笑)ともあれ、遣いの魔龍は主の命に応え、現実世界に現れる!!
リカルド:「いつもながら、頼むぜ 相棒♪」とシンに声をかけながら あたりを見回します 何か直感にひっかかるところがないかとか(笑)
漣の音に紛れて…何かを打ち合わせるような音がする。何か…そう、金属!?
GM:それは、行く手の闇の中で…時折、火花を散らすかのごとく点々とした輝きが明滅している。
リカルド:剣が打ち合っているような音ですか?
GM:そう…剣か何かの音に近いですね。強いて書くなら…チャンバラが一番近いかと(笑)
リカルド:「ちっ!もう誰かが戦ってるのかっ!」慌ててシンと共にそちらのほうに向います
GM:では、その場所に向かうと…それは、1対多数の乱戦だった状況のようだ。
リカルド:どちらが人かを見ます
GM:1人、のようだ…闇に両腕と瞳を光らせつつ、無数にいたであろうクリーチャーと戦っている…そして、リカルドが到着したとき…ちょうど、最後の1体が倒れるね。
リカルド:「おおー…強いな♪」拍手をしながら、その人のほうを見る「こんばんはっと♪」
GM:うっすらと緑色に輝く、信じられないくらい長い髪が…その光がちょうど散って、あたりは静寂に包まれる…。
リカルド:髪がとても綺麗な…女性だな、これは 上から…とBWHを予測しています(笑)
???:「………(顔を上げ、リカルドの方を見る)…誰…?」
リカルド:「リカルドといいやす♪以後お見知りおきを♪」優雅に一礼する
???:「……・・【そら】と…呼ばれて、います(にこ)」
リカルド:「そらお嬢さん?んー…・(少し考え)おお!なんか怜か真琴あたりが言ってた、噂のお嬢さん♪」そう、女性のことだから覚えていた(笑)
そら:「怜さん…真琴さん…すると、お友達…なのですね(にこ)」
リカルド:「ええ、友達ですよ♪ よく、家まで送ってもらってますわ♪」
そら:「ここは…クリーチャーが、集まって…ますから、危ない…ですよ。」
リカルド:「危ないのはお互いさまですよ♪ つーことで、二人で対処しましょうや♪」可愛いお嬢さんだと思っている(笑)
そら:「……あなたを、巻き込むこと…は、できません…が…もう、猶予は…できそうもない、ですね…(紅月を見やる)」
リカルド:「ええ、あれが出ちまってますし…ここから一人で帰れといわれても、迷います(きっぱり言い切る・笑)」
そら:「わかり…ました。ちなみに…敵は、ゴブリン…ばかり、でした…から、エミュレイター…が、近くにいる…はずです」
今にも消えてしまいそうな、そんな雰囲気を漂わせつつ…
【そら】と名乗る少女は、周囲を軽く見回す。
そら:「…月匣は…見受けられません、が…行動の、痕跡は…見出せます」
リカルド:「了解♪ …って痕跡がわかるんですかい?」とりあえず、辺りを見ます
ふと胸に熱いものを感じたリカルドが見てみると…例の聖痕が光を放っているのが解る。
そして…その導きか、行く手に…何らかの力を感じる!
それは…まるで、リカルドの聖痕と呼応しているかのように。
しかし、【そら】は…同じ方角を険しい表情で見ている。
リカルド:「龍が光ってる!?(驚きつつも、ふとある方向から何かの力を感じる)…あちらのほう…ですかい?」珍しく間違わずに指をさす
そら:「そう…そして、エミュレイターも…今、みつけ…ました」
リカルド:「はいな♪ 行きましょう♪」いつもの調子で受け答えをしているが、内心は結構動揺している・笑
GM:【そら】は…やはり同じ方向を指差し、そして…歩き始めるね。
リカルド:シンを少しだけ先に行かせ、そらお嬢さんと同じ歩調で歩き始めます
GM:そして…その先なのだけど、断崖絶壁に…かつて掘られたトンネルらしきものが、コンクリで埋め戻されたような場所に出るね。
これは本来、旧日本海軍の軍港だった頃に掘られた格納庫や防空壕だったものの遺構…
現実世界の米軍基地でも、このような痕跡は随所に残っている。
自然、臥龍学園にも同じものは残っており、一部は倉庫などにも使用されているのだが…閑話休題。
リカルド:「うーん…この中…でしょうかね〜」じっとその場所を見つめます
そら:「……・!」髪が緑色に発光、両手に光り輝くグローブのようなものをまとい、その壁に両手を差し込む。
GM:『めりめりめりっ…』と音がすると、コンクリで塞がれた入り口の空間が歪み…先に続いている…。
リカルド:「へ?」いきなりだったので、驚いた目でそらお嬢さんを見ている
そら:「この先を、敵は…進んで、います。今追えば…間に合う、でしょう」
リカルド:「らじゃ♪ んでは、さっそくいきやしょう♪」便利な技だなと感心しながら、シンと共に洞窟(?)もどきの中に入る
GM:その先は、本当ならば真っ暗闇…のはずなのだけど、うっすらとした青い光で満たされている。
リカルド:「??? 発光塗料…なわけねーし…」注意深く見ながら進んでいる
そら:「これは、多分…この奥に…あるものの、力…光になって、漏れ出ている…。」
リカルド:「奥にあるものっすか〜 一体何があるんでしょうね〜」
そら:「わたしにも…わかりません。しかし…エミュレイターに、渡しては…ならないこと、だけは…たしか、です」
奥へ進むに連れ、光はどんどん強まっていく。そして、一番奥…そこに、なにやら祠のようなものがある。
リカルド:「強い力を持ったものってーことですね♪ って、到着♪ おんやー祠?」きょとんとした顔で祠を見つめます
GM:そして、祠の手前に…真っ黒なローブを羽織った、長い髪の男が立っている。その耳は…長い。振り返ったその男の顔面には、漆黒の刺青が刻まれていた!
リカルド:「間に合いやしたね♪」警戒態勢から戦闘態勢へ移行
そら:「追いついた…エミュレイター…。」
???:「なにッ…まさか、ここまで追ってくるウィザードがいたのか。しかし、ここにあるモノ…この凄まじい力。これは…我等にこそ相応しい!邪魔は許さん!!」
リカルド:「まあな♪(内心:偶然だけど) そー言われると邪魔したくなる性分なんで、思いっきり邪魔させてもらうぜ♪」…ああ、緊迫した雰囲気が出せないキャラだ…(笑)
GM:という訳で、【そら】と耳の長い男は…まばゆい輝きを放つ祠をバックに、一方は構えを取り、もう一方はケープを広げ、互いに戦闘態勢となる!
さぁ、戦いだ…単身戦いを挑むエミュレイター・長耳に対し、前衛は【そら】とシン、後衛はリカルド。
…そして戦いの先鞭を切ったのは、リカルドだった。
瞬時に呪符を展開し、その手から放たれた術式が、【そら】とシンの周囲の空間を歪め、
防壁「ディストーション・フィールド」となる一方で、
シンの全身に鋭く輝く光「レイ・ソード」が宿る…これぞ、陰陽師なるが故の特技「同時発動」!
続いて、シンが長耳の懐に飛び込むが…長耳、ケープをはためかせてこれをやすやすと回避する。
だが…その背後から現われた【そら】の膝蹴りを受け、長耳は思わず2、3歩よろめいた。
「……・・!」「…おのれェ! これでも…喰らえッ!!」
後退した長耳が呪文を唱え…少女の身体を抉り抜かんと、
地面から岩の槍「アーススピア」が突き出される。
だが、【そら】は…その髪と制服を一瞬光らせ、その身のひと振りで岩の槍を叩き落した!
「ひゅ〜♪」リカルドが口笛を吹きつつ賞賛し、長耳はあまりの事に激昂する。
「おのれ…我が岩の槍をかわすとはッ!?」
そして、そのリカルドが反撃に転じる…同時発動で【そら】の拳に輝きを与え、
同時に歪曲空間を凝縮した弾丸「ヴォーティカル・ショット」を、長耳へと放つ。
「甘い♪甘い甘い甘い♪」完璧に練られた術式は、予想以上のダメージを長耳へと与えていた。
長耳、たまらず目の前に闇の空間を展開して防ぐも…痛打は避けられない。
そこに「シンいけっ♪」とリカルドの命を受け、シンの攻撃が。
更に側面に回った【そら】の脚撃と、次々と命中していく…。
よろめきながらも、苦し紛れに長耳が放った闇の弾丸「ヴォーテックス」も、
シンにあっさりと避けられ…そして!
「本来は、支援オンリーなんだけどねぇ〜♪」
勝負を決めたのは…その「ヴォーティカル・ショット」での2連撃。
これによって、長耳は上下を空間的に寸断され、魔石と断末魔を残して消えていった…
「…こんな馬鹿なぁぁ!?」
GM:とりあえず、魔石はR2が2個です〜。
リカルド:「ま、当然の結末ってね♪ っと、魔石発見♪」魔石を拾います もちろん拾った後にそらお嬢さんに半分渡すでしょう(笑)
そら:「わたしは…なにも、してません…から(にこ)」
リカルド:「いえいえ♪受け取ってくださいな♪ これはあるに越したことはないですしね♪」
そら:「そこまで…言うの、でしたら――――――――――――――ひとつ、だけ…」
リカルド:「はい、これで半分ずつっと♪(一つ手渡す) ところで…結局あの祠っぽいものの中には何があったんでしょうかね〜」祠の側に近づいていきます
GM:さて、そんな訳で祠だが…相変わらず青白く輝いている。その本尊は、見たところ…龍の紋章を象った古代中国の鏡のような感じだね。
リカルド:「鏡?」とりあえず、危険はなさそうなので、そっと手を伸ばします
GM:ふるぶるしい銅の鏡は、リカルドと【そら】の姿を、その表面に映し出している…これが、輝きの本体のようだけど、リカルドが近づけば近づくほど、銅鏡の光と熱量は大きくなっていく(爆)
リカルド:「どうやら、これのよーですね〜♪ 俺が必要かどうかは、まあ、別として…また、エミュレイターに狙われる前に回収しちまいましょう♪ 取れるかな〜♪」というわけで手にとろうとします
その時…リカルドの胸の聖痕に、焼けるような激痛が迸る!
そして、銅鏡に手を触れたかに思えた瞬間、それは音もなく割れて…
破片が光の粒子に変わり、リカルドの全身を包み込んでいく。
彼の内側から、先ほどとは異質な力が、龍の咆哮と共に溢れ…
その肉体は、かつてあった理へと回帰を図らんとする!
リカルド:何故か回りますよね・笑 「くぅっ…あ…ああぁぁぁっ!」体の中を駆け巡る何かに思わず声をあげてしまう…
そら:「………・・!」
GM:…そして、光が消えた時。「リカルド」の手には、薄青い金属色に鈍く輝く、杖が握られていた…
リカルド:「…はぁはぁ…な、なんだったんだ……・」手に何かを持っているというのはわかるが、まだ、衝撃が去ってないからか見ていない(笑)
GM:その杖は龍の形をかたどっており、それに絡むように7つの宝玉がちりばめられているね。これは見ればすぐ分かる(笑)
リカルド:「っと、そらお嬢さんっ!…は、何も無かったようですね〜…あー…よかった…」ほっと胸をなでおろす
そら:「ええ、わたしは…だいじょうぶ。頑丈…ですから(にこ)」
リカルド:「頑丈でも痛いものは痛いですからね♪」
そら:「…さっきの、力の流出は…もう、なさそうです――――――でも……リカルド、さん…それ…は…?」
リカルド:「『それ』って…・これは杖みたいですね〜 鏡が変化したんでしょうかね〜?」
そら:「鏡…そういえば、存在が…確認できません、ね…」
リカルド:「そうっすね〜 あれは何だったんでしょうかね なんかどっかで見たことがあるような…」
そら:「…青龍…世界の四方を守る、守護存在…」<どっかで見た
リカルド:「青…龍? えーっとつまり…それの力がこもってたっぽいと?」
そら:「……・(こく)……他にも、同じような力…まだ、この地にはある…はず」
リカルド:「そうなんですか…じゃ、また、同じような事件が起こることがありえるんですね…」
そら:「あるかも、しれません…既に、おきている…かも」
リカルド:「あ、見てみますかい?」そらのほうに向って杖をひらひらと振る…
GM:そして、腕を動かしたとき…リカルドは、不意に身体の変調に気づくのである(笑)
リカルド:「…おんやー?」気付いた・笑 内心は驚愕しているが外見は飄々としている(笑)
そら:「……何か、ありました…か?」
リカルド:「…あー…なんか胸があります」
そら:「…胸…?(きょとん)」
リカルド:「…女性みたいに…(小さな声で)」
GM:【そら】には、その呟きは聞こえていなかったようだ(笑)
リカルド:聞こえなかったのは良いことなのか悪いことなのか(笑)
そら:「とにかく…外に、出ましょう…さもないと、出られなく…なります」
リカルド:「げっ!まだまだ若いのに死ぬのは御免っす♪」というわけでそらお嬢さんと一緒に外に急いで出て行きます 杖を持ったまま(笑)
GM:では…先刻【そら】がこじ開けた場所から、外に出ると…その破口は再び、より合わさるようにして消滅するね。
リカルド:「うっわー危機一髪♪」体力がないので息が切れてます(笑)
そら:「だいじょうぶ、ですか…?(にこ)」
リカルド:「ええ、なんとか…」
そら:「よかった…(数瞬の時をおいて)…では、わたしは…そろそろ、いきます…」
リカルド:「あ、またいつかお会いしやしょう♪」手を振ってお見送り…そして風に揺れる髪(笑)
そら:「では…また、いつか…どこかで…」その姿が、闇に溶け込むように消えていく。
GM:後にはただ、リカルドが残されるのみ。手にした神秘の杖をまじまじと見つめ、そして…
リカルド:「♪〜」見えなくなるまで手を振って…それからはたと気付く。自分の変貌と…どうやって帰ればいいのかと(笑)
「OH!NO〜! どうやって帰ればいいんだぁぁぁ!
おれはぁぁぁ!ってか、ここどこよっ!」
という訳で、翌日若葉に発見されるまで…リカルドの彷徨は続いたのだった。
あぁ、彼がきちんと自分の足で帰宅できるのはいつの日か!?(爆)