【第5夜】
音界の支配者
〜綾瀬 響篇〜
<PART−01>
盗まれたヴァイオリン
日本、臥龍学園。
横須賀沖で発生した、サルベージ船の爆発事件から数日後。
「横須賀市再開発事業局は昨日、横須賀沖の引き揚げ事業で起きた爆発事故に関して、
ダオ=チェン・カンパニーの管理体制に問題が見つかったと発表しました。
これによって、同社による事業継続は事実上不可能になったものとみられております」
大型電器店の店頭にあるプラズマビジョンから、ニュース番組が流されていた。
その事件は、ここ数日、ほとんどの横須賀市民にとって最大の関心事であった…
無論、彼らのうちでこの事件の真相…
この事件こそが旧米第7艦隊に絡む白家、鳳凰院家、アンブラ、国土防衛隊、日本政府、
そして米国政府の思惑が複雑に入り組んだ政治的策謀の結果であった事…
そして、ひとりとひとりのためにこの事件に関わった、何人かの若者達がいた事…
…を知るものは、ごく数えるほどしかいない。
ニュースキャスターは、次なる話題を淡々と語り始める。
さながら、起きた出来事を過去へと押しやろうとしているかのように。
「次のニュースです…先日シベリアで突如発生した寒波は、
徐々にその勢いを強めながら、ウラジオストック上空に移動しつつあります。
寒波が通過した地域では、これまでに300名以上の凍死者が出ており、
ロシア国内での救難作業も難航していることから、
ロシア政府筋は昨日、被災者の救護を周辺諸国に要請する事を発表しました。」
そして、その報道を耳にした旅人が1人。
おそらくは、その報道の意味を、一番理解しているであろうもの。
長旅に疲れた身体を引きずり、なおも往来を進んでいく…
「もう、あんな所にまで…急がなくては…ッ!」
だが、それがはっきりとした意味を成すのは、もう少し後の事。
そして、その頃…それは前回の事件から、数えること1週間…臥龍学園の放課後。
GM >そんな訳で、今回のNWOSは・・・音楽室の響から、物語を始めよう!(笑)
響 >「久しぶりにピアノを弾いてみよう(笑)普段タクトを持って指揮をするだけだから、余り弾けないんだよね♪」
GM
>まぁ、そんな感じか(笑)時にはピアノを弾いたり、管弦学部を指揮したりと・・・音楽活動もいろいろとやってたりするね。
響 >たま〜にコンサートマスターをやったりしますよ♪
GM >そうそう。で、管弦学部がコンサートを開くときなどは、引っ張り出される事も往々にしてある、と(笑)
響 >なるほど(笑)「はい、そこ、音が荒れてきたよ〜。此処はもっと丁寧に情感を込めてね〜(笑)」(by部活中(爆))
GM
>ちなみに、澪も同じ管弦学部に押しかけ入部してる…まぁ、響がいるのならって感じが強いけど(笑)
響 >あ、やっぱり(笑)という事は、翔真さんもたまにのぞきに来るのかな(笑)<澪が管弦学部>翔真さん
翔真 >学校に入ったら一発で不法侵入者だから行かないぞ(苦笑)>響
実は、響は管弦楽部において指揮者をやっていたりするのである。
ちなみに同じ時間、翔真はニュータウン、アドノレは校内、
そして弓は自宅にいるという寸法だ(笑)
翔真 >レポート作成か、日課の鍛錬かな(笑)
アドノレ >セニョールと将棋でも指してるか
弓 >じゃあ、殺風景な自宅で、病院着みたいな服で、右腕は包帯グルグル(笑)サイドボードには1個も使われてない痛み止めのカプセルが…
GM >あれから、例の症状は起きてないけど・・・いちおう抑制剤の使用は推奨されてたり(笑)>弓
弓 >あえて使わない(笑)痛みがないと自分の腕という実感がないから…まぞ?(笑)
GM >前回なりふり構わず戦うそらりんを見たせいかも(笑)
この時、弓は『右腕』の改造を行ったばかりである。
前回の異常な状況を鑑みたアンブラ社は、弓から軽量化のリクエストが出た際に
「『右腕』のバリアブル・フレーム全交換」という荒業を行った。
数時間にもわたる難手術は成功したが…件の『ブラックボックス』については…。
GM >基本的に「謎のシステムが入ってる」事だけは判明してる(笑)
弓 >何にもわかってないのと同義語ですなー……さらに変形システムとかはいってますしね(爆)
GM >その通り(笑)でもって、そんな弓の0−Phoneに、不意の着信があったりするね。
弓 >あ、あわわわ(笑)とります、とります〜
GM
>では・・・弓が電話を取ると、聞きなれた声が聞こえてくる・・・絶滅社横須賀支社の豪腕課長・メジャー=浦戸だ(笑)
弓 >そんな上司だったのか(笑)「…………………………はい…?」
浦戸 >「リリスか…術後経過はどうか?」>弓
弓 >「…………………問題ないわ………いつもどおり、痛むだけ…」
浦戸 >「そうか、いつも通りか・・・ならば任務に支障はないな?」
弓 >「………………………ええ……構わないわ…」
浦戸 >「了解した。実は、臥龍学園からの情報なのだが・・・学園内部に、またもエミュレイターが侵入したようだ。」
弓 >「…………………………………それで……?」
浦戸 >「場合によっては風紀委員と連携し、学内のエミュレイターを発見・殲滅する。要はいつもどおりだ」
弓 >「……………………了解。………詳細な情報は……?」
◆ ◆ ◆
GM
>でもって、その頃・・・セニョ〜ル内蔵の将棋ゲーム(カセットテープにてデータ供給)に興じるアドノレの耳に、校内放送が飛び込んで来るわけだ。
アドノレ >アドノレにとってセニョールは携帯ゲーム機だったのか(笑)
翔真 >始めるまでに何分かかったのだろうか?(笑)
GM >カセットテープなら・・・んー、ローディングにアベレージで15分かな(笑)
翔真 >時代を感じる(落涙)
響 >ホント・・・(落涙)
GM >だってセニョ〜ル、FDDなんて文明の利器なんか縁がないんだもん(爆)
アドノレ >「プレステとか内蔵する予定はないのか?」とかぼやきながら
セニョ〜ル >「ソノ件ニ 関シテハ めーかー ニ オ問イ合ワセクダサイ(ピポピポピポピポ)」
校内放送 >「高等部アドノレ君、風紀委員会まで来てください」
アドノレ >「むぅ、いいところだが仕方ない。後片付け頼むぞ」>セニョール
GM >後片付けは「リセット、ポン!」で終わり。あぁ8ビットマシンの気楽さよ(笑)
アドノレ >「(はて、最近は厳重注意喰らうような事はしてない筈だったが)」風紀の要塞へ出向
ちなみに、アドノレのセクションは「臨時警邏課」…
臨時部員で結成されている、警邏課のリーダー待遇だ。
おそらくは<カリスマ!>あたりで獲得したポストであろう(笑)
GM
>で、アドノレが風紀の要塞(笑)に到着すると・・・ほとんどの警邏課リーダーが顔をそろえてたりするわけだ。
アドノレ >「こんどは何の捕り物だ?」>先着のリーダー’s
GM
>どことなく重い雰囲気の中、風紀の委員長が口を開く・・・「いや、捕り物というわけではない。要は学内護衛の話なんだがね」
アドノレ >「ふむ」
風紀委員長 >「実はこのたび、学園に有名な演奏家の先生が来て、講義をしていくことになった。期間は1週間。そこで、全風紀委員には・・・安全保障のため、学内での身辺保護をしてもらう事になる。」
アドノレ >素直に仕事の割り振りを聞いてく
GM >アドノレの配置は・・・まぁ、特別風紀委だけに、比較的動きやすいと思われる「予備人員」といったところだね。
アドノレ >アドノレに対するコマンド>適当にやれ と受け取る
風紀委員長 >「来日するシャルティエ先生は、フランスから音楽指導のために学園までいらっしゃるとの事。くれぐれも無礼のないように」特にアドノレを見つつ(笑)
アドノレ >気付かないふりではなくほんとに気付かないでおく
風紀委員長 >「あー・・・それとだ。エミュレイターが先生を狙っているという未確認情報が入ってるので、万が一の時は護衛のための反撃を許可する。」>アドノレ
アドノレ >「敵の殲滅と備品及び建造物の無事、どちらが優先だ?(ニヤソ)」>いいんちょ
響 >備品の無事〜!!(笑)
アドノレ >現場に居ない者の声は聞こえんなぁ(笑)
風紀委員長 >「護衛対象が無傷であることが最優先だ」>アドノレ
アドノレ >「了解した」
その間にも、弓とメジャー=浦戸との通話は続く。
浦戸 >「具体的には、このたび来日したヴァイオリン演奏家のシャルティエ氏・・・その周囲で、エミュレイター絡みと思われる不可解な事件が頻発しているとの事だ」>弓
弓 >「……………………その本人はシロ?………」
浦戸 >「シャルティエ氏本人がエミュレイターかどうかは、目下調査中だ・・・」
弓 >「………………グレー、と。………他に、注意すべき人物は……?」
浦戸 >「シャルティエ氏と共に来日しているのは、マネージャーのシレム氏。それ以外に随行者はいないが・・・彼らの行く先々で、聴衆が気を失ったりする騒ぎが幾度となくおきている」>弓
弓 >「……………………わかりました……。……詳しい情報と、その2名の顔写真をお願いします………」
浦戸 >「仔細了解した。これよりデータを転送するので待て。」
◆ ◆ ◆
GM
>一方その頃、翔真は・・・ニュータウンを歩いていると、なんだか視界内に・・・妙齢の美女がうろうろしてたりする(笑)
翔真 >さり気無く様子を伺います(笑)何か困っている様だったら声を掛けますね。
GM
>女性は金髪、碧眼。絵に描いたような西洋人種でもって・・・年の頃は25歳くらいかな? でっかいボストンバッグを両手で抱えているね。
翔真 >英会話に自信は無い(知力4)から日本語で話しかけましょう(笑)「どうかされましたか?」
金髪の女性 >「・・・?(なにやら外国語で問いかけているらしい&困惑)」>翔真
翔真 >無理か。仕方が無い、出来るだけ相手に解らない様に0−Phoneのエスポラントで訳して見ます(苦笑)
金髪の女性 >「あの・・・道をお聞きしたいのですが、ホテルへはどう行けばよいのでしょうか・・・?」>翔真
翔真 >では近場のホテルを思い出してみます。出来たなら0−Phoneにメール入力のやり方で返答を入れてエスポラントで外国語に訳。その後画面に表示して女性に見せます。
GM >そうすると・・・どうやら女性が探しているのは、学園街区に近いホテル・ユニバーサル横須賀のようだね。
翔真 >では先程の様に説明をします。
GM >では、女性は・・・困惑してたようだけど、いちおう理解は出来たようだ・・・さすがは0−Phone(笑)
翔真 >良かった(笑)見送ったら引き上げます。
金髪の女性 >「いろいろとありがとうございます。マネージャーとはぐれてしまって、泊まるべき場所がわからなかったのです」>翔真
翔真 >『大した事では有りません、お気になさらず。それでは、お気をつけて。』←画面表示(笑)
金髪の女性 >「いえ、あなたのした事は充分礼に値します(にっこり)つきましてはお名前を教えていただけませんか?わたしは・・・ルイセと申します(にっこり)」
翔真 >名乗られてしまった(苦笑)では「ショウマ アイバ」とだけ口頭で答えます。
GM >背中向けて答えるのですな(笑)
翔真 >はい(笑)
翔真が新しい出会いを体験していた頃、
弓の0−Phoneに、浦戸からデータが転送されてくる。
GM >転送されてきたデータに添付されていた写真によると、1人は妙齢の美女、もう1人は若い男のようだ。>弓
弓 >で、折り返し電話するの(笑) 「………………………………………どっちが、どっち?」
浦戸 >「ファイルネーム参照だ」怒りもせず淡々と答える。ちなみに美女の方がシャルティエ氏、若い男がシレム氏のようだ。
弓 >「…………………………了解………任務、開始します………」うーん、演奏家っつーから、てっきりジジィかと(笑)
浦戸 >「健闘を祈る」淡々と通話終了(笑)
そしてその頃、部活で青春している(笑)響は…?
響 >「はい、OK。さあ、最後の音合わせやりましょう。これがきちんと出来たら今日の部活は終わりだよ〜♪」とタクトを構えて振り出そう(笑)
GM >その時・・・生徒会に呼ばれて席をはずしていた澪が飛び込んでくるよ。それこそドアをばばーんと開けて(笑)
響 >「もぅ・・・どうしたの??」>澪
澪 >「響君、響君! 大変なことになっちゃった…盗まれちゃったのよっ!」>響
響 >「へ??なにが??…一体何が盗まれたの??」
澪 >「ほら、うちの部の宝物…パガニーニのヴァイオリンが、学園倉庫からケースごと盗まれちゃったのよ!!(汗)」
響 >「ええ〜っ!!」
澪 >「実は、私が生徒会に呼ばれたのって、こういう事だったのよ〜!!」
響 >「みんな、今日の練習は中止。急いで、手分けしてさがして〜!!!」>部員全員に(笑)
おかげで、部員達はもう練習どころではなくなる・・・それもそのはず。
そのヴァイオリンを、近日使用する予定があったからだ。
響 >「どうしよう・・・今度のコンサートまでに見つけないと・・・。あれのソロが入っている曲なのに〜・・・しかも、今回は、プロがその音色を完全に引き出してくれるから、みんな気合い入っていたのに〜(泣)」
GM
>うん、その通り・・・アドノレが先ほど話に聞いたところでもある高名な演奏家「シャルティエ先生」が、管弦楽部とジョイントでコンサートを開く予定があったのだ(笑)
響 >その指揮者がボクなのです(笑)
GM >よく解ってるではないかぁ(笑)つまり、その先生に使ってもらうヴァイオリンがなくなってしまった訳だ(笑)
響 >「はぅ・・・これから、音合わせして、後は、先生の演奏を聴いてもらおうと思ったのに〜。パガニーニのヴァイオリンのホントの歌声が聞けるチャンスだったのに〜」←コヤツが焦っていたのは、今日にも演奏してもらおうと考えていたかららしい(笑)
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