【第6夜・補足】
かえってくる勇者
ヴィルトール事件(第3話)を境に、霧澤邸は霧澤宗家で運用する事になり、
可憐は臥龍学園の寮に、千影ともども赴く事になった。
更に、横須賀沖爆発事故(第4話)以後、可憐は後方でウィザード達の支援と、自らの再訓練を行っていた。
それは…霧澤家の者として、件の事故によってウィザード達に及ぶ影響を最低限に留めようとしたのと、
いつかあるであろう、ウィザードとしての再起の時に備えての事だった。
そして、その時が…ついに訪れる。
GM
>さて、件の爆破事件から、早くも2ヶ月近くが経過して…既に春。エミュレイターの断続的な活動も、他のウィザード達に悉く阻止されてきたという話は、風の噂で伝え聞いているね。
可憐 >「どんな方々かしら」<ウィザード(笑)
GM
>まぁ、可憐がよく知っている面々から、一度も会った事がない面々まで…
中には校医(リカルド)なんかもいたりして(笑)
GM >ちなみに学園寮という事で、部屋は多少狭くなったけど…千影と一緒、しかも個室自体は結構広め(笑)
可憐 >「部屋はあまり広すぎても良くないですから」<お嬢様発言
千影 >「翔真様たちも、あれから数多くのエミュレイターを退けてこられたようです…先日のホテルでの音波エミュレイターも、彼らは撃退したそうです」
可憐 >「その話は聞いてますよ。かなり苦戦したとかいう話を」
千影 >「はい。しかし…理解できません。お父上はいつまで、可憐様の出場を許可されないおつもりなのでしょうか…。」
可憐 >「出番が無いのは確かに暇ですわね」(笑)
千影 >「可憐様には類稀なるお力がおありです。可憐様さえいらっしゃれば…この地のエミュレイターどもも、おいそれと手出しは出来なくなると思うのですが…」
可憐 >「出番はいつか来ます。 私本人はたいした力はないですわ。 霧澤家のウィザードの使命を果さなければならないですから」
千影 >「ところで、可憐様…最近は異常気象のようで、低気圧が列島北部から近づいているといいます。くれぐれも、薄着などなされないようお願いいたします」
可憐 >「この前は真冬で暑く、今度は春でさむくいそがしいですわね。薄着はしませんけど厚いドレスは見たくありませんわ」(苦笑)
千影 >「まったくですね…最近の気象は異常すぎます。やはり、鳳凰院家が扱う気象衛星の情報など、役にも立たないという事でしょう」
可憐 >「少し異常気象で気になったので、調べてみましょうか(誰に言うわけでもなく)」
千影 >「承知いたしました…(天気図サイトが表示され、現在の気象状況が表示されている)」
可憐 >「シベリアからの風が強いみたいですわね」>千影
千影 >「現在、問題の低気圧は………シベリアから真っ直ぐ日本に向かっているようです。勢力が衰える事もなく、このまま行きますと・・・都心を直撃。予想される被害は計り知れません」
可憐 >「シべリアにでも調査に行きましょうか」
千影 >「シベリアでは数多くの凍死者が出ています・・・危険ではないでしょうか」
可憐 >「我々ウィザードは平気ですわ。 月衣がありますから」
すると…どこからともなく、声が聞こえてくる…
「それは…大きな敵が、動き出して…いる、証拠……。」
GM >千影が、窓の方に向かって身構える…いつでも手裏剣を投げられる態勢で。
可憐 >「声がしませんでしたか」>千影
千影 >「はい……可憐様はこちらへ…」カバーの態勢(笑)
可憐 >「必要ありません。 出てきたらいかがですか」>声へ
GM >窓の外を見ると…緑色の、淡い光が差し込んできているのがすぐに分かる。そして…その主の姿も。
可憐 >主の姿は?
GM >そのシルエットは…見覚えがある。ここ数週間会わなかった、女性の姿。
そら >「お久しぶり…です、可憐…さん」
可憐 >なるほど「お久しぶりですわね。」
そら >「……ロシアの、エミュレイター……秘密兵器を、使って…日本を、攻撃…します…」
可憐 >「あなたがいらしたと言う事は、彼らが関わっているのですか」
そら >「……そう、そのために…伝えなければ、なりません…でした、が…可憐さん…以外の誰とも、連絡が…とれません…。」
可憐 >「困りましたわね。電話をしてみましょうか」
可憐は、0−Phoneを取り出し、仲間のウィザード達に連絡を取ろうとする。
しかし…翔真、凛、弓、響、アドノレ…既に全員と通じない…
可憐 >「余程辺境に行かない限り繋がるのですが」(苦笑)
そら >「わたしの、0−Bellにも…連絡は、ありません…でした」
可憐 >「連絡を取りたいですが、直接行くしかないかしら…しかし、彼らの行き先を調べなければなりませんね。」
そら >「―――――――――――。」どちらでも構わないらしい(笑)
可憐 >「澪さんに電話をしましょう。行き先ぐらいわかるかもしれませんから」
千影 >「承知いたしました…」つないでくれる(笑)
澪(電話先) >「もしもし、綾瀬 響の自宅でございます…」
可憐 >「こちら霧澤ですが。 こんにちは澪さん。 お久しぶりですわね」
澪(電話先) >「あら、可憐さん!お久しぶりです〜…お元気でしたか?今日は何を…?」
可憐 >「響さん達に危機が迫っているらしくて、助けに行かなければならないのですが。何処に行ったか知っていますか」
澪(電話先) >「響くん? …あぁ、それがヒドいんですよ〜、人に何日も留守番頼んで、自分は秋田の方に旅行だなんて〜!!」
可憐 >「秋田ですか。 澪さんも一緒に秋田に行きますか? 私は手伝いに行かなければならないので」澪さんを守って響くんに男度アップしてもらうために(笑)
澪(電話先) >「・・・・・・・・・・・・・・はぁ(^^; 私、響くんから留守を頼まれちゃったんですけど…なんでです?」
可憐 >「そう・・・そういえば響さんとの仲は進展したかしら」
澪(電話先) >「もーぉ、可憐さんったらぁ(^−^; そんな事のために、わざわざお電話くださったんですか?(笑)」
可憐 >「イギリスでは、あなたと響さんが結婚するか賭けの対象になっていましたから、興味はありますわよ」
澪(電話先) >「それについては…後で響くんに確認取りますっ(///)」(笑)
可憐 >「響さんは知らないはずですよ、知り合いから聞いた話で響さんには内緒らしいですから」
澪(電話先) >「というか、そんなことで賭けしないでくださいっ、もう(///)…とにかく、そんなわけで、ごめんなさい(^^;」
可憐 >「有難うございます、響さんには澪さんが頑張ってと言っていたと言っておきますので」(笑)
澪(電話先) >「はい、すみませんけど…お願いしますね〜っ」
可憐 >「いいえこちらこそご迷惑かけました。 何かおみやげを持って帰りますので」
可憐は、澪との通話を切った。
だが、何故彼女が、足手まといでしかない澪を連れて行こうとしたのかは謎である(笑)
可憐 >「秋田ですか 秋田の出身のウィザード居ましたかしら」
千影 >「秋田といえば…先程の低気圧の予想上陸地点ですが」
可憐 >「彼らの中で秋田出身の人間を調べて見ましょう」
早速、可憐は千影に命令し、調査に取り掛かる。
…いつも一緒にいた面々の中で、確かに東北出身のウィザードがいた…というのは思い出すが、
しかし、ピグマリオンの操作で映った画像では、誰かは分からなかったようだ。
千影 >「それで…次はいかがなさいますか?」
可憐 >「ではとりあえず秋田まで行って考えましょうか。後は向こうに行って調べてみましょう」
千影 >「承知いたしました…必要とあれば航空機をチャーターいたしますが」
GM >ちなみに、あまり時間が掛かりすぎると…到着した頃には既に、という可能性もあります(笑)
可憐 >私一人ならば箒で済むんだけど(笑)
GM >あ、さすがに千影は寮に残るけど…【そら】はどうするかな?(笑)
可憐 >そうすると箒でGOですね。タンデムシートですから(笑)
GM >連れて行くのね(笑)ならば…あっという間にシーンチェンジ(笑)
という訳で…現在位置は、いきなり秋田上空!
本当は箒のスピードだとあやしいのだが…世界結界が勇者に力を与えてくれたらしい(笑)
そら >「あの雲海から…伝わる、力…気を、つけて…」
可憐 >早いですね(笑)「月匣みたいですわね」
そら >「月匣…以外の、なにものでも…ありま、せん…。」
GM
>さて・・・ここで問題。この低気圧の上から突っ込むか、下から突っ込むか、それとも真ん中に突っ込むか!?
可憐 >「近くに下りて行きましょう。これ以上は箒でも無理そうですから」>そら
そら >「・・・・・・・・(こく)」しかし眼下は海(笑)
可憐 >行きましょう。低空飛行で接近します
そら >「ぎりぎりまで・・・近づいて・・・ください。壁に・・・穴を、あけます・・・」
可憐は【そら】をストロングホールドのタンデムシートに載せ、雲へと接近する…彼女達を見舞ったのは、雪交じりの突風。
だが、可憐はオーバーウェイトにも関わらず、さながら手足のようにストロングホールドを操る。
そして、限度まで近づいたとき…【そら】の髪が、すばやく緑色の輝きを帯び…
「evolution…!!」
両腕に光の粒子が付着し、ひと回り巨大な光り輝く手となって…目の前の気流をえぐり抜く!!
だが、その破れ目から…無数の氷のスパイクが飛び出す!!
ダイヤモンドダストがエミュレイターの力を受け、武器となっていたのだ…
これをまともに受けた【そら】の柔肌が、ずたずたに切り裂かれていく…が、
重傷と見えたのは見た目だけのようで、彼女は何事もなかったかのように振り向く。
そして、当の可憐は…【そら】の背後にいたおかげで、ノーダメージ。
可憐 >抗魔力何気に有りますから(笑)
GM >では…内部に突入するけど…非常に寒い!!放って置くと、どんどん身体が凍り付いてしまう…!
可憐 >「これが低気圧の中ですか…異常に寒いですわね。」
そら >「可憐さん・・・わたしに、掴まっていて・・・わたしは、大丈夫・・・でも、・・・あなただけは、危険・・・」
可憐 >掴まっていますけど
GM
>【そら】の身体も凍りつき始めていて・・・いまや互いの熱だけが、2人を守っているといっていい。
可憐 >女性二人では弓さんに続いて危ない(笑)
ちなみに、より高々度から侵入していたほかの本編PC達は…
ピョートルの持つ「聖像」の力で守られていたので、このような状況にはならなかったのである。
可憐 >「急いで彼らを捜して脱出しないと拙いですわね。」
そら >「心配、しないで・・・かならず、あなたを・・・まもり・・・ます(にこ)」
可憐 >「大丈夫ですわ、二人とも倒れないようにするのが肝心ですし、それほど弱くありませんから」
GM >そして、凄まじく吹きすさぶ吹雪の中から…何者かが姿を現す!!
そら >「前に・・・敵、迫って・・・ます」
可憐 >「さてどうしましょうか」
GM >それは・・・氷で出来た像だね。1体しかいないけど・・・少なくとも、友好的ではなさそうだ!
可憐 >空飛んで逃げられますか?
GM >この吹雪の元でそらを飛ぶのは・・・無謀かもだけど、するのならまず逃亡できるかどうか、だね〜。
可憐 >「現状で戦うのは危険ですから」
身体が凍りついているせいで、とてもベストな状態とは言いがたく、
加えてタンデムシートに【そら】を乗せていたものの…可憐は辛くも、氷像からの脱出に成功する。
しかし、氷像をやり過ごしたその時…箒によるものでない、軽い浮遊感を感じた可憐は、
次の瞬間…別の場所に存在する自分達を感じた。
そら >「空間が…変化、した…?」
可憐 >「さてこれからどうしますか。 彼らが何処に居るか分からないですし。」
そら >「たぶん…まだ、上…この身体に、伝わります…から(髪を一瞬緑色に変化させて、微笑む)」
可憐 >「では、それを信じて行きましょうか(苦笑)」
そら >「だいじょうぶ・・・なにがあっても、守ります・・・から(にこ)」
2人の周囲には、無数の氷の壁が林立していて…
その中には人間や建造物などが、そのまま氷漬けにされていた。
その氷の迷宮とでも言うべき場所を抜けていくうちに、可憐は…小さな箱を発見する。
そら >「なにか、ありました・・・か?」
可憐 >「箱がありますわね。調べてみますか」
そら >「・・・おまかせ、します・・・」
可憐は、Evil−eyeを下ろして対象の箱を見る…が、寒さによってうまく機能しなかったのか、
確実にあるであろう罠を見つけ出す事が出来ない…。
そら >「どう・・・します・・・?」
可憐 >開けられるならば開けていきます
GM >では・・・箱を開けた直後、遠くから「バタバタバタ・・・という音と、軽い衝撃が次々と感じられるね。見ると・・・氷の板が次々と、地響きを立てながら倒れ続けているのだ!!
そら >「箱に・・・トラップが、あった・・・ようです・・・」
可憐 >「そうみたいですね」逃げます。
ちょうど次のエリアへのゲートを通過した後ろで、無数の氷の壁がドミノ倒しのように倒れ、
2人の退路を絶ってしまう…が、あと少し遅かったら、その氷壁に押し潰されていただろう…
そこで安全を確保した2人は、箱の中を確認。
見つかったのは「死活の石」「ヒーリングプログラム(2つ)」そして10万v.だった。
可憐 >吹雪はどうでしょか
GM
>吹雪は・・・もうこの月匣全体に吹いているね。この雲で出来た回廊の中にあっても、やはり・・・寒いぞ。
可憐 >「多少は和らぐかと思いましたが」
そら >「しかし―――身体に・・・伝わる力が、強くなって、きました・・・おそらく、この上・・・です。」
可憐 >「では上に行って、何をしているか聞いてみましょう(笑)」
そら >「・・・・・・・・・(こく)」
かくして、2人がこの「雲の回廊」を昇った先…そこで、一同との再会を果たすのだが、
その後の物語は…以下、本編第6話にて!