【第17夜】
蒼き門 ふたたび
<PART−01>
大いなる門への道
かつて、そこは「理想郷」と呼ばれていた。
ただし、いわゆる普通のそれではない・・・
「吸血鬼」と呼ばれる者たちが、そこでは驚異的な繁栄を手に入れていた。
創生以来ではほぼ唯一、彼らが公然と闊歩し、
活動していた場所・・・そう、誰にも憚られることなく。
しかし今、敵対する者たちによってその存在は永遠の闇に封じられ、
僅かにその痕跡が遺跡となって残るのみ。
同属同士の激しい戦いを生き延びた彼らは、
さまざまな方法で彼らの栄光の復活を願った。そして…
弓 >って、このサブタイトルわ…(笑)
翔真 >………今回は足が臭い男が絡むのか……(爆)
カナタ >アンゼ様…どうか物騒な命令は出さないでくださいねぇ(汗汗
今回のゲストは…第2外伝でお馴染みの大剣使い吸血鬼・崎守 遥と、
NWOSきっての癒し系・カナタ=セラフィールの2人。
実はこの2人、第2外伝での共演以来の顔合わせである。
GM >という訳で、最初のシーンは…臥龍学園の保健室からだ。
遥 >のっけから出番かな?(’’
GM >時は4月。新入生を迎える春たけなわのこの時節。やっと一息ついた遥の0−Phoneが鳴った。
遥 >「もしもし?崎守ですけれどどなた?」出る出る
GM >「久し振りだね・・・僕だ」その声はまごう事なき背教者会議の最高幹部。レオンハルト=ローゼンクラウンのものだ。
遥 >「あら、ずいぶんと珍しい方ですわね。ご無沙汰してますわ」珍しすぎなひとにびっくり
レオンハルト >「その後はどうかな…まあ、例の件は状況から見るに問題ないようだが、ひとつ厄介な話を聞いたので、話しておこうと思ってね」
例の件…第2外伝における遥の任務「リカルドの護衛」である。
遥 >「特に問題はありませんわ。まぁ、厄介ごとはつき物だけれど。・・・厄介な話し?」
レオンハルト >「大昔に我々会議の先祖達が封じた叛徒たち…その末裔に不審な動きが見られるんだ。どうやら、極東(そっち)に勢力を集めてきているらしい」
アドノレ >真祖とか来る?(笑)
カナタ >…○イル○ンカーにセブン改造して…埋葬しなきゃ!(待
鋼地 >○ンカー積むんですか(笑) 近距離武器にわざわざ(爆)
弓 >きっとそこら辺の高レベル「忍者」な高校生が17分割してくれますよ(笑)
レオンハルト >「既に何人かのメンバーには連絡したのだけど…今動ける中で、一番あてになりそうなのは君だけなんでね」
まあ、年がら年中寝ている誰かさんとか、
派遣してもなかなか到着できない誰かさんとか(爆)
遥 >超方向音痴・・・(ノ∇≡。
翔真 >極東は吸血鬼と相性が悪いのだろうか(笑)
鋼地 >結構いる人数は多い気がするんですけどね(笑)
遥 >「何だってこの国はこんなに面倒なことが起こるのやら・・・。 で、その末裔をどうすれば良いんですの?」
レオンハルト >「ああ。基本的には撃滅だが…それは別口にも依頼をしておいたのでついでで構わない。むしろ問題は、別の話でね」
遥 >「別の話?」はてな顔
レオンハルト >「連中は、とある人物を狙っている…事が済むまでの間、その人物の安全を確保して欲しいんだ。連中の手に彼が落ちると、少々厄介な事になるのでね…既に1人部下を派遣したものの、毎度ながらいまだ到着の報告がない」
遥 >「ふぅん・・・不真面目でないのならば重度の方向音痴ですわね」誰かさん思い浮かべつつ(笑)
レオンハルト >「よくぞ言い当ててくれた」その声音に苦笑が浮かぶ・・・「今回の件の第一人者として派遣したのだが、いつもの事でね」
遥 >「案内役でも付ければ良いでしょうに」ちょっと苦笑
レオンハルト >「悪いことに、最適任者は今休眠中だ…」
弓 >酔っ払いは酔ってないという、方向音痴は迷ってないという。そして前者は飲みたがり、後者は自分で運転したがる(笑)
遥 >「・・・それで、その人物とやらはどこに?」
レオンハルト >「アキハバラ・・・だったかな。今から関連ファイルをそちらに送るよ。昨年夏のものでよかったらだが」
遥 >「わかりましたわ。 そのファイルにもう少し詳しい情報もつけてくれるとありがたいですわ」
レオンハルト >「それじゃあ、しばらくそちらは騒がしいことになると思うけど・・・よろしく頼んだよ」
その直後に送られてきたのは、1人の少年についてのデータだった。
その名は【春日 祐介】…そして、今ひとつの名を【蒼き門の継承者】。
…だが、事件だらけだった昨年夏の段階では、祐介のケースでも大事件とはいいがたく、
まして横須賀ならぬ秋葉原での出来事。すなわち、遥は彼の事をほとんど知らなかった。
遥 >「蒼き門・・・?」こゆとき人並の知力が恨めしい(笑)ざっと目を通しましょう。素行に問題あり?
鋼地 >ヤヴァイ、間宮君とかぶる(待)<素行に〜
GM >基本的には、典型的無個性・・・そして付記事項「足が臭い」
翔真 >成長しておらんのか(苦笑)
GM >あくまでこれは「昨年夏」のデータだもん(笑)
翔真 >なるほど(納得)
アドノレ >影が薄いとはまた違うのか(笑)
鋼地 >ぐさ(爆)
カナタ >足が臭いと影が薄くならないからじゃないですか?(笑)
遥 >「まぁ、何とかなるでしょう」(ぁ
カナタ >吸血鬼って……悩まない性格なのかなぁ^^;(笑)
翔真 >寿命が無いから基本的に気が長いのかも(笑)
遥 >本気で考え出すと何十年何百年悩むから考えないようにしてるとか(無
アドノレ >今日の晩飯はどうするべきか(笑)
弓 >昨日はA型だったから、今日はB型にしよう(笑)
鋼地 >抗体の味が判別できるのか(爆)
カナタ >半永久的に生きてるけど毎日のように悩んでるカナタは…きっとアンゼロット様のせい^^;(笑)
遥 >とりあえず秋葉原のほう行く準備・・・と言っても置手紙残す位だけどしておこう(笑)
鋼地 >『必死になって探してください』(蝶待)
カナタ >「ヤベェよ!マジヤベェ!どのくらいヤバイってゆーとマジヤベェ!」(ぇ
アドノレ >「ハハキトクスグカエレ>鳳仙」
遥 >んー・・・「急用が出来たので少々出てきます。 詳しくは背信者会議へ」位?(笑)
さてその頃。バージョンアップの終わった弓は、
ナイトメア&灯に呼び出されていた…
弓 >まだちょっと熱暴走気味なかんじで(笑)
鋼地 >CPUクーラー用意してっ(笑)
ナイトメア >「具合はどうだ…?」
弓 >「だいじょうぶよ…少し、負荷がかかってるだけ…。」
ナイトメア >「そうか…では新しい任務には、問題はないな?」
灯 >「問題があるなら…私が代わってもいい…」
弓 >「ええ………すぐに慣れる。…現状でも、72.165%の処理効率は出せる。」
ナイトメア >「今回の依頼元は、背教者会議だ…エミュレイターに与した一派が、この付近に集まっているそうでな。社を挙げてその駆逐にあたる事になった」
弓 >「ハイキョウシャカイギ………?……ああ……吸血鬼の、だっけ…?」
ナイトメア >「そうだ。どうやら昨年夏に我々が少し絡んだ事件と、関係があるようなのでな…」
灯 >「私とナイトメアは、これから秋葉原……この付近をカバーできるのは、蒼魔だけ…」
ナイトメア >「…俺たちが不在の間に、ここで動きがあるかもしれない…発見次第殲滅せよとの事だ」
弓 >「………今度は吸血鬼狩りってことかしら?………了解。久しぶりに好みな任務だわ。ターゲットは?」
灯 >「…とりあえず、動いているのは…こいつ…」ファイルを手渡す。
弓 >「………………(ちら」
【リヒャルト=ヴォルファー】
ドイツ国籍の吸血鬼。元歴史学者…ただし、これは最近確認された名であり、
同一吸血鬼の記録で最初のものは、約3000年前のものとなる。
背教者会議の反逆者として、現在手配中の1名。
弓 >「…………了解。そっちも気をつけて。」
ナイトメア >「承知した。こちらは東京方面の防備と…一事項の確認だけだからな。そちらこそ、この機にエミュレイターが跋扈しないとも限らない…注意しておいてくれ」
弓 >「………しまったな………対雑魚用の魔法弾使いきってる……あとで発注しておかないと…」
これは、呪文詠唱銃のこと。ちなみに前回、弓は弾丸1発をミラに寄贈している。
弓 >「…………………魔法使いの知り合いって少ないのよね…」
翔真 >次のレベルまで待って下さい(苦笑)
灯 >「あの娘はどうなの?…緑の髪の…まあ、いいけど…」
弓 >「…そら、か……あの子、攻撃魔法はなかったような……ま、いいわ。気をつけて、灯。」
灯 >「了解…そちらも気をつけて……」
弓 >「……………私も警戒に出るわ。」
灯 >「…任せた…」
ナイトメア >「では行くぞ。どりぃ〜む」
ナイトメアと灯の姿は影の中に消え…弓は、パトロールに赴く。
さて、その頃…臥龍学園・風紀委員棟では、
那護原あきらやアドノレを筆頭に、風紀委員たちがミーティングを開いていた…
あきら >「…って訳で、新学期になってまた生徒数が増えたっスけど、これはエミュにとっても絶好のチャンス。なので各自警戒するっスよ〜」
アドノレ >「身内で馬鹿が騒ぐのとどっちが迷惑か微妙だな」(笑)
あきら >「そう言わない、そう言わない。ただでさえ最近またぞろ連続行方不明事件が起きてるんスから、先輩も油断禁物っスよ」
風紀委員はこの時期忙しい…先日の卒業式・そして入学式に始まる一連のイベントは、
彼らにとって最も神経を使う時期でもあるのだ。
弓 >ああ、忙しいさ!生協職員とか!(中の人が号泣しています、しばらくおまちください)
翔真 >よしよし(^^;つ<号泣
カナタ >がんばって〜TT
アドノレ >「実害あるところから順に片していくか」(トントンと資料を纏めてる)
あきら >「最近は魔王なんてのも出てきてるんスからねぇ…なんだか、いっそう物騒になった気がするッスよ」
アドノレ >「(魔王なんてのは絶対の一人で十分。偽物にはさっさと退場してもらう。そうでなくとも勇者が増えて困ってるところに)」何やらぶつぶつ言いながら難しい顔してる
あきら >「最新のデータでは、72人とも108人とも言われてるそうっスよ・・・まさに1匹いたら、の世界っスね(−−;」
アドノレ >「ま、手におえないようなら遠慮なく呼びつけろ」
あきら >「ウィッス。そういえばこの一連の行方不明事件…先輩はどう思います?」ほいっと分厚いファイルを出して〜
アドノレ >ファイルの中身をぱらぱらとチェックしてみると?
GM >うむ。卒業式前後から起こり始めた、学園生の行方不明事件…その多くは夜、入れ替わったばかりの寮生が失踪するというパターンだ。
アドノレ >「はて、入れ替わった者ばかりというところが少し気になるな」
あきら >「入ったばかりの生徒なら、もともといた寮生と比べて警戒心がないっスからねぇ…特に対エミュ関連は」
GM >それまでいた寮生が卒業すると、当然新入生が入れ替わりに入ってくるのだけど…狙われるのは、その新入生ばかり。しかも少女ばかりが狙われている…。
アドノレ >おもわず顔の良し悪しをチェックしてみる(笑)
あきら >「半端な実力のウィザード生が、返り討ちで行方不明ってパターンもありまさぁ」
アドノレ >「建前として夜遊びは禁止されてるが、実質としてはな。そして敵の実力を見る目もまた己の実力という事を学ぶに場数が居るからな」
あきら >「さすが先輩。含蓄あるっスね^^」
アドノレ >「死にそうになれば嫌でも覚えるだろ」
あきら >「まぁ、そういう訳で・・・風紀としては一層の警戒を呼びかけていくので、みんなもよろしくっスよ^^」と、全員に。
アドノレ >「チーム組んで夜の巡回とかするのか?」
あきら >「ああ、今のところその方向でいってるっス…あと今期から配備されたL4アーマーを、警邏チームの志望者に装備させる事にしてるっス」
翔真 >ついに正式採用されたのか(^^;
アドノレ >巡回ルート・時間の紙を貰っておく。
GM >了解〜。まあざっと見て、今までに比べて2倍以上に行程が強化されているようだね・・・という訳で風紀委では、この日から夜回りが強化される事になる(笑)
アドノレ >呼子吹いて「御用だ!御用だ!」
カナタ >…佐藤隊が集団で夜回りしてる姿を思い浮かべてしまった(笑)
アドノレ >さりげなく佐藤隊に「連絡員相当」を付けて回ってるのだ
さて、その頃。喫茶店「MonAmi」では…シックなジャズサウンドをバックに、
ゆったりとした時間が流れていた。現状での客は、(珍しくも)翔真のみ…。
GM >と、そこに来客がある。やよいさんが出迎えているようだが…どうやら学生のようだ。
翔真 >チラッと見るだけにしておきます、店員じゃ無いので邪魔するわけには行きませんし…店員だったらジャマすると言う事でも有りませんが(^^;
アドノレ >店内でやよいさんをナンパすると用心棒の翔真先生が出てきます(笑)
鋼地 >先生、お願いいたしやす(爆)
遥 >それじゃ切り伏せてしまう(笑)
カナタ >それはやられ台詞なのではないですか!?(笑
遥 >最初は切り伏せて次に来た人といい勝負した後に(笑)
アドノレ >そこはそれ、この辺は魔王とか悪の使者が幅利かせてる土地柄だから
翔真 >必要無いとは思うけど、万が一の時はおやっさんの方が出そうかと(ぁ
GM >「すんません、えーと・・・ウィザーズユニオンって、ここでいいんすか?」などと(ぁ
翔真 >ごふ(吐血)「………横須賀外のウィザード……?」(小さく)
おやっさん >「ふむ、これは所謂別の来客かな・・・」と事も無げに
やよいさん >「あまり大きな声では言わないように^^」と、少年を店内に。
少年 >「はいはい。んじゃ、失礼させてもらいましてっと…どうも!俺、春日祐介って言います…ここには武者修行に来たけど、その前にここに挨拶してけって、柊先輩に言われて来ました!」
おやっさん >「ああ、初めまして・・・ユニオン総評の常田だ」
翔真 >「柊の後輩か………横須賀に送るとは無茶をさせる(苦笑)」
祐介 >「いや、俺が自発的にここを選んだんです…大ウィザードになるために、強い相手に勝つために」
おやっさん >「そうか。同じウィザードとして歓迎しよう…ゆっくりしていきたまえ」
翔真 >おやっさんとやよいさんの挨拶と話が終わるまでは黙っています。
祐介 >「ところで早速だけど、ここには魔王を超える凶悪な敵がいるって本当ですか?」
アドノレ >ふぇっくしょん(笑)
カナタ >アンゼロット宮殿に行けばもっとすごい敵がいらっしゃいます(笑待
祐介 >「俺、人づてにそう聞いて・・・そいつを倒せば、もしかしたら大ウィザードになれるんじゃないかって思って」
翔真 >おやっさんを伺って自分は沈黙(笑)
アドノレ >貧乏神と勿体無いお化けは魔王より怖いと断言してやる
おやっさん >「そんな噂もあるな・・・だが、まずここでするべきは、自分の実力を再確認することだ。生半可な力では、逆に押しつぶされる」
祐介 >「大丈夫っすよ。こう見えても俺、結構強いから…そんじょそこらの相手には、負けないつもりです」
翔真 >「強くなる事に近道は無い。幾千の修練と幾万の実戦の先に、始めて少しだけ自分が強くなった事を自覚できるものだ……。」
祐介 >「? あんたは・・・?」どうも敬語が板についてない様子(ぁ
翔真 >「相羽 翔真だ……横須賀ユニオンに所属するウィザードの一人でもある。」
祐介 >「すると、あんたがあの…柊先輩から話は聞いてます!なんでも、とんでもないくらいの凄腕だとか・・・」
翔真 >「(首を振る)………ここに所属する面子では最弱に近い。それに元よりさしたる物でも無い。」
祐介 >「またまた〜・・・とにかく、よろしく!・・・っと、しまった!!」おもむろに立ち上がる。
翔真 >「……どうした?」
祐介 >「あちゃ〜・・・ホテルにチェックインするの忘れてた!! すんません、また来ます!!」ドタドタと慌てて・・・そしてこける(ぁ
鋼地 >……ドジっ子?(笑)
アドノレ >柊の弟子だけあって芸人の資質あり?
翔真 >「気を付け………(嘆息&苦笑)」
おやっさん >「おいおい。しっかりしてくれ・・・(苦笑)」
やよいさん >「大丈夫ですか?^^」
祐介 >「あぁ、俺なら大丈夫っす!(立ち上がって)それじゃあ…俺、そのマリなんとかってのを倒せるように頑張るから!それじゃ!!」だだーっ(ぁ
遥 >落ちつきないなぁ(笑)
翔真 >「っ………釘を刺しておくべきだったか………?」
おやっさん >「・・・・・・・・ありゃあまだまだ、だな(苦笑して肩をすくめる)」
NEXT CHAPTER |