【第24夜】
選び取られる道

<PART−27>



パンドラの匣



一連の戦いの有様は、スペースランチに搭載された魔導カメラを介して、
アンゼロット城にも伝えられていた。


「志宝エリス、希望の宝玉を確保しました!」
サポートについていたスーティからの報告にアンゼロットは頷き、
コイズミは息をつき、オペレーションルームは華やいだ。


「よくやってくれました、エリスさん…それでは、すみやかに裏界へ通じる門を!」

だが、ちょうどその時。
全ての宝玉を手に入れたエリスの口から、自然に言葉が漏れ出た。

『すべてを滅ぼす・・・わたしの光・・・』

七つの宝玉が次々と黒に染まり、エリスの右目もまた紅色に染まる。
アイン・ソフ・オウルは、彼女を囲んで翼の形状に組みあがり、
今まさに、その先端から眩い閃光が迸らんとしていた。
その先には…今まで仲間として、共に戦ってきたウィザード達。

そら >「・・・・・・・!」
弓 >「エリス!?」
司 >「エリスさん!」
エリス >あああああ足りなかったぁあああああああ(o_ _)ノシ

…だが、その閃光が戦場を薙ぎ払わんとする刹那。
エリスの自意識が、不意に覚醒した!

エリス >「あ、うぁ……」(ギリっと唇をかみ締めて

とっさの判断で、後方へと翼を組み替える…
迸った閃光は、エリスの後方の空間を薙ぎ払った。
…ウィザード達も、ベルも、リオンも、閃光の中には包まれなかった。

エリス >よかったぁああああああ(o_ _)o=3
GM >だが、そうでもない。この一撃で吹き飛んだのは、衛星パンドラを含めた土星の輪の一部…そしてその後方の、フォーリナー艦隊と侵魔要塞とが戦っている戦場だ。
翔真 >カワタナーー!?(ぁ
GM >カワタナは既に轟沈済み(笑)

エリスの放った閃光が引き起こす破壊に巻き込まれて、次々と戦線を脱落する艦隊。
その先の侵魔要塞にも閃光は到達し、要塞を、真っ二つに叩き割った。

「護衛艦ミトウ、中破!同じくジンノ、ヒヤマ、航行不能!魔王軍の被害も、甚大です!」


「いったい、何が起きたのです…?」
報告を受けたアンゼロットは、次の報告で思わず顔をひきつらせた。

「超巨大な魔力反応…発信源は、志宝エリスです!」

「…何ですって!?」

アドノレ >「を、をぉぉ。なんとも剛毅だな」
翔真 >「志宝嬢なのか………!?」
ベル >「リオン・・・これも、あなたの本には書いてあったの・・・?」
リオン >「・・・いいえ・・・このようなことは、なにも・・・!!」
エリス >と、わ。GM、体のコントロールはききそうでしょうか?
GM >うん、エリスは意識を取り戻してOK・・・ただ、かなり気だるい感覚だ。
エリス >「う……なに、が……」
弓 >「エリス!?…」
GM >そして、そこにはもはや戦火はない…というか、それどころでもない。文字通り、戦場は静止した。

エリス >「(軽く頭を振って、状況を確認)」(・・三・・)
リオン >「我が軍の被害、甚大・・・アンゼロット艦隊も、艦艇の8割を喪失・・・見たところ、共に戦闘の継続は不可能と思われます・・・」
ベル >「・・・・・・そう・・・でも、今みたあの力は、遠い過去の記憶に残っているわ・・・」

「・・・・・・あっははははははは!これは傑作だわ!
7つの宝玉を集めて現れたのが、まさか『あいつ』だったなんて!」

司 >可能なら下がって、エリスのそばでベルからかばうようにたっておきます。
ベル >「となると、こうしてはいられないわね。このゲーム、今日のところは預けておくわ」
弓 >「ちょ…!?」
翔真 >「ベール=ゼファー、あの力が………彼女がどう言った者なのか知って居るのか?」
ベル >「そうね。詳しくは、アンゼロットにでも確かめるといいわ。きっと面白い話を聞けるはずよ」

ベルは、まるで自嘲するかのような高笑いと共に、その場を後にする。
・・・そして紅月も、要塞も、侵魔たちも消えていった。

翔真 >「どう言う事だ………?」
そら >「・・・・・・・・・・・・魔王級を越える魔力を、検出・・・わたしは、間違った・・・?」うつむいたまま。
エリス >「(だんだんと顔色が悪くなっていく。さきほどの記憶を、徐々に思い出すように)」(、、
アドノレ >「いや、まだそうだと決まったわけでもない。とりあえず退くぞ。事実だけ見れば無差別に薙ぎ払ったのだ。先走った行動を取る者が出るやもしれん」
翔真 >「………解った。ベル達も引いた様だし、急いで引き上げよう。」艦隊の被害も大きいからな、アンゼロットの反応が怖い(^^;
司 >「そうですね……」帰る前に、武器を回収していきます(笑)
エリス >頷くようにして…… そのまま、陣内さんの背中にもたれかかるように崩れ落ちます←プラーナの残り0
そら >「えりちゃん・・・・・・・・・」
弓 >「……そ…っか…じゃあ、あと…よろしく……」ぶしゅー、ぱた(HP1)
翔真 >鬼神の後遺症か(汗)
エリス >アンプルの効果がΣ(><
弓 >えりちゃん優先でー。 わたしはこのまま宇宙のチリにー(えー
そら >だめだめー!弓ちゃんをフォローします><
司 >ではそのまま背負ってしまいましょう。「エリスさん……今はゆっくりと休んでください」

その頃、アンゼロット城の司令室では、報告を受けたアンゼロットが顔色を一変させていた。
レポートに記されていたのは、信じがたき事実…
驚きと困惑に苛まれ、彼女は呟く。
「…もしかして私は、パンドラの匣を開けてしまったのでしょうか…?」

◆ ◆ ◆

そして、ほどなく離れた土星宙域。
粉々に砕かれた衛星パンドラの残骸の上に、1人の少年の姿があった。


「始まったようだね…終わりの始まりが」
流れてきた破片の一つを、ポケットから出した手に取り、
その少年…キリヒトは呟いた。

「でも、怯える事はない。エリス…キミの放つ光は、真なる希望の光なのだから」

◆ ◆ ◆

さて、アンゼロット城に戻ったウィザード達である。
魔王らを直接相手にしていただけあって、
そのプライズも「公爵の秘宝槍」「狩人の魔弓」をはじめ、相当量に上っていた…

翔真 >魔王アイテムが複数………凄い事に(^^;
弓 >でも、狩人の魔弓の能力は素で超えてるし、槍もいまいち使えぬのう…
司 >公爵の秘法槍、このレベルの敵だと、軒並み回避よりも抗魔の方が高い気がする。弓のように回避だけを跳ね上げてる強化人間・忍者・人狼には打ち込むにはばっちりな武器だけど…(笑)
弓 >うむ、べちべちあたる(笑)まぁ、それはそれとして、魔弓をアドや司が装備するのは悪くないかもしれませんねー
翔真 >魔弓は確かにアドノレか陣内君に向いていますかね、ちょっと重いのが難点ですが(^^;
司 >うーむ…サブウェポンをもてなくなるのがちょっと不安なんですよね(^^;
弓 >売るにはちょっともったいないですしねー
翔真 >額面よりも遥かに高性能かと(^^)重量的に余裕が作れれば黄色い旗は志宝嬢行きだと思いますが。
エリス >すみません、重量はきつきつなのです(;o_ _)o
アドノレ >渡す事が確定したなら、頭の上にピコン♪と立ててやる
そら >じつは、1本持ってたりするんだよ^^
翔真 >それは何より(^^ これで志宝嬢に回せれば大分安心できますな。
エリス >ありがとうございます。 蘇生能力があんまり高くないので、いざというときに持っていると少し楽になります。(ぺこり
翔真 >美人の安全を図るのは当然です(爆)
GM >ともあれ。部屋までの通路・回廊なんだけど・・・かなり空気がピリピリしている。そのものものしさたるや、節制の宝玉争奪戦の時の比ではない。
アドノレ >移動中に視線が刺さるようなら…踊るぞ
GM >そんな中を「皆様お疲れ様です・・・お部屋は既に用意してございます」と、出迎えたのはコイズミだ。
アドノレ >「相変わらず手回しが良いな」
GM >ただ、その表情はどことなく・・・ぎこちない。横に立っているエヴィに至っては、顔面蒼白だ。
翔真 >「艦隊の被害も甚大になってしまった様だな………俺の判断が誤っていた事も否めない、済まなかった。」
そら >「翔くん・・・」違うよ、という表情。
翔真 >視線を向けて軽く口元を緩めて見せますね。>そら
コイズミ >「いえ。意識を失われている方は、こちらでメディカルルームにお運びします・・・」
弓 >「…けほ…だいじょぶ…よ、これくらい……」
エリス >わたしは気絶継続中、ということで。 起きていても、どんな顔をしていいのかわからない(、、;
司 >「あ、大丈夫ですよ。場所は分かりますし連れて行きます」
弓 >(………………くそ…私のミス…なのに…身体が動かないなんて…)
翔真 >「ともあれ、これからの事も考えねばならん。経緯はどうあれ宝玉は7つ全て志宝嬢の元に揃った、後でアンゼロットに謁見を求めていると伝えておいてくれ。これからどうするつもりかを聞いてみたい。」
コイズミ >「・・・わかりました。アンゼロット様は現在会議中ですので、のちほど」
翔真 >「あぁ、宜しく頼む。」
コイズミ >「それと、エリスさんについてですが、少々調べなければならない事がございますので、こちらで運ばせていただきます」
アドノレ >「隔離では無いのだな?」
コイズミ >「さあ・・・この件についてはアンゼロット様のご指示ですので、私からはなんとも申し上げられません」
司 >「(やはりさっきのはアンゼロット陣営でも予期せぬ事だったのか)それはこちらもです。俺も知りたいので立ち会ってもよろしいですよね」
コイズミ >「それも、残念ながら私の一存では決められません。ただし、調査結果は確実に皆様にご報告するよう、アンゼロット様から仰せつかっておりますので」
司 >「……」ちらっとエリスのほうを向いて、様子を確認
エリス >ぐったりとしたまま、抱えられています(o_ _)o
そら >「・・・・・・・・えりちゃん・・・」
アドノレ >さてどうするよという目で見回す
弓 >「私は…けほ…回復魔法でもあれば、治る…。 エリスの消耗は少し違うみたい…だから…」>司
翔真 >「弓も志宝嬢も宝玉回収のためにかなり無理をした様だ、二人とも丁重に扱ってやってくれ。」弓ちゃんは宝玉回収のため、と言う訳では無いだろうが(笑)
弓 >い、いちおう回収のためだよ!?(笑)
翔真 >「………まぁ婦女子の治療や検査をするにおいて男が立ち会うのはどうかと思わなくも無いが(苦笑)気になるのは確かでは有る。」
コイズミ >「・・・承知いたしました」
司 >「わかりました。よろしくお願いします」と言って、背中から下して預けようとします
エヴィ >「あ、こちらにどうぞっ(’’;;」ちゃんと搬送用のベッドを持ってきてます〜
司 >ごめん、エヴィ。別に疑ってるわけじゃなくて、心配で離れたくないだけでなんだ(笑)
翔真 >そらにステルスシェードで志宝嬢に付いていてやってくれと頼もうと一瞬でも考えた自分は悪人(爆)
エリス >Σ(・△・
そら >『出来なくもないけれど・・・』
翔真 >『………アンゼロットの懐で下手に動くのはリスクが高過ぎる………アドノレのさる辺りでも付けさせておく様頼むべきだったか(内心嘆息)』
そら >『ん・・・わかった』
司 >「お願いします」見送ります……が、その前に自分のレイフォンを通話状態にしてエリスのポケットに放り込んでおこうかな
GM >じゃあ、器用度もしくは敏捷度で、コイズミの知覚力と対抗ジャッジだ(笑)
司 >あんまり高くは無いけど、起用度で振ってみるか……Cがでれば><

残念ながら、Cは出ず(笑)

司 >むりか(笑)
GM >「それでは皆様、また後ほど・・・」コイズミは一礼して、エリスを載せたベッドを押すエヴィと一緒にその場を離れますよー。
アドノレ >「とりあえずアンゼロットと話さないといかんともし難いな」月衣からどぜうすくいセットを取り出し正装をば
翔真 >「そうだな………会議が終わるまで俺たちも休んで治療と回復に努めよう。これから情勢がどう動くかも解らん。」
弓 >ここは…あえて、私も治療に行って分かれるほーが面白いか…?(笑)
司 >弓が行くのなら、その方が心強い(笑)
翔真 >うむ、志宝嬢の近くに居てくれるのがありがたい(笑)
弓 >近くに行けるかどうかはわからないけどねー… とりあえず、治療ぽっどに放り込まれ(つдT)
エリス >ありがとーございます〜(/-T
GM >うむ。強化人間用の治療ポッドと、エリスが連れて行かれる部屋は明らかに違うなぁ(笑)
翔真 >最悪治療中に投薬されてそのまま眠らされたままになるのも有り得るか………難しい所だ(−−;
エリス >きぃやー(/□T
弓 >まぁ、いってみよー(笑)

部屋は、とりあえず以前使用した時のままだった。
部屋の窓から見えるのは、大幅に数を減らしたフォーリナー艦隊のバックに、
徐々に離れていく土星。その輪は欠けている・・・

翔真 >え?月匣が解除されたのに戻っていないと?…………それは大事だ、それだけでもアンゼロットが暫く忙しいのも納得が行く。
GM >うん、だからフォーリナー艦隊の一部が修復作業のために残っているね。
翔真 >「(艦隊を見やって)流石にアンゼロットも現状ではさして余裕が有るまい。”何か”有るにしろ今直ぐと言うのは難しいだろう。」ではチャッチャと行きましょう。

ともあれ、一同は地球への帰還がてら、休息に入る…
ここでGMはMPの全回復に加えてHP1回分、プラーナ3回分の回復と、
弓&エリス以外には買い物1回分を承認している。

アドノレ >斥力で浮かしつつヨガーなぽーぢんぐを
司 >プラーナ回復でFが2連続……1回目は宝石使ってもいーですか?_| ̄|○
GM >承認します(^^;
エリス >あ、あうあー(/-T
翔真 >じ、陣内さんキツイ結果に(汗)
アドノレ >心配のあまり憔悴しておる
司 >体は休めてますが、心配で心情的には休めてません!(笑)
弓 >う、うちも宝石つかう…(えぐえぐ
司 >おまいもFか(笑)
エリス >ひ、被害が甚大だΣ(T△T
翔真 >大きな戦闘が一段落付いて皆気が抜けたか、それとも余程志宝嬢が心配か(^^;
アドノレ >HP足らぬならアイテムの代わりに雨乞いさせて貰えるかな?
GM >それも承認〜。
司 >翔真さんはだいぶ消耗してますしね。自分も結構削れてるので、アドさんに続いてブリスアウトを使いますね
そら >じゃあ、つかにぃにわたしが魔石U1を使っておきます^^
司 >やさしさが染み渡ります(T_ ゞ
翔真 >むぅ………HHPは戦闘中に使えるので魔石U1を使用してプラーナ回復に努めます。
司 >弓には後で隙を見てハイパーヒーリングを使っておこう。幸い、予備が一つある…もちろん宝石を買いなおした後に(^^;
エリス >幸福の宝石ありません(/-T
翔真 >後で購入機会が有れば皆纏めて注文だな(苦笑)
アドノレ >買い物は必要だな
エリス >お願いします〜(o_ _)/

アドノレと司は、それぞれの回復魔法で回しまくった!(笑)

アドノレ >回復魔法が連続でC。ダイスの神が休む暇は無いとのたまってる
そら >ぼろぼろになった服も、自動修復(*'-')
GM >さて、ひと通り休息が終わった後・・・エリス以外の一同全員に、宿泊室に集まるよう放送が流れる。
弓 >「…私も?」
GM >うむ。放送では確かに、弓の名前も含まれているね。
弓 >では、起き出して着替えてから、てくてくと行こう
エリス >わ、わたしは今、どうなっているのー(/-T
GM >エリスは別室なので、後で説明しますー。
エリス >はーい。
アドノレ >正装中 ステータスおやぢ+1
GM >では、一同が宿泊室に集まった頃、「皆さん、お待たせ致しました」と、コイズミがエヴィを伴ってやってくる。エヴィはエリスのベッドではなく、今度は額縁を持ってきているね。
翔真 >エリスが亡くなったとか言ったら速攻で締め上げる(ぁ
GM >それはアンゼロットの肖像画で、しかも何だか目が光りそうな感じだね(ぁ
アドノレ >通信機のついた額縁か
司 >忙しいとはいえ、またみょうちくりんな物を(笑)
翔真 >なら良し(爆)「で………それは一体何のまじないだ?(−−」額縁を指差しつつ
エヴィ >「ごめんなさい、ごめんなさい・・・先程の戦闘の損傷で、城内の通信回線があっちこっち切れているんです><;」壁際によいしょよいしょとアンゼの肖像画を掛けている・・・が、身長が足りない(笑)
司 >「(はぁっ)」ちょっと溜息をつきつつ手伝ってあげよう(笑)
翔真 >では陣内君に任せます(ぁ
弓 >じゃあ、アンゼの額縁に黒リボンを…?(笑)
GM >ああっ、なんてことをっ!?(笑)
エヴィ >「ありがとうございます、ありがとうございますっ><;」
アドノレ >「こうしてみるとまるで遺影だな」(笑)
翔真 >「………こちらが出向いても構わなかったのだが、折角の心遣いだ。ありがたく受けておこう(苦笑)」
コイズミ >「恐れ入ります・・・それではアンゼロット様、設置完了です。どうぞ」
アンゼロットの声 > 『・・・あー、あーあー・・・テステス。本日は晴天なり・・・コホン。問題なさそうですね』
翔真 >「………忙しい所時間を取らせて済まない。時間的にもそろそろこれからの事を含め聞かせて貰える事が纏まって居ると思うが。」
アンゼロットの声 > 『ええ。まずは皆さん、お疲れ様でした・・・とりあえずですが、休息は取っていただけたものと思います』
司 >「一応、はね」
弓 >「………」
アンゼロットの声 > 『それで、ですね。お疲れのところ申し訳ないのですけれど、お知らせしなければならない事があります』
司 >「………」無言で続きを待つ
翔真 >頷いて続きを待つ


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る