【第35夜】
破滅への1minute

<PART−01>



かの計画、実行後の世界



……冥破王ディガイディスによる「主八界」侵攻事件から、おおよそ3ヶ月。

平行世界“D=アース”……紆余曲折を経て、「ファイアフライ」預かりとなった冥魔将イークオルスだが、
かねてよりの懸念にも関わらず、その本来の記憶が戻る兆しは見られないままである。

なによりイークオルス自身が、“なぜか”輝明学園に籍を持っていた状態だったため、
彼は相変わらず、サクラのクラスメイトの1人として存在し続ける事が出来ていた。

イークオルス >「クックックッ…ついに来たな、プール開きィ!!
サクラ >「ヒャッハァー!夏だぁー!なのですっ(廃☆テンション)」
GM >そう。この日は学園のプール開きの日。プールサイドには、水着姿の同級生達……そして、イークオルスはといえば 女子用スク水姿
サクラ >「………ゑ?」
イークオルス >「……ん?何か問題でもあったのか?(MOKKORI)」
GM >当然サクラはそのろりきょにぅ故、みんなの注目の的!だったのだが……ここに斜め上が現れてしまった格好である(ぁ
クラスメイトたち >「(ざわ… ざわ…)」
サクラ >「……ごめん、一応確認。男だよね?」 頭抱えつつ
イークオルス >「………いや、水着というのはこういうモノらしいのだが」そしてこれは私のおいなりさんだ(謎
サクラ >「男子は男子用水着をきなさぁぁぁぁ――いっ!?」魂の叫び(ぁ
イークオルス >「…な、何故怒るのだ!?」
サクラ >「どうもこうも有りません!とっとと着替えてきなさいなのです〜〜ッ?!」
先生 >「あー、イークオルス…ヴァンスタインの言う通りだ、君が着る水着はそっちじゃない」
イークオルス >「うむぅ。布地が多い方が良いかと考えたのだが……」すごすご退場

……そして、数分後。

イークオルス >「…こうかぁ!!」 紐(ぁ
サクラ >「………orz」
GM >ただただ、絶句するクラスメイト達。先生も拳を震わせつつ 「あー…先生おこっていいか?本気と書いてマジでおこっていいか…?」って感じ(ぁ
弓 >おこなの?
GM >うん、おこ(笑)
アドノレ >ふんどしという予測は外れた
アメジスト >予想以上につわものだなぁ(苦笑)
サクラ >「ていうか、学校指定の水着の資料渡しておいたよね?!」
イークオルス >「うむ。同じ布地を減らすならこの通り、胸も隠しておかねばと思ってな」 ぱつーん☆
サクラ >「発想が斜め上過ぎるよ………orz」
先生 >「君は男子だから!胸を隠す必要は!ないんだっ!!」(ぁ
サクラ >「うん、他の男子sが来てる水着で良いのです。無駄にかつ強烈に個性発揮しなくても良いのですorz」
イークオルス >「むぅ、わかった……何とかしてみるか……」
GM >そして更に数分後。イークオルスは「……これでいいのだろう?」と、ちゃんと男子用水着を着てきたのだが…
先生 >「だから何故胸を隠すのかね」
サクラ >「………せんせー、ジャッジをorz」 最早突っ込む余裕も無くなったサクラである(ぉ
イークオルス >「ふむ……では、何故サクラは胸を隠しているのだ。私が出していいのなら、サクラも出していいはずではないか」
サクラ >「男の子と女の子の扱いは違うんだよ!?」 反射的に胸を隠す人(ぉ
女子一同 >「イークオルスくん、セクハラー!?(きゃーっと悲鳴)」
男子一同 >「わっほぅ!?(歓声)」

サクラ >……実際、どの程度のサイズなのやら(ぁ
GM >マユリの例を出すまでもなく、ろりきょにぅはヴァンスタイン家の女子たる証……(←そうなのか!?)
イークオルス >「安心しろ!私から見ればたいして変わらん!……よな?(首かしげ)」
サクラ >「こっちから見れば大有りなのですーっ!?……つ、突っ込みが追いつかない(ぜーはーぜーはー)」
アメジスト >しかし一部男子生徒が「お前が神か!?」的な目で見てそうなセリフとばすなぁ(笑)
先生 >「そろそろ授業始めても…いいよな…?(もうゴールしてもいいよね、的な顔で)」
サクラ >「(アルカイックスマイルを浮かべつつ頷く)」
イークオルス >「あ、うむ、正直良く分からんがスマン」
サクラ >「…まぁ、郷に入りては郷に従えと古事記に書いてあるのです。ゆっくりこちらの“常識”に慣れてゆけば良いと思うのです(にゃはは)」 どうやらヘッズらしい(謎
イークオルス >「うむ、そうさせてもらうのだ」
GM >そうすると、クラスメイト達の中から上がる黄色い声。どうやらこの3ヶ月ほどの間に、壮絶な誤解が構築されたようである。
サクラ >……OH?
GM >言うまでもなくこれはイークオルスが冥魔ゆえ、性別差というものを理解してないがゆえの事なのだが、それはもちろん…どんなに理不尽であろうと…一般に、そしてイークオルス自身に知られてはならない事だ。
サクラ >デスヨネー(笑)
GM >したがって、そんな彼に常時監視を付ける必要があるのも当然なのだが……学園内の監視については、クラスメイトであるサクラにしか出来ない訳だ。かてて加えてここ最近、「MASTERS」としてのミッションも発生していないから、交代が要請される理由もないときた。
サクラ >…をひをひ
GM >もちろんサクラとしては単なる監視任務以上のものはない訳だが……“火のない所に水煙”とは、よくいったものである。(←いわない)
アメジスト >……なんとなくサクラを「恋人にしたくない贈呈品イーター」と呼ばなくてはいけないような気がしてきた(^^;
サクラ >「ち、違うんだよ阿賀野ちゃん舞ちゃん?!私と彼はそーゆー関係じゃないのです?!」 墓穴(ぉ
GM >なんか戦艦モチーフ苗字の子がいっぱい居そうだ(笑)
弓 >こうしてみるとやっぱり艦名多いなー(笑)
デューク >誰か呼んだかね?
サクラ >今更じゃないですかこのガッコ(真顔)
女子生徒たち >「(きゃーきゃー♪)」
男子生徒たち >「(やっぱデキてるよなあ……)」

イークオルス >「……?変な奴らだな」(←何がどう違うのか良く分かってないマン)
GM >と、そんなこんなで荒事はないまでも、ハチャメチャな学園生活が繰り広げられている(笑)
サクラ >だが、同時にこうも感じているのです。ウィザードに覚醒するまでのイノセントとしての日々…実は凄く得がたいものだったんだなぁ、と。藤乃ちゃんがあの事件でムキになってたの、今になって理由がわかるのです(しんみり)
弓 >無理矢理いい話に!(笑)
アメジスト >弓さんったら(^^;
サクラ >HAHAHA(目逸らし
先生 >「…(ふう)ほら、ヴァンスタインをいぢるのはそこまでだ。授業はじめるぞー」
GM >……と、そんな特別任務中のサクラを慮ってなのかどうかは兎も角、そんなこんなで最近は、ジークの方から呼び出しがあるような状況は起きてなかったりする。
サクラ >平和なのは良いことなんですけどねー。うぅ、寂しいよぅ(ぉ

◆ ◆ ◆

その日、弓はイレギュラーズの皆と共に、
いつもの冥魔狩りミッションのためヴェズルフォルニルに乗り組み、
無限平行世界の只中を航行していた…

弓 >「なかなかまとまった休暇とれないわねぇ・・(むー)」
ノーチェ >「ま、仕方ないでありますなあ。ディガイディスがいなくなってからこっち、冥魔どもの動きは目に見えて緩やかになりましたが、他の冥魔将が健在な以上まだまだ油断は出来ない事でありますし」
弓 >「ったく、何匹いるのかしらね、ほんとに」
空 >「トゥミカナスにエンディルス、それに弓さんが見た…確かグルゲネス、とか認定呼称されたやつ。ディガイディス直属はその3人だけ、あとは元メイオ配下の1体がサクラちゃんとこの預かり……でしたっけ」
真白 >「…休暇か……先日とれた分だけでは、足りなかったか…?」
弓 >「(ぷすぷすぷす)書類みたくない……」
真白 >「……そう言うと思って、《データバンク》にアクセスできる権限を、得ておいた。必要なら……使って欲しい」
一狼 >「俺たちも着実に鍛えてきてますし、隊長はもっと楽にして下さっていいんですよ」
弓 >「とりあえず。ストレス解消もかねて、手近なのからボコりたいけど……」
ノーチェ >「あっはっは……まあ、ここ3ヶ月大きなヤマはなかった訳でありますが、出来ればもうちょっとラクな相手をお願いしたいものでありますなあ(^△^;」
弓 >「そうねぇ……いくら貴女達も、私も順調にレベルアップしてるとはいっても、油断できる相手でもないしねぇ」
ノーチェ >「そうそう。特に前回のアレは、とにかく大変でありました故に…(こくこく)」
真白 >「…今のところ、冥魔の気配はなし……か」
弓 >「サクラのところにいるのもよくわからないし………魔王と和平モドキの展開になったのも驚きだけど、そのうち冥魔もああいうのばっかりになるのかしら」
空 >「どうなんでしょうね。記憶がないだけって事なら、元に戻った時が大変だろうし……杉ちゃんとは対極の存在だから、その時は!って事になるのかなあ」
弓 >「戻るのかしらね(はふ)……私は、戻らないんじゃないかと思ってるけど」
空 >「そう……なんでしょうか」
弓 >「そもそも、仮にも冥魔が“頭ぶつけて記憶喪失”ってのがありえないでしょ。考えてみれば、さ」
真白 >「確かに。調査結果によると……柊力、だったか?その影響という可能性が高い、らしいけど」
弓 >「という事は封印なり、そらみたくパーツを失ったかしてる訳だから、そうそう戻るもんでもないと思うけどね。 ……もしくはとっくに戻ってて、でも、記憶喪失のフリをしていたいか、よ」
空 >「サクラちゃんもそのあたり、解ってるんじゃないかな…とは思います」
サクラ >まぁ、一応「監視要員」って事になってますしね(^^;
一狼 >「何であれ、その時はあっちから連絡が来るだろうしなあ…」
真白 >「便りがないのは、無事な証拠……かも」
ノーチェ >「とりあえず、今入ってる連絡は……絶滅社の社報くらいでありますなあ(、、)」
弓 >「というか、うちみたいな組織に社報って必要なのかしら……」
一狼 >「昔と違って、最近の絶滅社の活動は他の平行世界にも及び始めていると聞きますし、現に俺達もこうしてここにいますからね。上としても、情報を徹底しておきたいのでしょう」
ノーチェ >「……ふむー(社報チェックなう)」
一狼 >「……何か変な話でもあったか、ノーチェ?」
ノーチェ >「……変な話、といいますか何と言いますか。最近の侵魔の出現傾向が、ちょっと変わってるようでありますなあ」
弓 >「具体的には?」
ノーチェ >「今までは知っての通り、魔王でもいなければまとまりも何もなかったでありますが、最近は世界結界の緩んだ一箇所に、比較的低レベルの侵魔が集中発生する……そんなような感じだそうであります。('△')っ●」
一狼 >ノーチェに「魔王級はいるのか?」って聞いておこう
ノーチェ >「あいや、そこまでは。ただ状況自体の発生頻度が、僅かずつではありますが増えてる傾向にある…とか」
弓 >「……副作用、と考えるならあり得る話ね」
ノーチェ >「ふむぅ。例の『システム』でありますか?」
弓 >「そういう事ね。アイドル……元々の意味は偶像。よくアイドルファンの事を“信者”なんていうけど、その語源ね。プラーナが行き渡るほどに“信仰”されてるなら……そういう“信者”は落とし子や聖職者、大いなるモノ、使徒にならない、とは言い切れないでしょ」
真白 >「…確かに(頷き)」
弓 >「そうすれば、それだけ世界結界もあやふやになる。あのシステムは、言い換えれば“非常識”を、緩やかに“常識”と融和させてるとも言えるシロモノだから、もともと維持にプラーナが必要な魔王級にはメリットの大きいシステムだけど、雑魚には“どっちでもいい”でしょうからねぇ(はふ)」
真白 >「どこかの魔王の直属でもない限り、雑魚にそこまでの分別は……期待できない、か」
一狼 >「なるほどな……」流石、という面持ちで。
弓 >「ま、そのへんも注意していきましょう。しばらくはこんな任務が続きそうだし(シートにごろーん)」
ノーチェ >「で、ありますな。記事の上では、注意を呼びかける程度ではありましたが…」
真白 >「……この所の侵魔の挙動は、必ずといっていい程魔王が後ろで糸を引いていた……今回がどうかは、知らないけど」
空 >「だよね。もし、魔王が動いてるとするなら……」
一狼 >「…調べる必要はある、か」

◆ ◆ ◆

同じ頃。夏休みを間近に控えた横須賀・臥龍学園。
翔真は、教員の1人として職員会議に出ていた…。

GM >職員会議、といっても…普通の職員会議ではなく、学園に所属するいわゆる「魔法先生」対象の職員会議である。
翔真 >ふむ、侵魔側との事も有るし、ここもどうなるか色々心配な点でも有りますな。しかし自分が「魔法先生」等と言うと微妙な感じが(苦笑)
サクラ >風子センセも、背景にこっそり出演中(ぉ
翔真 >央もそのまま「魔法学校の教師」として教職に就いてるはずですから、背景にいそうですな(^^
GM >うむうむ(笑)そして、弓が絶滅社経由で受け取っていた情報は、こちらにも流れてきているのだった。
ミシェール先生 >「……(かくかくしかじか)という案件に伴い、最近周辺の輝明学園ではウィザードの覚醒・転入が増えているようです」
若葉 >「そういや、新しいウィザードクラスが出来たとか出来ないとかって話があったらしいが、それと何か関係はあるのかな…?」
サクラ→真行寺 風子 >「新しいクラス?…その事自体は害は無いのでしょうけど(うぅん)」
翔真 >「新たに1クラスが編成されるほど急激に増えているのだとしたら、それはそれで由々しき事態だと………。」
ミシェール先生 >「医療科学研究所の“科学魔導士”ですね。人為的にウィザードを作り出す、という見地からのアプローチは、従来からも様々な形で行われていましたが、更に一歩押し進める形になるとか……今の所は発表の段階に過ぎませんが、将来的には関係する事もあり得るかと」
風子 >「………」 人体実験に使われた過去があるので、そう聞くと表情が渋くなる風子先生であった。
翔真 >「余り強引過ぎる手段は新たな歪みを生じる気がしなくも無いですがね(嘆息)」
風子 >「同感ですね(肩竦め」
若葉 >「正式発表を待って、対応できるカリキュラムを考える必要がある…か」
ミシェール先生 >「そう。その“なりたて”ウィザードの数が増えてきている事で、輝明学園全校…ひいてはこの臥龍学園でも、適切な対応をしていく必要があると思います」
翔真 >「当人達と一緒にそのクラスについてより理解を深める努力をまず優先するべきかなとは思う。自身の得たものについて理解をし、それをしっかりと制御下における様になる事がまず第一だろうからな。」
ミシェール先生 >「そうですね。この件、世界結界に補強策が講じられた事とも関係があるのではないかと推測します(翔真をちらりと見つつ)が、それはさておき」
翔真 >「はい。」居住まいを正して聞く姿勢を作ろう。
ミシェール先生 >「……先の、ウィザードの覚醒が増加しているという件。個人的に気になるのは、行方不明事件も併発しているという事ですね」
翔真 >「行方不明事件?」
ミシェール先生 >「先に報告された侵魔の集中発生、それに伴う少なからぬ数のイノセントの“消失”……幸いにしてまだそれ程、表沙汰にはなっていないようですが」
若葉 >「……ふむ」
風子 >「……嫌な符合ですね。“人為的に”ウィザードを作り出す技術の確立と同時期に増える行方不明、ですか」
翔真 >「確かに。有って欲しくない事実が起きている様にも見受けられますね。」
ミシェール先生 >「科学魔導士の件と合致するかどうかについては、何とも言えませんね。少なくとも医療科学研究所の見解では“相関関係は見られない”とされています」
風子 >「ま、そんなモンですよねー」 少しばかり乾いた笑いをしつつ
翔真 >「まず疑わしい所からそう言われても、と思わなくも無いが………まぁそう表明しておくのは当然と言えば当然か(苦笑)」
若葉 >「……いちおう、学区内を警戒する必要があるか」
翔真 >「ただ“侵魔の集中発生”と言う事象が起きているなら、学生ウィザード達には迂闊に手を出さない様に注意を喚起する必要が有るかも知れませんね。何時もと同じ様な気持ちで行って見れば、予想を大幅に超える数の侵魔と遭遇……と言う事になると、危険性が大き過ぎる。」
風子 >「“考えるより先に体が動く”子には特に注意しておかないと、ですね(苦笑しつつ)」
翔真 >「継戦能力、力の配分は調整と言うのは機会に恵まれないと中々育たないものですから。正直まだ学生の時分でその辺りを十全に備えている者はまだ多くは無いでしょうから、先走らない様に注意を呼び掛けておく事は必要でしょう。」
若葉 >「今の学園生は、第20期の頃に比べると明らかに精強さの面で一歩譲る点が見られる。……いや、あの世代が例外の塊過ぎただけですかね?(苦笑)」
ミシェール先生 >「さてさて」 と、若葉に笑う当時の第20期担任(笑)
風子 >「私の着任はその後でしたので、何とも(たはは)」
翔真 >「ある意味規格外が揃っていた世代でしたねと言う他無い(苦笑)」
ミシェール先生 >「それはそれとして、特に……夏休みを控えたこの時期ですから、ウィザード生徒はむろんの事、イノセント生徒にも注意を呼びかけていく必要はありますね」
翔真 >「そうだな、自分も可能な限りでは有りますが注意しておく事とします。ただあまり迂闊に動くと周囲に影響が有るかも知れませんので、その時には色々と頼む事になるかも知れませんが(苦笑)」対冥魔王戦チーム所属なので、迂闊に動くと回りに余計な心配や注意を与えかねない(苦笑)
ミシェール先生 >「相羽先生の事情は承知しています。その時は、横須賀WUとも連絡をとりあって行動して行く事にしましょう」
若葉 >「そうだな。件の集中発生が見られたら、まず此方まで連絡をするよう呼びかけておくか…」
ミシェール先生 >「ええ、そのようにお願いしますね」

◆ ◆ ◆

一方、アドノレ邸では……

愛美 >「お茶が入りましたよ〜」
アドノレ >「んむ」 お使いゴーレムにヅラ磨かせてる(本人着用のまま)
愛美 >「こぉら、ユウタ…ゴーレムさんで遊んじゃダメよ?」
GM >言いながら、ちゃぶ台にお茶とお茶菓子を慣れた手つきで置いていく愛美。
アドノレ >アドノレの上に“さる”が乗っかり、その上にユウタが乗っかると…親ガメこけなければいかんだろうか
サクラ >子供の場合リアルに洒落にならんのでやめましょう(マジレス
GM >むしろ“さる”が潰れないかどうかが心配!?(笑)
アドノレ >ならばヒ魔人らしく一般にはよくわからない情熱を発揮しよう。くそげーしてたり嘘テク検証したり(笑)
GM >コン謎だとありきたり過ぎるな(笑)里見の謎かデスクリムゾンか…
アメジスト >ウソテクって……フ○ミマガのあれ?(笑)
サクラ >大丈夫?ファ○通の攻略本だよ?(ぉぃ
GM >ウソテクといえば水晶の龍(ぁ
アメジスト >なつかしすぎる(笑)
愛美 >「それにしても、最近は目立った事件も起きてないみたいで…やはり、クロノスさんの計画が順調に進んでるのでしょうかねえ」
アドノレ >「順調に進んでもそれなりにゴタゴタが有りそうな計画だと思ったがなぁ」
アメジスト >否定できない(^^;
アドノレ >何も事件が起きないのなら、事件を演出しようと頭を捻っておこうか
愛美 >「魔王達が協定をいつまで守ってくれるものか……でしたね」
アドノレ >「こと魔王と言う人種(?)は統一見解だして行動するのが難しいのだ」
GM >と、ゲーム棚に手を伸ばさんとしたところで鳴らされるドアホン。
愛美 >「はぁ〜い(ぱたぱたぱた、と玄関まで行って、がちゃっ)あ、ヴェーダさん。ご無沙汰してます〜」
GM >「うむ、邪魔するぞ」と、ぶらっとやって来てはなんだかんだで付き合いがあるという、そんな茶飲み友達的な腐れ縁。自称“至高の魔術師”ヴェーダの登場だ。
アドノレ >「よく来たな。暇なのか事件なのかどっちだ?」
ヴェーダ >「フッフッフ。どっちだと思うね?(言いながら遠慮なく座布団に座って、愛美がいれたお茶をすする)」
サクラ >すっかりなじんでる……(笑)
アドノレ >「貴様が暇過ぎて死にそうな事件が発生中とみた」
ヴェーダ >「まあ、大規模な事件と言う意味ではそうだな。レガシーの起動も全て終わり、IDOLシステムも順調に稼動している…」
アメジスト >順調ということは、アムにとっては黒歴史が量産されているも同然なわけで……orz
アドノレ >「レガシーについては不穏な話を聞いていたが今の所は問題なしという事か」
ヴェーダ >「今のところはな。場所を全部知っているのは一握りの魔王級のみ、そのうち最も厄介な1人ベルはアンゼロット城で身柄を預かられたまま……ときた」
アドノレ >「アンゼロット城は判りやすい襲撃目標だからなぁ。怪獣が何故か東京タワーを壊すがごとく」
ヴェーダ >「うむ。なので、クロノスにもあっちに行って貰っている。外側からシステムの稼動ぶりをチェックする必要もあるからな」
アドノレ >「故障したところで直せるものが御大のみ、という事になりそうだな」
ヴェーダ >「それも見越しての安全策だ。魔王級に直接乗り込まれでもしない限り、アンゼロット城は現状で考えられる最高の拠点だからな」
サクラ >HAHAHAHAHA(遠い目)
弓 >乗り込まれまくりだもんなあ……
アドノレ >「時に、ベルがひっそりと城に籠ってる間に量産型ベル’sがどうなったか知らんか?次の魔王を決める為に本家ベール=ゼファーを探すと息巻いていたと思うのだが」
ヴェーダ >「うむ。あの連中か……先日直接見た限りだが、やはり協定を守る気はなさそうだ。もっとも、オリジナル・ベルの力と記憶を、あの中の誰も完全に継承してなどいないからな」
アドノレ >一人分の記憶を複数で所持してるから何かを思い出そうとする度に伝言ゲーム?
GM >そう。量産型ベルは そもそもベルのバックアップ用素体と言う立場上 あくまでも“ヒラ”。しかも、あれだけの数(笑)
アドノレ >知ってるか知力ジャッジ全員で行って誰かがファンブルという形で毎回情報が歪む(笑)
ヴェーダ >「……ゆえに、それこそ別の魔王級に力を借りるでもしなければ、直接城まで乗り込んでくるような事もないだろうと踏んでいる」
アドノレ >「あれに協力しようという魔王が居るのかが問題になるな。かなり可能性は低いと思うが」
ヴェーダ >「魔王というのは得てして気まぐれなものだからな。ベール=ゼファーに貸しを作れるとあれば、注意するに超した事はないだろう」
アドノレ >「誰かが次代を名乗った所で『約束したのは別の個体だ』としらを切る事が可能だ。なにせ外からではどれがどれだか区別がつかぬ」
ヴェーダ >「違いない(フッ)もともとがベル本人にとっても不測の事態の産物だからな、あの連中は」
愛美 >「ほらもう、ユウタったら。パパのしっぽを引っ張っちゃダメですよー?」
アドノレ >油断してると首に来る(笑)
ヴェーダ >「だが、気になる点も実はいくつかなくもない……」

ヴェーダは、どことなく険しさを感じさせる面持ちで虚空を見上げた……。

◆ ◆ ◆

そのヴェーダの視線の先、地球の衛星軌道上に浮かぶ宇宙ステーション「ルシファーズ=サン改」。
知っての通り、嘗て魔王炉衛星として作られ、
その後IDOLシステムの要として改造されたという経緯を持つ人工衛星である。

GM >そして、その魔王炉があった場所には今…「ボクとアメジストの愛の巣があるのだった」
アメジスト >「あのね(−−;」
サクラ >ウーさん、誰に向かって言ってるの(笑)
GM >……さあ?(笑)
ウー=バル >「へぇ。否定するんだそこ?…昨日の夜の事、レポートに入れちゃってもいいのかなあ?」
アメジスト >「やめてちょうだい、お願いだから(///;」
GM >そう。ここはIDOLシステムの要、プラーナ転送ゲートの端末。システム全般の管理は、アンゼロット城にいるクロノスの他ここでも行われているのだった。
ウー=バル >「そうは言われても、凄かったもんなあ……去年の今頃とはえらい違いでさ(フフッ)」
アメジスト >「やめてって言ってるでしょ、まったく。そういう趣味はないわよ」
ウー=バル >「でも、しなきゃそのシステムとかが上手く回らないんだろう?」
アメジスト >「それはそうなんだけど…………それと一つ勘違いしてるみたいだけど、私が言った趣味って言うのは情事の事を素面の時に口にするような羞恥プレイの趣味はないって事だから(苦笑)」
アドノレ >ちゃくちゃくとイィ性格になっていく。魔王の名は伊達じゃない
ウー=バル >「はいはい(笑)ま、あのシステムとやらが、今のとこは上手く動いてくれてる……って事になる訳なのかな」
アメジスト >「そういう事になるわね。最初からそう言ってくれれば、なおよかったんだけど」
ウー=バル >「しょうがないさ、全部知ってるのはトリッシュとかなんだし、ボクは役目を果たしてるだけなんだから(後ろから ふにもにゅ)」
アメジスト >「だから…………真面目な話をしているときはやめなさいって」
ウー=バル >「…………(ふぅ)やれやれ。もっと素直になってくれれば、ずっと可愛いんだけどねぇ〜」

一見、ただいちゃついているだけのように見えるが、実際この2人のいちゃこらが
IDOLシステムの中心たるゲートの開閉に関わる重要なプロセス、
原初の「神と巫女との儀式」の一環にあたるのである。
それはアムにとって実際重大な問題なのだが、こうして魔王が時折調子こいちゃってくれるのもまた、ちょっとした悩みかも知れない(笑)

ウー=バル >「ま、それはそうとだ……いつもながらボクは外の話はまるで分からないんでね、最近どうよ?」
アメジスト >「最近どうよ、って……久しぶりに会った友人に近況を聞くようなノリね」
ウー=バル >「悪いね。事が事だけに、どうも気になるんだよ……他の魔王連中の事とか」
アメジスト >「そうね。先日の冥魔王討伐戦以来、とりあえず大きな動きはなし……ってところかしら」
ウー=バル >「ふぅーん。ベルちゃんかパールちゃんあたりが何かしてきそうかな?とは思ってたけど、意外と大人しいもんだなあ」
アメジスト >「裏界はともかくシティのほうも相変わらずみたい。パール=クールはいざ知らずベール=ゼファーは無理よ」
ウー=バル >「そうだっけか……ああ、そういやベルちゃんはそんな話だったなあ。今思い出したよ(笑)」

前回、バカンスに連れてってもらえなかった腹いせに、碌にアムを寝かせなかった時に聞いたっぽい(ぁ

ウー=バル >「人間たちにしても、ここまで襲ってくるようなトキシコみたいな手合いはいないっぽいし……」
アメジスト >「そうね。わざわざここまできてちょっかいを出すほど排他的ではないのが救いだわ」
ウー=バル >「ボクはアメジストにちょっかいを出したいけどな。ああ、儀式の時だけだってのは分かってるんだけどさ、個人的に」
アメジスト >「そう言われて嫌な気はしないけど、そう思うなら少し手加減してくれない? あなたのペースでされると身体が持たないから(^^;」
サクラ >(*ノノ)
ウー=バル >「またまた(ニヤリ)……まあ、待つだけならいくらでも出来るしな。ここにいればプラーナに困る事もないし」
GM >以前当人いわく。プラーナに困らない事と個人的楽しみを持つ事は別、らしい(笑)
アメジスト >「それだけに、狙われると色々と支障が出るのよね。ここも、レガシーも……(はふ)」
ウー=バル >「というか、トキシコあいつホントどこ行ったんだろうねぇ。あれだけしぶとく追い掛けて来た割には、この所とんと話を聞かないけど」

実はトキシコ、既に……自らの記憶を失った状態で輝明学園ラビリンスシティ校に流れ着いているのだが、
ルシファーズ=サンから一歩も出られない身であるウー=バルが、その事を知る由もなかった。

アメジスト >「そういえば……まさかディーみたく、冥魔に取り込まれてたりしないでしょうね」
ウー=バル >「ボクに聞かないでくれ、それこそ知ったこっちゃない(笑)っと、そういやこれから世界結界のチェックだったっけか?」
アメジスト >「ええ、そうよ」
ウー=バル >「じゃあ、とっとと済ませて続きをしようじゃないの。き・の・う・の♪」
アメジスト >「……あのねぇ。口に出して言わないの、そういうことは(苦笑)」
ウー=バル >「大丈夫だよ。他に聞いてるヤツなんざいやしないさ……」
GM >誰も見てないのをいい事に、もはやアベックとしか言いようのない構図で早速個人的楽しみを追及する気満々。困った魔王である。
アメジスト >「ハァ……なんで私は……(ゴニョゴニョ)」 言葉を濁しつつ、チェックはどうするのでしょう?
GM >うむ。この魔王の部屋には、IDOLシステム全体を統括する器材も置かれている。もちろん魔王自身は干渉できないようになっているのだが、毎回“儀式”の翌日には、その器材を使って世界結界全体の状況をチェックし、くれはに報告する事になっているんだ。
ウー=バル >そして、そのアムの後ろで 「ったく。トリッシュが羨ましいよ…あいつら、いくらラビリンスシティ駐在で誰にも気兼ねいらないからって“手加減なし”らしいからなあ」
アメジスト >「あのねぇ……(ちひろさん、大丈夫かしら……)それじゃ、チェックしちゃいますか」
GM >ちなみに。なぜ翌日なのかって?……それはね。知らぬが仏(ぁ
アメジスト >足腰立たなくなってるからだよ!(///;
GM >あーあ、言っちゃった…アムにゃんったら(*ノノ)
サクラ >(*ノノ)(さっきからコレばっかである)


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