【外伝・第2章】
罪業の所在

<PART−12>


哀しみの源流


かくして、イシマール大学を後にした一同…
尽の月衣内には、持ち出したクローニング=ファイルが収められていた。

尽:さてと・・・どこで見せるかだが・・・。宿はどうしてるんでしょう?
GM:宿は・・・おやっさん達がFAA使って手配してくれた、イシマール近くのホテルがあるよ。
尽:で、ホテルにて・・・ファイルを智律に見せようと思うのですが。
怜:そして最大の問題は……(苦笑)
尽:気になるのは部屋割り(苦笑)
真琴:う〜む(笑)
智律:全員相部屋・・・?
怜:それは最大問題だって−−;かといって真琴だけ個室にするのはもっと危険だし(苦笑)
尽:却下だ、却下(笑)
真琴:う〜ん、困った(苦笑)
怜:流石に二部屋ある部屋借りてくれとは言えないし…こういう部屋は高いから(苦笑)
尽:スイートだもんなぁ、それって(苦笑)
真琴:真琴は大丈夫だと思ってるから相部屋でも問題は無いけど^^
怜:気にしますっ!(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'着替えとか風呂とかどうすんのよ(苦笑)>真琴
真琴:・・・(ポン)おおぅ!
GM:では折衷案…智律と真琴の相部屋?(笑)
尽:やはりそれしかないのか・・・戦力的には不安もあるが、妥協点かも(笑)<真琴と智律
智律:うーむ(笑)
怜:まあ……智律なら心配ないか(爆)
真琴:それじゃ智君と相部屋で・・・どっちの部屋に集まります?
怜:でかいの二人の部屋かな?<集合部屋
智律:む〜、やはり尽さんたちのほうじゃないでしょうか。
尽:一応、ショックが大きいかも知れない、前ふりしてから見せましょう。
真琴:初期の写真は外したいなぁ^^;
怜:それは任意でいいでしょ……というか「グロいけど見るか?」って振れば良いかと。それに、写真もそうだけど論文の内容要約しなきゃならんじゃろな^^;
智律:「・・・何を見つけたのですか・・・? 何も隠さず・・・、全てをお願いします。・・・・決して目をそらさないと誓いましたから・・・。」
GM:バーン!(全身崩壊写真:爆)?
真琴:あうーー;<全身崩壊
怜:まず見つけた論文の内容を順追って説明してから……で、問題の箇所に差し掛かったら見せれば良いかな?と
尽:そうだね・・・
GM:クローニング自体は以前からあったのだけど、ヒトゲノムの解析によってより完全なクローンが出来上がった・・・と、そんな感じかな。
怜:うい、大体そんな感じで
智律:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
GM:そして、最後に…『生まれた』ばかりの、あの少女の姿を見ることになるわけだ。この少女が、のちにサーキンスの手に渡り、そして…
尽:そのデータとか、検体とか、サーキンス研意外の所にも流れてないかチェックしてみよう。
怜:今調べられるかな? メモ書きとか残っていれば別だけど……^^;
尽:だから、そのメモとかあればいいなと思って(笑) 他に手がかりが少しでもあれば・・・
智律:「…この人は…、サーキンス博士の下に行かされたのですね?(抑揚のない声で)」
尽:「それは…このメモが正しければ、そうだろうな。」>智律
GM:彼女のデータとしては・・・遺伝子の改造によるものか、尋常でないプラーナを持っている事が分かる・・・サーキンス研に送られたのは、そのためらしいね。
真琴:・・・ふむ、この資料ではサーキンス博士以外には渡ってはいない、んですよね?
GM:そのようだね・・・ちなみに最後には「サーキンス研での事故により不明」という記述がある。それが、16年前の秋・・・。
怜:随分前に見た松土研究室にあった論文と一致するんですけど^^;
尽:そこが、もう一つの焦点か・・・<16年前の秋
怜:あと17年前……もね
智律:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」(能面のような無表情となる
GM:その後の記述は特に存在しない・・・このファイル自体が散逸してしまったせいかもしれない。
怜:「サーキンスの事件では、生き残ったのは彼女だけということだった」>智律
真琴:・・・ふと、387以降は存在するのかと、気になる・・・
GM:更に、彼女のあと10体ほど、XC00395までの素体が、すべてサーキンス研に送られたものの・・・すべて「実験の失敗により死亡」か「行方不明」となっているね。
怜:ということは、殆どはサーキンス研に流れたものと判断してしまって良いのですね?
GM:そうだね・・・資料によれば、サーキンス研からクローンを何体か発注された・・・という事らしい。
尽:「・・・・・・・・・・」全て死亡・・・か。
智律:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」無表情のまま資料を読み続ける
真琴:「・・・・・・・・」あのビデオを思い出しながら・・・
尽:いや、行方不明もあるのか! 何人くらいいます?行方不明。
GM:行方不明は、XC00386を含めれば・・・3人いるかいないか、くらいかな。
怜:ということはCX38除いたら2体が行方不明と……
GM:そして、松土研究室でのサーキンスに関する資料が正しければ、生き残ったのは・・・そして、その生き残った『彼女』のたどった運命は・・・
怜:「……」ということは、事実上成功したのは一体だけってことか…… 今感情切っているのでこう考えてしまいます
GM:そういう事になるだろう・・・XC00386、すなわち後の『杉崎 沙弥』・・・。
尽:生き残ったのは、幸か不幸か判らないが・・・
怜:今回の事実発覚でサーキンスの実験もう若干掘り下げるべきかもと思い始めていますが、どうでしょ?ちょっと気になる点が出てきましたんで。
真琴:・・・やはりもう一度サーキンス博士の調査・・・してみるべきですね
智律:うむ、やるべきですな。
尽:サーキンス研の再調査は必要だな・・・やるべきだね。
GM:そして、智律はファイルを読み終わる・・・
智律:「・・・・・・・・・・・。」

怜:てーかそもそも……オリジナル(こういう書き方失礼だろうけど、これしか表現が出てこない)の彼女は何処にいったのでしょうね……
智律:・・・おや、確かに・・・?
真琴:ふむ・・・確かにクローンが沙弥なら、当然オリジナルが存在するはず・・・
尽:それは気になる。 何か記述はないですか?<オリジナル というか遺伝子提供者
GM:まったくもって当然の疑問だね・・・しかし、この書類には『オリジナル』に対する記述は、名前だけしか見当たらない。
真琴:オリジナルの名前は?
GM:その名前とは・・・『サーシャ=クラスヴィンカヤ』・・・名前から類推するに、どうやらロシア系の女性らしいね。
怜:ロシアですと〜!?
智律:・・・・ロシア系、ねぇ。怜さん、ナイスタイミングだったかも(笑)
真琴:次はロシアか?(笑)
怜:……神聖護世騎士団本部には一人で行くからね−−; てーかモスクワには一人で行くつもりだったのに〜><;
尽:まあ、名前だけでは・・・アメリカにだってロシア系はいる訳だし。
怜:モスクワからワラキア〜トランシルヴァニアって行くつもりでしたよはい−−;
尽:それよりせっかくイシマールにいるんだから、もっとプロフェッサーコスの事調べたいんですが・・・今見つかったのは、重要とはいえ、ファイル一つだけ。

怜:あと、サーキンスもね…多分ありそうな気がするんで、もっと詳しく突っ込みたいです、自分は。
尽:ここで調べられる分は調べましょう(笑)
GM:では・・・具体的にどのあたりを調べてみるかな?
尽:研究室回りに行きたいところだけど・・・口実が難しいな。イシマールでは何をしてたのか・・・くらいか。ここで調べうるのは。
怜:メールで松土さんにサーキンス事件の資料改めて送ってくれって頼んでおきます〜。
尽:あとは、イシマール前後の動向・・・近しい研究者・・・
怜:いるじゃん。モルセールとアルベールだよ(笑)
尽:いや、それ以外で(笑)サーキンスは任せて・・・大学とかでの評判を聞き込みしておこう。人柄とか評判とか・・・

かくして、一同はそれから数日をかけて慎重に、ネットや図書館なども活用して
プロフェッサー=コス個人について調査を進めていく…。

GM:では、まず尽が調べていたプロフェッサー=コスの評判とかだけど・・・正直、陰気であまり印象は良くないという話が大勢を占めるね。また、コス自身モルセールやアルベールとは仲がいいけど、それ以外にはあまり付き合いがないようだ。
尽:人付き合いもあまりなさそうか・・・所在は掴めそーにねーなぁ・・・
GM:コスの現在状況は・・・イシマールと、マイアミの遺伝子工学研究所を事ある毎に往復しているようだね。
智律:ふむ、往復、ですか。マイアミの研究所って、立場的に何処よりかわかります?
GM:ちなみに、コスの経歴によれば・・・2人の技術者の招聘に応じて、15年前の春から初夏に、日本を訪れたと記録があるね。
尽:2人の技術者・・・って誰だろ?
GM:2人の技術者・・・あのビデオから類推するに、アルベールとモルセールの事だろうね。
怜:その二人しか思い浮かばぬのですが^^;
真琴:アルベールやモルセールがトリニティと協力関係に無いとは限らないので事前に調査が必要かと
怜:いや、今はプロフィールとかイシマールにある論文から調べるの
GM:マイアミの研究所は・・・本編第8夜に出てきてるけど、米政府の管轄だよ〜。
智律:・・・む、政府管轄ですか。
GM:ちなみに、2人の科学者のうちアルベールは、このイシマール大でいまだ教鞭をとっているようだ。
智律:む、それはラッキー
怜:アルベールも調べられるなら調べたいところです。
真琴:・・・アルベールを締め上げたいです(爆)
怜:締め上げる前に気絶させるぞ?(苦笑)突入して返り討ちにあったら元も子もないでしょうが〜><;>真琴
尽:せっかくイシマールまで出向いてるんですから、調べない手はないでしょう。先ずは身辺調査をば(またですが・笑)
真琴:とりあえず・・・ウィザードかそうでないかは確実に調べないと
智律:事前調査は確定、あとはどう動くか、ですな…。
GM:アルベールは・・・十塔ハジメによれば、エネルギー工学の権威だそうだ・・・。
尽:今度はエネルギー工学か・・・どの種類のエネルギーだろう?
GM:まぁ、これも先程ネットを当たったところから分かってくるけど・・・今分かる限りでは新式の燃料電池の特許を持っていて、現在様々な企業に技術協力をしているようだ。
智律:・・・燃料電池?
GM:で、彼が協力している企業の中には・・・トリニティの名もまた存在しているね。
怜:トリニティの影ありかい・・・・・・こいつも(苦笑)
GM:もっとも、コスほど濃密な付き合いかどうかに関しては疑問がある・・・なぜなら、コスよりも多くの企業と関わっているからね。
尽:まあ、どんなモノにも使えるからなぁ・・・
真琴:となると、これは護衛がついてるな・・・多分
智律:逆にそれは口が堅いでしょうな。自ら危険なことを喋る要素がない…表だけで何とかなるから(笑)
怜:うむ、必要な部分だけ関わればいいからね…。
真琴:強制的に話してもらえないことも無いけど・・・
怜:そもそも面識ないんだから能力使用は最終手段にして〜><;>真琴
真琴:ま、会わなかった事にもできるんですけど、力ずくは最終手段で^^
GM:ちなみに・・・協力企業の中にはオカジマ技研の名もあるね。
尽:パワードスーツとかも燃料電池でしたよね・・・確か。<オカジマ
智律:・・・あ、そうか。
尽:で、燃料電池の事以外では、何かわかりませんか? 新燃料とか・・・
GM:そうだね・・・かつては大規模施設用の新型燃料の開発にも携わっていたらしいね。
尽:大規模施設・・・といえば、D=ガジェットもそうか・・・
怜:ディメンジョンガジェットは、エネルギー炉の開発に関係してたはず。
GM:でもって、怜が中心に調べていたサーキンスに関しては・・・もともとイシマールの機械工学部をトップで卒業して、その後一条家の後援を得て「人間による理想的な機械コントロール」についての研究をしていたそうだ。
尽:マンマシーンインターフェースか・・・
怜:イシマール卒業生でかつ一条家絡みか(汗)
智律:・・・・・一条家ですか(笑)
真琴:一条家・・・誰かコネは(笑)
怜:いないね〜<一条家
GM:その後、そのコントロール機構が・・・当時横須賀で進んでいたディメンジョン=ガジェットの開発に有用とみられ、サーキンスは来日、楠ヶ浦学園で教鞭をとりつつ開発を進めていた。しかしその後、事故で死亡した・・・とされているね。
怜:その事故ももう調べた…ただ、もっと突っ込みいれる必要はあるかもとは思いますが<サーキンス死亡
真琴:謀殺の香りがぷんぷんしますが・・・
怜:実験の経緯で何らかの不都合があったと考えれば消されるのは当然でしょうけど……実験の性質からして
智律:・・・そっちから攻めるしかないか・・・。
GM:って訳で・・・そろそろ、次なる行動の指針を決めるとするかな?
智律:・・・そうしますか。
尽:モルセールと沙弥のルーツ(サーシャ)は、まだ先でいいと思うんですが。OK?
怜:まず研究者の方からを提案。沙弥のルーツはまだわかったばかりなので先送りしてもいいかも?と
智律:・・・天羽としては沙弥さんルーツがスッゴク気になってますが、研究者から(笑)
真琴:とりあえず、直ぐにわかりそうな研究者達の方に一票
智律:・・・意見は一致しましたか(笑)
GM:了解〜。では、当面はアルベールとコスについての調査、必要なら締め上げ(笑)でいいかな?
真琴:あい〜(笑)
智律:うむ、OKっす
尽:問題ないッス(笑)
怜:締め上げは最終手段で(笑)
尽:で、その次がフランスかロシアか・・・世界の旅だ(笑)
GM:まさに「ナイトウィザード世界に翔ける」(笑)


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