擬似インフィナイト
 関東異界大戦以前の世界において史上最強と謳われた人造人間インフィナイトの再現、もしくは超越を意図して計画あるいは作成された人造人間群の総称。
 かの大戦によりインフィナイトがその姿を消し(その後怪ロボット『GX』の姿を経て、ご存知本編第1夜での“再登場”となる)、設計開発に携わった杉崎博士が沈黙を貫くようになった後、残されていた僅かなデータを元に、オカジマ技研製の「ザキ・シリーズ」を始めとして各組織で開発が開始された。
 しかし、本来のインフィナイトは杉崎博士の才能と“ディメンジョン=ガジェット”の存在に強く依存するものであり、結果各組織の擬似インフィナイト開発計画は、ザキ・シリーズを含めその多くが無様な失敗に終わっている。

ザキ・シリーズ

陸戦型カキザキ
レベル 属性 サイズ
形状/知能 巨人/人間並み 出現数 1d6 知名度 25
HP 65(−) MP 30 敏捷度/
移動
6/2(陸)
命中 24 回避 13 攻撃 45 防御 31
魔導 13 抗魔 28 行動 14 魔石 R2
《火炎放射》
 命中値−3、攻撃力44の火属性物理攻撃を1回行う。射程は1〜2Sq、攻撃範囲は目標の存在するSq全体となる。ただし、飛行状態であれば範囲に含まれる事はない。
《痛覚遮断》《無意識》《重傷状態無効》《非侵魔》
 ザキ・シリーズの一種。陸戦型モジュールを実装しており、集団で運用される事により効果を発揮するとされる。
 同じオカジマ製であるにも関わらず、杉崎博士が関わっていないだけでかなりの性能劣化を招いている。
 「不死鳥が愛した荒廃」編では「裏切りの転生者」に抱き込まれる形で相当数が投入されたが、何ら戦局に寄与する事もないままに悉く破壊されている。

空戦型ソネザキ
レベル 属性 サイズ
形状/知能 巨人/人間並み 出現数 1d6 知名度 25
HP 50(−) MP 30 敏捷度/
移動
8/3(飛)
命中 25 回避 20(+6) 攻撃 31 防御 26(+5)
魔導 13 抗魔 24(+8) 行動 18 魔石 R2
《リアウィング》
 箒オプション「リアウィング」を参照の事。
《シールドアタック》
 ハウスルール参照。攻撃力に変化はない。

《痛覚遮断》《無意識》《重傷状態無効》《長射程攻撃3》《非侵魔》
 ザキ・シリーズの一種。ビームライフルとビームシールド、空戦型モジュールを実装しており、集団で運用される事により効果を発揮するとされる。
 同じオカジマ製であるにも関わらず、杉崎博士が関わっていないだけでかなりの性能劣化を招いている。
 「不死鳥が愛した荒廃」編では「裏切りの転生者」に抱き込まれる形で相当数が投入されたが、何ら戦局に寄与する事もないままに悉く破壊されている。

駆逐型ヤマザキ
レベル 12 属性 サイズ
形状/知能 巨人/人間並み 出現数 1d6÷2 知名度 25
HP 120(−) MP 30 敏捷度/
移動
3/2(陸)
命中 22 回避 攻撃 70 防御 48
魔導 13 抗魔 42 行動 13 魔石 R1
《メガビーム砲》
 口腔部から発射するビームで命中値28/攻撃力65(魔法ダメージ)の物理攻撃を1回行う。射程は6Sqとなる。
《5連速射ミサイル》

 指先から連射するミサイルで命中値25/攻撃力60の物理攻撃を1回行う。射程は12Sqとし、対象となったSqに存在する全てのキャラクターが対象となる。
《超電磁バリア》
 1シナリオ1回だけ、受けたダメージを無効化する事が出来る。
《イレイズ1》《コンビネーション》《長射程攻撃1》
《痛覚遮断》《無意識》《重傷状態無効》《非侵魔》
 ザキ・シリーズの一種。同シリーズの中では最大の体躯を誇り、ほとんど巨大ロボットといってもいい事から、擬似インフィナイトというよりは擬似メガ=デウスではないかという説も。
 「不死鳥が愛した荒廃」編では「裏切りの転生者」に抱き込まれる形で3体ほどが投入されたが、何ら戦局に寄与する事もないままに悉く破壊されている。

改良強化新型ニイザキ
 オカジマ技研で開発された擬似インフィナイト「ザキ・シリーズ」の最新型。総じて巨大な体躯となった同シリーズにおいて唯一小型化に成功しており、ヤマザキの1/10、カキザキ他と比べても1/2であるという(もっとも、その身長は2メートル)。杉崎博士なき後のオカジマ技研における人型機械技術の後退を如実に示した例である。
 「裏切りの転生者」事件発生時においては試作段階にあったが、同系他機種が次々と御剣派に利用される中、開発セクションの一技術者が機転を利かせた事により、唯一奪取を免れた。
 ただし、同事件でザキ・シリーズ全体についたマイナスイメージは到底払拭できるものではなく、オカジマ社内に残存していた個体はほとんど封印の憂き目を見た。
 ニイザキも例外ではなく、現在も社内の某セクションに保管されているようだ。

RFマリア
レベル 20
(人造人間15/夢使い5)
属性 サイズ
形状/知能 人型/人間並み 出現数 1/1d6÷2 知名度 34
HP 300(−) MP 100 敏捷度/
移動
12/2(飛)
命中 30 回避 15 攻撃 85 防御 50
魔導 15 抗魔 40 行動 26 魔石 R1
《ファイナル・バタリオン》
 重傷状態のペナルティを受けない。
《パワード・フレーム》
 すべてのジャッジに+10できる。知力ジャッジの場合、更に+3する。
《殺人レーザー》
 命中値32、攻撃力「17+被ダメージ数」の物理攻撃を行う。射程は5Sqとする。
《パニッシャー》《憤怒》《擬似餌》《コンビネーション》《現の夢》《ブックオブドリーム2》
《痛覚遮断》《無意識》
 オカジマ製ではない。かつて第三帝国が確保していたオリジナル・インフィナイトの断片から獲得した技術を利用した、新帝国製の次世代型人造人間。外見上は黄金色の曲線的なフレームが特徴。
 新帝国が今までに蓄積してきたあらゆる人造人間のノウハウが凝縮されており、非常に高い戦闘力を発揮する。特にその可変する戦闘力において、熟練ウィザードにとっても油断すべからざる、おそるべき相手である。
 なお、各種追加装備を得て更にパワーアップした「R=メイデン」という個体も確認されている。
 こうした事から、このシリーズのみがある意味において「成功例に限りなく近い」擬似インフィナイトと呼ぶ事も出来る、のかも知れない。

その他

SEシリーズ
 オカジマ製ではない。新帝国とは別の第三帝国系組織により、擬似インフィナイトの流れを汲んで作成された「天使兵計画」の産物。
 何体かが現在も稼動しており、その1体は今や人類陣営の頼もしい仲間となっている。
 失敗作だらけの擬似インフィナイト群に対して、ある意味一線を画するシリーズとみてよいだろう。

モビルボーグV
 オカジマ製ではない。流出したザキ・シリーズの設計図面を流用して、カラエル民主共和国のランガーランド重工で製作された擬似インフィナイトのモンキーモデル。
 それ故、性能はインフィナイトどころか、大元になったザキ・シリーズにも及ばない有様(ただし、試作機に関してはその後改良が施された様子)。
 詳細はこちらを参照。

スズキジロー
 オカジマ製ではない。本来はアンゼロットが「ゼロナンバーズ・プロジェクト」として作らせた擬似インフィナイトの素体群が、ベール=ゼファーの嫌がらせによって奪われ、その戦力とされたもの(もっとも、後にベルはこの行為を激しく後悔する事になるのだが……)。
 その能力/レベルは登場する個体ごとに激しく異なる(たとえばこちら)が外見はほとんど同じで、性格もほぼ総じて変態。
 しかし、本編第42夜でジロー達全体を統御するマスターユニットを破壊された事により、すべて稼動を停止した。
 なお、人類陣営へと奪還された個体「錫木 正治郎」、及びその改良強化新型機「錫木 超治郎」が存在する。これらは例外個体として、マスターユニット消滅後も人類陣営にて稼動を続けている模様。

新生機
 オカジマ製ではない。央華共和連邦改め「央華帝国」の国軍に所属する、対裏界全面戦争用人造人間。
 かつて連邦軍で運用されていた「先行者」をベースに、これまで世界中で開発されてきた数多くの人型兵器から技術的フィードバックを得て開発された「擬似インフィナイト」なるものの総決算、いや寧ろ完成状態となったインフィナイトに限りなく近い存在とも言える。
 つまり、インフィナイト誕生から30年以上の歳月を経て、人類の技術は漸く杉崎博士に「追いついた」という事になる。
 煌家の圧倒的経済支援のもと帝国軍に大量配備され、対裏界全面戦争の切り札とされるが、実はその出自ゆえ運用側の知らない、それも決して看過できない致命的問題をも内包していた……。
 詳細はこちらを参照。