クリーチャー出現

 チャートで「クリーチャー出現」が発生した場合、GM役はクリーチャーチャート(NW/P244)を参照し、ただちに2d6(d66)を振り、進行ダイスの結果を加算/除算して、クリーチャーのレベルを適用します(クリーチャーデータをそのまま適用する訳ではない事にご注意ください)。

まめちしき
 クリーチャーチャートの結果から、クリーチャーの属性もしくは形状を関連づけてもよいでしょう。

 その後、GM役は「チャートに記されたクリーチャーレベル+(フロアレベル÷2:切捨)」の数を算出し、その数を「最大合計レベル」としてクリーチャーを決定します。
 以下に、その事例を挙げます。

チャートの結果例 レベル 形状 階層 最大合計レベル
(※イベントによる上昇を除く)
レッドキャップ
(28−32)
人間
10
15
20 11

 ただしネクストシリーズにおいては、上記のレベル設定では強すぎるため、独自の基準があります。
 計算式は「チャートに記されたクリーチャーレベル+(フロアレベル÷3:切捨)」とし、事例は次のようになります。

チャートの結果例 レベル 形状 階層 最大合計レベル
(※イベントによる上昇を除く)
レッドキャップ
(28−32)
人間
10
15
20

 この最大合計レベルまでの枠内で、どのようなクリーチャーを出現させるかはGM役の任意となります。

 たとえば、最大合計レベルが7の場合、Lv7のクリーチャーを1回分出現させても構いませんし、Lv7に満たないクリーチャーを複数回分(例:Lv3を1回分+Lv2を2回分、など)出現させても構いません。
 目安としては、最大合計レベルの枠内で「参戦キャラクターのGL」と同じレベルのクリーチャーを1回分、余った合計レベル数までのレベルのクリーチャーを1回分…とすると、遊びやすいでしょう(例:最大合計レベルが4でPC側のGLが1の場合、Lv3クリーチャー1回分及びLv1クリーチャー1回分とする、等)。
 もちろん、最大合計レベルがイベントで上昇した場合はその分を忘れず加味しておきましょう。

 1回分における出現数については、クリーチャーズ・アーカイブに記載されている「出現数」となります。
 PCより数が2倍以上多くなってしまう場合は特殊能力《モブ》などを使って、敵クリーチャーのユニット数を「PC数+1」くらいに調整するといいでしょう。

 戦闘中、クリーチャーの管理は、基本的にGM役が行ないます。
 コンバットフィールドは、タイルの白い部分(扉で区切られていない範囲)のSqが適用されます。例えばPCがタイルW−1の中央にいるなら、適用されるコンバットフィールドは16Sqもの範囲となります。

 なお、通常の戦闘ではルーラーが存在しません。
 通常の月アタと異なり、不利な場合は退却する事も出来るという事は、周知徹底しておくとよいでしょう。

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プライズ発見

 チャートで「プライズの発見」が発生した場合、GM役はプライズチャート(NW/P244)を参照します。
 その後ただちに2d6(d66)を振り、進行ダイスの結果を加算または除算して、プライズとなる魔石の種類を適用します。出た数に「参加した人数分」を掛ける事にご注意ください。

 また、同時にPC達に幸運度ジャッジをさせる事で、以下のプライズを与える事が出来ます。

幸運度ジャッジ アイテム名
アドビタンD×1個
1〜15 ジュエリーボックス(梟月堂)×PC人数個
または10万v.以下のアイテム×1個
16〜24 古く青い箱(梟月堂)×PC人数個
または100万v.以下のアイテム×1個
25〜33 黒い小袋×1個
または250万v.以下のアイテム×1個
34〜 魔石S×1個
または古い紫色の箱/レッドボックス(共に梟月堂)×1個
または500万v.以下のアイテム×1個

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トラップ発見

 チャートで「トラップの発見」が発生した場合、GM役はトラップチャート(NW/P245)を参照します。その後ただちに2d6(d66)を振り、進行ダイスの結果を加算/除算して、トラップの種類を適用します。

 この時、トラップが発見された場所が扉であれば「トリガー型」もしくは「攻性防壁/攻性防壁U」、そうでなければ「センサー型」もしくは「マイン型」の発動条件をそれぞれ適用します。トラップチャートを振った結果が合致しなかった場合は、最も近い位置にある同タイプのものを適用してください。
 ただし、「シークレットドア」が適用された場合は、必ず施錠されているタイプとして扱います(施錠されていないシークレットドアは、通常チャートで適用されているためです)。

 その後、GM役は「現在の階層数」から「トラップチャートに書かれたレベル」を引き、残った値分のレベルまで、トラップをカスタマイズする事が出来ます。
 以下に、その事例を挙げます。

チャートの結果例 レベル 階層 カスタマイズできる回数(最大)
メイジブラスター
(28−31)
10
15 14
20 19

 このサンプルの場合、「メイジブラスター」でカスタマイズできる項目は「命中値」「攻撃力」「射程」「探知値」「解除値」ですので、これらを最大回数までの範囲内でカスタマイズする事が出来ます。
 ただし、カスタマイズ1回分はあくまで1項目のみに対応します。カスタマイズ1回で、すべての項目を上げられる訳ではありません。

 また、特定のトラップに関しては下記のカスタマイズを可能とします。

トラップ名 収録ページ カスタマイズ内容
(赤字:カスタマイズ5回分使用で適用可能)
シークレットドア P201 他の「トリガー」型トラップを併結可能
(※カスタマイズ値合計に注意)
攻性防壁
攻性防壁U
P201 扉そのものと代替可能
滑る床 P201 探知値追加:16(※適用後のレベルアップ幅:+2)
魔法レベル:+1
ヒーリングパネル
ヒーリングパネルU
P202 タイル数:+1
回復力ボーナス:+1
ファイターキラー
プリーストブラスター
P202 発動回数:+1
攻撃対象数:+1(※要・発動回数:2以上)
メイジブラスター P203
シーフキラー P204
ダメージパネル P201 攻撃力+2(※燃え盛る炎のみ)
タイル数:+1
攻撃対象:タイプ「飛行」
燃え盛る炎 P203
魔導砲台
魔導砲台U
隠密型魔導砲台
P203 HP:+10
行動値:+2
砲台数:+1
隠密型魔導砲台U P204
拡散魔導砲
拡散魔導砲U
P205
水牢 P203 【幸運度】ジャッジの難易度:+1
【精神力】ジャッジの難易度:+1
ダメージ:+1
持続時間:+1ラウンド
水が満ちる時間:−1ラウンド(※最低1ラウンド/水牢のみ)
ガス P204
デスローラー P204 HP:+10
敏捷度:+3/移動力:+1
テレポーター P204 テレポート距離:+1Sq
ボム
マインドボム
P205 発動回数:+1
タイル数:+1
発動条件:センサー型(※飛行していてもジャッジを要する)
プレス P205 落下までのラウンド:−1(※最低1ラウンド)
メデューサ P205 HP:+10
射程:+1

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イベントチャート

 チャートで「イベントの発生」が発生した場合、GM役はただちに2d6を振ります。その結果に進行ダイスの結果を加算/除算、もしくはROCにて以下のイベントを適用します。

2d6+1d13
(ROC)
イベントネーム 概要
0以下 落とし物  チャート「落とし物」を参照。パーティーリーダー、もしくはGM不在時に進行役を勤めているPCのコネクションの持ち物である。
 セッション終了後、そのコネクションから(該当PCのGL+1)×5000v.を得る。
番長登場!  敵が出現、戦闘となる。PCのGLが9未満であれば番長(Lv10)、10以上であれば伝説番長(Lv20)が登場する。
 更に、不良学生(2d6体)が護衛として出現する。この護衛は、すべての戦闘能力値が+「PCのGL」されている。番長(または伝説番長)が倒された場合、これら護衛はただちに降伏する。
秘密メモ  「秘密侯爵の秘密メモ」を入手する。これには裏界魔王の弱点が記されており、臥龍迷宮内に限り、裏界魔王と対決の際使用する事でこれを撃退できる。
魔力鉱脈  そこには様々な魔法の力に満ちた結晶があった。タイルに存在するキャラクターはこのチャートで、入手したプライズを決定する。
 ただし、使用できる能力値は「知覚力」「幸運度」のみとし、プラーナは使用できない(アイテムは使用できる)。
守護者の魔法陣  チャート「転送の魔法陣」を参照。
 なお、出現するのはアンゼロットではなく「ロンギヌス・コイズミ」である。
大ピンチ!  チャート「大ピンチ!」を参照。クリーチャーチャートを振り、更にイベント決定時の1d13の出目を足した値を参照してクリーチャーを出現させる事。
 ただし、このクリーチャーは+1レベルされている。「エミュレイターの作り方。」を参考に、データを構成する事。
秘密のバー  チャート「秘密のバー」を参照。繋がっている先については、以下の中から選ぶ事が出来る。
 また、GMが任意に選ぶ事も出来る(もちろん、公式の「バー【W】」を選択しても構わない)。
 「Salon.5」「ブラックミュージアム」「リストランテ・パラディーゾ」
大魔術師  チャート「大魔術師」を参照。
 更に、知恵比べを求める事が出来る。難易度24の知力ジャッジに成功すると、封術符1枚をもらえる。封じられた魔法は任意に設定してよい。
ラッキー!  チャート「ラッキー!」を参照。
霊華との遭遇  チャート「霊華との遭遇」を参照。ただし、購入可能なアイテムの上限額は(パーティーの最高GL+1)×100万v.である。
 なお、商人はウィザードであれば、霊華でなくともよい。
10 地獄の階段  チャート「地獄の階段」を参照。ダメージはHP、MP両方に受けるものとし、なおかつジャッジとする。
11 迷子の狼  チャート「月匣のウィザード」を参照。ウィザードは「早瀬 千紗都」である。どうやら、単身アルバイト中にトラップに掛かったらしい…。
 なお、被害者はウィザードであれば千紗都でなくともよく、パーティーであってもよい。
12 ライバル! 1:チャート「ライバルウィザード」を参照。
 「チーム=ブラボー」からメンバーを4人選出し、適用の事。
 既に「ライバルの死」が適用された後の場合は、「チーム=ブラボー」から新しくメンバーを4人選出する事。
2:チャート「ライバルに勝利?」を参照。
 「ライバルウィザード」をクリアした後、再びこのチャートに当たると、彼らは戦闘を仕掛けてくる。
 ただし、ライバル達のGLはPCのものに合わせ、クラスチェンジはさせない事。
3:チャート「ライバルの死」を参照。
 「ライバルに勝利?」をクリアした後、みたびこのチャートに当たると発生する。
13 白いワニ  チャート「白いワニ」を参照。解決できた場合、ワニは生徒の1人に戻り、任意の1タイルについて教えてくれる。
 GM/進行役は、そのタイルに対して形状とイベントをただちに決定する事。
14 休憩所  チャート「休憩所」を参照。
15 墓標  激しい戦闘の形跡が残る場所。GMもしくは進行役は通常武器から任意に2種類を選び配置する。
 これらのアイテムを拾う際は、拾った人物が目標値20の幸運度ジャッジに成功しなければ、崩れて失われてしまう。
16 温泉  なぜかそのタイルには温泉が湧いている。入ったキャラクターは、1d6ずつHP・MP・プラーナを回復する。温泉は消えたりしないが、1セッションにつき1回のみ有効である。
17 黒いケース  チャート「怪しげな宝箱」を参照。
18 購買部出張部隊  チャート「謎の商人」を参照。ただし、老婆が変装云々の記述は無視し、購買部の出張部隊として扱う事。
19 金庫  マップの中に情報端末がある。これを調べると、そのPCは知力ジャッジ達成値×1万v.を得る事が出来る。このギミックは1回だけ有効である。
20 プラーナ  チャート「プラーナ」を参照。
 ただし、回復量は「敏捷度ジャッジ達成値+階層数」とする。
21 プレッシャー  このタイルに入った瞬間、周囲に一瞬瘴気が吹き荒れる。
 すべてのクリーチャー/トラップチャートの出目を+5し、このチャートの出目を+1d6する。この状態はセッション終了まで持続する。
22 仮面の男 1:チャート「仮面の男」を参照。
 ただし、仮面の男は「ロンギヌス・コイズミ」である。彼の激励により、PC全員のプラーナが1d6点だけ回復する。
2:「仮面と訓練」
 「仮面の男」をクリアした後適用される。仮面の男(ロンギヌス・コイズミ)が、訓練と称して戦闘を仕掛けてくる。
 彼自身に「パーティーGL×10」ダメージ与えると勝利となり、彼はPC達の健闘を称えてシューターロッドを進呈する。
23 運命の交差点  通りすがりの占い師が、PC全員の運命を占ってくれる。PC達は、ただちにC=F値を決め直す事。変更されたC=Fはセッション終了まで有効である。
24 激動する運命  激しい因果の嵐によって、PCのC値がF値に、F値がC値に入れ替わる。この状態はセッション終了まで持続する。
25 障害空間  そのフロアには、固有の様々な障害が存在する。1d6を振り、以下のように決定のこと。このフロアを抜けるまで有効。
1:暗闇のフロア
 PC達にバッドステータス「暗闇」を与える。
2:強風のフロア
 飛行状態にあるキャラクターの全ジャッジに+5し、その移動力を半減する。
3:地震のフロア
 地上にいるキャラクターは常時、バッドステータス「転倒」状態となり、移動力は半減する。
4:灼熱のフロア
 トラップ「燃え盛る炎」で満たされているが、その基本ダメージに+15する。
5:洪水のフロア
 水上/水中を移動する手段がない限り、全ジャッジに−5。またトラップ「水牢」がある場合、1ラウンドで満水となる。
6:幻惑のフロア
 全キャラクターの全ジャッジに−7。これはバッドステータスを無効化できる特殊能力または魔法で減免する事ができる。
26 ヒーローを救え!  学園ヒーロー(Lv10)が、敵に囲まれている。クリーチャーチャートを2回振り、該当するクリーチャーを出現させる事。
 学園ヒーローはクリーチャーたちと同じSqにおり、PCに加勢する。ただしHPは25、MPは0である。
27 魔王出現!  裏界魔王が出現、戦闘となる。どの魔王が出現したかは、「ロンギヌス」からGMの任意で決定してよい。
 PCのGLが4未満であればL1(Lv9)、5〜8であればL2(Lv13)、9以上であればL3(Lv18)のデータを使用する。
28 月門  紅月と共に、多くのエミュレイターが現れる。クリーチャーチャートを3回振り、該当するクリーチャーを出現させる事。その後、戦闘となる。
29 空間の歪み  そのタイルに存在するクリーチャー、プライズ、トラップを、1つずつチャートから決定する事。その後、戦闘となる。
30 時空震動  周囲の空間が変動し、気が付けばまったく見知らぬフロアになっている。
 GMはただちに現在のフロアを破棄し、新しく作り直すこと。
31 竜のねぐら  そのフロアには1d6×30万v.分の財宝が蓄積されている。ただし、タイル内にいるすべてのキャラクターは目標値22の幸運度ジャッジを行なわなければならない。失敗すると、ヴィーヴィル(NW/P199。ただし全ての戦闘能力値に+5される)が出現し、戦闘となる。
32以上 大魔王出現!  裏界魔王が出現、戦闘となる。どの魔王が出現したかは、GMの任意で決定してよい。
 PCのGLが4未満であればL1(Lv9)、5〜9であればL2(Lv13)、10以上であればL3(Lv18)のデータを使用する事。
 更に、護衛として裏蟲(魔王L1時)/レッサーデーモン(魔王L2時)/グレーターデーモン(魔王L3時)を1d6体出現する。
 なお、すべての敵キャラクターは戦闘能力値に+5する事。

 なお、GMが存在するセッションの場合、GMはシナリオの意図に合わせてイベントを任意に変更する事ができます。

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最終イベント

 進行ダイスで1が出た場合、そのフロアの最終イベントが発生します。また、未踏タイルが残り1つになった場合は、その未踏タイルが最終イベントの発生場所になります。
 最終イベントは、基本的には「次の階層への階段」となります。1d4を振り、以下のチャートに従って進展させてください。

出目
(1d4)
イベント(P186) 特記事項
ガーディアン  そこにはクリーチャーが待ち受けている。どうやらこれはこの階層のガーディアンらしく、これを倒さなければ階段は出現しない。
 「クリーチャーとの遭遇」を参照して、ガーディアンを適宜決定する。ただし、最もレベルの高いクリーチャー1匹には、必ず「+フォートレスコア(クリーチャーズアーカイブ/Lv1)」の補正を与える事。この補正は最大レベル枠の例外となる。
 なお、この戦闘を回避しても下のフロアへ行く事は出来ない。
トラップの発見  この下り階段には、トラップが仕掛けられている。
 「トラップ発見」を参照し、「センサー型」「マイン型」どちらかのトラップを適宜適用する。
 なお、階段は3Sq分の通路として勘案する事。
秘密の階段  ここの階段は隠されていて、通常は発見する事が出来ない。
 発見するために必要な知覚力ジャッジの目標値は
  プライム:「24+(現在の階層÷5/端数切り捨て)」
  ネクスト:「19+(現在の階層÷5/端数切り捨て)」
 である。
何もない  この下り階段には何も仕掛けられていないので、ここから下の階層に赴く事が出来る。

 最終イベントが発生した時点で他に未踏のタイルがある場合、最終イベントを発生させるかどうかはPC達の総意によるでしょう。ただし、次の階層に行くためには必ず最終イベントを発生させる必要があります。

まめちしき
 最終イベントでガーディアンが出現した場合、このガーディアンを利用した戦闘ミッションを、通常の月アタセッション扱いとして処理してもかまいません。その場合は「脱出の魔石」をプライズに含むとよいでしょう。

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