【第2夜】
うたわれない挽歌

<PART−09>



見えざる視線


かくて、弓と可憐が「パレーヌ」へ。
アドノレがバックアップに動き、
他のメンバーは「Mon Ami」で待機する。

響 >窓からパレーヌを見ながら、タロット占いでもしていよう。タロットの結果は・・・秘密です(笑)
凛 >「さてっと!そらちゃんは今度、怪しくないお店で髪を綺麗にしてみよう♪」>そら
そら >「―――いいのでしょうか。お金なんて…あまり、ないですけど…」>凛
アドノレ >「貧乏人は自分たちで鋏を入れるのだ」>そら
凛 >「ま〜大丈夫だよ!ボクも安月給だけどね〜てへへ(照れ笑い)」>そら
そら >「―――髪…そういえば、なにかあった、ような…(ぼそ)

その時、【そら】の呟きを聞くものはいなかった。
後々、この呟きは意味を持ってくる…かもしれない。
さて、その頃。可憐と弓、そしてフォロー役アドノレは…?

可憐 >「弓さんはどうしますか。 カットでもしますか? 私はシャンプーをかけていただくつもりですが」
弓 > 「………………そう……ね…。……カットと、シャンプー……他は、必要ない……」
可憐 >「とりあえず、仲良し友達が美容院に来たという設定でいいかしら」
弓 >「…………………私たちは知り合い…学校の友人の間で評判になっているこのお店に来てみた………了解…」
アドノレ >人気の無い裏通りがあればいつものごとく電柱へ
GM >商店街の裏通りが、そのまま使えるよ(笑)>アドノレ
アドノレ >電柱の上から民衆を見下ろす(笑)今のうちにみんなの配置を上から確認しておくのだ
翔真 >ああ、某ジョー様を思い出してしまった(苦笑)
GM >了解〜。では位置は簡単に把握できるとして・・・知覚力チェック!>アドノレ
アドノレ >知覚力7+プラーナ3+ [2D6] (3)(6)=(9)
GM >ではアドノレ・・・どうも、君たち以外にも「パレーヌ」を見張っている者がいるようだ。どこからかはいまひとつ判然としないが・・・。
アドノレ >同業者の介入も考えられるな・・・翔真と弓と響に知らせておきます『ぷるるるる♪』
弓 >「………………………………………了解…(ぼそっ)」>アドノレ
翔真 >「了解・・・状況に変化が有ったらまた知らせてくれ。動くまで下手にこっちから刺激を与えない方が良いだろう。」>アドノレ

しかしこの時、響からはノーリアクション…(笑)

弓 >とゆーわけで…店内(笑)「………………………軽くカットと……シャンプーを…」>店員さん
可憐 >「シャンプーお願いしますわ」>店員さん
GM >では、今まで述べたとおりの店内の光景だけど・・・オバチャンたちが並んでいるので、ちょっとの間は待合室だね・・・調べるにはもってこいかな?>可憐、弓
弓 > ふむ、じゃあ・・・・周囲を観察。店の奥行きや、雰囲気…あやしい気配(笑)などを
可憐 >様子を見ましょう。注意を払いですが。

美容室「パレーヌ」は、どうやら女性客に特に人気があるようで、
下は学生から上は初老の女性まで、その客層は実に幅広い様子である。
店内には環境音楽が優雅に流れていて、店長らしき人物をはじめとして、
3〜4人のアルバイトが常時仕事に精を出している。

弓 >「……………………………………何かある…?」>可憐
可憐 >「特には」

ここで、GMは可憐と弓に知覚力チェックを要請。その結果…
弓は、カウンターの脇に無造作に置かれた籠を見つける。
しかし、その中身は…空、だった。

弓 >「…………………………………………?……空…?」しばらく観察してます〜〜〜
GM >籠には何も置かれる様子はないね。その近くでは、君らと同じ目的で待っているオバチャンたちが、わさわさと世間話をしているようだ。>弓
弓 >とりあえず、注意は払っておきます

◆ ◆ ◆

凛 >「ん〜これが何かの発信機だと思うな〜(ブローチを光に透かしたりコツコツと叩いたり、カリッと噛んでみたり)」(笑)
翔真 >「・・・(嘆息)。」
GM >結果を散発的に書くと…透けて見えるものはなさそう。こつこつと叩くと中空みたい。そして、とりあえず硬い(笑)>凛
凛 >「む〜・・・・(今度は匂いをかいでみて、音がしないか耳を近づけて)」(笑)>ブローチ
GM >匂いは・・・さっき噛み付いたときの唾液(笑) 音については知覚力チェック!>凛
凛 >知覚力10 [2D6] (2)(5)=(7)・・・クリット〜[2D6] (3)(6)=(9)・・・29です〜
GM >すると、先ほどアドノレが聞いたのと同じ音が、凛の耳にはハッキリと聞こえてくるよ。
弓 >さすが狐耳っ(笑)
翔真 >既に臨戦態勢とか(笑)
凛 >こりゃ戦闘はダメだな〜(笑)>「ん?なんの音だろ?・・・・・・割ったら弓ちゃん怒るかな〜?(悩)」>ブローチ
翔真 >(虚ろ)「・・・止めておけ(苦笑)。」>凛
凛 >「ん?翔君、なにか言った?(ブローチから目を離して)」>翔君
翔真 >「割るなよ、と言ったんだ(苦笑)。」>凛
凛 >「え〜でも、気になるよ!音がするもん!ほら〜(翔真の耳にブローチを近づけて)」>翔君
GM >翔真にも、知覚力チェックを承認〜★ちなみに、凛がもう成功しているので成功値を白状すると・・・完全に聞けるのは20以上(笑)

しかし・・・翔真のダイス目が走らず。

翔真 >「・・・よく聞こえん(苦笑)。」>凛
凛 >「む〜今度、耳掃除してあげるよ!(ご不満)」(笑)>翔君
翔真 >「お前の膝枕でか?(ニヤリ)」>凛
凛 >「翔君のエッチ!(///&ぷいっ)」アドノレの膝枕で(笑)>翔君
翔真 >「残念、ちょっと期待したんだがな(笑)。」それは嫌だ(笑)>凛
凛 >「う〜・・・じゃあ、ちょっとだけ(///)」
翔真 >「楽しみにしておく(ニヤリ)。」
凛 >「ちょ、ちょっとだけだからね!!(///)」(笑)>翔君
翔真 >「(唇の端を上げる)」>凛

◆ ◆ ◆

アドノレ >「何やら太腿がぬくいのだが気のせいか」
GM >では、アドノレ・・・もう一度知覚力判定どうぞ!
アドノレ >知覚力7+ [2D6] (4)(1)=(5)・・・ファンブル〜☆
翔真 >ぬくくなったせいだとは思いたくない(苦笑)<ファンブル
アドノレ >それ以外の原因が何処にある(爆)<思いたくない
翔真 >俺のせいじゃないー(笑)<それ以外の〜
GM >では・・・「パレーヌ」をうかがっていた気配が、すでに消えているね(笑)>アドノレ
アドノレ >取り急ぎ周囲の警戒。仕方ないから見失った事も連絡 『ぷるるるる〜♪』
翔真 >「・・・そうか、解った。監視を続行してくれ。場所を移すかどうかはそちらの判断に任せる。」>アドノレ
アドノレ >「すまん」

◆ ◆ ◆

やよい >「あら? そこのあなた…懐かしい制服を着てますわね。」と【そら】に話しかけるのだけど、肝心の【そら】はきょとんとするばかり(笑)
翔真 >「・・・どうしました?」>やよいさん
やよい >「いえ・・・ご本人には話したのですけど、懐かしい制服を着ていると思いまして。」>翔真
翔真 >「何処の物かご存知なんですか?」>やよいさん
やよい >「ええ・・・あの制服は、今はもう使われていない制服ですのよ。」>翔真
翔真 >「使われていない?・・・制服のデザインが変更された所の物だと?」
響 >「どういう事??」>やよいさん
やよい >「あの制服を使っていた学校は・・・今はもう、廃校になっていますの。」
翔真 >「・・・何と言う学校ですか?」>やよいさん
響 >「廃校になったのってどれぐらい前なの??」>やよいさん
やよい >「名前は楠ヶ浦学園。廃校になったのは15年前ですわ。」>翔真、響
響 >「え・・・15年前・・・」>やよいさん
凛 >「お姉さんのお古でも、貰ったのかな?」>15年前の制服
翔真 >「廃校になった理由はご存知ですか?」>やよいさん
やよい >「15年前、この辺りを襲った大災害…その際に、校舎は倒壊していますの。跡地は学園街区のあたりで、今では記念碑があるはずですわ。」
翔真 >「・・・そうですか。」
凛 >「向こうでなにか起きたかな?(窓から様子見)」

◆ ◆ ◆

GM >さて。待っている間、籠に変化はなかったね。すなわち、ずっと空のままだった。そうこうするうちに、君たちの番が来るよ。>可憐、弓
弓 > 「…………………よろしく………」カットの間も、籠や周囲に気を配ってはいます〜
可憐 >では、番になったので行きます。私は、店員と周囲に注意を払っておきましょう。
GM >店長は、少々気難しそうな雰囲気の漂う30代後半くらいの男性で、言葉すくなにアルバイトたちに指示しながら、てきぱきと仕事をこなしている。こりゃ、確かに近所付き合いは悪そうだ…。
可憐 >ぽややんと見ていましょう。
店員A >「あー…どうしましたか?」ちらちらと籠に視線を走らせるので、気になった様子>弓
弓 > 「……………………………あ…いえ……なんであんな場所にあるのかなって……」>店員A
店員A >「あぁー。あれっスかぁ…あれは、前にいたバイトが置いた…」ここで店長の冷徹視線を受けて、沈黙(笑)
弓 >「………………………?………」
GM >店長の冷徹視線を受けた店員Aは、こっそりと弓に「ごめんっス。詳しい話聞きたいなら、後で」と耳打ちするよ。
弓 >「………………………ええ……近くの喫茶店…Mon Amiで待ってます…(少し、俯いて、何かを期待させるよーな声で(笑))」>店員A
GM >そんな事されたら、店員Aとしては答えざるを得ないじゃないか(笑)「じ、じゃあ昼休みのときに・・・」と(笑)>弓
弓 >「…………………待ってます……(かすかに微笑んでみせる)」
可憐 >さすがに禍殷に仕込まれていますね。手管の使い方がうまい。(笑)

◆ ◆ ◆

凛 >「ん〜特に何もなさそう・・・暇暇〜!!(お店の中をウロウロ)」(笑)
翔真 >「俺達の出番はおろか綾瀬達の出番もこれからだ。今のうちだけだぞ、ネジを緩められるのは(苦笑)。」>凛
凛 >「でも、響君もそらちゃんも暇そうにぼへ〜ってしてるよ(くすくす)」
そら >「―――ぼへーっ…?」さっきから姿勢も変えずにずーっと椅子に座ってるよ(笑)
翔真 >「でもあまり歩き回って迷惑かけるなよ(苦笑)。」>凛
凛 >「じゃあケーキご馳走してくれたら大人しくしてる♪(ニコニコ)」(笑)>翔君
翔真 >「子供かお前は(苦笑)。・・・と言いたい所だが、耳掃除の礼の先払いとして奢ってやろう(ニヤ〜リ)。」(爆)>凛
凛 >「う〜そう言われると・・・(///&困)」
やよい >「それにしても、懐かしいものをみましたわ…わたくしも昔、楠ヶ浦学園で働いていた時期がありましたのよ。」
翔真 >「何をなさっておられたのですか?」>やよいさん
やよい >「当時は・・・用務員でしたわね(^^)」>翔真
翔真 >「・・・用務員、ですか?貴方が?」>やよいさん
オーナー >「私と結婚する前、やよいは人材派遣会社に所属していたのだよ(笑)」>翔真
やよい >「要するに、フリーランスのお手伝いさんをしていましたのよ(^^)」
翔真 >「”お手伝いさん”でフリーランスって表現はちょっと・・・問題が(苦笑)。」
アドノレ >その前は心優しきヴェスパーの戦士☆<フリーランスのお手伝いさん
やよい >「正確には、用務員さんの代理で、しばらくお世話になりましたのよ。」
翔真 >「・・・その学校、何か特徴とか有りませんでしたか?外見以外にも。」>やよいさん
やよい >「・・・それは普通の学校としてかしら。それとも・・・?」>翔真
翔真 >「(頷く)。」>やよいさん<それとも・・・?
やよい >「楠ヶ浦学園…そのもうひとつの顔は、フォルツァ枢機卿の管轄下にあるウィザードの養成校でしたの。」>翔真
響 >「(なるほどね〜。ボクの行っていた学校と同じようなところだったんだ・・・あれ・・・じゃあ、そらさんはどうしてその学校の制服着てるんだろ??)」タクトで頭をぽりぽりと(笑)
GM >【そら】は何も答えない・・・ただ、みんなを見つめているだけだ。まぁ、言葉に出てないせいもあるが(笑)>響
凛 >「じゃあ、もしかして学校が無くなった理由ってエミュレーターにやられたの!?」>やよい
翔真 >「そう、ですか・・・。」>やよいさん
オーナー >「やよい、そこから先は私が話そうか…「【関東異界大戦】この言葉に聞き覚えはあるかね?」>凛
凛 >「え〜と、ちょっとだけ(誤魔化し笑い)」(笑)>オーナー
オーナー >「楠ヶ浦学園は、其の時【奴ら】の攻撃を受け・・・壊滅したのだよ。生存者は・・・わずかなものだった」>凛
凛 >「あ〜やっぱり!・・・その時のエミュレイターは撃退出来たのかな?」>オーナー
オーナー >「ああ、最終的にはね…しかし、あれは難物だった。なにしろその時には、米軍第7艦隊すべてが・・・」

「Mon Ami」のオーナー・常田…
…かつてのヒーロー「ヴァンガード」…は、その時考えを巡らした。
かつての大戦でやよいやウィザードたち、そして常田自身が戦った相手…
それは、エミュレイターと化した米第7艦隊だったのだ。

オーナー >「・・・おっと、少ししゃべりすぎたかな」>凛
凛 >「ん〜・・結局は倒したんならOK!(グッ!)」(笑)>オーナー
オーナー >「…犠牲はあまりに大きかったがな…」>凛
凛 >「戦いなんだから犠牲はつきもの!・・・・そう思わないとやってられないよ・・・」>オーナー
オーナー >「口で言うだけならば、簡単なものだがね…(苦笑)」>凛

常田は口をつぐんだが、回想はなおも心中にて続く。
かつての楠ヶ浦学園の制服を着た、現代の少女を前にして。
あれから長い時が、過ぎ去ってしまった。
…そう。失ったものはあまりに大きく、そして多過ぎたのだ…。


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