【第4夜】
箱庭の戦士達

〜蒼魔 弓篇〜

<PART−13>



死闘/ラウンド1



さぁ、いよいよ戦いだ。敵は白家B級エージェント、光鈴に闇鈴!!

>くは〜早い(TT)危なく3回行動か!
>しょーまくん、1体まかせた。根性でCだしてね(笑)
翔真 >了解、合体したら後よろしくね(笑)>弓さん
GM >まだ言うか〜(笑)<合体
アドノレ >そらは現時点で磔状態でしょうか?
GM >【そら】は現在身動きが取れませんが、杭を引き抜くくらいなら出来そうかな。
>今キュア・ウォーターを、そらさんにかけると、釘はどうなるの??抜ける??
アドノレ >抜けはしないと思うけど、ただでさえダメージ受けてるし
>「………………………全システム・最終安全装置解除(セーフティロック・リリース)…………神経遮断…バイパスAまで…」
闇鈴 >「ハ、遅い遅い!」
光鈴 >「行くぞ・・・!」

あろう事か、先手を取ったのは光鈴に闇鈴だった…弓の虚を突いて闇鈴が、
手にした方天戟を竜巻のごとく一閃する!

「弓さん、防御を!」可憐の声になんとか右腕の箒からプラーナを発し、
これを受け止めるが…受け止めたその負荷で、右腕自体が悲鳴を上げる。

「………………………(…腕の反応が…鈍い…)……」

>34点止めて、助言で37。10点通って残り27点
アドノレ >弓の運が悪いのか敵の運が良いのか・・・
>いや、ほら、彼らのメイン標的って弓だし、きっとそのせい(笑)
翔真 >本当に敵同士だから気合の入り方が違うのか(汗)
アドノレ >恐るべし『いつか殺すリスト』

一方、光鈴は凛へと瞬時に間合いを詰め、これまた一閃!
凛はプラーナの光を纏いつつ身をかわそうとするが…間に合わない!
だが・・・
「くっ・・・よくも、そらちゃんを」
いつもの凛とはどこか違う押し殺した声で、
凛は逆に光鈴を睨みつける…彼女もまた、怒りに燃えていた!

>16点喰らって残22点〜
>これはこれで面白いな(笑)私と凛は目の前の敵に反撃するとして…はたしてしょーまくんはどちらを助けるのだろう( ̄ー ̄)
翔真 >ぐっは〜!予想だにしなかった攻撃が(滝汗)
>ここで、「後列に下がってそらを助ける」とか言ってくれると大爆笑なんだけど…まぁ、ここは凛ちゃんかと(笑)
翔真 >この場で後列に下がるよーなマネはしませんよ。流石に大ダメージ食らってるからね(苦笑)
アドノレ >信頼ゆえの後回しも(笑)

無言のまま、凛はお返しとばかり怒りの連撃を光鈴に叩きつける。
しかし…彼女の会心の一撃は方天戟の一閃で弾き返され、与えた傷は軽微にとどまる。
そして、光鈴はニヤリと笑みを浮かべつつ呟く。
「…無問題…。」

「まだまだだよ・・・!」叫ぶ凛の背後から翔真が飛び出し、更なる一撃を加えんとする。
2人の攻撃は見事な連携を見せたが…それすら、光鈴はかわしてみせた。
「雑魚侵魔相手ならともかく、それで当たると思ったか・・・?」「……さぁな」
2人のやり取りは淡白なものだったが、両者の間に漂う殺気はかつてない程までに膨れ上がっていた。
「侵魔と言ったか。それがおまえ達の力の源とゆうことか」
アドノレの言葉を無視し、闇鈴が眼前の弓へと叫ぶ。「見せるがいい・・・『アレの欠片』の力を!!」
「………………………」闇鈴の挑発とも思える言葉を聞き流し、反撃する弓だったが…
右腕の出力が上がらず、うまく一撃を与えられない・・・。

「……………………腕が重い………神経接続を切っても違和感が残る…………」

>強化人間相手だと同一カウントで同時に攻撃したほうがいいですね・・・回避系特殊能力が『対抗』なので>翔君
>凛ちゃん、いいところに気がつきました!(^^)b
翔真 >相手の手の内を見たからそれに合わせて戦略を立てるのはOKです^^。>凛さん
アドノレ >愛と友情のツープラトン攻撃?
翔真 >最近狙ってます(笑)<ツープラトン攻撃
>愛だけでしょ(笑)…それとも性欲?
アドノレ >片方は愛と言い張るのに相方は友情ときっぱりと言い切る(笑)
可憐 >3人いれば黒い○○星(笑)

「翔君、タイミングを合わせて」「……解った。」
視線を光鈴に合わせたまま、小声で意思を通じ合わせるふたり。
「援護はしますから、安心してください!」2人の意図を悟ったか、後方の可憐が声を上げる。
「よろしくね、可憐ちゃん!」前を向いたままこれに答え、頷く凛。
「さて・・・どうすべきかな・・・」「響さん、防御魔法をお願いします」
思案する響にも、可憐の指示が飛び…
「了解。ひとつ、面白い物をお見せしましょう」
不適に笑みを浮かべつつ、響も言葉を返す。
「アドノレさんには、前列の回復をお願いしたいのですが・・・」
「俺様のは敵まで巻き込むぞ」更に指示をする可憐に、ツッコミ返すアドノレ。
「敵は傷付いていないので・・・今敵が回復しても、あまり我々にデメリットはないはずです」
「了解した、その分前衛にがんばって貰うとしよう」

可憐とアドノレとが示し合わせる、その間にも…

「どうした・・・『アレの欠片』は不調か・・・?」「・・・では、改めて殺らせていただく!」
「弓さん、また来ます!」可憐のその声が間に合うか間に合わないか…
闇鈴と光鈴、それぞれが弓と翔真へ方天戟を叩き込む!!
共に攻撃を受け止めた2人だが…弓の身体からは、既に夥しい血が噴き出していた。
身に纏うゴスロリドレスが、赤黒く染め上げられ…

「……………あぐっ……ふ、ふ、ふふふふふ……
……いたい……そう…この痛み…この血……
……だんだん、気持ちよくなってきたわ………」

弓の中の『何か』が、己自身の惨状に、むしろ喜悦の声を上げ始める・・・。

>残り11点(TT)
>弓危険〜;;
翔真 >ファンブルじゃなかっただけマシか・・・(苦笑)

「…………」手傷を受けた翔真に、凛が並び声をかける。
「翔君!まだ、大丈夫?頑張れる?・・・弓ちゃんが危ないから、早く助けに行かないと!」
「……頑張れない訳無いだろう…凛、やるぞ。」「うん!」
半眼で相手を睨む翔真に、凛は頷き答える。

「なんだ・・・面白くない連中だな。この程度でもう壊れそうなのか?」
「どうやら、『アレの欠片』対策など講じなくともよさそうだな・・・
カーオス公爵め・・・よくもまぁ、大げさな事を吹き込んでくれたものだ。」

アドノレ >アドノレの欠片
翔真 >ちゃうがな(笑)

2人のエージェントが、話し出すその間にも。
「見よ!この筋肉の震えを」
もはやすっかりお馴染みとなった、アドノレの筋肉美レインコール…

アドノレ >敵の視線を浴びつつ16点
>ぴったり全快!
翔真 >こちらも全快です。感謝(笑)
>さんきうー。27点まで回復、と

「アドっち、ありがと!」素直に感謝の言葉を送る凛に対し、
「つまらん・・・が、恩恵は受けさせていただこう」
アドノレの行動自体には冷笑するも、ちゃっかり恩恵は受ける敵側。
「つまらんだと!奴らにはこれ以上の秘儀があるのか」
ひとりアドノレが全身をピクピクさせながら(笑)驚きと怒りを露にするが、
その姿は誰にも見えていない。更に…

「The spirits of a departed person of water are ordered. According to my voice,
it becomes clothes and his person can be protected.」
(水の精霊たちよ、我が声に従い、彼の者を護る衣となれ)
響の声と共に、翔真と凛、そして弓の周囲にも水の壁が張られる。

>本邦初公開(笑)ヘッシュ!!
>おお〜!!無敵な気分だ!

「鎧というには、少し物足りないかもしれないですけど、ご容赦を。これで少しはましになると思います」
それを横目に「……………………………問題ない……」と、ぶっきらぼうな言葉で返しながらも、
弓はアドノレの、そして響の配慮に内心感謝していた。
そう、彼女もまたひとりではない…ともに戦う仲間がいるのだと。

だが、防御の薄い凛にとって、この術はありがたい限りであった。
「これでキミの攻撃は、効かなくなっちゃたね!」得意げに、敵に向かって彼女は叫ぶ。
だが、術を掛けた当の響は、その間にもひとつの疑問を感じていた。
エージェント達がたった今話した、人物の名…
「…カーオス公爵??」
彼がその名に疑問を関している、その間に。
「きずつけては・・・ならない、トモダチ・・・を・・・たすけ、なけれ・・・ば」
何が彼女をしてそうさせるのか。その間にも【そら】は無理矢理杭から右腕を引き抜き、
ついで全身に杭が刺さったまま、無理矢理に動き始める。
今にも崩れ落ちそうなくらいに傷つき、鮮血の滴る右腕・・・。

「少し待たんか、この大たわけめ!貴様が死ぬと皆の苦労が無駄になるではないか」
「…………………………そら……………いいから、じっとしてなさい……」

2人の言葉も、今の【そら】には聞こえない…。

「行くよ翔君!!」「応!」
無茶な挙動をとり始めた【そら】を気遣いつつ、2人は光鈴へと集中攻撃を掛ける。
光鈴は凛の攻撃をことごとく食らうも・・・決定打にならず、

「ちょっと浅い!」と、凛を悔しがらせた。
そこに、翔真が『鋼』による鋭い斬撃を加える…瞬時、当たるかと思われたその攻撃だったが…
「さすが翔…」と叫びかかった凛が、次の瞬間…驚きの声を上げる。
「あっ、弓ちゃんと同じ能力で・・・!!」

>にゃに〜!!
可憐 >2回使いましたねー。
>攻撃に使われないだけマシかと(笑)…これを全部使わせないとなぁ…
アドノレ >うみゅ<マシかと

…そう、光鈴にしても闇鈴にしても、白家の強化人間。
ゆえに、絶滅社の強化人間である弓と、同様の能力を備えていたのである。
だが、これで敵の手の内は大体読めた…と確信した翔真。
「問題無い…お前の攻撃を弾いた時点で、あの手がある事は確認済みだ。」と凛に返しつつ、
「……どうやら舞わざるを得なかった様だな?」

ニヤリ、と眼前の光鈴を挑発するように、笑みを浮かべてみせる。

そして可憐は、それまでのアドバイスで消耗したプラーナを、懐の魔石U1で回復していた。


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