【第4夜】
箱庭の戦士達

〜蒼魔 弓篇〜

<PART−15>



死闘/ラウンド3



戦いは、なおも続く…「響君!ここが頑張りどころだよ!」
後方でへたばっている響に、勇気付ける事を忘れない凛。

>今の間に回復しないと・・・
>このターンは命中数値を見て攻撃にプラーナ全開します〜早く霧よきえろ〜!!!
翔真 >了解、ではこちらも凛と同じまでカウントを下げます。命中にプラーナ注ぎ込んで相手の防御を切り崩さないとな(笑)って相手の前で言うわけには行かんか^^;>凛さん
アドノレ >「」が無ければキャラクター発言でない=超人的アイコンタクト(笑)
>漫画でよくありますな(笑)
>まぁ、漫画みたいなゲームやし(笑)…まずは相手の攻撃どーにかしないとね(笑)
翔真 >ああ(苦笑)
>無傷で回避を前提に(笑)
>響のおかげで箒が復活してるのがありがたや(笑)
可憐 >あと9回は助言可能ですね(笑)

ちなみに、このラウンド…可憐は2回行動である。

>おお!!あの可憐が!(笑)
可憐 >たまにありますよ可憐の2回行動(笑)
>それ以上に、行動無しが多かったイメージが(笑)>可憐
可憐 >イメージとは怖いですねー(笑)
アドノレ >アドノレを見れば一目瞭然

仕切り直しの第3手。先手を打ったのは、やはり光鈴に闇鈴である。
「そうだ・・・やはりそうでなければ面白くない! さぁ今度こそ見せてみろ・・・『アレの欠片』の力を!!」
弓に向かって一閃する闇鈴の方天戟を…しかし今度は、「右腕」が迎え撃ち、弾き返した。
「…………………そうね………見せてあげましょう………命を代償に…」

一方、光鈴は再び翔真に一閃を浴びせていた。
「翔真さん、攻撃が来ます…剣で防いで!」魔石U1を更に使いながらの可憐の助言もむなしく、
防ぎきれなかったダメージに…
「ちぃっ……!」翔真の全身が、血飛沫く。

「翔君!無理しないで下がって!」「……ここで下がってる暇は無い、奴らを倒すことに集中しろ…!」
心配げな凛の叫びに答え、翔真は再び剣を構えなおす。

「分かったよ、これで終らせよう!」頷きながら凛が飛び出し、翔真がそれに続く。
2人の、流れるような連撃を、方天戟を巧みにさばいてかわしたかに見えた闇鈴だったが…
凛の獣爪による一撃が、戦闘チャイナの脇腹を見事に切り裂いていた。

「これならどう!?」しかし、その傷を受けてもなお…闇鈴は続く翔真の時間差攻撃を、軽くいなしていた。
「……傷の分浅かったか…。」決して浅くない自分自身のダメージを思い返し、軽く溜息をつく翔真。

>くは〜こっちにはまだ幻想あるのか(^^;
翔真 >ここで使わせられなかったのが不覚(苦笑)
>くは〜まあ、攻撃で使われなければ!
翔真 >今使われたら死ねるな(笑)

「…………………可憐……次、左と右、どっち……?」弓は静かに、、背後の可憐へと問う。
「幻想を使った方を」可憐の答えは、「…………………そうね、私もそう思ってた…………………」
果たして、弓の思ったとおりであった。読みやすいほど単純な話、というのではない…それは…

「………………今の私には…………『仲間』がいるから……………………」
「……(その台詞聞いたら、倒れられ無いな…)」
弓の言葉に、翔真がニヤリとしたのは、多分彼にしか解らない事。

そして闇鈴の目の前で、弓はその闇鈴を無視して、「右腕」の砲塔を後列に向ける。
ばきり、と水晶弾を握りつぶし、その魔力を右腕が喰らって…発射!!
闇鈴の背後…光鈴のいた場所に、魔力水晶弾は見事なまでに直撃していた。
…ただ、誤算といえば、光鈴がエミュレイターでなかった事、それだけだったが。
だが…光鈴から流れる夥しい量の血を見れば、射撃自体の効果は明らかであった。

「……………………貴方1人と私一人………残った人数で……私の勝ち…」
何ゆえか解らぬ『怒り』を内心に感じつつ、つとめて冷静に、
「チッ・・・多勢に無勢、か・・・」悪態をつく光鈴に、これまた悪態で返しつつ。
「大量に工作員を注ぎ込んだ分際でよく言う…」
ニヤリと笑う、これは翔真。
ちなみに、その背後で…
「そう、我等は常に数に負けてきた」ボソリと呟くアドノレがいた。
その言葉は、いつもの彼と異なる雰囲気のもとであったが…それは、今は問うまい。

「そらちゃん!じっとしてないとダメだよ!!」凛の悲鳴が、その時響く…
右腕を失い、倒れながらなおも動くことを止めない【そら】が、闇鈴へと再度攻撃をかけたのだ。
だが、それは虚しく弾き返され…両足が、衝撃で引きちぎれかかる。
もはや、彼女には戦闘能力など残ってはいなかったが…
「何をしてる、下がっていろ!」翔真の声も聞こえていないのか、残った左腕だけでも動こうとする。
それは戦法も何もない、無秩序かつ支離滅裂な『戦い』…いや、既にそう呼べるものですらなかった。

「もう少し待ってください。今傷を癒しますから」
なおももがく【そら】にそう言いながら、プラーナを燃やして魔力を回復させる響。
その時…白家のエージェントたちは、魔法の詠唱に入っていた。
転移魔法「テレポート」…その力には、アドノレの消去魔法も通じない。
だが、ここで彼女たちを逃す訳にもいかない…そこまで、ウィザードたちは怒りに燃えていたのだ。

>なんとかしよう!
翔真 >おう(笑)
アドノレ >プラーナももう切れてるし、ファンブルに期待してピストルで撃つもありか(苦笑)まぁピストルするくらいなら移動攻撃のが命中率ましだけど…

「貴様の命運が残ってるか試してやろう」アドノレは結局、青龍刀を振り回し、闇鈴へと斬り付ける。
詠唱をあきらめ、方天戟でこれを弾き返す闇鈴だったが…

「突っ込むぞ…!」「これで終わりだよ!!」続く凛と翔真の突撃を止めきれず、
その身体は翔真によって真っ二つにされたのだった。

「闇鈴・・・犠牲は無駄にはせん・・・」沈痛な声で、光鈴。
「無駄にするもしないも、消耗品の喪失は計算のうちだろうて」と、これはアドノレ…

GM >一気に重傷入りました(笑)で、翔真にとどめをさされる、と(笑)
>む〜凛は重傷に追い込むのが多いな〜(笑)
翔真 >あーうー(苦笑)
> または縛っておいて、あとでお楽しみとか(笑)
翔真 > そらに味あわせた以上の屈辱と苦痛を…なんて考えてたけどさ、本気で(極邪笑)
>弓がお持ち帰りして、カインにおみやげにしようか?(笑)

その間に、攻撃に転じた可憐がストロングホールドで鎮圧弾を発射するも、これはかわされる。
更に、中断された呪文を引き継ぎ、逃亡を図る光鈴だったが…そこに、弓が猛然とダッシュ!
「右腕」を振るい、光鈴に斬り付ける…再度詠唱を止め、方天戟で弾き返す光鈴。

「見切られてたか・・・!」アドノレが落胆した、その刹那!
「………………………問題ない………」弓が身を沈めるや、その上からジャンプした凛が…

「これでキミも終わりだよ!」
一気に両手の爪で斬り下げる。そして…飛び散る光鈴の鮮血が、戦いに終止符を打った!!

「……なるほど、良い連携だ」素直に賞賛する翔真に、アドノレは…「弓を踏み台にしただと」

>それは私が死んじゃう台詞です(爆)
アドノレ >ふははははは
翔真 >PLが腹抱えて笑っています(苦笑)
>爆笑(笑)
>私も大爆笑してる。おなかいてー

「……飛び越えただけだろ」翔真は、ただ苦笑するしかなかった。
そして、戦いに終止符を打った2人の戦士達は…

「………………………………言ったでしょ…………『仲間』がいるって…………」
「そうだよん!ボクには頼りになる仲間がいるのさ♪」


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