【第4夜】
箱庭の戦士達

〜蒼魔 弓篇〜

<PART−19>



後日談



そして、数日後。

「横須賀市再開発事業局は昨日、横須賀沖の引き揚げ事業で起きた爆発事故に関して、
ダオ=チェン・カンパニーの管理体制に問題が見つかったと発表しました。
これによって、同社による事業継続は事実上不可能になったものとみられております」

そんな報道がされている中、喫茶店「エトワール」新横須賀店には…
月匣アタックから帰還した翔真、アドノレ、智律、諒太狼の姿があった。

アドノレ >「いつもの」と言うと水が出る
諒太狼 >「俺も水を。氷たくさん入れて」(ぼりぼり)
GM >水ならタダ・・・最近はセルフサービスになったらしい(笑)
智律 >「はい、ちょっと待ってくださいね♪」>アドノレさん&諒太狼さん

彼らの話題は、先の月匣アタックで手に入れた魔石のことであった。
(実はこのくだり、月匣アタック14「魔剣と野獣」の続きである)

諒太狼 >「けど、俺がいいのかぁ?そんなにもらっちゃってよ」
翔真 >「…俺に異論は無い」
アドノレ >「根城が決まらんうちは何かと物入りだ。遠慮なくとっとけ」
智律 >「そうですよ〜。もらっておいてください♪(水を持ってくる)」
アドノレ >「ちなみに俺様は、根城はあるが住所不定だ」貧乏生活のプロ(笑)

そこに、珍しくも【そら】が入ってくる…。
翔真とアドノレが見たところ、先日受けた傷は完全に癒えているようだ。
彼女は、店内のネットコーナーに向かっている…。

翔真 >「(そらがインターネット……何だ?)」
そら >途中で皆さんを、みつけて・・・「・・・・・・・・・・・・・・・・(にこ)」
智律 >「あ、そらさん♪」
翔真 >「(軽く手を挙げる)」>そら
アドノレ >「うむ」しゅたっと手を挙げる
諒太狼 >「? 知り合いかい?」
智律 >「ええ、そらさんって言って、僕達のお友達です。」>諒太狼さん
諒太狼 >「へえ」>智律  「よぉ、俺は宇佐見ってんだ。よろしくな」(握手を求める)>そら
そら >「・・・・・・はい。【そら】と・・・呼ばれて、います・・・(にこ)」>諒太狼さん
智律 >「どうしたんですか?」>そらさん
そら >「今日は・・・用事が、あって・・・ここに、きました・・・」
諒太狼 >「ん?俺、席外したほうがいいかな」
そら >「いえ・・・そうでは、ありません・・・(困惑)」
諒太狼 >「そうかい?邪魔じゃねえのか?ならいいけどよ」>そら
そら >「邪魔、などでは・・・ありません(にこ)」

いつもの微笑みの後、【そら】は語りだす。

そら >「実は。トモダチに・・・メール、というもの・・・を、だそうと・・・しています。必要に・・・なりました、ので・・・。」
翔真 >「……そう言う事か…(苦笑)」
アドノレ >「ま、その程度なら教える事も可能だが」
そら >「ほんとう、です・・・か?」
アドノレ >「嘘言ってどうする。本人所有は無理だが仕事上色々と必要になるのでな」
諒太狼 >「メールってイーメールってやつか?すげえなあんたら、出来るのか」
智律 >「あ、僕のでよかったらお貸ししますよ(にっこり)」ピグマリオンを取り出す
アドノレ >(手取り足取りしたいのが後ろにいるけどな)っと後ろをチラリ
諒太狼 >後ろをくるり。視線の先には?
翔真 >「……」(コーヒー飲んでます:笑)
アドノレ >「先生は忙しい・・・いや監視の目を警戒してるか?」>翔真
翔真 >「何の事だ…?」>アドノレ
アドノレ >「負い目があるとデート費用がかさむらしいな(ニヤソ)」
翔真 >「……俺がどうこうしなくてもあれだけ教える人間が居る。わざわざ俺がやる必要は有るまい。」
アドノレ >「ま、交友関係が広がるのは良い事だ」
翔真 >「そう言う事だ(ニヤリ)。」
アドノレ >「だから俺様やジョージアが懇切丁寧に色々教えてやるのもそらの為なのだぞ」
翔真 >「偏った知識は害悪になる事の方が多いだろうが(嘆息)」
そら >「それなら・・・わたしは、動かせます・・・か?(上目遣い)」>智律さん
智律 >「ええ、どうぞ♪」>そらさん>手渡します
そら >「これが・・・電話でしょう、か・・・?」
諒太狼 >覗き込んで「このコもやりかたわかんねえんじゃねぇのか?」>智律
智律 >「あ、これはピグマリオンっていって・・。(以下面倒な説明)」
そら >「・・・・・・・(懇切丁寧に説明されているのを、ずっと聞いてます:笑)
諒太狼 >「…あんた、使い方わかるのか?」>そら
そら >「わかり、ません・・・ですので、今・・・おしえて、いただき・・・ました(にこ)」
諒太狼 >「は〜、俺ならなんぼ教えられてもわからんぞ」>そら
智律 >「そんなことを言わずに、一緒に覚えませんか?」>諒太狼さん
諒太狼 >「いや、わかんねーもん。苦手なんだよこういうの。とりあえず電話かけれりゃいーからよ(笑)」>智律
智律 >「そう、ですか。わかりました。」>諒太狼さん
アドノレ >「そういう時は便利な相方を早いとこ見つけるのだな」>諒太狼
諒太狼 >「相方なぁ…」
智律 >「じゃあ、良かったら、これはそらさんと一緒に使いませんか?」>ピグマリオン
翔真 >「……アドノレ、あそこの馬鹿者に一言言ってやってくれ。」>アドノレ
アドノレ >「いつも出歩いてる他人のものより確実に借り受けられる店の物で慣れた方が良かろう」>智律
智律 >「う〜ん、そうですね。」>アドノレさん
翔真 >「(アイツは人様のメールまで自分の物に残しておくのか…他人のメールまで見れると言う事なのに何故気付かん…。)」
アドノレ >「と、貸し1で良いのだな」>翔真
翔真 >「明日の夕食でどうだ、内容は日持ちするカレーだが?」
アドノレ >「だいぶ判ってきたではないか」
翔真 >「まぁ、な(ニヤリ)」

【そら】は、一同に微笑み返してからネットコーナーに入り、なにやらメールを送信。
ややあって、再び一同の元に戻ってくる。

そら >「送信・・・して、きました・・・(にこ)」
諒太狼 >「おぉー、やるなぁ、アンタ」>そら
智律 >「これでもう使い方はばっちりですね♪」>そらさん
そら >「・・・おしえられた、とおりに・・・しただけ、です・・・。」>諒太狼さん&智律さん
諒太狼 >「いやいや、たいしたもんだぜ」
智律 >「僕のでよかったら、また何時でもお貸ししますね。」>そらさん
そら >「よいの、でしょうか・・・(首かしげ)使ってあげないと・・・いけません、よ・・・」>智律さん
智律 >「ええ、いいですよ。僕はあんまり使いませんから。」>そらさん
そら >「道具、は・・・使われることが、一番・・・しあわせ、なのです・・・から・・・。」
智律 >「そう、ですね。今度からはもっと使うようにしますね。」
翔真 >「付喪神…と言った所か(苦笑)」
そら >「それに、しても・・・便利な、ものが・・・あるの、ですね(にこ)」
アドノレ >「店のだからちゃんとデータを消しとくことを忘れんようにな」>そら
そら >「はい・・・『ありがとうございます』・・・」>アドノレ

再びネットコーナーに戻った【そら】は、自ら打ち込んだメールを消去する。
そのメールの宛先は…

GM >さて、弓。ドクターから薬を渡されて自宅に帰ったところで、一通のメールが届くよ。
>ん?なんだろ?「…………………………………??」
GM >どうやら、「エトワール」のネットコーナーから送られたらしい・・・宛名は記されていない。
>「…………………………なんだろう……?………」開くー
GM >開いてみると、そこにあったのは「0−Bell」の番号だ…『Absolute−Override/00』。
>「…………………………気になる…………………」かけてみよう(笑)

約1時間後。弓のもとに【そら】が訪れていた。
メールにあったのは、【そら】の0−Bellを呼び出す番号だったのだ。

>「………………………そら……」
そら >「・・・・・・番号、かけて・・・くれたの、ですね・・・(にこ)」>弓さん
>「……………………うん………誰のかと思って……」
そら >「これは・・・あの夜・・・助けて、くれた・・・お礼、です。わたしに、できる事・・・あるなら・・・連絡、して・・・(にこ)」
>「………………………うん……。……………そら……私も……助けてもらった………………………だから…………あなたも、電話して欲しい………。………私にできることがあれば………」
そら >「わたしの、は・・・」

【そら】は、当惑したように首をかしげると・・・ややあって、懐から『0−Bell』を取り出す。
『0−Bell』は、『0−Phone』以前に存在したウィザード用通信手段なのだが、
なるほど、ポケベルでは会話など望むべくもない、という訳である・・・。

>「(苦笑して)……………とりあえずは、それで連絡頂戴……。…………そのうち………あげるわ…新しいの……。……」
そら >「・・・・・・・(こく)・・・でも、新しくなくても・・・いい・・・(にこ)」そのまま、弓さんをきゅ、と抱き締めて「・・・・・・これも、あのときの・・・お礼・・・『ありがとう、ございます』・・・・・・・・・・・・。」
>「……………………………………私も…………あり……が……と………」

その時、弓の目尻から・・・一筋の涙が流れ落ちた。
強化人間として、そういった感情などとっくに失ったはずの、彼女の瞳から。
しかし、それは一筋だけ・・・弓自身も、それに気づかぬまま・・・
そして、【そら】は、そんな彼女を・・・
まるで親友か、家族の様な穏やかな眼差しで、静かに見つめていた・・・。

>萌〜〜〜(爆)
>自給自萌してる(笑)
>萌えではあかりんにも負けないぞ(笑)

どこか似たところの有る2人の少女が友情を深め・・・そして、それぞれの決意を新たにする。

かくして、白家のB級エージェント達との死闘は、我等がウィザードたちの勝利に終わった。
だが、謎は依然残り続ける…弓の『右腕』の変調。
米政府が隠蔽しようとしていた、旧第7艦隊にまつわる『何か』。
戦列を離れ、バックアップに回った可憐。なおも不気味に続く、アドノレの覚醒。
動き始めたそれぞれの運命に呼応して、北の大地から新たな脅威が忍び寄る…
そして、『ディメンジョン=ガジェット』とは。『カーオス公爵』とは…!?

戦いは、なおも続くッ!

【第4夜:了】


PREVIOUS CHAPTER

インデックスに戻る