【第6夜】
魔術師みちのくぶらり旅
〜葛葉 凛篇〜
<PART−09>
対決!フロストドラゴン
さぁ、戦いだ…今回の前衛は翔真、凛、弓そして【そら】。
後衛は響、アドノレ、可憐…ピョートルは、またもフィールド外である。
一方、相手はフロストドラゴン…さぁ、どうなる!?
弓 >28…うう、凛ちゃんよりはやいのって久しぶり><
響 >これって、初!?もしかして夢の2回行動といふやつでわ・・・(笑)
凛 >ボクも久々の二回行動〜(嬉)
GM >そらりん、動きが悪い・・・まだ回復しきっていないのか、第4話のあれから(苦笑)
翔真 >ぐはっ(苦笑)
弓 >…ぐお、思ったよりダメージ受けてるな…これ終わったら誰か治して><
凛 >これ終わったらって、これがボス戦ですが(笑)>弓
可憐 >すぐに直してもらった方が良いのでは
弓 >う、それもそーか(TwT)…40/53なので、誰ぞ余裕あったら治癒ぷりーづ(TwT)
アドノレ >単体回復無し(^^;
響 >あ、今回はボクいるので、単体回復は大丈夫(笑)
凛 >またダメージは25%OFFなのかな〜?(TT)
翔真 >こっちは識別する暇が無い、なんたって今現在『鋼』に何か起こっているっぽいし(苦笑)
GM >それは調べてみないと〜・・・少なくとも、氷で出来たドラゴンには見えるね(笑)>凛
凛 >50%OFFはいや〜;;
「シャギャーッ!!」
吹きすさぶ吹雪にも劣らぬ、氷が軋むような大音声。
真っ向から立ち向かい、先手を取ったのは…弓だった。
「……………まずは小手調べ………目標補足…相対速度修正……完了………ファイア…」
変形した銃口から放たれた光芒が、フロストドラゴンへと綺麗に直撃…だが!
その信じられないまでの氷の重装甲は、弓の射撃によるダメージに耐え切っていた。
「……………………動きは遅い…けど…装甲が厚い…。………なら…」
『破壊の右腕』をブレードモードに変形させる弓の背後から、その時!!
「凛さん今です」可憐の合図の声とともに…「キミを倒して、ボクの故郷を守る!!」
凛が勢い良く跳び上がり、その爪をフロストドラゴンめがけて振り下ろす!
「…ここだね!!」死点を目掛けた一撃、ニ撃…だが、その威力は大きく殺され、
僅かにニ撃目が、ダメージを与えたに過ぎなかった。
「硬い〜!!」思わず、悲鳴にも似た叫びを上げてしまう凛。
凛 >くは〜一発目は弾かれてる!
弓 >凛ちゃん、エンチャントすれば属性防御を貫けるよ
凛 >そうすると『死点』が発動しないので、属性防御あるかどうか確認を〜
GM >前の敵は<属性防御>で、今回の相手は<完全属性防御>なのです(^−^;
響 >難しいなぁ
弓 >まだ何か有りそうだな…( ̄ー ̄)
翔真 >もう一度自爆か……それとも…
凛 >他爆だったり(笑)
翔真 >それは嫌だ(苦笑)
続いて、アドノレが斥力場で集積した「メルトアームズ」を放つも、
フロストドラゴンは翼で吹雪を起こし、炎をすべてかき消してしまう。
「炎をはじくか。面白い」ニヤリ、と笑うアドノレに、「ボクの爪も弾かれるよ!!」
凛が言葉を返すが…アドノレは、笑いながら言う。
「昨日切ったばかりの爪と一緒にするでない」
もちろん、これは図星…だが、これが凛の疑念を掻き立てる。
「なんで、アドっちがそんなこと知ってるの!?」と、疑惑の眼差しを向けられても、
平然と「普通風呂に入った後爪を切るであろう」
その結果…「なんでお風呂入ったことまで知ってるの!?」と、更に疑惑を追及される…が!
弓を狙っていたフロストドラゴンの尻尾による衝撃が、ダイヤモンドダストを辺りに振りまく。
「尻尾の長さを忘れておったな」「………………っ!よそ見している暇は、ないか……………」
「…………」直撃していれば大ダメージが避けられなかっただけに、それぞれに舌打ちする。
もっとも、その後…「ほれほれ、余所見してる場合ではなかろう」と、凛を挑発する事は忘れないアドノレ。
「絶対に、あとで真相を聞かして貰うからね!」
睨みつつ答える凛は…しっかりと、アドノレに乗せられていたのだった。
「The spirits of a departed person of water According to my aria,
it becomes whether to be pure and the becoming flow,
and an impure crack can be cured.」
(水の精霊たちよ、我が声に従い、清き流れとなりて、彼の者の傷を治せ)
その間に放たれた響の「キュア・ウォーター」が、弓を回復させていくが…
いかんせん、水さえ凍らせてしまう寒さのせいか、いまひとつ効きが薄い…。
弓 >煤i ̄□ ̄;とりあえずさんきうー♪ああ、愛が足りない(笑)
アドノレ >欲しいの?(笑)<愛が足りない
その間に…弓との同時攻撃のタイミングを図っていた翔真…だが、その時!
彼の手にした魔剣『鋼』が、金属の砕けるような音と共に、変貌を遂げていく…
「な……これは一体……『鋼』!?」
狼狽する翔真の手の上で、『鋼』はそれまでの3倍近くもある、巨大な鉄塊そのものとなっていた。
「………………………『鋼』が………?………覚醒か…」
「わぉ!随分、立派になっちゃったね〜!!」「ほんと、立派になって・・・」「――――――――。」
それぞれの驚きの声の中、【そら】だけはいつもと同じ態度である。
「覚醒……主の不甲斐無さにいい加減腹でも立てたか?………まぁ、何でも良いか」
いまや3m近くにもなった巨大な相棒を前に、自虐的なものか、
それとも湧き上がる意識の故か、思わず口元をニヤリと歪ませる。
「その手の魔剣が使い手に愛想を尽かしたなら、おぬしの命はとうに失われておる」
「心当たりは皆無、その詮索も後回しだ…奴を……叩き斬る。今はそれだけだ!」
「翔真さん、そこです!」「承知…!」「………………なら…こっちも…!」
可憐の導きにより翔真が走り、そしてそれに息を合わせたかのように弓が天を舞う。
肩から背中に担ぐ様に振り被り、巨大な金属の塊となった『鋼』・・・いや『大鋼』を振り下ろすやいなや、
その手首を捻り、大質量を一気に振り抜く翔真。
そして次の瞬間…その破口に、弓のブレードが突きたてられていた。
「……………………サブジェネレーター起動…ブースト…ッ!」
すべてのスラスターが限界にまで開放され…凄まじい熱量と共に突き通す!!
初公開…翔真と弓の同時全力攻撃。これが「ランページゴースト」だ…!!
「わわわわわ〜!!翔君凄い〜弓ちゃんも!ボクも負けられないぞ〜!!」
気合を入れまくる凛の横に着地して…「…………………っ…」
弓は空になったカートリッジを排出し、再装填していた。
「もう一発!!」勇躍、再度切り込む凛だったが…
「だめだ〜!!ボクの爪、弾かれちゃう!」やはり、氷の装甲にその爪は虚しく弾かれるばかり。
「……今なら、行けそうだ…凛、そのまま行け。必要になれば俺が援護する。」
「うん!お願い翔君!」
翔真の言葉に、凛は頷く…そして、その翔真に弓がささやく。
「………………………………次で決める……」「あぁ…。」
そんな2人の会話の間に…可憐の呪文が完成していた。
「水よ壁になりて仲間を守りたまえ、ヘッシュ!」
湧き上がる水壁…いや、氷壁が翔真、凛、弓、そして【そら】を守る楯となった。
「可憐ちゃん、ナイス!!」「助かる、これで魔法関係に気をつければ大分楽になるはず……。」
「後衛は響さんにお任せすれば、問題ないですから」この戦いのさなか、あくまで淡白な可憐である。
「了解〜!」これで心置きなく戦えるぞとばかりに、凛。
その横では…「さて保険をかけておくべきか。その言葉を信用するべきか」と、アドノレが思案していた。
「保険が欲しい、これ以上迷惑をかけるのはご免だ」苦笑しつつ、翔真が言う。
そこで、アドノレは『おやつ』…U1魔石で、プラーナの回復を図るのだった。
弓 >お、おやつなのか煤i ̄□ ̄;
アドノレ >一粒300メートル(謎)
そして…【そら】がフロストドラゴンに突撃をかけるも、精彩を欠いた動きのためか、これは虚しく弾き返される。
「身体が・・・まだ、完全で・・・ない・・・」ぐずぐずと膝を突きかける【そら】…だが、
「そらちゃ〜ん、また力を貸して〜!!」凛の言葉に、再び体勢を立て直し頷く。
…まるで、自らに鞭打つかのように。
だが、その攻撃は充分に時間を稼いでいた…フロストドラゴンの隙を突き、アドノレの「メルトアームズ」が炸裂。
斥力場で増強された炎が、フロストドラゴンの動きを鈍らせる。
「保険はかけたぞ。後は遠慮なく殴って来い」
弓が、そして翔真が頷く。ちなみに、隣の凛が「うぅ〜…」と睨みつつ唸りを上げていた事を、
この時の翔真はまだ知らない(笑)
「これで……決める……!」「……………………魔導式開封…ブーストッ…」
翔真が『大鋼』を振りかざし、あわせて弓が宙に舞う。
そして今度は…完全にタイミングを合わせた、完全な連携攻撃!
「弓さん…今です、最大出力!」可憐の言葉に合わせて…
「………………フルドライブッ!!!」「どんな装甲だろうとも……っ!」
ふたつの刃が、フロストドラゴンを捉える…が!?
「…………………浅いか……」「……そのようだな…なら、決めてもらうさ……」
気息奄々ながらも、まだ動きを止めないフロストドラゴン…そのとどめを刺す者は!?
「………………凛……今回は…譲ってあげる…………。
…………コイツは……遅いし、硬いし……血も流れないから……ツマラナイ……」
そう、弓の言うように…凛が動き出していたのである!!
「よ〜し、これで終わらせる〜!!」「闇よ…集いて剣となせ」
飛び上がる凛の爪が、可憐の「シャドーブレード」で闇の魔力を纏う。
「唸れ、ボクのシャドウクロー!!」
そして…斬!! その一撃は、フロストドラゴンを見事に粉砕した!
…ちなみに、凛の周囲で幸福の宝石の欠片が舞い散っていたのは、ここだけの話だ(笑)
凛 >「!!・・・・・爆発しないかな!?(慌てて身構え)」
GM >爆発はないね…フロストドラゴンの残骸が、氷の大地に散らばっているだけだ。
弓 >「…………………………………フン……」
響 >「どうやら終わったみたいですね」では、キュア・ウォーターで、弓さんを回復・・・15点ですね
弓 >「…………………………………ありがとう……」>響
響 >「いえいえ」>弓さん
可憐 >「終わりましたね」
アドノレ >「必殺技を出す前に斬られたな」
翔真 >「………ピョートル、コアは…?ここの制御を司っている部位は?」(警戒を解いていない)
ピョートル >「うん、今探すよ・・・!」>翔真
ピョートルは捜索を始めたが・・・しかしその時、【そら】が叫ぶ!
そら >「まだ・・・終わってない・・・!」
翔真 >「まだ問題の…ここの制御を奪った元々の奴の気配が今までさっぱりと……!?」<終わってない
凛 >「ほえぇ!?(びっくり)」>まだ
GM
>その声とともに・・・いったんは崩れ落ちたフロストドラゴンの残骸、氷の山から・・・骨が浮かび上がり、次々と合体!!
響 >「え??」
凛 >「わわわわわ〜!!復活?(びっくり)」
翔真 >「骨だけ……だと?」
GM
>・・・更に、氷の山も像を再構成して復活だ…その数、2体!
アドノレ >「隠し芸があったか」
弓 >「……………………………………クスッ…うふふ…そう…そうでなくては…面白くない…」
可憐 >「差し詰めドラゴンゾンビ(フロスト)でしょうか?」
凛 >「フロストボーンドラゴンだと思う〜(くすくす)」>可憐
弓 >「………………あは…あはははは………一度負けたくせに、無様に起き上がって…大人しく、砕け散ればいいのに…」
翔真 >「……腑に落ちん……単純にこう言う能力が有る、と言う訳では無い様な気がする…。」<隠し芸
凛 >「これを倒しても、また復活するってこと?(小首傾げ)」>翔君
アドノレ >「核を破壊せぬ限り体は幾らでも換えが利くというのが一般的な奴だな」
翔真 >「俺は……その様なものではないかと…思う。」<換えが効く&復活する
可憐 >「復元できないまでに壊すか核を捜すしかないようですね」
弓 >「……………(ふ、と急に覚めた表情で)…つまらない…ツマラナイ………くだらない手品…」
凛 >「とりあえず、これを倒してから考えよう!」>みんな
ピョートル >「・・・どっちにしても、手数が増えてる。気をつけて!!」>ALL
翔真 >「あぁ……(何か、何かが引っ掛かる…何だ?)」>ピョートル
ピョートル >「まさかとは思うけど・・・いや、どっちにしても考えたくないな」>翔真
翔真 >「何?気になる事が有るなら言ってくれ、対処法が見付かるかもしれん。」>ピョートル
響 >「どういうこと??」>ピョートルさん
弓 >「………………可能性があるなら話しなさい…………」>ピョートル
ピョートル >「僕の国の民芸品・・・マトリョーシカを知ってるかい? つまり、そういう事だよ・・・」
凛 >「人形の中に小さな人形が入っていて、更にその中に っていうの?」>ピョーさん
ピョートル >「うん。良く知ってるね、リン」
凛 >「だって先生の事務所にあったんだもん(得意気)」(笑)>ピョートル
ピョートル >「・・・・・・・なるほど(納得)」
翔真 >「!そうか、言っていた『王の秘宝』か…。」
ピョートル >「うん・・・つまり僕の予想だと、こいつは『王の秘宝』を力に利用して、外側を覆ってあるんだ。」
翔真 >「……『冬将軍』の力を制御するために、昔の王が作った伝説の秘宝…それを盗んだ奴が居るかも知れないと言うのが元々の話だったな……。」
弓 >「…………………………つまり?………あと何回もこのくだらない敵の相手をしなければならないわけ?」
翔真 >「秘宝を砕かずに倒すにはそうするしかない……と言う事か…。」
弓 >「……………………残念ね……そんなの、私には関係ないわ……………ブチ抜く…(くすり)」
翔真 >「秘宝が核になっているとしたらそれは砕けん、失われれば『冬将軍』を制御する方法が無くなる…。」
弓 >「…………それが嫌なら、何か方法を考えることね…」
ピョートル >「・・・とにかく、時間を無駄には出来ないよ。こうしている間にも、この月匣自体が・・・!」
凛 >「そうだよ!ボクの里に近づいちゃう!!(焦り)」
そら >「つまり、これは時間稼ぎ・・・急がなければ、ならない・・・!」
凛 >「この骨ドラゴンを砕いたら、再生されるまえに秘宝を抜き取ろう!」>みんな
翔真 >「そうだな……再生前に秘宝を手に入れる。ピョートルの持つ神像の影響下に入ればまだ打開策を見つけるまでの時間は稼げる可能性が…」
凛 >「それには前衛の氷像が邪魔だけどね!(睨み)」
弓 >「………………もういい、面倒だ………とにかく……破壊する……ッ!」
翔真 >「ピョートル、秘宝の制御法は解るか?」
アドノレ >「王の秘宝は常に動いてるのか?コマンドワードとか要るのなら俺様がなんとか(アンホーリ)」>ピョートル
ピョートル >「うん、秘宝を抜き取って、聖像に触れさせれば…呪いは解けると思う!」
凛 >「そうと分かれば!いっくぞ〜!!(腕をぐるんぐるん)」
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