【第7夜】
亡魔の大剣

〜相羽 翔真篇〜

<PART−04>



バー『W』


「エトワール」や「MonAmi」があるおかげで、この物語ではいまいち目立たないが、
バー「W」への入り口は、ここ横須賀にもある…その場所は、再開発地域はブラックマーケットの外れ。
そしてカウンターでは、バーテンダー・ジェイク神埼が、いつものようにワイングラスを拭いている

神崎 >「いらっしゃい・・・ご注文は?」
アドノレ >「昼間からですまんが場所借りるぞ」>神崎
神崎 >「おや、誰かと思えばアドノレか・・・人連れとは珍しいな」
アドノレ >「いつもの…と言いたい所だが仕事中なのでアレを(カクテルっぽいノンアルコールな奴を指差す)」
神崎 >「お前さんがノンアルコールとは、また珍しいな・・・なにかあったのか」>アドノレ
アドノレ >「それなりに流血しそうだから、仕事が終わってからでないと勿体無くて呑めんのよ(ニヤソ)」
翔真 >「コーヒー……無いのならノンアルコールの物を。」>神崎
神崎 >「…今出そう」すぐに出てくる(笑)
可憐 >情報が欲しいので、伶子さんに連絡をとります。被害者とか場所に関連性はありそうですか? もしくは共通点があればいいのですが?
GM >伶子=アーラッカーの元には、既に同種の通り魔事件が何件か報告されているようで、折り返し最近発生した事件のレポートが来るね。これは、新聞にもあるとおりのものだから、もっと絞り込むなら別のコネクションなりが必要だろうね。
可憐 >勿論お礼としてレポートは書いて送ります。次はウィズコームさんに、魔剣に関わる事で聞いてみます。
GM >それは、ちょっと時間が掛かるかもしれないけどいいかな?>可憐
可憐 >OKです。
アドノレ >「ところでだ…ちょいと人探しなんで人づてを頼む」>神崎
神崎 >「人探し、ね・・・それで、誰を探しているんだ?」>アドノレ
アドノレ >「探し人の風体を確実に…って面が割れてるなら話しはだいぶ楽になるか」

そこに、家に戻っていた凛が入ってくる。
風呂上りの彼女は、【そら】の血に塗れた服から、別の服に着替えていた。

>「(月衣に箒収納)よっと、お待たせ〜」>みんな
翔真 >「早いな(苦笑)」>凛
>「うん!速攻で着替えてきたよ〜・・・・でも、髪の毛がまだ湿ってる〜(頭ぶんぶん)」(笑)>翔君
>「…………………………………(ぶす〜〜〜〜)」
翔真 >「先程引きとめた理由だが、まず1つ。あの場で飛び上がられても困る。2つ、各個撃破される可能性は避けたい。3つ、今回の敵は『確実』に殲滅したい。その為に戦力の集中を希望する。捜索に関しては情報の交換により、効率的な方法を見出す事を希望する…以上だ。」>弓
>「………………任務があるから、はやく行きたいのだけど………」
翔真 >「使い手に心当たりは俺には無いが得物には有る…。今の俺に解るのはそれだけだ、後幾らか可憐や響から話が聞けるはずだ。」
>「…………………(ぱさ、と写真だして)………なら……使い手はたぶんコイツよ………」
翔真 >では写真を見れば、そらの言った通りだと解る訳か(笑)
GM >翔真の質問に関しては・・・その通り。弓の持っていた写真を見れば、その風貌が翔真とうりふたつである事はすぐに分かるね。
翔真 >(写真を見て)「……コイツか……正直ぞっとしないな(苦笑)」
>「うん・・・・そっくりでしょ?(困)」>翔君
翔真 >「お前が先程電話で言っていたのは、これが理由か……。」>凛
>「そうそう。夜会のメンバーにも、何人か被害者が出たんだよ!(怒)」
>写真には、劒は写っているのでしょうか??
GM >あ、写真はバストアップで、剣は写ってないね。背景はどうやら、ダンガルド魔術学校のようだ。
>「………………(ぴっと写真を仕舞って)………こっちにも任務があるの……それじゃ……(席を立とうとする)」
翔真 >「写真だけで説明は無しか?悪いが今俺は余裕が無い、中途半端な真似で済ます訳にはいかない。知っている事は全部教えて欲しい。」>弓
>「………………条件があるわ………」
翔真 >「何だ?」真っ直ぐ弓の目を見詰めます。<条件
>「………こちらが提示するのは、私が知ってるこいつの情報と、戦力としての私………私が欲しいのはこいつがもってるモノ…ああ、剣じゃないから、心配しないで………(くす)」
アドノレ >「機密の保持くらいなら問題無い。言いよどむのは他にもなんか有るのだろう」
神崎 >「ふむ・・・ちらっと見た限りで言うが、そいつは多分アイルランドの“アズラエル”だな・・・」<写真
>「『アズラエル』って?」>神崎
神崎 >「いわゆる“死の天使”というやつだな・・・現在知られている限り、アイルランドでは最強クラスの戦士だ」>凛
>「やっぱりウィザードなの?」>神崎<「エミュレータ−じゃなくて?」
神崎 >「ああ。ウィザード、それもかなりのエリートだな・・・。」>凛
>「…………………言っちゃった………(><)」
>「アズラエル・・・確か『告死天使』だったかな。背景で写っているのは、ボクの母校です」
アドノレ >アドノレの傭兵時代は無名なまま各地を転々。エリートなんぞ顔と名前と噂があるかどうか程度
>「エリートってことは、どこかの組織に属しているんだよね?来日目的とか分からないかな?」>神崎
神崎 >「ああ・・・(弓を一瞥して)・・・まあ、そこのお嬢さん(弓)も知ってそうだから、俺はこれ以上口を挟まんことにするさ」>凛
>「むぅ〜ケチ〜!!(ぷくぅ〜&睨み)」>神崎
神崎 >「俺に言われてもな・・・ほら、話が始まってるぞ」弓の方に顔を向けて(笑)>凛
>「は〜い(弓の方に向き直り)」>神崎
>「…………………………駆け引きや取引なしで情報を得ようってほうが間違ってると思うけど…(くす)…」>凛
>「どうせボクは、単純だよ〜だ!そんな面倒なことできないもん〜(すねすねいじいじ)」(笑)>弓
GM >さて可憐、この時なんだけど…スローターから、メールがやってくるね…

スローターの、可憐へのメールには、
「強力な魔剣ほど、その影は暗い力を背負っている。
こと『邪剣』と呼ばれるものは、人を斬れば斬るほどにその力を増していく・・・
いわば、食事のようなものだ」と書かれていた。

可憐 >ではダメ元で「黄金の蛇」に、邪剣について問い合わせしたいのですが
GM >「黄金の蛇」では・・・「鋼」についての調査から始めてみるそうだ。少なくとも、かなり古い時期の剣であることだけは間違いなさそうだ・・・>可憐
可憐 >そうですね、お願いします

◆ ◆ ◆

翔真 >「…で、その欲しいものは…?」>弓
>「…………………それを言っちゃうと情報バラすようなものなの…………悪いけど、先に返事をもらえる………?」
翔真 >「……………解った、多少のリスクは背負わないと欲しい物は手に入らないと言う事…だな(フッ)」
アドノレ >「裏の事情なんぞこちらには関係ないからな。欲しい物は勝手に持ってけ。奴を生かしたままとか言わん限りはな」
>「心配しなくて、私が八つ裂きにするから(くすくす)………………要するにね、身内の恥なのよ、コイツは…(ぴん、と写真をはじいて)」
翔真 >「身内の恥…?」
>「…………名前はエドワード=キャシディ……うちのアイルランド支社のBクラスエージェントよ………」
翔真 >「…………」黙って聞いています(笑)。
可憐 >「ところで翔真さん、鋼の由来もしくは何処で作られたか判りますか」>翔真さん
翔真 >「(頭を振る)……師匠は教えてくれなかった…。」>可憐
可憐 >「そうですか…もしかしたら、魔剣の能力が判るかも知れなかったのですが」>翔真さん
>「…………………背景がダンガルドなのは…たぶん、警備の任務の時じゃないかしら。………ダンガルドやイギリス王室の警備も勤めたらしいから…………」
>「そのことなら、ボクの先生が知っていると思うよ。今電話するけど、先生に聞けば少しは、弓さんの情報を補完できると思うよ(笑)」ちょっとマーリン先生に連絡取ってみます。
GM >了解・・・マーリンが、電話に出るね。「うむ・・・綾瀬君か。どうしたのじゃ・・・?」>響
>「いま、先ほどの電話でお話をしたメンバーと一緒にいるので、出来れば詳しい話をして頂けますか??。先生がお話ししたいとおっしゃっていた、翔真さんも同席しています」>マーリン先生
マーリン >「うむ・・・わかった、話を通すのは、そちらの方で頼むぞ」>響
>えっと、みんなで話せるように出来るかな??ピグマリオンにつないで、ビデオチャットみたいにできますか??
GM >では、響の0−Phoneとピグマリオンの接続で、マーリンと各自との会話が可能になったね・・・。
>「……………日本に来た目的は不明………だけど………脱走直後、ダンガルドに一回顔を出してるはずね………ねぇ、マーリン先生?(くすっ)」>後半の台詞はマーリンに
マーリン >「お前さんは・・・確か『ディー=アームズ』の・・・それはさておき。その件について先程、絶滅社からも問い合わせがあったが…非公式回答で『肯定』としておこう」>弓
>「………………???(ディー=アームズ?)………で、私の任務はコイツが持って逃げてる社外秘の資料の回収。………この資料は悪いけど、見せることもできないから……あしからず……」>ALL
>「どちらにしろ、学校と関わりがあったわけか・・・。」
>「………………ここまで来ると予想ついてるけど………そろそろ教えてくださいませんか、先生?………一体何を盗られたんですか、そちらは?」>マーリン
マーリン >「ふむ…しかたあるまいな。響君には既に話しておるのじゃが、ワシらが“アズラエル”めに盗まれたのは…エミュレイターが憑依した剣、すなわち邪剣じゃな。」>弓
>「…………予想通り……ね……………」
>「・・・もしかして、アズラエルという方、卒業生じゃないんでしょうか??そして、先生に魔剣の封印をお願いしたってことはないですよね」>マーリン先生
マーリン「結論から言えば、綾瀬君の質問はどちらもノーじゃ。」>響
>「杞憂で良かったです。」
マーリン >「そもそも、問題の剣の封印を頼まれたのは・・・そう、ざっと300年は前かのぅ。当時の日本は・・・(昔話)・・・という訳で、持ち込んだ側は相当苦労したようじゃ」
翔真 >「邪剣…か……(嘆息)」
>「あ、先生、彼が先ほどお話しした、翔真さんです」>マーリン先生<翔真さんを紹介します
マーリン >「うむ。響君が世話になっておるようじゃな・・・しかし、確かに“アズラエル”そっくりじゃな(苦笑)」<紹介>翔真
翔真 >「邪剣、『黒鋼』は鋼より強い力を手に入れていると聞いた。この間巨大化した姿、『大鋼』は確かに黒鋼に対抗する為に取られた措置らしいが……いかんせん今の俺では力量不足だ…。」>マーリン
マーリン >「こちらでも、封印前に少し調べたのじゃが・・・件の邪剣は、空間を切り裂き異世界の門を作り上げる事が可能となっておった。」
翔真 >「エミュレイターに取り憑かれた故か…。」
マーリン >「うむ。その“門”は・・・犠牲者が多ければ多いほど、より大きなものを開く事が出来たようじゃ。故に、封印にはワシ自らが立ち会った」
翔真 >「……能力は解った。今は奴の位置を早急に知るための手段を知りたい、何か心当たりは無いのか?」
マーリン >「とりあえず、絶滅社からの話では・・・そちら(日本)に入った事までは判明しておるのじゃがな」
翔真 >「元々あの剣は鋼の一部だったはずだ、単体で存在出来る様に成ったとは言え完全に切れた訳でも有るまい。何か手段は無いのか?」
マーリン >「む? それは初耳じゃな・・・確かに、あの邪剣だけでは発動しない何かがあったようじゃが、情報不足での。よくは分からんかったのじゃ」>翔真
翔真 >「…………なるほど……感謝する、ヤツの目的の一部がようやく解った気がする…。」>マーリン


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