【第9夜】
焔の予兆

<PART−06>



激戦?侵魔石仏


さぁ、戦いだ。巨大石仏はゆっくり、ゆっくりと…
一同の存在など、まるっきり意にも介さないかのように前進している…
これに対するウィザードたち、前衛は翔真・凛・弓・アドノレ、遥、【そら】。
後衛は可憐、響、リカルドという布陣である。

先手を取ったのはリカルド、ついでアドノレ。
七龍星杖を引き抜き、半陰陽の姿となったリカルドは仲間達にディストーション=フィールド、
そして石仏にはヴォーティカルショットを放つ。ついで、アドノレのアンホーリーフレイムが続く。
虚空の力に表面を削られ、焔に炙られながらも、石仏は依然、前進を止めない・・・。

アドノレ >能力的には辛いけど勝てなくも無い値だが目が悪いな
リカルド >尚、ディストーションフィールドは回避値、防御値、抗魔力に+5です。前列の方、お忘れなく〜…私ははよく忘れますので(笑)
翔真 >了解です、感謝(笑)
凛 >どもです(嬉)
弓 >うにゅ、きをつけやう

「(符を操りながら)・・・まあまあってとこかね〜」符を操りつつ、リカルド。
その視界内で、弓が駆け抜け…リカルドが穿ったばかりの傷に向かって斬り付けた!

その手ごたえは確かなものだったが、斬り付けた当の弓は不満顔である。
それは…この石仏の目的が、いまひとつ不明であったからに他ならない。つまり…
「…………………目的が分からない……から…全力も出せない…………」

「うぅ〜着換えたかったよう〜」涙目になりつつも獣化する凛。
その制服のスカートが翻り、銀色の尻尾が露になる。

凛 >スカート手で押さえたい〜(笑)
リカルド >・・・リカルド辺りから丸見え?・笑<凛さんのスカーt(殴)
凛 >う〜む、変身後リカルドは喜んでくれるのかな?(笑)
リカルド >凛は”俺の生徒”ですので、慌てて白衣を被せて終了かと(笑)>凛
凛 >白衣を腰に巻こう!(笑)
弓 >素直に最初からスパッツにしとけばいいのに(^^;
凛 >普段の学園生活では履かないような?
リカルド >いや、今はブルマではなくスパッツだそうですよ
凛 >体育の時以外は穿かないかと(笑)

「凛!合わせろ!」「了解!!」飛び出そうとするも、翔真からの声が飛び…
赤面しつつ頷く凛。天に舞い上がった凛と、地から斬り上げる翔真。
それぞれに、リカルドと弓が穿った同じポイントを目掛けて攻撃を掛ける!!
しかし、そのタイミングにはわずかなズレが生じ、炸裂したのは翔真の一撃のみ。

「一閃真伝、絶刃…!」

完全に破砕点を読み取っての会心の一撃だったが…しかし、石仏はいまだ歩き続けている。
更に、可憐のストロングホールドによる射撃も、石仏は掌で受け止め弾き返す。

凛 >うひょ〜!!死点がないと通らないぞ!
遥 >かったいなぁ・・行動に回さなきゃ良かったなぁ、闘気
リカルド >これはレイソードかシャドーブレードあたりを付与した方がよさそうですかね・・・
アドノレ >爪に火を灯すか(笑)>凛
凛 >風の爪があるから大丈夫なのさ〜♪問題は、命中に対抗なのでクリット出ても死点を選択できないこと;;
アドノレ >貧乏アタックは日の目を見なかった(笑)
遥 >対抗でシャドウブレードかけます?攻撃力変動しませんが
可憐 >今の見てそうしようと思いました。次の時対抗で使います(笑)
遥 >なるほど(ノ∇≡。

「硬いよ〜!!」手でスカートの裾を抑えつつ、悲鳴のように叫ぶ凛に、苦渋の表情で答える翔真。
「集中しなければ死点は見えんと教えただろう……しかしその状態では、無理か」

その失望も露な物言いに、逆に強がらずにはいられない複雑な乙女心。
スカートから手を離し、下着が見えててもかまわず胸を張ってみせる。

「だ、大丈夫だい!」

凛 >風が強くないといいな(笑)
弓 >海で風がないわきゃあるまい( ̄ー ̄)

その時、石仏が動いた。軋みを立てつつ、その口が開く…
「カァーーーーーーーーーーーツッ!!」
それは、周囲の空気が震えるほどの大音声。

「わきゃうぅ〜」「……………………くあ…………」
大音声を浴びた一同の視界が、三半規管が揺さぶられる。
「渇!」…平然と怒鳴り返していた者もいたが、その後には…

「・・・うぉ・・・み、耳がちっとばかしキンキンと・・・」
どうにか耐え抜くも、耳を押さえるリカルド。

「……耳障りだ」「なっ、なんですの急に」
まともに食らって顔をしかめる翔真、驚く遥。

「恐らく、お坊さんが肩を叩きながらやる あれじゃねーか?」
「にしても声が大きすぎますわ・・・」
「そりゃぁ、あの図体だからな〜・・・」

遥を宥めながらも、かつてない程に巨大な今回の相手を見上げるリカルド。

「頭がクワンクワンするよ〜」ふらふらと左右に身体が振れてしまう凛を、翔真は叱咤する。
「しっかりしろっ、下手をするとこの次踏み潰されるぞ…」

「ぅわかってるよ〜う」頭を振りつつ、態勢を立て直す。

「だいじょうぶ、その時は・・・私が守ります、から」
これも無事とは行かなかったものの、まるで仲間達をいとおしむように【そら】が呟く。
そして、それを聞き逃す翔真ではなかった…苦笑とともに、この一言。

「……無茶はするなよ」

その言葉を聞いたか聞いていなかったか。【そら】は巨大石仏に向かって走り出す。
しかし、足元もおぼつかないその動きでは、敵を捉え切る事など不可能だった。
そこに響がヘッシュを展開。これを契機に、一同の反撃が始まる…

「…………少し、視界がゆがむ……」「く・・なんか手元がおぼつかないけどっ」
「まだ、ふらふらするけど・・・・いっくぞ〜!!」

弓の『右腕』が、先刻の傷口を。シャドーブレードを纏った遥の大剣が、喉を。
そして、相変わらずスカートを抑えながらの凛の一撃が、弓が撃ったとは反対側の足を。
それらは一撃、また一撃と石仏に炸裂し、その歩みを遅めていく。

「ど、どうだ〜!!」男性達(特に翔真)に下着が見えないように、
今となっては無駄足掻きともいえる涙ぐましい努力を、スカートを抑える手が物語る。

「…………………凛……なんで両手を使わない……?」「……」
弓の当然のような突っ込みに、ひとり苦笑の翔真。
「ちゃ、ちゃんと使ってるよう〜・・・・・左手はあまり集中できてないけど」

困惑と恥ずかしさで顔を真っ赤にする凛…その横に、翼を広げた遥が着地する。
「ともかく、これであんな声は出せないでしょう」…その攻撃は、所定の成果を見せたかのようだった。

「代わりに歯軋りするかもな〜」リカルドが、不吉な言葉を口にしたその直後。
「凛っ!」翔真が叫んだ…そう、石仏はその凛を目標に選び、指で弾こうとしていたのだ!
その動きに、アドノレは驚愕する!!

「なにぃ、あの技は」

アドノレ >ひらひらするモノが気になったらしい(。。)★\ばきっ

「わきゃ〜!!ボクに来た〜!!」慌てて避けようとするも、一瞬足を取られ…派手に転ぶ。
「………………ほら……余所見するから……」
その瞬間、凛のトマト=ピューレが出来上がるかに思われたが…可憐が勇者の力をもって介入!
指弾きの衝撃波に飛ばされそうになりつつも、石仏の足の脇にどうにか着地する。

「全く……心臓に悪い…」嘆息する翔真の目の前では、凛が別の問題に直面していた。

「あうぅ〜滑って危なく踏みつけられるところだった・・・・・・って、どいて〜!!」
あられもなく座り込んだ凛のスカートの裾が、石仏に踏んづけられていたのである。
「なんか危なっかしいですわねぇ」「遥も凛も気をつけろよ〜」
必死にスカートを引っ張り、石仏から離れようとする凛のフォローをすべく、
リカルドの言葉を背に遥が向かう。だが…

「遥ちゃ〜ん・・・あう・・・・・・破れた・・・」
…凛のスカートは、見事に破れていた。

「・・・あの石像処理したら縫ってあげますから、お立ちなさいな」
「は〜い・・・・・・無理矢理スリットに・・・・・・」手を差し伸べる遥に、涙を浮かべつつ答える凛。

翔真 >う、翔真の集中が逸れるような事象が(爆)
リカルド >・・・レイソード居る方いますか?居ないのでしたら知識判定いきますが
凛 >貰った方が効率がいいかも!
翔真 >自分はパスです(笑)
凛 >おお〜自信あるらしい(笑)>翔君
翔真 >自信じゃなくて『やると決める』のです(笑)
遥 >や、単に死点の邪魔しないようにだと思うのですが
翔真 >それが正解(笑)
アドノレ >アンホーリーが必要か識別をお願いしたいぞ

リカルドは術の行使を諦め、ピグマリオンのキーボードを叩き始める。
0−PhoneとBBユニットとを経由し、VESPのサポートを受けたその画面には…

『石仏 推定エミュレイター? 特殊能力:大音声 形態模写(特殊能力) ・・・・・・未知要素多し、注意』

「かくかくしかじか だそーだぜ〜」解った内容を声に出し、皆に伝える。
「結局あんまりわかってませんわね・・」「ごふっ・・・じ、持病のしゃくが・・・」
遥に突っ込まれ、ふらふらと倒れる真似をするリカルド。
しかし伝えているリカルド自身、ここまでのデータ不足には首を捻らざるを得なかった。
しかし…得られたデータは、非常に危険な結果を映し出していた。

可憐 >形態模写ですか・・・
凛 >ぎゃ〜!!
翔真 >…………ま、不味い(滝汗)
リカルド >これは早めにけりを付けた方がよさそうですな
アドノレ >不明点多いとなると一応要るな・・・それとも速攻に期待する?

もし、可憐が凛をフォローしていなかったら…一同の間に、戦慄が走る。
結局、一同がアドノレにおおむね同意したのは言うまでもない。

「でこピン使いは1人で十分。貴様には消えてもらう」
アドノレが放った、再度のそして渾身のアンホーリーフレイムは、
今度こそ石仏の足元いっぱいを包み込んでいた。
そして、その機会を待っていたのは…
「翔真さん、いまです!!」そう、翔真と可憐である!

ジェットブーツによって加速された『天津大鋼』の斬撃…それまでに痛め付けられていた石仏の足を、
その一撃は見事なまでに寸断していた!

「翔君、格好いい〜!!」

安定を失い、崩壊しつつ倒れてゆく石仏…その破片が、次々と降り注ぐ!

「わきゃ〜!!」「終わったかねぇ・・・・って!!」
「散り際まで厄介ですわねっ」
めいめいに口にしながら回避にかかる者、
避けきれず、響が立てた水壁で防ぎに入る者、
「とうっ」
と斥力場を使って、跳躍し回避する者。

破片がすべて水面に没したその時…戦いは終わった。

凛 >「けほけほっ・・・みんな〜大丈夫?(きょろきょろ)」
翔真 >「……全員無事か!?」
そら >「私には、問題はありません・・・(にっこり)」
可憐 >「多少ダメージ受けましたが大丈夫です」
リカルド >「俺はどーにか」 言いながら警戒を怠らず、周囲を見渡します
遥 >「一応無傷ですわ」翼と剣をしまって針と糸用意(笑)
響 >残りHP19点。やっぱり防御が低いからきついなぁ・・・ほぼ半減だよ・・・
GM >ちなみに、石仏の姿が消滅すると・・・月匣も解除されるね。地上の人は要注意だ!(笑)
遥 >はっ・・・ドボン!?Σ( ̄■ ̄;)凛さんのスカート縫おうと降りちゃったよー(笑)
リカルド >もれなく海の中に・・・!!(笑)
遥 >翼しまうのキャンセルで飛ぶ(笑)
リカルド >「うぉっ・・・普通の海に戻りやがった・・・って、遥 さっさと戻ってこないとヤバイ…飛んでる姿、見られちまうぞ〜」>遥
遥 >「車が飛んでるのも傍から見ればおかしいですけどね(’’」<戻れ
リカルド >「VESPは次元潜行装置があるから大丈夫なんだよ♪」手招きしつつ>遥
遥 >「そういえばそうでしたわね(、、」自分でいっといて忘れてた(笑)
可憐 >こちらも、箒で拾える人は拾います
アドノレ >ウォークオンザウォーター
可憐 >アドノレさんを拾いましょう。呪文に使うMPがもったいないので
アドノレ >拾ってもらえるならおとなしく後ろへ(アドノレはMP1を節約した♪)
弓 >「……………………(そらを抱きかかえて、ふわり)………怪我は…ない……?」
そら >「はい、私は大丈夫です・・・」
リカルド >対象者、翔真さんのみのような気が・・・(笑)
翔真 >どうしようもない(苦笑)
凛 >「翔君、掴まって!(箒に飛び乗って右手差出し)」>翔君
翔真 >「!……くっ」ジェットブーツジャンプで届くと良いなぁ(笑)
GM >ま、救助判定まではやらずとも良し、としましょう(笑)
弓 >ほほう、破れたスカートで、箒に飛び乗って、上から翔真に手を差し出す、と( ̄ー ̄)>凛
翔真 >う〜ん、喜んじゃうな(爆笑)
凛 >きっと逆光で影に(笑)
翔真 >「済まない……助かった(苦笑)」>凛
凛 >「ん〜ん、格好良かったから全然OKだよん♪(にこにこ)」次元潜行しつつ
遥 >「凛さんもいらっしゃいな、スカート縫わないと」>凛さん
凛 >「あっ・・・・・・・・(///)」>遥<「翔君、見ちゃダメだからね〜!!!(慌ててスカート押さえ)」(笑)
翔真 >「(苦笑)解った、少々惜しいが助けてもらったしな、我慢しよう。」
凛 >「じゃあ、遥ちゃんにスカート縫って貰うから、この箒を操作しててね〜(箒からVESPに飛び移り)」
翔真 >「解った、乗り移る時に落ちるなよ(苦笑)」
凛 >「大丈夫だよ〜翔君こそ、ボクのお尻に見惚れて箒から落ちないでね(くすくす)」(笑)
翔真 >「……気を付ける(苦笑)」
リカルド >「他にも、次元潜行装置がついてない奴は こっちに乗れよ〜♪」と声をかけます 一時避難所VESP(笑)>ALL


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