【第9夜】
焔の予兆
<PART−09>
それぞれの進展
その頃…弓は【そら】の言う場所へと降り立っていた…無論、【そら】と共に。
弓 >ではそらを下ろして、自分も降りて…あらためて、なんとなく周囲を見回して見るよ〜
GM >その場所は・・・確かに、以前白家とやりあった場所だね。森を抜けた先には波打ち際の岩場。その中にひっそりと立つ、古びた木の墓標。
弓 >「…………………………」
そら >「『沙弥』・・・きましたよ。今日は・・・わたしの、一番のお友達と一緒です・・・」墓標に向かって話しかける。
弓 >「…………………………(静かに目を閉じて、少し祈る)……」
GM >『沙弥』の墓標をよく見ると、木を組み合わせたところに何かが掛かっているのがわかる。雲間からの月明かりに照らされた墓標に掛かっているそれは・・・古びたネクタイのようだ。
弓 >では、それをそっと手にとって…「……貴女に最大級の敬意を捧げる…迷える子羊に安寧を、狼の牙に一時の休息を………Amen…」
その時、弓はそのネクタイを・・・どこかで見た覚えがある事に気づく。
それも、つい最近のことではないような気がする・・・
弓 >「……………………………?………」
そら >「弓さん、どうしたのですか・・・?(首かしげ)」
弓 >「…………………………わからない……。………これに…見覚えがあるような…気がしただけ………」
そら >「それは、『沙弥』がしていたのです・・・彼女が、最後の戦いの前に・・・(そして、写真を取り出す)」
弓 >写真を見るよ〜だれだろう(笑)
その写真を見た瞬間…弓の記憶がフラッシュバックする。
弓が以前、アメリカでの夢枕で見た少女…それは、【そら】の持つ写真に写った
2人の少女のうちのひとり…『杉崎 沙弥』であった…!!
弓 >「…………………この娘が………………さや…?」
そら >「そう・・・私の、死んでしまった一番最初の『友達』・・・(くすんだ微笑)」
弓 >「…………………………そう………(そっと右腕を押さえて)……私も……知ってる……この人……」
そら >「弓さんとも・・・友達、だったんですか・・・?」
弓 >「………………(ふるふる)………よくは……覚えてないけど………。……私を……助けてくれた……………」
そら >「・・・・・・いつの話ですか・・・よかったら、聞かせてくれますか・・・?もしかしたら・・・私の記憶に、引っかかるものがあるかもしれません・・・」
弓 >「…………覚えてない……。……私は……エミュレイターに襲われていて…右腕を喰われて……きっと血を流しすぎてたの…記憶が…あいまいで…。………覚えてるのは、全身を襲う苦痛…苦痛…苦痛……その後で苦痛…何かがあって…彼女を…見た………。………次の記憶は、白いベッドの上。」
そら >「それで、その右腕・・・なのですね・・・(やさしく指で『右腕』をなぞる)」
弓 >「………右腕は…完全に無かったらしい……それ以外も、全身で無事な部分はほとんど無かった……。……もしかしたら…彼女は、そんな死体同然の私を助けるために…………死んだ、の、かな……。………だとしたら……私は………そらの、友達を…………」
そら >「たぶん、違います・・・『沙弥』が死んだのは・・・少なくとも、私は見ていた・・・はず・・・」
弓 >「………そう…………………。…………(そっと写真を返して、再び墓標の前に)……………あの時……死んでいたほうが幸せだったのか、そうでないのか、私はわからない……………でも………貴女には………感謝してる…………」
そら >「死んでいい命などありません・・・あなたもまた、そうなのです・・・かつての『沙弥』にとって、そして今の私にとっても・・・」
弓 >「……………………………………ありがとう……………………」
そら >「私は『沙弥』が守ると決め、願ったものを守っているだけ、です・・・」
弓 >「…………………私は……そうね……何も変わらない。………敵は殺す………それと………………………………そらを……護る……」
そら >「・・・・・・それはなぜ・・・ですか・・・?(上目遣いに)」
弓 >「………………………………わからない…。……………そうしたいと思う……それが一番近い………」
そら >「・・・・・・ありがとう・・・(ぎゅ、と抱きしめる)」
◆ ◆ ◆
凛 >「それじゃあ、そろそろボク達も帰ろうか?」
可憐 >「そうですね。帰りましょうか…また明日学校で」
凛 >「じゃあ、またね〜(手を振り振り)」
そう言って、凛が手を振ったその時。その視界内で、怪しく動く何かに彼女は気づいた!!
凛 >「ばいばい〜・・・!!(横目で確認)」
GM >凛の視界の片隅で、それ・・・いや、それらはぞろぞろと徒党を組み、歩いている。そして可憐は、まだそれに気づいていない・・・!
凛 >「可憐ちゃん〜今度またお茶しようね〜(目配せ)」>可憐
可憐 >「そうですね。また今度お茶をしましょう」ちらっと見ます<目配せ
GM >では・・・可憐にもやっと、背後のあやしげな集団を察知することが出来た。
凛 >「だね〜(数を確認して即座に行動に移せる体勢に)」
可憐 >(小声で)「どうしますか」>凛さん
GM >あやしげな集団は・・・うつろな顔をした若い男達。それらは、ふらふらと凛そして可憐の方に歩いてくるね。
凛 >「(くるっとそっちに向いて)ボク達に、なにか用?」>集団
集団 >「ウ・・・・・アァ・・・ァ・・・」凛に声を掛けられるや、その目があやしく輝く!
凛 >「ん〜・・・・空飛んで逃げようか?」
可憐 >「そうしましょうか…その前に、エミュレイターかどうか知った方が良いですね」
凛 >「空中で確認した方が安全だと思うけど」
可憐 >「そうですね…空中で確認しましょうか」
GM >男達は1人、また1人と数を増やす・・・ただ、その歩みは決して速くはないね。
凛 >「う〜・・・もう、遅いよ〜目の前に来ちゃってるし・・・(苦笑)」
GM >まるで盛りのついた野獣のように、その瞳は血走っている・・・例外なく。
「肉人形 レベル1クリーチャー/生き人形相当 エミュレイターに精神操作されたイノセント」
可憐が開いたピグマリオンの画面に、情報が表示されていく…
GM >ちなみに憑かれしものとの相違点は、知性の程度・・・こいつら野獣程度の本能しかありません(笑)>凛&可憐
凛 >「・・・・なんだか身の危険を感じるね〜(戦闘態勢)」
可憐 >「此処は逃げた方が良いみたいですね。 まだ完全なエミュレイターになっていないので」
凛 >「でも、ボク達が逃げちゃうと被害が他に出そうだよ!」
可憐 >「でしたら、少なくとも被害が出にくい場所で戦闘をしましょう」
GM >そうこうしているうちに、男達は数を増やしつつ、ふらふらと歩み寄ってくる!!>凛&可憐
凛 >「ん〜・・・じゃあ、こっち!(人気の無い方に走り)」
可憐 >では、私が誘導します。
その頃…テレポートでヒットマン(?)の前を逃げ去った響、翔真、そして澪は…
翔真 >「匿ってくれる知り合いに心当たりは?先に言っておくが俺には無いぞ。」周囲を警戒して移動を開始します。
響 >「とりあえずMonAmiへ。おやっさんに頼み込むしかないかな・・・」
GM >では、MonAmiに到着するけど・・・店は当然閉まっているね。>響&翔真
響 >げ・・・
翔真 >「9時(21時)か…(ただでさえ人の多いここに頼むのは物凄く申し訳ないが)……仕方ない。」(裏へ回ってノックを)
GM >では・・・おやっさんが出てくるよ。「何かね・・・ふむ」>翔真&響
翔真 >「夜分遅く済みません…彼女(澪嬢)だけは中に入れてあげて頂けませんか、直ぐに事情は説明します。」>おやっさん
響 >「実は・・・かくかくしかじか・・・」>おやっさん
おやっさん >「スナイパーかね・・・一体何をやらかしたのかね?(苦笑)まあ、入りなさい」>響&翔真
おやっさんは、閉店した店内に3人を招きいれると、一杯分のコーヒーをふるまってくれた。
翔真 >「……済みません。後で彼女にも言いますが、出来ればこの一件のカタが付くまで…もしくは彼女の保護が出来る場所の目処が立つまで、彼女をお願いできませんか……無理を承知でお願いします(頭を下げる)」
おやっさん >「なるほど・・・分かった。ただし、安全のために部屋からは出ないほうが良いな。」
翔真 >「(頷く)…不自由を強いますが、彼女にも頼んでおきます。」
おやっさん >「ああ。さて・・・なぜスナイパーなどが出てきたのか、具体的なところを説明してもらおうかな?」
翔真 >「直接狙われたのは響です、少なくとも俺には響をそう言う手段で狙う相手に心当たりは…有りません。」
弓 >←心当たり(しつこい(笑))
翔真 >弓ちゃんなら正面からバッサリが確実(笑)
おやっさん >「では、響君・・・心当たりはあるかね?」
響 >あるのかな??
そりゃあ、原因がなければこんな事は起きまい(笑)
響 >「たぶん・・・ボクが調べていることに関係しそうだけど・・・」
おやっさん >「私は君が何を調べているのか、詳しくは知らんがね・・・」
翔真 >(小さく)「俺にもさっぱりだ…。」
おやっさん >「翔真君も知らされていないのかね・・・(軽く驚く)」
響 >「アンブラか・・・白家・・・たぶん・・・第七艦隊がらみだと思うんだけど・・・」
おやっさん >「それはまた物騒な話だな・・・もう少し詳しく聞きたいものだが」
響 >「落ち着いたら詳しく話します。」
同じ頃。アドノレと瑠那は…互いに、気が済むまで遊んでいた。
アドノレ >日ごろ鍛えてたおかげでかろうじて(笑)
瑠那 >「うふっ・・・美味しい・・・でも私、もっと食べたいなぁ・・・(くすくす、と小悪魔のように微笑む)」
アドノレ >「夢魔の類か」
瑠那 >「ふふっ・・・よく言われるけど、関係ないわ・・・私は、楽しければそれでいいの・・・」
弓 >おーい、カイン呼んでこい、最適任務だ(笑)
アドノレ >「俺様としても別段悪さしなければ文句は無いぞ。食事せん生物は居ないのだからな」
瑠那 >「ワルいコト・・・? ふふ・・・今してるじゃない(くすくす)・・・」
アドノレ >「ただ、継続的に食事をしたいなら吸い尽くすのは賢いやり方ではないな」
瑠那 >「大丈夫よ、再利用してるから・・・あんな連中でも、あたしに力をくれるもの・・・それに、あなたみたいなヒトは初めて・・・(くすくす)」
アドノレ >「当然だ。俺様は偉大なる魔王の部下なのだぞ」
瑠那 >「うふふ・・・やっぱりそうだったんだぁ・・・ただのオトコじゃない、と思ってたのよ・・・んふ・・・」
アドノレ >「取引をするつもりはあるか?俺様の庭で妙な事をされるのは面白くない。」
瑠那 >「奇遇ね・・・あたしも取引をしたいと思ってたの・・・ありていに言うとね・・・手を組まない?ってコト。あなたが得るのは、あたしに集まるプラーナ・・・あたしが得るのは、歓び・・・悪くないと思うけど?」
アドノレ >「…俺様の希望とかけ離れるな…っと」
瑠那 >「・・・希望・・・?」
その頃。凛と可憐は、男達を人気のない公園にまでおびき寄せていた。
ここでなら心置きなく戦えるが…万一捕らえられた場合、彼女達を救える者もいまい…。
GM >男達は、まるきりキマりまくった表情で・・・だらしなく歩き続ける。凛と可憐に向かって、一直線に。
可憐 >「取り敢えず皆さんにメールを打ちましょう」
凛 >「そんな余裕あるかな〜・・・・(男たちを睨みながら)」
可憐 >「どちらかが囮になれば打てますわ」>凛さん
凛 >「メール打ってもすぐには来れないと思うし、ボク達でなんとかするしかないよ!」>可憐
可憐 >「そうですね、あまり多いようでしたら、どなたかに救援を出していただいた方がいいと思いますわ」
GM >男達との戦闘可能域に入るまで・・・あと1ラウンド分(笑)
凛 >「じゃあ、可憐ちゃんメール任せたよ!」
可憐 >「了解しました」
凛 >可憐を守るために・・・・あえて、暴徒達に身体を(笑)って言うのは嘘で、守るために前に出ます!
可憐 >メールを送ります「至急援軍を求む」>メンバーに(笑)それと箒を出して、凛さんを連れていつでも離脱できる準備をします。
GM >どっちか1アクションにしてね〜。どっちもするとなると、敵に追いつかれるよ(爆)>可憐
可憐 >では、メールのほうで、場所も勿論書きます。あとアンゼロット様にも送っておきます
アドノレ >もしかして近所?
GM >アドノレのいる場所からは・・・徒歩で20分くらいかな?
◆ ◆ ◆
響 >「あれ??可憐さんからHELPメールが来てる??」
翔真 >ではメール確認「可憐ちゃんにも何か……!?済みません、続きはまた後で。可憐ちゃんが危ないらしいと…。」立ちあがる>おやっさん
おやっさん >「そうか・・・気を付けてな」>翔真
響 >翔真さんの後を追うつもりだけど・・・
おやっさん >「今出て行って大丈夫かね?」>響
翔真 >「……お前はここにいろ。俺が一人で動けばまた転移した可能性を考えるだろう。少しは連中の牽制になる。……くれぐれも、一人で勝手に動くなよ。最低でも澪嬢を巻き込むな。」(睨)>響
響 >「では、これを。お守り代わりですけど」キュア・ウォーターを閉じこめた封呪符を渡します>翔真さん
翔真 >「これは澪嬢に必要だろうが……心遣いだけで良い。言っただろう、『死んでも護る』と。」>響 「では申し訳有りませんが、二人をお願いします(礼)」>おやっさん
おやっさん >「ああ、任されたとも(笑)」
翔真 >そのまま外へ。救援に向かいます〜^^;
◆ ◆ ◆
弓 >「……………………そろそろ……戻ろうか……。……」>そら
そら >「そうですね・・・・・・・(ふと、気づく)・・・よいのですか・・・?」>弓さん
弓 >「………………………なに…が?…」
そら >「・・・わたしには、『家』がありません・・・確かに、弓さんは私を一晩とめてくださいました。しかし・・・それ以上厄介になってもよいのですか・・・?」
弓 >「………………ああ、そんなこと…。……別に、構わない……。……そらが居たいなら…何の問題も、ない………………………ん?……………メール?」
そら >「ありがとう・・・・・・・・・・(着信に気づく)・・・・!?」
弓 >「………………そら……寄り道するけど、いいかしら?」
そら >「私はかまわないです・・・(にこ)」
弓 >「………………………なら、行きましょう………………(ばさり、と翼を広げて、手を取って抱き寄せて、現場まで飛翔)」
そら >「・・・・・・ん・・・・(こく)・・・」
◆ ◆ ◆
アドノレ >「現在行方不明の者も含めて素人に手を出すのを止めろ。…こちらの生活に支障が出ない程度なら定期的に相手をしてやろう。もちろん夜道で力ずくなどという下衆にお灸を据える事まで禁じたりはしないが」>瑠那
瑠那 >「素人? ・・・ふふっ、皆『私』が欲しくて、自分から従ったコ達よ? 私は、彼らに悦びを与えてあげただけ」>アドノレ
アドノレ >「俺様は今の環境がそれなりに気に入ってるのでな。そういう馬鹿どもも環境の維持に一役買っている」
瑠那 >「だから、彼らの意思を尊重してあげただけよ・・・ちょっとだけ力はあげたし、むしろサービスのしすぎかもしれないわ(くすくす)」
アドノレ >「くっ。(体を捻ってメールの確認を)もしかすると、俺様の知己がそちらの手下と鉢合わせしたかもしれん。心当たりがあるなら呼び戻した方が話し合いがしやすいのだが」と動きを止めます
瑠那 >「どうかしらね・・・あのコ達、本能だけは人一倍強いから・・・(くすくす)」
アドノレ >「飼い犬の躾もできんのか。余計な敵を呼び込むぞ」
弓 >←余計な敵(笑)
瑠那 >「大丈夫よ・・・どうせ終わりの時は近いんだから、それまではあのコ達にも楽しむ権利があるわ」
アドノレ >「それはどういう意味だ」<終わりの時
瑠那 >ばさっ・・・とこうもりのような翼が開く。「あなたにはもう分かってる筈よ・・・そう、誰よりも。」
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