【第9夜】
焔の予兆

<PART−11>



『信頼』の意味、それゆえの負債


凛 >「う〜これから、どうしようか?」>みんな
そら >「まずは、情報を纏める事が必要ではないでしょうか・・・」
アドノレ >ほどなく猫を引き連れたアドノレが歩いて来ます「1人足りないが一応それなりの頭数になっておるな」
そら >「・・・あの時と、同じですね・・・(全員を見回し)」
翔真 >「Mon Amiに待たせている響と澪嬢も気になるからな……事情を響から聞き出さなければならないのも有る。出来れば早い所場所を移したい。」
凛 >「じゃあ、Mon Amiに合流してから、時間の許す範囲で作戦会議でどう?ちょっと時間が遅いけど、最低限の注意事項だけでも確認したいし…」>みんな
可憐 >「夜も遅いですから、情報収集なら明日行った方がいいのでは?」
弓 >「可憐………情報収集ではなく、いまある情報をまとめよう、ってこと…………」
可憐 >「なるほど纏める事ですか」>弓さん
翔真 >「……こっちでは先程響が狙撃された、この後他の者が狙われる可能性も無いわけじゃない。」>可憐
そら >「わたしは、かまいません・・・(にっこり)」>凛さん
凛 >「ん〜なら、これからすぐに移動しよう!(歩き始め)」>みんな
アドノレ >「ん、了解した。多少の労働後なので手早く済ませたいところだ」
凛 >女の残り香が?(笑)
弓 >………………アドっちをくんくんしたい(笑)
そら >「・・・・・・・・弓さん・・・・?(首かしげ)」
アドノレ >浮気調査の依頼主は誰だ(笑)
弓 >「…………………いいわ……」

かくして一同は、「MonAmi」に到着する・・・
不思議なことに、既に閉店しているのに店内には明かりが灯っていた。

(まぁ、響がいるのだから当然なのだが)

凛 >「よかった〜まだ、やってるみたい!」
翔真 >「(苦笑)こんな夜更けに大人数で行くのは少々気が引けるがな。」
可憐 >「悪い気がしますが仕方が有りませんね」
翔真 >では裏口をもう一度ノックしましょう(笑)
GM >すると、おやっさんが出てくるね・・・「おぉ、翔真君に・・・おや、皆お揃いか(苦笑)」
凛 >「夜分遅く、失礼しま〜す(頭ぴょこん)」>おやっさん
可憐 >「夜分遅く済みません」
アドノレ >「夜分失礼する」
弓 >「・・・・・・・・・ごめんなさい、お邪魔するわ。」
おやっさん >「うちは22時には閉めるのだが、今日は特別でね(苦笑)」
アドノレ >「夜遊び好きな悪党に不法占拠されたわけだ」
翔真 >「済みません(苦笑)」
おやっさん >「まぁ、立ち話もなんだ・・・上がっていきなさい。先客もいることだしね」
GM >そして、店内のボックス席には響と澪がいるね。
凛 >「やほ〜大丈夫だった?(手を振り)」>響と澪
可憐 >「こんばんは」>澪さん
澪 >「あ、凛ちゃん・・・それに皆さんも。どうしたんです、こんな遅くに・・・?」
凛 >「ちょっとね〜えへへ(誤魔化し笑い)」>澪
響 >「何とかね。翔真さんが助けてくれたから・・・」>凛さん
澪 >「なんだかよくわからないけど・・・響くんも大事なところじゃ黙っちゃうし、どうしていいか分からないのよ・・・(^^;」>凛ちゃん
凛 >「む〜・・・・(綾瀬の顔を見る)」>澪<大事なところじゃ黙っちゃうし
響 >(;^_^A アセアセ…>凛さん
翔真 >「……響にあった事も含めて色々と話を纏めようと言う事さ…(フッ)」>澪嬢
凛 >「・・・・・・(澪を見て物言いたげな眼差し)」>綾瀬<これでは、話し合い出来ぬ
そら >「・・・・・・・・・・」弓さんの横に座ります。
翔真 >「さて、時間も遅い。さっさと済ませてしまおう……誰から話す?」
凛 >「まずは、響君の方を先に聞きたいかな〜」
翔真 >「そうだな…そうすれば後は外してもらえれば円滑に済むな…。」
そら >「私も、皆さんに聞く必要がありますが・・・アメリカで何があったのか、私は聞かされていません」
翔真 >「その件に関しては、後で構わないか?」>そら
そら >「・・・わかりました」>翔真さん
翔真 >「済まん(苦笑)……澪嬢やおやっさんも、響の一件には巻き込まれた以上事情を聞く権利は有る……それ以外の事に関しては、澪嬢には席を外してもらう様に願おう…。」
澪 >「うん・・・翔真さんがそう言うのなら仕方がないわ・・・(..)」
可憐 >「澪さん大変でしたわね」<巻き込まれた
澪 >「私は、本当に何がなんだかよく分からないうちにここに来ちゃってたから・・・(^^;」>可憐
翔真 >「済まない、余計な事に首を突っ込ませて危険を増やす訳には行かないからな……(苦笑)」>澪嬢
可憐 >「確かに巻き込ませるわけには行きませんものね」>翔真さん
弓 >「………もう十分巻き込んでる気はするけどね…。……そろそろ覚悟を決めた方がいいと私は思うけど……」
翔真 >「………出来る限り、諦めたくは無い。」
そら >「一度足を踏み入れたら・・・戻ることはかなわない・・・ただ進み続けるしかない・・・」
可憐 >「確かに一方通行では有りますね」(苦笑)>そらさん
翔真 >「始めるぞ…あの後響と一緒に帰ったのだが響の家の前に着いた時いきなり狙撃された。」
おやっさん >「その後、翔真君と響君が、澪君を連れてここにやって来た訳だな」
弓 >「…………………………ひとつ、確認したいのだけど…」>翔真
翔真 >「……何だ。」>弓
弓 >「……簡単なコトよ。…その弾は、間違いなく響を狙っていた?こっちのお嬢さんじゃなくて……その弾丸は、確かに響に『あたろうとした』のね?」
澪 >「私にはなんだか分からないけど・・・少なくとも、翔真さんたちが来るまで私は家にいました。」
翔真 >「部屋の扉の前でまだノブに手も掛けていなかった。だからその場には澪嬢は影も形も出ていない。響を引き倒した後に付いた弾痕は響が居た所を通過していた事は間違い無いはずだ。」>弓
弓 >「なら……狙撃手もウィザードかエミュレイター、ね。………私達には、普通の弾丸は効かないんだから。………」
そら >「あるいは・・・対ウィザード用装備ですね。以前、弓さんの家が攻撃された時見ました・・・私が存在していた頃には、存在しなかったはずの装備です・・・」
弓 >「この際、貴女の主観はどうでもいいわ。判断するのは狙撃手かその依頼主と…聞いた私達よ。」
凛 >「で、響君はこれから、澪ちゃんのことどうするつもりなの?(小首傾げ)」>綾瀬

響は答えなかった。いや、ずっと黙っていた。

凛 >「ふぅ〜・・・・まあ、いいや(溜息)」
おやっさん >「私が納得していないのは・・・何故響君が狙撃されたのかという事だな。当人には心当たりがあるようだが・・・あとは響君、君が君自身の口で話してくれないか?」
響 >「そうですね・・・・心当たりといっても、確信がある訳じゃないんですが・・・」
弓 >「…ウィザードかエミュレイターに狙われるような心当たり、確信がなくても、あるってことね………(くすり)」
可憐 >「十分恨みを買っていると思いますが・・・特にエミュレイターには。我々も含めて」
アドノレ >「エミュレイターならもう少し派手に力押しで来そうなものだな」
凛 >「銃を使う以上、人間だよね〜相手は」
響 >「カーオス公爵の部下か、白家・・・。アンブラの刺客なら、ボクはこの場にいないでしょうから・・・」
アドノレ >「前の二者なら響に限定されるいわれが見えん。心当たりはそれだけか?」
可憐 >「アンブラに関しては私は違うと思いますわ・・・少なくとも弓さんに協力している部分があるので警告はしてくるはずです。」
おやっさん >「はて・・・カーオス公爵というのは初めて聞く名だな。さっきは『第7艦隊』と聞いた記憶があるのだが・・・記憶違いか」
弓 >「…………相手の心当たりよりも…『なぜ』という方の心当たりは?(溜息)」
おやっさん >「スナイパーまで持ち出してくるということは・・・相手にとって、相当都合の悪い事に響君がタッチしていると見るのだが・・・」
響 >「なぜ・・・??か・・・。気になったんで、調べようとしたことが、引っかかったのかな・・・」
翔真 >「………主観はいい、聞かれた事に早く答えろ。」>響
凛 >「なんか、さっきから無視されてばっかし・・・(むすっ)」
可憐 >「凛さん落ち着いてください。(苦笑)」
凛 >「ふぅ〜・・・もういいや(苦笑)」>可憐
そら >「では・・・私がずっと見ています。これで、無視されません(にっこり)」>凛さん
凛 >「ん、ありがと(にこっ)」>そら
響 >「ブライテンシャドウ(略称B.S)・・・。第七艦隊事件の遺族みたいだけど・・・。そのことかな・・・。たぶん。」
アドノレ >「アメリカをつついてたのか(嘆息)直接のガードはタイミングが合えば。後は完全に手を引くなら仲介してやれるかもしれん」
おやっさん >「第7艦隊事件、ね・・・あれはかなりややこしい問題のはずだが・・・そういえば、響君は以前私に話を聞きに来たことがあったな・・・15年前の大戦、そしてプロジェクト=デミウルゴス・・・
可憐 >「確かにかなりややこしい問題ですが、関係を持ってしまったので…(苦笑)」
おやっさん >「ちなみに、私にスナイパーの知り合いはいないという事も付け加えておこう」
可憐 >「それは助かります」(苦笑)
おやっさん >「それはさておき、その事を調べるのに・・・どんな方法を使ったのかね。まさかそのB=Sなる人物に接触しただけで、スナイパーが送られてくる道理もあるまい」
響 >「同じウィザードの闇導さんに依頼したけど・・・」>おやっさん
おやっさん >「闇導響矢かね? いや、彼にしてもスナイパーを送るような男ではあるまい。他には?」
響 >「榊原燐・・・」
おやっさん >「なに・・・榊原燐というと、内閣調査室か・・・それで納得がいった(渋面)」
翔真 >「内閣…?」
おやっさん >「そう。おそらく榊原燐本人には、これといった意図は特にないだろうが、その上層部・・・すなわち日本政府に問題があるということだ」

そもそも、日本政府内で実力を持っているのは御門家だけではない…
一条家や鳳凰院家もまた、同じく日本政府内に影響力を持っているのである。
加えて、事は米国艦隊の不祥事。内閣がこの一件を国内で処理する訳にもいかず、
問題の解決を米国政府に丸投げしてしまったであろう事は、
事情に通じる可憐やアドノレには、容易に想像がついた。

凛 >「ふぅ〜・・・・・」
翔真 >「…………」
澪 >「なんだか・・・とんでもない話に関わってたのね・・・(^^;」
弓 >「…まぁ、この場合、響が1人で抱え込んでたから…始末しに来たわけでしょうね。…物理戦闘には不向きなウィザード1人だから、始末できる、と。…こうなった以上、私達にも情報は漏れた、と相手側も判断するでしょうし…さすがに、全員の口を封じて回るのはリスクばかり大きくてメリットにかけるから…たぶん、もう襲撃はないと思うけど。……楽観視はできないけど、ね」
可憐 >「日本政府が意図してやった事とは限らないですわ。 例えばエミュレーターの関連が噂されている組織かもしれませんわよ」
翔真 >「もっとも……本当に政府だけなのかどうかも解らんと言うのが事実でも有る…。」
アドノレ >「狙撃に使われた弾から米か日本かの判別が出来るかもな・・・だが要請が無いまま力を貸したりはせんぞ。言うべき言葉が無いなら、次の議題に移る」>響
おやっさん >「そうだな・・・少なくとも、私は納得した」<次の議題
響 >「そうですね。とりあえず・・・。手は引くことにします。すみませんが、助力お願いします。」>アドノレさん
アドノレ >「仲介の条件は裏表を問わず今後その件に触れないこと。他人を使うのも無しだ。これが反故にされると今度は俺様の面子の問題になってくる」
響 >「ええ。」>アドノレさん
アドノレ >「では引き受けた」>響
翔真 >「………気が付かなかったとは言え、巻き込んだ事は事実だ。改めて詫びさせてもらいます。」>おやっさん&澪嬢
おやっさん >「なぁに。真相らしきものが解っただけでも楽にはなったさ(苦笑)」>翔真君
澪 >「じゃあ、私は席をはずすわね・・・」
凛 >「うん。ごめんね澪ちゃん・・・」
翔真 >「悪いな(苦笑)」
アドノレ >「すまんな」
可憐 >「御免なさい澪さん」
澪 >「いいんです、皆さん・・・それじゃあ響くん、また後で・・・あたしは、信じてるから・・・」

澪は、静かに席を立った。流れる気まずい空気…その沈黙を絶ったのは、可憐だった。

可憐 >「次は何の議題にしましょうか」
響 >「後は、澪の身の安全だなぁ・・・。何とかしないと・・・」
おやっさん >「あてはあるのかね? …悪いが、MonAmiは満員だ・・・(渋面)」>響君
翔真 >「……響だけを狙うのは難しくなっただろうが、確かに楽観視出来る状態では無いな…。」
可憐 >「学園の寮あたりが安全かもしれませんわ」<澪さん
響 >「しばらくは、学園の寮に入れてもらった方が良いのかな??」
そら >「前に、弓さんの部屋が襲われた事があります・・・」<学園寮>可憐さん
翔真 >「そらの言う通りだ……認識が甘いぞ(嘆息)」<学園寮
可憐 >「でも他に安全な所と言うと・・・あまり思いつきませんね」>そらさん
そら >「それなら・・・ひとつ方法があります。誰かが、澪さんを安全にするのです。」>可憐さん
弓 >「……………そうね。………やっぱり、覚悟を決めれば?(くすり)」<誰かが
そら >「もし、響さんが守れないのなら、私が守ります・・・イノセントを守ることは、私が『沙弥』と交わした約束ですから・・・(にこ)」
翔真 >「誰かがガードに付いて守ると言う覚悟なら問題無い。だが、澪嬢に『対抗手段を備えさせる』事は断固として反対だ。」
弓 >「もちろん前者のつもりよ…。・・・ようするに、響が全部話して、ガードするって意味で」
響 >「澪はボクが護るよ。ただ・・・一人では護りきれないこともあるから、そのときはみんなの力を借りたいんだけど・・・いいかな??」>all
凛 >「護るって言っても、なにも事情を伝えないで護るなんて絶対に無理!澪ちゃんの精神だってもたないよ!」
そら >「何にせよ、命が失われる事は防がなければなりません・・・何があっても・・・。」
響 >「澪に、すべて話すよ。」>凛さん
可憐 >「受け入れてくれると良いですね」<すべてを話す
翔真 >「何より、全部話してしまったら……それを澪嬢が受け入れられた時、彼女はイノセントのままでいられるのか?」
凛 >「澪ちゃんの人生、変わっちゃうね・・・」
翔真 >「正直、俺にはこの間から響は澪嬢を安易に巻き込んでいる様に見えなくも無い。響は澪嬢にウィザードになって欲しいのか?」
響 >「.....」
可憐 >「私の部屋で預かるのがいいのかも知れませんね、千影も居ますから(考え込み)」>ALL
翔真 >「諸々の問題が片付けば、確かに…それは良いかもしれない。」
そら >「・・・・・・ひとつ問題があります。私は・・・響さんを信頼してよいのでしょうか?」
弓 >「…………………そうね……。……そらの言う通り、私もそれがきになるわ……」
翔真 >「確かに……正直響に主に任せるとなると…澪嬢の安全を守れるかと言う事に関しては少なくとも俺も信頼し切れるものでは無いな…。」
可憐 >「信用問題は難しいですから、どうやったら信用するか提示したほうがいいのでは?勿論提示どうこうと言う問題ではありませんが(苦笑)」>そらさん
そら >「単純なものですが・・・完全に、安全であるようにすることです・・・そして、澪さんの件ではありません・・・これは、私自身の問題です。」>可憐さん
可憐 >「そうですか」>そらさん
そら >「私が眠っていた時、皆さんの声を聞きましたが、響さんの声は聞こえませんでした。そして目を覚ました時、皆さんはいましたが響さんはいませんでした・・・」
弓 >「………この件に関しては…何があったのかは、みんなから話して欲しい…。…私がそらに伝えると、私の主観が混じるから。…………それで、そらが納得すれば、私はそれでいい…」<信頼
アドノレ >「本人に敵意が無いかの意味でなら信用しても平気だ。だが意図してない結果までも懸念するなら少々難がある」>そら
そら >「私の疑問はただひとつです・・・なぜあの時、響さんだけがいなかったのか・・・私が、仲間では・・・トモダチではないからですか・・・?」>アドノレさん
可憐 >「この場合は響さんから言った方がよさそうですね」(苦笑)>響さん
響 >「.....」
アドノレ >「その時に響は澪と向かい合う必要が有った。友達が二人違う場所に居るからと言って、体が二つに分裂はしないだろう」
翔真 >「響が居なかった理由は……今アドノレが言った通りだと俺も認識している。」>そら
そら >「そして・・・私は、なぜアメリカなどにいたのでしょうか・・・私は、この街にいなければならないのに・・・」
翔真 >「……結果的に解った事は『そらの治療の為だった』……と言う事くらいか、俺には。」>そら
アドノレ >「俺様も、翔真の言った通りの話を聞いている」>そら
凛 >「ボクもそれくらいしか分からないや」
そら >「あれから・・・少し、身体の調子が変わったから・・・それはわかります・・・(にこ)」<治療
翔真 >「良くなったのであれば幸いだ(フッ)」>そら
そら >「・・・わかりました。私は・・・トモダチを信頼します・・・」


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