【第10夜】
流れる砂は夢現

<PART−04>



臥龍学園美術館・古代エジプト博会場


時は、若干遡り…
響を除くウィザード達は、可憐が指定した「臥龍学園美術館」へと向かっていた。
美術館前には報道部を始めとするプレスと、優待券持ちの人々が列を作っているところである。
そして、最初に到着したのは…

可憐 >おそらくアドノレさんかと
アドノレ >風紀だか警備だかの腕章をつけておるそしてどこか俺様の仕掛けたトラップが(笑)
可憐 >「お早いお着きですね、アドノレさん」>アドノレさん
アドノレ >「まぁな。」>可憐
可憐 >「そういえば椎果さんが学祭に来るはずですけど聞いてますか?」
アドノレ >「はて?」(アドノレメモを開いてみる)<椎果さんが学祭に

アドノレメモには確かに、学園アリーナで椎果がライヴを開くという書き込みがしてあった。
昨年の同じ頃には、エミュレイター『メタル=スレイヴ』の襲撃があって
流れてしまった(第1夜参照)ため、1年越しの雪辱といったところであろうか。

翔真 >そこに、凛ちゃんをバイクの後ろに乗っけて赴きましょう(笑)
凛 >「ん〜いい気持ち♪えへへ〜(ぎゅ〜&嬉)」(笑)>翔君
翔真 >「(……流石と言う所だな(ニヤ・笑))」
凛 >「あっ、アドっちと可憐ちゃん発見!(指差し)」>翔君
翔真 >「……待たせた(フッ)」ヘルメットを取りながら(笑)
凛 >「やっほ〜♪(バイク降りて手をふりふり)」>アドノレ&可憐
アドノレ >「うむ」(手を挙げる)>翔真・凛
可憐 >「こんにちは翔真さん、凛さん。今の所動きはありません」
翔真 >「そうか……とりあえずバイクを駐めて来る。少し待っていてくれ。」
可憐 >「すでに動きがあった方が困るんですけど(苦笑)この頃後手に回っているので、此処は先制したいですからねー。」
凛 >「あっ! 弓ちゃん、そらちゃん〜こっちこっち〜!(手をぶんぶん)」>弓&そら
弓 >「…………………(てくてく)」
そら >「お待たせしました…」
可憐 >「こんにちはそらさん、弓さん」
そら >「また会えましたね…(にこ)」
弓 >「……………………………………………」
翔真 >戻ってくる(笑)「皆揃った様だな……ん?神宮寺か…?」

当然、そこには報道部員・神宮寺 葉子の姿があった。

葉子 >「エジプト展の取材に来たんです(笑)翔真さん達は?」>翔真さん
翔真 >「俺達も一応そのエジプト展を見に来た、とも言えるはずなんだが…ちょっとな(苦笑)」
凛 >「わぉ!葉子ちゃんも〜♪(嬉)」>葉子
葉子 >取材姿で「あれ、凛ちゃん?隣にいるのは・・・翔真さんだよねぇ(・・」
凛 >「ん!そうだよ〜バイクに乗せてきてもらったんだ♪(嬉しそうに)」
葉子 >「へぇ、そうなんだ・・・てか、何この大集合は(’’;」
凛 >「ん〜・・・・ちょっとね〜えへへ(誤魔化し笑い)」(笑)
アドノレ >「類は友を選べないというではないか」>葉子
葉子 >「ふ〜ん…?」
凛 >「あれ?そういえば、なんで翔君と葉子ちゃんが知り合いなの?(ちょっと不審な眼差し)」(笑)
翔真 >「Mon Amiで会った事が有る、それだけなんだが(苦笑)」
葉子 >「ん〜、この前バイクツーリングしててね、それで」
翔真 >「……そう言えば最初はそれだったか(苦笑)」
凛 >「むぅ〜・・・・(微妙に不機嫌顔)」(笑)>翔君&葉子
葉子 >「・・・(苦笑)」>凛ちゃん
可憐 >「凛さん、この券で翔真さんとお食事でも誘ったらいかがですか」>凛さん
凛 >「わぉ!いいの?(嬉)・・・でも、なんだかとても高そうなんだけど(ちょっぴり心配顔)」
可憐 >「(よく小説のネタにしているなんて言えませんから)気にしないでください(ニコニコ)」
凛 >「ん〜じゃあ、貰うね〜ありがと♪(ほっぺにチュッ)」(笑)>可憐

そうこうするうち、開館時間を迎える…響は、まだ現れない。

弓 >「………開館の前に見ておきたかったけど………」
可憐 >「ところで響さんが来られていないようですね」
翔真 >「そうか、済まない……(苦笑)」
そら >「……エミュレイター……(周囲に視線を投げ)」
可憐 >「いや、まだみたいですよそらさん。とりあえず皆様、響さんがいらっしゃるまで見学だけでもしてきませんか? 私もお仕事がありますから」
葉子 >「へ〜、響君も来るんだぁ。・・・うん、そうですね。私案内図持ってますから見ますか?(パンフの案内図取り出し)」>可憐さん
翔真 >「俺は構わんが……ん、そら?」>可憐
そら >「強力な力は、この建物の中から…いくつか、伝わってきます…」
弓 >「……………………確かめに……行く?…」>そら
そら >「…(こく)…この力は…とても大きい…(ふらふらと歩き出し)」>弓さん
弓 >「……………なら、行きましょう…………(そらを守るように歩き出す)」
アドノレ >「ぬぉ、ちょっと待て警報器に引っかからないように先導するからちょっと待つのだ」
そら >「・・・・・・(アドノレさんに止められます)・・・」
アドノレ >「という訳で非常呼集がまだならそらの面倒みる必要があるのだが」>可憐
可憐 >「そうですねお願いします」アドノレさんに賄賂(御食事券)を渡します(笑)
アドノレ >袖の下〜
葉子 >「え〜と・・・そう言えば名前聞いてませんでしたね(苦笑)」>可憐さん
可憐 >「そうですね、初めまして霧澤可憐と言います」>葉子さん
葉子 >「はじめまして。臥竜学園高等部2年、報道部所属の神宮寺葉子です(名刺渡し)」>可憐さん
可憐 >「所属は無いですね」>葉子さん
凛 >「っと、待ってよ〜(アドノレの髪引っ張り)」>そら&弓&アドノレ
アドノレ >「あんまり強く引っ張ってはげてしまったらどうするつもりだ」>凛
凛 >「ん〜そうしたら・・・・カツラをプレゼントするよ(くすくす)」>アドノレ
アドノレ >「俺様のはその辺のカツラとでは格が違うのだ、格が」(笑)
翔真 >「……何か有ったのか?」アドノレ&そら&弓
そら >「とても強い力が、この中から伝わってくるのです・・・」>翔真さん
葉子 >「強い、力ですか・・・?」博物館の方を見やり>そらさん
翔真 >「そう言う事なら、確かに弓ちゃんの言う通り開館前に見ておきたかったな…だが今更言っても仕方有るまい。」>そら
そら >「そう・・・強い力は・・・強い魔を引き寄せます・・・」>葉子さん
アドノレ >尻尾が反応してる(笑)
翔真 >「何にしても、入って見るしか無さそうだな……何か起こるなら人が増えないうちに済ませてしまいたい。」
葉子 >「それじゃ、行きますか・・・(入る前にちょっと美術館を眺め)」
可憐 >「ええ、行きましょうか」
凛 >「は〜い!(翔君の横に並んでてくてく)」微妙に葉子警戒中(笑)
葉子 >「(苦笑)そんなに警戒しなくても凛ちゃんの思い人は取らないって」
凛 >「べ、別に警戒なんてしてないやい!(あせあせ&///)」>葉子<「う〜・・・(内心安堵)」(笑)
翔真 >「……凛、行くぞ。」>凛
凛 >「あっ、待って待って〜!(小走り)」>翔君

そんな訳で響を欠いたまま、一同はいよいよ館内に・・・
優待券を持ってる2人とプレスの葉子、風紀のアドノレと弓、姿が見えない【そら】(笑)

そら >ステルスシェードを使えば・・・一般人には見えません・・・。
翔真 >複雑な心境だ(苦笑)

薄暗い室内に、淡いスポットで・・・古代エジプトの様々な遺物が展示されている。
世界最古の巨大石造建造物と謳われる第3王朝・ジェセル王の階段ピラミッドとその周辺構造物の模型。
古代世界七不思議の筆頭に数えられる第4王朝・クフ王の大ピラミッドを筆頭とした、
所謂「ギザのピラミッド群」のパノラマ写真。
壁にはメイドゥムの崩れピラミッド、ダハシュールのいくつかのピラミッドの写真と、
第6王朝・ウナス王のピラミッド内部に描き上げられたピラミッド・テキストの再現写真。
その手前には古代王朝の栄光を彩った、歴代ファラオの彫像がずらりと並ぶ…。

凛 >「わぉ!結構、凄いね〜(きょろきょろ)」
翔真 >「もう少し静かにしろ…(苦笑)」>凛
凛 >「むぅ〜・・・ボク、うるさくなんかないやい!(ぷいっ)」(笑)
葉子 >「ん〜・・・壮観ねぇ」プレスゆえ、遠慮無くパシャパシャと写真撮り
可憐 >メモ準備 見ながらメモをします(笑)
アドノレ >さるにこっそりと撮らして自分はメモとり
可憐 >負けじとこちらはメモを取りまくります(笑)
アドノレ >「そうそう、心霊写真とか撮れたらぜひ俺様にも焼き増しを頼むぞ」>葉子
葉子 >「?いいけど、何に使うの?」>アドノレ
アドノレ >「投稿写真に出す」(笑)
可憐 >「そういえば私にも写真いただけませんか? エッセイの資料に使いたいので」>葉子さん
葉子 >「いいですよ(笑)エッセイ頑張ってくださいね」
翔真 >では黙って鑑賞してます。そらの様子には気を配っておきますが(笑)
そら >「・・・・・・・(注意深く周囲を見回し)・・・。」
弓 >「………………………………………(警戒)」
そら >「ここではない・・・(何かを求めるように移動中)」
葉子 >「そらさん何処行くのよ〜」機材もって走り〜(笑)
そら >「力が溢れる源へ・・・敵は、必ず現れる・・・(振り向かないまま)」>葉子さん

次のフロアには、ピラミッド時代後のエジプトの遺物が展示されていた。
壁際には「死者の書」として知られる壁画の複合体が再現され、
その手前にはこれまた歴代ファラオの彫像が並ぶ。
中央には、数千年にわたり増築を続けられたカルナック・ルクソール2大神殿を中心に、
いわゆる王家の谷まで精細に再現した古都・ルクソール一帯のパノラマ模型が鎮座していた。

GM >ちなみにピラミッドや王家の谷の模型は、内部機構が見えるカッティングモデルとなっていて・・・罠などは、ボタンで操作して動かせるのだ(笑)
葉子 >「凝ってるわねぇ・・・」<王家の谷の模型
可憐 >その辺もメモします
翔真 >「古いものにはそれに関わって来た者の数だけ色々なものが含まれる……か。」
アドノレ >「そんで呪い付きとかどこにあるのだ?」(笑)
可憐 >「ヒクソス関係の所だと思いますよ」>アドノレさん
アドノレ >一番奥にある目玉品はなんだったかな?
GM >これは可憐にも伝えてることだけど、アドノレにも伝わっているので説明すると…最近発掘された、謎の石棺だそうだ。

その間にも、【そら】は歩を進めていく。
第3のフロアは、貴金属類…再現されたクフ王の「太陽の船」の実物大模型や、
有名なツタンカーメンの黄金のマスクの模型、
実際に発見されたピラミッドの冠石やオベリスクの断片などが展示されているスペースであった。

弓 >「………………ここ?……『遺産』と関わりあるものでもあるのかしら…?」
翔真 >周囲を警戒し始めます。
葉子 >私も回りの警戒〜つーかきょろきょろしたい(笑)
GM >なるほど、古々しい雰囲気の漂う遺物が数多く、ガラスケースの中に展示されているのだけど…【そら】は、それを無視して更に奥へと歩いていく。
可憐 >「そういえばアドノレさん。何かこの前か今回の事で新しい情報ありませんか?」>アドノレさん
アドノレ >「ベル・フライとかベール・ゼファーとかいう名に覚えがあるか?」不吉な名が知りたければ聞き耳立てるがよい(笑)
GM >ベール=ゼファー…そういえば、過去に秋葉原の方で、そういう名前のエミュレイターが絡んだ事件が起きた、という報告を読んだ事があるね。>可憐
可憐 >「聞き覚えがあるエミュレイターですね・・・アンゼロットさまに聞いてみますわ。」
GM >では、アンゼロットが電話に出るよ・・・「(前略)ベール=ゼファーですか・・・エミュレイターの中でもトップクラスの『大魔王』です。」>可憐
可憐 >「済みませんが関わりのある事件を教えていただけませんか? 前回の事件にそのエミュレイターが関わっているようなので、調べてみたいのですが」>アンゼロットさま

可憐がアンゼロットから情報を受け取っている間に、【そら】は一番奥の広間で停止する。

そこは…一種異様な空間だった。
一番奥にある展示品…それは、壁際に何体かのミイラが入った棺、
そして中央には…少しばかり奇妙な雰囲気のある、石棺が展示されている。

この時、弓と翔真、そして葉子は…周囲のミイラもさることながら、
目の前の石棺から、特に強力な力を感じていた。

そら >「・・・・・(石棺の前でじっと立つ)・・・・」
弓 >石仮面じゃなくてよかった(笑)「………………これ………かな…?」
凛 >ウリリリリリリリリリィ〜貧弱貧弱ゥ〜(笑)
翔真 >「……あぁ、恐らくそうだ。」
アドノレ >「ん?前が立ち止まったぞ」
葉子 >「・・・あの石棺・・・怪しい(−−」クルスフォン取り出して戦闘警戒態勢移行〜
アドノレ >「なに、動きそうなのか?(玉大人大喜びだな)」先行チームに合流
凛 >「どれどれ〜(じ〜)」>石棺

その石棺はラピスラズリで縁を飾られ、アラバスターと思われる石材に金細工が施されていた。
金細工はすべてヒエログリフであり、石棺の前にはこのような説明があった。

『開かずの石棺』
第17王朝後期〜第18王朝?
紀元前1550年ごろのものと推定されるこの棺は、最近ルクソール近郊で発掘されたものであり、
長年消息が知れなかった第18王朝創始者・イアフメス王のものであると推察されている。
しかし、その内部はいかなる手をもってしても明らかに出来ず、
またイアフメス王自身のミイラも既に発見されていることから、
この石棺の存在は、エジプト考古学史上最も重大な謎のひとつとなっている。

その左右に眠るミイラは、この石棺と同じ時代を生きていた2人のファラオのものであった。
第17王朝にあって異民族と戦い、壮絶な死を遂げたセクエンエンラー=ターア王。
そして、その息子で第18王朝の創始者、問題の棺の主とされる『解放王』イアフメス…
この2人が、今回カイロ博物館の協力により来日した、ファラオのミイラである。

そら >「・・・・・(石棺の前で、なおもじっと立つ)・・・・」
弓 >「……………開かずってことは……中身そのままなのかしら?………X線透過図とかは……」
翔真 >そらと弓ちゃんに近づいて行きます。ただ周りのイノセントがどれだけ居るかが気になっていますが(苦笑)
GM >周囲には客の姿はほぼ皆無・・・開館して間がないのと、さすがにミイラを好んで見る者は専門家くらいってところだろうか?
翔真 >そらのリアクションと石棺回りの動きに注視しておきます。
葉子 >とりあえず取材機器は月衣に(イノセントにばれないように)放りこむ。んでもって石棺に近づき
凛 >「どんなミイラさんが入っているんだろうね?(興味深々)」>石棺
葉子 >「あんまり近づきすぎると危ないよ?('';」>凛ちゃん
凛 >「う〜・・・・ちょっと触ってみたくない?(悪戯っぽい笑み)」(笑)
葉子 >「触ってみたくないよ。呪われそうじゃない?(苦笑)」
凛 >「え〜なにが起こるかワクワクするよう〜!(うずうず)」(笑)
翔真 >「密閉されていたとしても、保存状態はロクなものじゃないだろうな…。」
アドノレ >「時を留め置くのは難しいが不可能ではない」
葉子 >月衣の出入り口がリュックの中にあったのでこの後『葉子のリュックは四次元ポケット』と言う噂が流れることはこのときの葉子には知る由も無い(核笑)
可憐 >「アドノレさん、予想以上に大物です。魔王級のエミュレイターだそうです」>アドノレさん
アドノレ >「なんか様子が変なのでその話はまた後だ」>可憐
可憐 >「何かありましたか」>前の皆様
アドノレ >「念のために言っておくが、警報器に触れるなよ」
葉子 >「そーいうへまはしないって」>アドノレ
可憐 >「今回も関わってきているそうですからこちらで注意をしておきますが、もしもの時はよろしくお願いします」>アンゼロットさま
アンゼロット >「わかりました・・・可憐さんも気をつけ・・・(途絶)」
そら >「・・・・・・・・・・・・・来た・・・!」


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