【第10夜】
流れる砂は夢現

<PART−03>



それぞれの道は…


ともあれ、時は過ぎていき…いよいよ、文化祭当日となる。

響 >当面は慣れない一人暮らしかな。おとなしく学校に通ってます
GM >その間には・・・よかったね響、とりあえず今のところ狙撃はされていない(爆)
可憐 >買収用の食券1万v.分を買っておきます(笑)
GM >それはアドノレ用か、それとも凛ちゃん用なのか・・・(笑)>可憐
可憐 >勿論両方です(笑)
凛 >どんなことを書く気なんだ?(笑)
可憐 >凛さんの方は翔真さんとの事を小説のネタにするので、その買収用に(笑)
アドノレ >バイトして悪事してコネ回りご挨拶してetc(笑)
GM >では、噂を聞きつけた玉大人からは「エジプト展、見に行きたいけど行けないから行ってきてのことアル〜」と伝言が(笑)
アドノレ >玉大人宛てアドノレファイルのバイト確定(笑)
弓 >とりあえず、何かあるまでそらりんとまったり駄菓子食べつつすごすだけです、私ら(笑)
可憐 >あと、呼び出しが無ければ、情報収集や注意の呼びかけなどをしておきます…とりあえず風紀委員会と、メンバーにも可能性を示唆しておきます。いざと言う時に風紀委員がらみで動ければ楽ですから…特に学校内では。
翔真 >レポート書いて、予習して、修行して、たまには師匠に付き合ったりする(笑)
響 >ところで翔真さんに連絡は付いたのかな??狐の尾っぽを踏まずに(笑)
GM >連絡をするにしても・・・どう連絡をするのかな。ここが問題(爆)
響 >隠れ家を出て、まったく関係のない方向に出て、公衆電話からかけますよ。
GM >では、翔真の0−Phoneに着信だ。番号通知はないけど、出ればすぐに誰かが分かる…響だね。
響 >「えっと、Marlin先生から荷物が届いたのですが・・・。どうやら重要なデータみたいなので、翔真さんにも確認してほしいのですが・・・時間とれます??」
翔真 >「……正直俺に見せるよりアドノレや可憐ちゃんに見せた方が良いと思うぞ。俺では見せられても役に立てるとは思えん。」本当は弓ちゃんにも見てもらった方が良いと思うのだが敢えて言わない(笑)
響 >「それならみんなで見た方が良いみたいですね。どこかで集まれませんか??」
翔真 >「……良く考えた上での事なら応じよう。どうしても必要なら皆には俺から連絡しておく。」
響 >「多分、ボク達が関わった、第七艦隊の時の資料だと思うんです。」

この時、翔真ははっきりと溜息をついていた。
先日スナイパーに狙われた折、響はアドノレに「調査はしない」と確約していたはずであった。
それが何故、確約を反故にするような事になっているのか…だから、翔真は苛立ち気味に答えた。

翔真 >「もう一度良く考えろ。自分の置かれた状況と、自分の回りに何が有るのか、誰が居るのかを思い出せ。そうしなければ俺はお前の要請には応じない。」

かくして、翔真との通話が物別れに終わったその直後。
響のもとに、マーリンから第2の届け物が届いていた。

GM >その内容は…3.5インチフロッピーディスクが1枚だね。
響 >先にフロッピーの内容を見ておこう
GM >フロッピーにあるのはドキュメントファイルが2つ・・・ひとつは響宛の手紙、もうひとつは何かの暗号のようだ。
響 >なんでしょう??

to >綾瀬響さん(緊急)

(前略)
米海軍横須賀基地から回収された記録映像を入手しましたので、
先にお送りしたDVDに記録しました。
ただし物が物なので、ファイルにはプロテクトをかけてあります。
このフロッピーの添付ファイルに、プロテクト解除のキーワードを同封しましたのでご確認ください。
また、内容に心当たりがありましたら御連絡ください
B.S

響 >一応コピーを取っておきます。DVDもあらためて確認
GM >では・・・それは15年前の夜、横須賀米軍基地正門前の記録であることが分かる。

映像全体では、5分にも満たないその内容は、実に恐るべきものであった…
忽然と現れた人影、それにたやすく退けられる米兵たち…その混乱の中で、映像は途切れていた。
しかし、響はその刹那に見た…その『人影』とは、『楠ヶ浦学園の制服を纏った、高校生くらいの少女』だったのだ。
その髪は信じられないほど長く、そして…おぼろげに光っている。

響 >「これは・・・・。今はみんなには見せない方が良い・・・見ない方が良かったよ。」
GM >では…ここで、めいめいの場所にいるメンバー全員に、可憐からのメールが届くね。
凛 >「あれ?可憐ちゃんからだ(嬉)」
アドノレ >「現場の傍に居るぞ。すぐそちらに向かう」(アドノレファイル作成中)>可憐
翔真 >「了解。」>可憐
凛 >「ふむふむ(メール読み読み)…翔君とデートだ♪(ひらひらのミニスカート+黒ストッキング+白セーターに着替え)」これはどうだろ?(笑)
そら >「・・・0−Bellが鳴ってる・・・」こちらにも連絡が来るのですね・・・。
弓 >じゃあ、メール受け取った、読んだ、そらに見せた(笑)
そら >「古代エジプト・・・棺・・・エミュレイター・・・何かが引っかかるのですが・・・」
弓 >「…………………確認、しにいく……?」
そら >「・・・エミュレイターが関わっているなら・・・排除しなければなりません・・・」
弓 >「…………(こくり)……当然………………」
そら >「行ってみますか・・・いっしょに・・・(立ち上がる)」
弓 >「………………ん…(こくり)…………準備、してくる………」

その頃、響も…

響 >メール読んだ。「行ってみよう・・・」
GM >では、そこで…ドアホンが鳴る。
響 >「なんだろ??」注意しながらドアを開けますよ。
GM >すると・・・そこには澪が立っている。「やっぱり、ここだったんだね…」
響 >「み・・・澪!?」
澪 >「1ヶ月も私の事ほったらかしで、どういうつもりなの…家に戻れば、響くんはどっかに行ってるし…」
響 >「ごめん。ちょっと事情があって。」
澪 >「それは前にも聞いてるって…で、その後状況はどうなったのよ…良くなったようには見えないんだけど…?」
響 >「うん。まぁ、今のところは・・・。ところで、どうしたの??今日は??」
澪 >「……闇導さんに無理言って、ここの場所を聞き出したんだからね…って訳で、今日は話があって来たの。」
響 >「なに??話って」
澪 >「なにって、このところの響くんの事よ…私、分からないのよ…なんで響くんがこんな事になっちゃったのか…あの喫茶店で聞いた話だけじゃ、何がなんだか分からないわ…ねえ、一体響くんは何をどうしたいの?」
響 >「・・・・・・。」
澪 >「大体、最近の響くん変だよぉ…何か隠し事してるみたいだし…」
響 >「どうしたいっていうのは・・・まだ明確な形になっていないんだ。それに・・・ここまで巻き込んでおいて言うセリフじゃないけど・・・。出来るなら、澪には平穏に過ごしてほしい。ボクが関わった事すべてを知ったら、もう、昔のようには、戻れなくなるよ・・・。」
澪 >「こんなの平穏なんかじゃないよ…響くんはこんなところでコソコソしてるし、私は自由に家にも戻れないし…ねえ、いつになったらまた一緒に住めるようになるの?」
響 >「すべて片づいたら、また、一緒に住めるようになるよ。もしくは・・・」
澪 >「・・・でも、ぜんぜん片付いてないじゃない・・・もう1ヶ月だよ? 私の事もほったらかしで、何をしていたのよ・・・?」
響 >「はぁ。降参。これ以上、口をつぐむ事は出来ないみたいだね。全部話すよ。それを聞いた上で判断してね。一緒にいられるかどうかを。」
澪 >「うん・・・そういえば、大事なことは何も聞いてなかったしね」
響 >「無理なお願いかもしれないけど。ボクを信じて。何が起こっても、今の常識などがすべて無に帰しても、ボクの存在は変わらないから」
澪 >「わかった・・・」
響 >この期に及んで隠し事はいたしやせん。全部白状致しますだ〜(苦笑)

かくして響は、澪にすべてを話すことになる。
第4夜時点での、日本政府と白家の政治的暗闘に始まった、
「横須賀沖爆発事故」として一般に知られている、米軍の介入事件。
それに深く関わると思われた『カーオス公爵』や『ディメンジョン=ガジェット』の謎を追ううち、
いずこの勢力からか派遣されてきたと思われるスナイパーに、二度にわたり狙撃されるに至った事。
更に、第8夜での米国への修学旅行において、明らかに仲間の不信を招く行動を仕出かしてしまった事。
「MonAmi」での一件はその結果であり、そして現状に繋がっているのだという事…。

澪 >「そう・・・・・・それで、これからどうするの・・・そんな大変なことに関わっちゃって・・・」
GM >響、とりあえず今までに仲間達と話したことを思い出して欲しい・・・そしてそのうち、自分で出来た対応がどれだけあったかを。
響 >自分の間抜けさ加減にあきれ果てるなぁ・・・
澪 >「ねぇ・・・なんで黙ってるの・・・まさか、何も考えてなかったとか・・・?」
響 >「そういう訳じゃないけど・・・」
澪 >「・・・じゃあ、どういう訳なのよ・・・ねぇ、どうするのよこれから・・・」
響 >「Judah of betrayalの状態だからね。まずは、少しでも信頼を取り戻す事にするよ。それに、ボクを狙ってきた所にも、きちんと決着つけないとね。」
澪 >「・・・それは分かったよ。でも・・・そのためにはどうすればいいの? 私に出来ることは何?」
響 >「もし、Wizardとしての力があるのなら・・・。手を貸してほしい。危険かもしれないけど、出来る限り護るから・・・。力が無かったら、安全なところで、ボクの帰る場所になってほしいよ。」
澪 >「よく分からないけど・・・守ってもらえるんだよね、私?」
響 >「うん。MonAmiのマスターを通じて、仲間に手を貸してもらえるように頼んでる。ボク一人で、何とかしようと思っても出来ないから・・・(悔しいけど・・・)」
澪 >「そう・・・それじゃあ、その点は安心ね。」
響 >「しばらくは、こちらから動く事は凍結しておくよ。この事件に関わっていったら自然に判るときが来るだろうし。これ以上、みんなに迷惑はかけられないしね。」
澪 >「本当に・・・? でも、きっとマーリン先生はいい顔をしないわね・・・一度取り組んだことを投げ出しちゃうわけだから。仕方がないって言えば仕方がないんだけどね(^^;」
響 >「投げ出す訳じゃないよ。いったん動きを止めるだけ。時が来るまでね。」

響は、とりあえずマーリンと闇導響矢に、『当面の調査凍結』を連絡する。
更に、榊原燐と柿崎英雄には『第7艦隊』関連の件から手を引く…と伝えた。

響:今打てる最善をとったと思いたいけど・・・
GM >で、そうやって連絡をしていると・・・空に紅月が上がるわけだ。
響 >「紅月・・・エミュレイターか・・・。」みんなに連絡とってみます
GM >当然ながら、既に0−Phoneは通じていないね・・・
響 >「巻き込まれた??」
澪 >「何があったの・・・紅の月・・・!?」
響 >「どうやら、みんなに何かあったみたい。」とりあえず、澪を安全なところに移動させてから、みんなの所に向かいます〜人がいなかったら、テレポートで・・・
澪 >「ん・・・」

響は、澪と共にMonAmiへと赴く…その間に紅月は消滅しており、
そして響自身の物語は、別の場所で語られる事になる…。


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