【第10夜】
流れる砂は夢現

<PART−07>



血の海の戦士



一方、先行して現場へと急行していた凛は、といえば…。

凛 >「あと少し!…うぅ〜みんな死んじゃっているのかな〜?(心配顔飛行)」
GM >では、そろそろ…その光景が見えてくるね。

それは…さながら戦いの後といった光景。
数多くの人々が血を流して死んでいる…その数は数百、数千だろうか…
ほとんどの人々は互いに傷つけ合い息絶えている…横転した馬車の残骸も、あちこちに散らばっている。
ただおかしな事に、死んでいる人々は明らかに現代の衣装を着ていない。
そう…これまた一同が、先程美術館で見た壁画に描かれていたのと同じ風体であった。

そして、いやという程に漂う血の匂い…
それは気温の上昇と共に凝固してはいるが、いまだ地面を赤黒く彩っている。

凛 >「うあ……・(口許押さえて唖然)…ボクじゃどうしようもない……みんなを呼んで来ないと!(唇噛み締めて箒に跨り戻る)」

凛は、眼下の地獄に戦慄を感じつつ、追ってきているであろう一同の姿を捜し求める…

凛 >「いた!(高度落としながら反転)」
そら >「凛さんが戻ってきました…」
葉子 >「(ぶろろろろろ〜)そろそろ追いつくかな…って!(’’;」上空を通り過ぎそうになった凛ちゃん発見、慌てて呼び止め「凛ちゃ〜ん、こっちこっち!」

かくて、後発の翔真以外の面々が再度合流した。

弓 >「……………鉄砲玉が戻ってくるなんて…砂漠に雨でも降るかしら……(くすくす)」
そら >「……・この天気では、雨はまず降らないです…」
葉子 >「…(’’;」思わず空見上げ(笑)
弓 >「…………………降りるわよ?(ちらり、とアドの方を見て)」<れいん・こーる(笑)
翔真 >イカン、美味しいよ弓さん(爆笑w)
アドノレ >箒に乗ったまま上半身だけぽーぢんぐで応える
葉子 >「(アドノレのほう見て)納得(^^;」
アドノレ >「後ろに追っ手でも引き連れてきたか?」>凛
凛 >「向こうで、人が大勢倒れてるよ!死者もたくさん〜戦争があったみたい〜!!(慌てながら説明)」>みんな
そら >「戦争…?」>凛さん
葉子 >「…本当!?」<戦争
可憐 >「戦争ですか?」 確か資料を沢山集めたので何か解るかも知れないと思い考える
GM >うむ…まずは現状を見ないと、なんともいえないかな?
凛 >「生きている人がいるかもしれないけど、ボクじゃどうしようもないから、みんなを呼びに来たんだよ〜(涙目)」>みんな
弓 >「…………………」
可憐 >「とりあえず現場に行ってみませんか」>ALL
葉子 >「凛ちゃん、詳しい場所わかる?」>凛ちゃん
凛 >「うん、こっち!(飛行しながら先導)」
アドノレ >血の匂いなんかがそのうちしてくるか
GM >うむ、僅かな風に乗って…本当に僅かだけど、血の匂いがしてくるね。
アドノレ ><ぼそっ>「血の匂いか」
GM >では、そろそろ到着だ…凛が言うとおり、まさに血まみれの屍の山…太陽の熱で、その血も凝固しつつある。
凛 >「……これ…(顔を背けながら)」>みんな
葉子 >「うわ……(絶句)」
アーク >「これは酷い…(− ̄;」
そら >「……・・(戦場の周囲を見回し)」
弓 >「……………………(きょろきょろ)」
そら >「……………・呼んでいる……・・降ります…(ぼそ)」
弓 >「……………何か、感じるのね?……わかった……(一緒に降りる)」
可憐 >「アドノレさん、降りましょう」
アドノレ >なんとなくアドノレの様子がおかしい…
可憐 >おかしいのは何時もなので、あまり気にしない(笑)
GM >ひでぇ(笑)
凛 >お嬢様だから(笑)
可憐 >このパーティー誰かしら姿が変わったり剣の形状が変わったり箒がパワーアップしてますから、それぐらい慣れないとパーティー組めないと思います(笑)
翔真 >一人砂漠を走っているけど・・・何時追い付くのやら(苦笑)
凛 >「あっ!ボク、翔君迎えに行って来る!(慌てて飛び上がり)」(笑)

そして程なく、凛は翔真と合流する。

凛 >「(降下しながら)翔君ごめんね〜ボク、慌てちゃってて(ぺこん)」>翔君
翔真 >「・・・・・・無事なら、構わん(苦笑)」>凛
凛 >「翔君、後ろに乗って!(箒位置調整)」
翔真 >「乗せて貰うぞ…皆の所に着くまでに何があったか説明してくれ。」ヒラっと(笑)
凛 >「えへへ〜ありがと♪じゃ、出発するよ〜ちゃんと掴まっててね!(上昇&発進)…で、状況だけど…向こうで戦争があったみたいで人が沢山倒れてるんだよ(ちょっと肩震わせ)」
凛 >「翔君……ここって現実なのかな?(不安顔でちょっとだけ振り向き)」
翔真 >「解らん。だが何処であろうと大した問題ではない。必ず戻る、それだけだ。」
凛 >「うん!そうだよね!(安堵の表情&力強く頷き)」
翔真 >「(フッ)」
翔真 >「・・・急いで合流する、頼むぞ。」
凛 >「ん!任せてよ!(全速力〜!)

その頃、地獄絵図の地上に降り立った一行は…

弓 >「……………………………これは…もう助からないわね。……もっとも……助けることに意味があるのかどうか、疑問だけど…」
可憐 >現場を見て、何か思い出す事はありませんか?
GM >…状況はといえば、先に凛が見たとおりで…エジプト博の壁画にあったような感じの衣装を、倒れている屍の誰もが纏っているね。
可憐 >「ここは再現しているだけなのか、それとも過去に来てしまったのか…」

アドノレ >地上に降りたら片膝を付き地面に片手をつける。呼吸も変わる…さながらウォ○ズマンかダース○ーダ−か(笑)
そら >「どこかで…呼んでいる…(屍の山の中をうろうろ)」
葉子 >「そらさん?」アークから降りて追いかける
アドノレ >「流れし血に宿るは怨嗟の声。地に溢れ滅びを告げる…」
弓 >「………………………そらとアドノレの様子が変わった……何かある………警戒して」>ALL
可憐 >こちらも警戒します。そういえば倒れている人たちは、どのような服を着ていますか?
GM >典型的エジプトの戦士の姿だ。しかも…その身は血まみれの装飾品で飾られている。
可憐 >「エジプトの戦士が負けている…是は拙いのでは…?」

その時…【そら】が動きを止めた。

そら >「………・(その場に、片膝をついて座る)」
葉子 >「…?」そらさんに追いついてきょろきょろと回りを見る
GM >【そら】が座ったその先には…1人の、血まみれの戦士が倒れている。
葉子 >生きてるかどうか分かります?
GM >その戦士はまさしく満身創痍、顔は無数の武器で無残に潰され…しかし驚くべきことに、彼はまだ生きていた…微かに。
アドノレ >ゆら〜りと立ち上がってそらの傍らへ
可憐 >「急いで行った方が良いみたいですね…」皆さんが居る方に行きます
戦士 >「……・・何者だ…この私の、首を…取りに…来た、のか…」
葉子 >「…まだ生きてる!?大変、治さなきゃ!」ピグマリオン取りだし〜今度こそHHPを!
戦士 >「…お前達も、私と…同じ力を、持っているようだが……見ての通り…私は、もはや助からぬ…」
葉子 >「少し黙って!今治してあげるから!」>戦士
戦士 >「……無駄だと言っている…」強い視線で葉子を制する。「…だが…このままでは済まさぬ…黒き大地は、必ず…取り戻さねば…ならぬのだ…」
アドノレ >「この地に溢れ帰る霊は皆無念の叫びを挙げる。それが貴様等の望みか」>戦士
弓 >「………………………言い残すことは、ある……?」
戦士 >「…我が子に、伝えよ…。」
葉子 >「我が子…?」(きょとん)
弓 >「………聞いてあげるわ………戦いに身を置く者として……」
戦士 >「…我等の遺志を…黒き大地をひとつに…我はオシリスとなりて…見守ると…」
可憐 >「オシリス…ですか?」

オシリス…エジプトの冥界神であり、言うまでもなく神話上でも重要な位置を占めている。
一般に、死んだ王は冥界を歩み、オシリスと一体となると伝えられている。

弓 >「…………この人、王……だったみたいね……。………わかった………会えたら、伝えるわ…………」
戦士 >「…………・頼む、ぞ…」
葉子 >「ん…伝えるから…」

戦士はそのまま絶命する…目を見開き、歯をむき出したままの凄まじき形相で。

葉子 >「あ…」
アドノレ >すぐに外せそうな装飾品はありますか?(血塗られてたら尚良し)
GM >戦士の死と同時に、戦士の首飾りの宝石が、自ら発していた光を失う。どうやら…これで意思が通じていたようだ。
アドノレ >装飾品を一つ外す
GM >今しがた光を失った首飾りは…アドノレが手にすると、今一度光を取り戻す。
アドノレ >「これをもって契約の証と成す」
GM >では、ここで翔真と凛が到着だね…全員集合だ。
凛 >「着いたよ〜!ここ!!」
翔真 >「・・・・・・とりあえず降ろしてくれ。」
凛 >「うん…・・(緩やかに降下)」
翔真 >「遅れた、済まん。」<到着
凛 >「みんな〜ただいま!」
葉子 >「おかえり…(ちょっと暗い顔で)」>凛ちゃん

2人を出迎えた葉子の目の前には、
壮絶な死に様を晒す戦士の前で跪いたままの【そら】、それを取り巻く仲間達。

その死に顔に、可憐と葉子は何か引っかかるものを感じたが…その時、アドノレは思い出した。
先程の瑠那との戦いで、領域作成をした時…凄まじい力と共に、この戦士と同じ「気」を感じた、と。

翔真 >「……………。」
葉子 >「ん〜〜〜…見覚えあるような無いような(?−?;」凶悪な形相という下りでPL的になんとなく分かってしまったんですが(笑)
凛 >「ん?ん?ん?(きょとん)」アドノレが王に?(笑)
GM >ちなみに、この人物の正体に関しては…葉子が持っているパンフレットに答えが書いてあるとも(笑)
葉子 >やはりイアフメス王か…いや、セクエンエンラー王だったか(^^;

まめちしき

セクエンエンラー王

通称 >ターアU世。セクエンエンラーは即位名で「誰がラーのごとく撃つや」を意味する。
当時ウアセト(現在のルクソール)にあった第17王朝(この呼び名は後世、便宜上のもの)の王。
史料によれば、彼はエジプトを支配していた異民族「ヒクソス」に戦いを挑み、壮絶な戦死を遂げたという。
19世紀にルクソール郊外で発見された彼のミイラは、頭部に生々しい傷跡が残されており、
状態の悪さと相まって、死亡当時の生々しい有様を現世にまで伝えている。

弓 >「……………なるほど……力ある者が王になるのは、歴史上よくある話ね……それがウィザードだったのなら、納得もいくわ…………」
翔真 >「どうやら月匣の中では無さそうだが……開かずの石棺の中か、それとも本物の砂漠に飛ばされたか……どちらだろうかな?(苦笑)」
弓 >「……報告例がないわけじゃない……閉じた時空系世界……過去の追体験……………………あの棺は『閉じて』いた……無関係とは思えない………。……おそらく…………」
翔真 >「どれであっても困る(迷惑な)話だ…(嘆息)」
そら >「…少なくとも、この人は現実…ウィザードの力を、持っていました…」
翔真 >「……そうか。ならこの男を殺せるのは同じウィザードの類か、エミュレイター、もしくはクリーチャー…だな。」>そら
そら >「いずれにしても…強力な相手であることだけは、間違いありません…」
アドノレ >「もう少し詳しく説明してくれる者を探さねばな…王が戻らぬとあらば、じきに捜索の手ものびよう」

その時、ウィザード達の立っている場所一帯に矢が降り注いだ。
瞬時に反応が遅れた弓と翔真に、「希望の星」を使おうとする可憐…。

翔真 >自分はパス、弓さんの方を消して下さいませ^^>可憐さん
弓 >私はいいのに…ありがとう(笑)
可憐 >了解です…という事で、弓さんのファンブルを打ち消します
GM >可憐がカバーできなかった分は、そらりんが止めよう(笑)
凛 >「わぉ!(びっくり&身構え)」
弓 >「……………………………………」
そら >「……・・敵…?」刺さった矢をそのまま引き抜き…瞬時に再生。
アドノレ >「こそこそせずに出てくるがいい。俺様は逃げも隠れもせんぞ」(カリスマ)
GM >死体の山や砂の山陰から…明らかに倒れている戦士たちとは違う集団が、次々と起き上がってくる。物陰で待ち伏せをしていたのか…!?
葉子 >んでは、葉子の分はアークがカバーしたと言う演出で(笑)
アーク >「葉子!?」
GM >そして、アドノレには聞こえる…「まだ生き残りがいたぞ!」「妙な姿じゃないか…」「構うな、ウアセトの味方なら叩き潰せ!!」といった感じで。
葉子 >「うわ…アーク、サンキュ」
弓 >「……………で、敵なの?………(右腕準備)」
アーク >「……サーチシステムに反応…かなりの数がいますが、イノセントのようですね」
そら >「だいじょうぶ…彼らの攻撃力は、ほぼ皆無です…」
翔真 >「……エミュレイターかウィザードでも居ない限り敵にもならん、相手にする必要は無い。」
GM >あぁ、実はこいつら結局イノセント相当なので…矢が当たってもダメージはありません(笑)
アドノレ >「まだ血が足りぬか。よかろう、貴様等の血であがなってやろう」(ニヤソ
葉子 >「やったら確実につかまるって(^^;」>アドノレ
GM >「なんだ…矢が通じないぞ!」「なんだと…こいつらもウアセトのファラオの同類か!」撃っても通じないので驚いている100名あまり(笑)
可憐 >「此処でこの人たちを殺していいのかしら…?」>ALL
葉子 >「可憐さんもやめなって(;^▽^)ノΣ」>可憐さん
凛 >「なんだか可憐ちゃん…過激だよ(苦笑)」
可憐 >「今回は少し好戦気味かもしれませんね」(苦笑)>凛さん
翔真 >「……虐殺者になりたいのならな…(嘆息)」
可憐 >「では誰かしら捕まえませんか? 色々と情報も欲しいですし」(苦笑)
翔真 >「言葉も解らん、0−Phoneを使う手は有るが……手間がかかり過ぎる。」
可憐 >「一応言いますが彼らはエミュレーターの手先の可能性が高いですよ。前も言いましたがヒクソスはエミュレーターが関係していたそうですから」
弓 >「………………私は、向かってくる敵は殺す、それだけ………」アドっち、言葉がわかるなら通訳せえ(笑)
アドノレ >自分以外に話が通じてないとは気づいておらんぞ…たぶん
GM >うむ、他のウィザード達にとって…目の前の連中は、意味不明の言葉で喚く武装集団(しかも攻撃通じてない)ってとこかな(笑)
葉子 >「うっとおしいなぁ…アーク、ちょっと脅かしてやったら?」
GM >「えぇい…陛下に報告だ!ここは持ちこたえろ!」「はっ…一時退却〜!!」何人かが逃げ去っていく100名あまりの集団、進歩のない事になお矢を射掛けてくる…通じないのに(笑)
アーク >「全員逃げそうですけどね」>葉子
アドノレ >「静まれ!この場を離れる事まかりならんぞ」
GM >で…仕方がないのでその場で矢を撃ち続ける兵士たちなのだけど、そこで一陣の風が吹き…次々と胴体と首が生き別れていく(爆)
葉子 >「…っ!?」


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る