【第10夜】
流れる砂は夢現
<PART−15>
決戦!二大魔王
「・・・行くぞ!!」アステートが、動いた。
蛇をかたどった無数の鞭が、葉子を、アドノレを、可憐を襲う。
葉子 >…ちょっとまてーっ!?(汗)
凛 >こっちに来てくれない〜!
弓 >なんで見事に後列ばっかり(笑)このひきょーものめー(笑)
GM >いや、そりゃあ魔王ですから(笑)
可憐がプラーナを、アドノレが斥力場を展開して魔王の攻撃をしのぎ切る…
しかし、唯一逃げ遅れた葉子は、見事なまでに直撃を食らっていた。
葉子 >「くっ!!…ダイジョーブ、まだ行ける…」
凛 >「あっ!後衛狙うなんて、卑怯!(慌てて振り返り)」>アステート
アステート >「ハ! 戦いに卑怯も何もあるか! 勝利したものすなわち正義なのだ!!」
弓 >「………………………その通りね…(くすり)」←コイツは否定しない(笑)
可憐 >「魔王が正義を語るのはおこがましいのでは?」
凛 >「へぇ〜キミでも『正義』なんて気にするんだ(ちょっと意外)」>アステート
アステート >「魔王? 違うな・・・我は神。ヘカ=カスウトの神なのだ」
アドノレ >「神の力は信者の数に比例するらしいが、お前を称える者がどの程度いるのやら…善だの悪だのとこだわる辺りがおまえも人に影響された証よ」
葉子 >「・・・ナンセンスのきわみね」
翔真 >「…………それなら……俺は、悪で良い。」
そして、更に…「アステートはやらせない・・・!」
後衛に待機していたベール=ゼファーが割り込み、一同に向かって黒い炎を浴びせかける。
「狐の丸焼きは御免だい!」「………………………」「ざけんなバーカ!!」
それぞれの叫びと共にかわし、受け止め、しのぎ切るウィザード達。
「まだまだ…」「・・・・・・・・・・・これでは、私は止められません・・・」
弓 >そらりん・・・だから、キミは前衛にくるんじゃない(−−;
アドノレ >斥力はこちらもある、とベルに向かってニヤソ笑い
可憐 >魔法を消すために待機していましたが、このままでは拙いのでヒーリングプログラムを発動して回復します(苦笑)
葉子 >「異教の神が悪魔とか呼ばれるようになるのは良く有る話だけど…こんなことやってちゃ有名無実というわけには行かないんじゃない?(軽く肩竦める)」>アステート
アステート >「悪すなわち悪魔と呼ばれるのではない・・・敗れるがゆえに堕とされるのよ。間違うな」
弓 >「…………………そうね、まったく同感………(くすくす)………だから……あなた達は堕ちるのよ(くすっ)」
葉子 >「そーいう考え方だと、たとえ勝っても悪魔とか言われるわよ?」>アス
GM >いや、だからこいつ魔王ですから(笑)
翔真 >「お前等が神だと言うのらな、俺はなってみせる………神を断つ剣に……!」
弓 >神断つ剣宣言キターーーーーーーーーーー(笑)
翔真 >一部のリクエストにお応えして、やってもうた(爆笑)
炎を放った後、ベール=ゼファーの前に立ったのはアドノレであった。
筋肉質なその肉体でポージングをとるや、その周囲に様々な気配が漂い、炎となって蝿の女王を包み込む。
「なにっ・・・この面妖な男・・・!?」斥力場を展開するや、時既に遅し。
ベール=ゼファーは斥力場と対抗魔法を完全に封じられていたのであった。
「魔王だからといって己の力だけで生きてるとは限らんと言う事だ」
この世ならざる威厳をもって、厳かに語るアドノレであったが…
「でも、エミュレイターにまで面妖って言われてるよ〜アドっち!」「確かに…」
そんな少女達の突っ込みがあったのもまた、確かではあった。
能力の大半を封じられたベール=ゼファーだったが…再び、黒い炎が一同を襲う。
「おっと!」「……………………………フン……」「カーメスさん、耐え抜いてください!」
再び回避し、受け止め、そして耐え抜くウィザード達…
「このっ・・・下手に出てりゃあ付け上がりやがってッ!!」
葉子 >「ってか、だいじょーぶーっ!?」
カーメス >「まぁな(葉子に笑いかけてから)どうせなら避ける時にしてほしかったけどよ・・・まぁいいか、礼は言っとくぜ」>可憐
凛 >「翔君、大丈夫?下がった方がよくない?(心配顔)」>翔君
翔真 >「……まだだ…!」
葉子 >自分の行動時にアステートにアナライズかけて良いですか?アステートとは別の力ってのが気になります…
凛 >出来れば可憐にやって欲しい〜
GM >それは行動消費でOK(笑)で、アステートの攻撃だが…アドノレに2回、可憐に1回!また後衛だ(笑)
アドノレ >ぐはぁっ…一発避けて一発貰って、重傷しなければ御の字か(^^;
翔真 >くそーっ!ランダムな癖に狙い所が的確だ(苦笑)
「ならば、貴様を潰せばよいのだろう・・・」
蛇をかたどった無数の鞭が再び唸りを上げ、アドノレを、可憐を襲う。
「なんで、アドっちばっかり〜!!!」「異様に的確ね〜…」
抗議の声を上げる少女達だが、今回も2人は魔王の攻撃をやり過ごしていた。
「かわしたか・・・運の良いヤツらだ。だが・・・いつまで持ちこたえられるかな?」
「天運がどちらにあるか証明するにはまだ不十分か」余裕綽々のアステート、やや渋面のアドノレ。
「私がアナライズします」可憐がピグマリオンを広げ、
Evil−eyeのバイザーを下ろしてデータ検索に掛かる…ほどなく、表示される情報。
『大魔王アステート レベル20
重傷無効 イレイズ2L 魂狩り アンチマジック
天・水属性を除く全ての属性攻撃半減』
「………………目標変更…………………………さくっといくわよ…………」
くすり、と妖しい微笑を浮かべて、弓がベール=ゼファーに肉薄する。
それに合わせて、葉子が弓の背後につき…たそがれ色をしていたその瞳が、
真夏の太陽を思わせる金色に変じる。
「ナガチカラ、ホムラトナリテ、ウツロモツマノカミキリサカン・・・!」
瞬時に、炎を纏う『破壊の右腕』…その刃が蝿の女王を貫通し、
赤黒い体液を周囲に飛び散らせながら、その肉体を抉る。
弓 >「………………!!!(ざくっ、どぶしゅっ!どぶしゅっ!ずばぁっ)」マブイエグリ
翔真 >そー来たかー(笑)
「今のは・・・やってくれるじゃない・・・!!」飛びずさり、間合いを取る蝿の女王。
「…………へぇ……まだ生きてる………。
……嬉しいわ………そうでなくちゃ……殺し甲斐がないわ…………」
赤熱した『右腕』のブレードが引き抜かれ、その表面に付着した魔王の体液が蒸発していく。
「・・・お前は・・・必ず殺す!」
「…………………ざっと3600年後に、出直してらっしゃい…」
弓も、ベール=ゼファーも、互いに一歩も引いていない。
「人間の分際で・・・そんなに生きられるの?」
「………………ふふふ…その答えは……ナイショ……」
嘲る様に微笑む弓に、懸念を抱いたアドノレが「要らん知恵を授けるな」と釘を刺していた。
その間に…「ブレード展開!!」生体金属のブレードを引き抜き、葉子が飛び込む。
それは彼女が纏うS3アーマーの規格にない、彼女固有の能力…
だが、「っ、疾いっ!?」弓との舌戦をやめた魔王は、瞬時に身を翻しその一撃をかわしていた。
「ボクもそろそろ本気でやらないと!!」
意を決した凛は、戦装束を脱ぎ捨て…生まれたままの姿から、完き神獣の姿へとその身を変じる。
【そら】のエヴォリューション能力により鋭き光の刃となった爪で、一撃。
更に、全身に光を纏い…蝿の女王の喉首を、己の牙でこそぎ取る!
「これで…トドメだよ!」
「ぐっ・・・・・・アステート・・・!」
膝を突き、切り裂かれた首筋から夥しい量の体液を噴き出すベール=ゼファー。
その身体が、見る間に無数の蝿へと分解し、砂の台地に散らばっていく・・・
「ベル・・・!!」アステートの叫びも虚しいままに。
葉子 >「・・・やったね凛ちゃん!」>凛ちゃん
可憐 >「お見事です凛さん」
翔真 >「………(フッ)」
弓 >「………………あ………ずるい……もうすこし、遊びたかったのに………」
凛 >「今度は向こうの、お兄さんと遊んであげてよ(くすっ)」>弓
弓 >「………………そう、ね……………(真剣な目でアステートに向き直る)………次は…あなたの番………」
だがその時。弓と相対するアステートの身体に、オーラが宿った。
それは、明らかな怒りのオーラ・・・
アドノレ >「まだ終わってないぞ」
葉子 >「…あ(’’;」やな予感がPCPL共に(笑・・・・えないかもなぁ)
「・・・・・・許さぬ、貴様達は全員屠殺してくれるわ!!」
その瞬間、可憐のピグマリオンに表示されていたアステートのデータ画面が、
一斉にエラー状態となる…!!
凛 >「・・・本気にさせちゃったみたい(警戒)」>葉子&可憐
アドノレ >「力なき者は失せろ…それがお主等の理念であろう。何を激昂する必要がある」(冷徹な目)>アステート
弓 >この偽クロノクルと偽カテジナめー(笑)
葉子 >「あなたの犯した罪の重さ…その身で知りなさい」葉子からゆらゆらとオーラが立ち上っている…
(何かいつもと様子がおかしい…気付くかどうかはご自由に)>アステート
アドノレ >今のアドノレは一応切れ者なのだよ
アステート >「家畜の分際で神に逆らった罪ッ! のみならず、愛すべきものを深く傷つけた罪ッ! 死によって我が贄となり、永遠に購い続けるが良しッッ!!」
可憐 >「今までのデータとは変わりましたので、注意してください」>ALL
翔真 >「……お前があの女を愛していたのなら、今のお前の気持ち、解らんでも無い……。」
「だがそれでも、お前を倒さずにおく事は出来ん……行くぞ……!」
翔真は天津大鋼を構え…刃先を魔王に向けたまま、一直線に突き進む。
「届けっ!雲耀の速さまでっ……!」
魔王が回避する隙も有らばこそ、その先の先を完全に読みきって…その空間を、斬る!!
「無駄骨、無だぁ…なぁにい…ッ!?」
「一閃真伝……絶刃ッ!」
翔真 >大きく一振りした後、大地に天津大鋼を突き立てて手を添え立ちます(笑)
弓 >三桁ーズへようこそ、しょーまくん(笑)
凛 >「翔君!やった〜!!!!(狐のまま胸に飛び込み)」>翔君
(成長したぞ〜人間形態に戻らなかった(笑))
可憐 >「これで終わりかしら?」(苦笑)
翔真 >「まだだ、凛……奴はまだそこに居る……。」>凛
アステート >「お……のれぇ……まだまだ…ッ!」
凛 >「およ?真っ二つじゃないのか(慌てて構え)」
その時、アステートが被っていた宝冠が真っ二つに割れ、ついでアステート自身に巨大な傷が穿たれた。
そう…怒りの神剣は、空間ごとアステートを切り裂いていたのである。
真っ二つに割れた宝冠から、小さな宝玉が転がり落ち…そして、葉子は聞いた!!
「我が名はホルス、黒き大地を照らす太陽の子・・・今こそ我、永き束縛より解放されん!!」
「っ! えと・・・あれ? 解放、された…?」
神々しい声を前に我に返った葉子、ふとアステートを見れば…
先程まで魔王を守護していた力は、微塵に消え失せていた。
葉子 >「ホルス・・・天空の神・・・?」呆然と。 (ココロの奥底にある何かが、叫んでいる。彼は『守護者』だと。知識ではない、叫んでいるのは…)
アドノレ >「何の加護か知らんが見捨てられたようだな」
弓 >「………………………………………」
葉子 >「〜なんだか分からないけど、倒すなら今っ!!」>ALL
アーク >「葉子・・・私はあの宝玉を救います。そうしなければならないように思うのです・・・」
葉子 >「…言われなくても、私もそう思ってるわよ…行くよっ!!」>アーク
翔真 >「人間の力……甘く見るなよ……。」
そら >「まだ、押し切れていない・・・ならば、あれを使えば・・・少しは手伝える、はず・・・」
翔真 >ここで自爆したら一生怨んでやる(邪笑)
「MODE=OVERRAGE・・・ACTIVATE D=PHOENIX・・・」
その両腕から緑色の炎のような光のようなものが噴き出し…
緑の髪の少女は、自らの記憶にある最強最後の攻撃を敢行すべく、前進を始める。
と…その身が、何者かによって止められる。弓と…葉子だ。
「っ、そらさんそれだけはやめてっ」
「……………そら、それは…手伝いにはならない。………翔真や凛に心理的動揺をあたえる…」
葉子は【そら】のただならぬ様子から、弓はこれまで行動を共にしてきた経験から。
共に、同じ行動を取っていた…【そら】を止める、という。
余談ながら、この時点で葉子は【そら】最強最後の攻撃を知らない。
ゆえに、それが葉子の前で明らかになるのは、彼女達が現代世界に帰還したその後の事
(月匣アタックダイジェスト・エピソード80「壊魔人クインモーリアン 戦慄の三位一体」参照)になる。
「なぜ・・・・・・・私は、出来る事をしているのですが・・・」
振り向きもせず、緑の髪の少女は答える…その背中に声を掛けるアドノレ。
「何をしようとしたか知らんが、代価と結果が引き合わぬということらしいな」
「…………あなたの特性は、攻撃よりも護るほうに向いてるから。…」
なおも『親友』の肩に手を掛けながら、アドノレ達の方に目を向けながら。
「…………後ろの、3人をカバーして……そのほうが、助かる…」
もう、疑問を感じてはいなかった。「何故?」と思う事も…それは、もう「当たり前」の事だったから。
「・・・・・・・・・・・・・・今が、最大の好機・・・敵に、隙を与えては・・・いけません・・・」
「………………わかってる……。……だから………あの力…また、できる?…」
弓が言うのは、無論エヴォリューション=ウェポンの事である。
「・・・・・・・・・Evolution=TOOL・・・MODE=W、MODE=S・・・どちらも問題ない、ですが・・・」
「…………お願い。…凛には…既に発動してるのね?……翔真か、私…必要そうな方に。…判断はまかせる…」
自分の攻撃のほうがより確実、と言わんばかりの【そら】を、弓はそう言って制した。
葉子 >『騎士』は護るのがあってるといいたいけど、PCにその辺の知識ないからなぁ(’’;
凛 >そらは弓に手綱を握ってもらって(笑)
アドノレ >後列ヒールが要らなければカウント2まで下げだけど
可憐 >少し欲しいです>ヒール
アドノレ >ではレインコール、カウント4で
GM >では、発動どうぞ! ただし、同カウントでアステートの行動があります(爆)
そう、アドノレが回復魔法を使っている間に、アステートの行動が…
【そら】の判断は、ある意味間違っていなかったのだ!
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