【第10夜】
流れる砂は夢現

<PART−16>



怒りと哀しみの決着



「その女の言うとおり!!」

「どこまでも甘い奴らよ・・・我が怒りを今こそ思い知れ!!」
吼えたアステートが、蛇鞭を走らせる…凛を、そして【そら】を捉えたその攻撃。

「わぉ!とうとうボクに来たね…きゃうっ!!」軽口を叩く間もなく、鞭に弾き飛ばされる凛…
「凛さん、防御してください」「Evolution=EM! P−MODE・・・!!」
可憐の助言で身を翻し、【そら】の放った光の盾が衝撃を緩和するが、傷は決して浅くはない。

翔真 >「凛っ!下がれ!」
凛 >「まだ、大丈夫だようっ(よろよろ立ち上がり)」>翔君

アドノレ >「相方にカッコつけさせてやるのも良い女の条件というものだと知るがよい」>凛
凛 >「分かったよ〜(頷き)」>アドノレ
翔真 >「そらも一時退避しろっ……凛と態勢を立て直せ…!」>そら
そら >「・・・・・・・・ ・・・ ・・ ・・・・・・・」

そう…凛を守るのと引き換えに、その両腕は千切れ飛び、
引き裂かれた胴体からは、鮮血と臓物が噴き出していた…それでも、彼女は立ったままである。

翔真 >「………そら!?」
葉子 >「!!そらさんっ!!?」
そら >「・・・     ・・              ・・・」
凛 >「えっ・・・・そらちゃん!!!(悲鳴)」

彼女からの返事は、なかった。

アステート >「まずは・・・・・・1人!!さぁ、次は誰だ・・・片っ端から滅ぼしてくれる!!」
弓 >「………………………(ざわり、と弓の周囲の殺気が増大)」
アドノレ >「いかん、そっちのが手におえないか」(そらと弓を見て)
葉子 >「私が回復させます!翔真さんはアステートを!!」HHPの使いどきか!
翔真 >「ここで終ってどうする!?お前は約束を果たさなければなら無いんだろうが!」>そら
弓 >「…………だい…じょうぶ……そらは……再生…する…から………。……でも…………………」
カーメス >「・・・ちッ、よくもやりやがったな!!もう許さねぇ・・・テメーは本殺しモードだ!!」>アステート

葉子は慌ててピグマリオンを開き、目前の【そら】に向かってプログラムを起動する。
そのプログラムの名は「ハイパーHPヒーリング」…だが、画面には無常にもエラーメッセージが。

『対象が存在しません。もしくは対象が無効です』

「え、あれ?」混乱する葉子の脇で、アドノレがつぶやく…
「未だ時に非ずして天命尽きることなし。離れ逝く魂は世界の理に抗うものなれば再び器へと還れ」
そして、彼が【そら】に手を触れた時…『それ』は、確かにこう語った…いずこからか、アドノレに向かって。

『我は真なる無限・・・ゆえに心配は無用・・・』

その声に唱和するがごとく、【そら】の胸部から光が漏れ出し、ちぎれた腕が、内臓が…
フィルムを逆送りでもしたかのように、あるべき位置へと戻り、
そして…徐々に元の、完全な姿を取り戻していく…その有様を前に、魔王は狼狽した。

「馬鹿な…こいつ、我が力で滅ばぬのかッ!?」

アドノレ >「何、この力は・・・」詠唱を中断といふ形へ
弓 >「…………そらは…心配、いらない……そう…だいじょうぶ……。……」

「…………でも………お前は…殺す。
…このナイルを、紅き月の光よりも真紅に…あなたの血で染め上げる………」

凛 >アドの回復が来ないなら下がる〜  「うぅ〜じゃあ、一時的にボクは後ろに下がるよぅ(悔しそうに)」
アドノレ >このラウンドは終わってるのだ(奇跡で単体回復はちと)>凛
葉子 >えと〜・・・宝玉拾いに走ります〜
翔真 >「残りの力……全部くれてやる……!」
可憐 >翔真さんの攻撃に助言を入れます。「今です…私も力を貸します」

葉子が、アステートの傍らに落ちた宝玉を拾いに走る。
これを妨げようとした魔王だったが…そこに迫るは翔真と弓が、素晴らしきコンビネーションで繰り出す白刃!!
これをまさに、避けんとしたその時である!

「…よしっ!」葉子が、宝玉を掌握する。
その瞬間、それまでアステートを守っていた残りの力も…消え失せた!!

「大地が歌う解放の歌、聞こえる者はそうそう存在せぬか…」
アドノレが呟く視界の中で、弓の『破壊の右腕』が、翔真の『天津大鋼』が。

「・・・・・・・なっ・・・・にい・・・ッ・・・!?」

大魔王アステートの身体を、深々と、十文字に刺し貫いていた。

GM >という訳で、結果から報告すると…アステートは充分に致命的なダメージを受けてるわけだ(爆)
翔真 >これで反撃受けたら死ねそうです(苦笑)
アステート >「・・・・・・お・・・のれッ・・・!!」最後の余力で刃を引き抜き・・・再生中の【そら】へと近づこうとするが・・・
弓 >すっ、と前に立ちふさがって・・・殴る(笑)剣化しないで(笑)「………………まだ…終わってない……」
GM >うむ、弓がアステートを殴りつけた段階で、奴の態勢は崩れる・・・もはや戦えるような状態ではないね。それでも一歩、また一歩・・・「あの力、あの力さえ手に入れば・・・」
弓 >怒ってなどいない!(笑)どかばきぼきばき
翔真 >「誰が……やらせるか……。」こっちもギリギリだけど阻止に入る。
アドノレ >「そもそも奪った力を作戦の要にするなど愚の骨頂だな」
アステート >「ふ・・・ふふふ・・・まさかこの私が、このような輩どもに不覚を取るとはな・・・」
弓 >「…………さぁ……貴方の血で…この大河を染めてあげるわ………」腕を剣化して、すっと真上に
葉子 >「弓さん、落ちついてっ(^^;」>弓さん
弓 >「……………………落ち着いてる……」>葉子
葉子 >「う・・・(たじっ)修羅の顔で言われても納得できません・・・(−−;」>弓さん
可憐 >「止め…刺させて頂けませんか」
弓 >ぴたり、と止めて 「…………貴女が?………何故?」
可憐 >「魔王をこれ以上見たくないので」>弓さん
真 >「……勇者の勤め、か?…警戒は怠るな、まだ何かしてくる可能性は有る。」>可憐
アドノレ >「わざわざ聞くことでもあるまい?敵の息の根を止めたくば自力でそのチャンスを奪い取ればよい」
弓 >「…………アドノレの言うとおりね。……敵の目の前でこんな相談なんて……愚の骨頂だわ……」
翔真 >「(得物を前に舌なめずりは三流のやる事……だったか(苦笑))」
可憐 >「勿論、弓さんが止めを刺したいならば止めませんが」>弓さん
弓 >「……………勝手にすればいい…(ふい)………」>可憐
アステート >「・・・だがッ!・・・今この身は倒れても、私には永遠の時間がある・・・」
葉子 >「…永遠の時間?」>アステート
可憐 >「だが、貴方は又負ける…それがこの星の理だから」>アステート
弓 >「……………どうせ、ここで殺しても………ね………(くすり)」>アドノレにだけ聞こえるように
アステート >「・・・それに・・・ベルも、いずれ再びこの世界に戻るだろう・・・そう、我等こそは無限なる存在なのだ・・・!!」
アドノレ >「いずれ判る事だ。なんど事を起こそうと、その度に立ちふさがる存在のある事を」
葉子 >「またかかって来るなら・・・何時でも相手になるわよ(にやりん)」>アステート
翔真 >そらの方に視線を向けますが。
弓 >そのままてくてく歩いて、そらの所に行きますよ(笑)「………………もうすこし……かかるわね……」
アドノレ >「それ相応の素質と強い思念さえあれば、死してなお蘇るすべは無いわけではない」
翔真 >「弓ちゃん、そらの方を頼む。」>弓
弓 >(す、とそらの身体を抱き抱えて)「…………また、殺してあげるわ……。……ここにも…無限は…ある……(す、とそらの髪を撫でて)…私と…そらが…」
可憐 >「ではカーメスさん、私と止めを刺してください」>カーメスさん
カーメス >「おぅ、コイツさえ倒せば・・・アヴァリスの王も少しはおとなしくなるだろうさ」>可憐
GM >見ると、魔王の身体は、徐々に灰となって崩れ始めている・・・
凛 >「一度キミに勝ったんだ、何回だって勝って見せるよ(強気の笑み)」>アス
翔真 >「……愛する女が居るなら、余計な事などせずに二人で幸せになれば良いものを……馬鹿が…(嘆息)」
アステート >「ふ・・・・ふふふ・・・・・・忘れんぞ、その顔・・・その力・・・必ず、必ずや・・・!!」崩壊がどんどん進んでいく・・・
カーメス >「・・・・・・と思ったが、手を下すまでもねぇようだな・・・。」
凛 >「ばいばい〜またね!」>崩れ去る
弓 >「……………(くすり、と笑う)……ふ……たまには…面白いことを言うわね……」<またね>凛
凛 >「だって、予告されちゃったしね(くすっ)」>弓
可憐 >首だけでも残りませんか?
GM >首? それもまた崩壊していっているけど・・・青い炎とか噴き出しつつ(爆)
葉子 >消え行く直前に「…(にっこり)ざっと3600年後に出なおして来てね〜♪(手ふりふり)」
弓 >ていうか、ごちゃごちゃ言わんと切ればええのに(−−; そんな喋ってたら切れるところなくなるよ(笑)
可憐 >譲ってもらったのに、切れる所なくなってしまいました・・・済みません>弓さん


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