【第11夜】
集結する邪

<PART−09>



再戦・メタル=スレイブ


その頃…三浦半島周辺では、とんでもない事態が起きていた。
東京湾にひとつ、そして相模湾にひとつ…湘南国際村上空とあわせて、
3つもの月匣が同時に出現していたのである。
この未曾有の事態を前に、横須賀をはじめとする同地域内すべてのウィザーズユニオン、
更に絶滅社、臥龍学園、聖天女学園、逢守神社などの各組織が動いていた…
東京湾と相模湾の月匣は、すべてベール=ゼファーの配下によるものだったのである。

だが! 今は、この物語の主人公達の動静を見ていく事にしよう…

そら >「敵メタル=スレイブ級、数は2・・・展開しました。反撃を・・・開始します」
凛 >「みんな、心の準備はOK!?」
アドノレ >「この程度に準備が要るのか?」
智律 >「誰も…、傷つけさせません!」
翔真 >「当然だ、素早く片付けて乗り込む。」
そら >「敵は・・・以前戦ったのと同型です。今の皆さんなら・・・勝てます」
凛 >「なら、ちゃっちゃと片付けて次に行こう!(身構え)」
可憐 >「しっかり余力を残してくださいねー(クス)」>ALL
弓 >ここは私に任せて先へ行け…いや、まて、私(笑)
凛 >それは勝てるかどうか微妙な時のセリフ(笑)
そら >言ってもよいですが(爆)
弓 >そらが自爆するのでやめよう(笑)

という訳で、いよいよ戦いだ…敵はメタル=スレイブ級が2体、
更にその背後には監視カメラが変形した魔導砲台が6基。
第1夜で戦った相手だけに、油断さえしなければ楽勝といえる相手だが…
ここで早速、智律が…

智律 >………………ファンブル!? ……嘘でしょう…。これは…、堪える…可憐さん、F打消しをお願いします!(絶叫)
可憐 >では希望の星で打ち消し^^;
凛 >恐るべし混沌!(笑)

先手を取ったのはアドノレ…しかし、今回は勝手知った相手のこと、
ポーヂングと共に周囲の領域を変換するにとどめる。

「火の洗礼を受けて生まれた物が俺様に歯向かおうなぞと百年早いわ」
その横から、「木っ端微塵にしてやる〜!」瞬時に獣化した凛が飛び掛かった。

一撃、そしてまた一撃!! メタル=スレイブの装甲が引き裂かれ、フレームが軋む。
しかし、そこはさすがに頑丈さを売りとするメタル=スレイブ。そのままでもまだ充分に機能していた。

「ちぇ〜二撃じゃ無理か!」「……………………じゃ…ブチ壊すとしましょうか………」
凛が仕損じたメタル=スレイブに、今度は弓が仕掛ける…
「…………魔導回路リンケージ…術式展開…カノン・スペル!」
瞬時、『右腕』に浮かび上がる魔法文字…その閃光と共に、豪腕一旋!

…だが、衝撃により巻き起こった灰色の爆発の中から、メタル=スレイブはなおも姿を現す。
巨体は左右に引き裂け、フレームからはワイヤーが飛び出し火花を散らしてはいるが…

「アナライズします」その間に、可憐がピグマリオンを開き、Evil−eyeで魔導砲台をスキャンする…

『魔導砲台 レベル5 特殊装備 >レーザーサイト』

「少し強力な魔導砲台です。特殊装備はレーザーサイトです、注意してください」
「OK〜ま、ボクには掠りもしないさ♪」
ピグマリオンの画面からの情報を皆に伝える可憐に、凛がウィンクして答える。

「先へ進むために…、隠されたものを明らかにする為に! 今は立ち止まってなんかいられません!」
続いて動いたのは智律…天よりの『啓示』を受けた使徒の力が光となって周囲に溢れ、
彼自身とアドノレ、可憐を包む。
その様子に、アドノレは苦笑を顔に貼り付けながら呟く。

「張り詰めとるな。気の抜き方を覚えぬといつか痛い目をみるぞ」

「なら砲台を削りに良くしか有るまい……!」翔真が、突き通す感覚で天津大鋼を繰り出す。
あまりに巨大なその刃は、魔導砲台のひとつに突き刺さり、たやすく沈黙させた。

続いて動いたのはメタル=スレイブ…その巨体から繰り出されるパンチが、
肩からの高熱ブラスターが、たて続けに後衛陣を襲う。
智律の能力は、残念ながら物理攻撃には対応していない…可憐はプラーナを燃やし、
アドノレは斥力場で、そして智律は…
「ユグドラシル…、護りの…、力をっ!」
結果、智律が僅かに傷ついただけであった…が、敵の攻撃はなおも続く。
レーザーサイトから赤い光が走り、智律を、アドノレを、可憐を捕捉する。

翔真 >くっ、総勢で後衛狙いか!?(爆)
智律 >…全部後衛って(笑)
アドノレ >同カウント2回は痛いな
可憐 >何故後衛だけ^^;
弓 >こっちにこいやコラー><

アドノレは前に出て、大破したメタル=スレイブに竹槍を突き立てた。
これがとどめとなり、メタル=スレイブは残り1体となる。

「流石は決戦用竹槍。戦車の装甲を想定して作られただけの事はある」
「なんだか楽勝かも〜♪」凛が戦況に楽観的なのはいつもの事だが、
「気を抜くな、砲台は強力らしい。」「油断は禁物ですよ」
翔真と可憐に釘を刺されるところもまた、いつもの事となっていた。

「私は・・・ただ皆さんを護ります・・・」【そら】が、残ったメタル=スレイブに攻撃するが、
彼女の攻撃力でダメージを与えるには、敵の装甲はあまりにも厚過ぎた。

「後ろがとにかくうっとおしいわね…………そら…アナタは大人しくしてなさい」
見かねた弓が【そら】を制止したその時、砲台から一斉にレーザーが放たれた!

アドノレ >回避にふぁんぶってる(笑)石はもう少し後に取っておくか…
智律 >…全部食らった(爆)防御2回…………げぶはぁ!? ファンブル2回目!? 可憐さん、またお願いします
弓 >ともくん_| ̄|○ かわいそう属性発動してどーする
凛 >天羽〜!!・・・・・ジョナサンを超えちゃうよ?(笑)

智律の『啓示』は魔法攻撃には有効だが、この魔導砲台のような物理攻撃には対応していない。
防御に失敗した智律に、
「希望の星よ仲間を救いたまえ」
と、可憐が『希望の星』でフォローする。
更に、智律は
「大地よ…、我が願いを聞きその力を貸し与えたまえ!」と、アースシールドを展開する。
「みんな、大丈夫!?」「こんなもの…。まだまだです!」
攻撃を受けた仲間達を心配顔で気遣う凛に、智律は力強く答えた。

智律 >…とはいえプラーナは35点消費(笑)
凛 >うぁ!行きなり大出費@@「むぅ〜なんで後ろばっかり狙うかな〜・・・・もしかしてアレって頭いい?」
翔真 >「前衛の攻撃に追従する様な仕組みになっているか……あるいは。」
凛 >「あの攻撃力は・・・・後ろのみんなには厳しいね!」
そら >「すみません・・・判断を、誤りました・・・」
翔真 >「速やかに排除しないとな。」
アドノレ >「あんまり心配性が過ぎると禿になるぞ」>凛
凛 >「・・・・・うぅ〜アドっちになるのは嫌だ・・・・・(泣き真似)」(笑)
アドノレ >「その時は俺様が直々に磨き方を教えてやるから心配するな」(笑)>凛
凛 >「その時には、アドっちの残り髪をこの爪で綺麗に刈ってやる〜!!」(笑)
アドノレ >「むしるの間違いではないのか」(苦笑)>凛
凛 >「その方がいい?(くすくす)」

その間にも、可憐が行動に移っていた…
『マジックシューター』で魔力を与えられたストロングホールドの弾丸が、
砲台のひとつを一撃で撃破する。

可憐 >可憐の撃墜数今ので3だったような(笑)

「どんな攻撃が来ようとも、どんな壁が立ちふさがろうとも。
全てを受け全てを抜け、目指す場所にたどり着かなくちゃいけないんです!」

ここにきて智律は、大胆にも前衛へ移動。同じく『啓示』の力を使った。
「わぉ!これって智君の能力?」初めて見る智律の力に驚く凛に、智律は静かに頷いた。

「これでどうだ!風爪!!」飛び出した凛の掛け声と共に、その爪を風の力が包む。
それは振り下ろした『V』の字の軌道を描き、全てを切り裂く鎌鼬となって、
ひとつ、またひとつ、砲台を破壊していく。

凛 >ぶいすらっしゃ〜(笑)

更に、行動が残っていた弓と翔真が、残ったメタル=スレイブに攻撃。
しかし、もとよりノーダメージであったためか、まだまだ敵は健在だった。
「チッ……浅かったか……。」翔真は攻撃の不首尾に、思わず舌打ちする。
…そして、戦いは第2ラウンドへ…。

凛 >Fだ〜(TT)
アドノレ >20に落ちると泣けるので消してもらえるか?
凛 >うあ!アドっちもか!
可憐 >どっち^^;
アドノレ >戦況に影響ないので凛を先に
可憐 >あい了解^^;
智律 >…今回ファンブル大行進?(滝汗)
翔真 >ボス戦が心配です(苦笑)

「希望の星よ、仲間の不運を消し給え」
かくして智律は、本日2回目の『希望の星』を受けることになった(笑)

「モタモタしてられん……!」先手を取った翔真、神撃の見切りでメタル=スレイブにひと太刀を浴びせる。
・・・しかし、腐ってもシリーズ最初のボス。敵はまだ踏みとどまっていた!!
振りぬいた天津大鋼を構えなおしつつ、
「まだか………!?」

呟く翔真の視界内では、大破したメタル=スレイブがなお動いていた。
「翔君、あと少しだよ!」「あぁ、一気に攻めきる。」
後方を一瞥する2人…そこでは智律が、ブースターロッドを展開して詠唱を開始していた。
呪文は『ヴォーテックス』、開かれた黒杖の力はふたつ…。

凛 >先に砲台を倒して〜>天羽
智律 >いや、ヘッシュをかけようかな、と。ほとんど全員が前列ですし(苦笑)
凛 >もう、終わりそうだから敵に行動順回す前に仕留めてしまいたいかな〜と>天羽

その間に、可憐が再び『マジカルシューター』で砲台を攻撃…そしてまたしても一撃で打ち倒していた。

翔真 >匠の技だ(笑)
可憐 >笑い過ぎて悶絶中^^;

「智君、砲台は任せたよ!」飛び出した凛が、気息奄々のメタル=スレイブに挑む。
研ぎ澄まされた獣爪の一撃、そしてまた一撃…傷ついた巨体がそれを避ける術もなく、
最後のメタル=スレイブも大地に伏した…そして、智律の呪文が完成する。

「誕生と滅びを司る闇よ…。このものに永遠の安息を与えたまえ!」

しかし…惜しい! もともと攻撃を得意としない智律の『ヴォーテックス』は、
砲台を完全に沈黙させるには至っていなかったのである…と、ここで【そら】が飛び出した。

智律 >ちぃ(^^;
凛 >あう;;
弓 >がんばれそらりん><

「はぁぁ・・・・・・・たあっ!!」
のびやかな脚と、少し遅れて緑に輝く髪が弧を描き…バックスピンキック!
その一撃は綺麗に砲台のカメラアイを直撃し…砲台は、首を落とされたように沈黙した。

翔真 >おぉ!パンチ以外の格闘攻撃は始めてっぽい気が…わーい、このターンそらりんと一緒だ(笑)
凛 >むぅ〜!!!(笑)
GM >という訳で、敵は全滅・・・U1魔石が2つとC魔石が6つ残されたね。
智律 >「…ふぅ…、とりあえず終わったですけど…、疲れたです…。」 プラーナ35点消費はでかい(笑)
アドノレ >このターンの動きが残ってるからレインコールして…全員2点回復。ファンブルレインコール…気のせいかすっぱい匂い?(笑)
智律 >…え?
翔真 >そこはかとなく避けたくなるかも
凛 >避けておこう(笑)<ポイズンコール
アドノレ >超絶のおかげでかろうじて回復はしてるぞ(笑)
智律 >…天羽の方からも一度レインコールを起動しておきます。癒しの翼を展開して、「安らぎの水よ…。皆の痛みを押し流してくださいです…。」 23点回復。
可憐 >「有難うございます」
GM >しかし・・・このままここに留まっていれば、先刻突入の際にやり過ごしたメタスレ達が追いついてくるだろう・・・。
翔真 >「乗り込むぞ。」>ALL
アドノレ >「早いところいかんと後がつかえてるな」残骸の写真を手早く何枚か写します
智律 >「そうですね。後ろから迫ってきていますし…。」
そら >「この奥に・・・敵が、確実にいます・・・」
弓 >「………………………とっとと奥に行きましょうか」
凛 >「みんな怪我は大丈夫?次、行ける?(振り返り)」
智律 >「僕は大丈夫です!」
弓 >「………………私は問題ない…」
可憐 >「早く決着をつけましょう・・・」
凛 >「ん!じゃ、進もう!」>みんな


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る