【第12夜】
魔の片鱗

〜黒き星の皇子/NWOS版〜

<PART−20>



もうひとりの守護者



分厚い雲に覆われた暗闇…その影に激しく瞬く、数多くの光。
それは揺さぶるような轟音と共に、その場を離れていく…

微 >「この轟音は……一体……」 見ようとはします
GM >ちなみに、最後の一瞬だけその輪郭を断片的に見ることが出来る。巨大な・・・おそらく人工の構造物のようなモノが、脈動しながらその場を離れていくところを。
弓 >「……もう、離れたわ。…追うのは無理ね。」>アド
アドノレ >「相手の正体に見当は?」>弓
弓 >「…知らないわ…もう、興味もない。」
GM >だが、その脈動は・・・「右腕」にも僅かに伝わっていた。このうえもない不安感と共に。
弓 >「……………アド、これからも……この連中と行動を共にするつもり?」
アドノレ >「絶滅者との契約は結ばれたばかりだ。個人活動で言うならば、偶然の同行者だったからな。気が向けば手を貸すし、その反対も有る」>弓
弓 >「…やっぱり、貴方だけは違うわね(ばさり、と翼を広げて)……。……」
GM >上空は、既に平穏を取り戻した・・・襲ってくるものも、もう見当たらない。
智律 >「……もう、なにもないです…?」
翔真 >「神条達がこれからどうなるのかの方が正直心配だ………(嘆息)」

「心配には及ばない・・・」

翔真 >「!!!」声の方に注視します。
凛 >「!!誰!?」
智律 >「…どなたですか?」皇子さんたちのカバーに入ります
GM >そして、振り向いた皆の前に立っていた、その人影は・・・
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
微 >「(……敵では、なさそう……?)」さっきの今なので、一応、皇子と摩耶ソルトをかばうようにしながらそちらを見ます

その何者か・・・顎鬚を生やし、コートを羽織った長髪の男。年齢は40歳くらいだろうか?

皇子 >「今度は…誰だ?」
柊 >「…俺はもう、何が出てきたって驚きゃしねーぞ…」
微 >「……貴方は?」
グィード >「おいでなさったか……ザ・ゲイザー…『大いなる観察者』…一部始終の見届けですかな?」
智律 >「…『観察者』!?」
凛 >「ボク、会った事・・・ないよね?(小首傾げ)」
ゲイザー >「いかにも…グィード師、この度はローマ聖王ともども、面倒な役回りを押し付けてしまってすまなかった…」
微 >「……ザ・ゲイザー……」……ゲイザーかー(^^;)。“守護者”アンゼロットより高位でしたっけ、そういえば(^^;;)
翔真 >「…………」
凛 >「???(きょとん)」
弓 >「………………アド、ノアの中に新しい気配が…かなり強いわ……中に行ってきて。」
アドノレ >「心配にもいろいろとあろうて。立場が見えぬ相手を前にしたら特にな」そろりと覗き込みかな
ゲイザー >「…自己紹介が遅くなった。私の名はゲイザー…この世界の守護者の1人、といえば分かりやすいだろうか。」
智律 >「…はわ。」
微 >「……神代微と申します……」
凛 >「ボクは、凛だよ〜」
翔真 >「相羽 翔真だ……で、一体何の為に現れた?」>ゲイザー
凛 >「ボク達の味方なの?」
ゲイザー >「…君たちもまた、この世界でエミュレイターと戦うもの…すなわち、協力関係という事になるか。」この声は、念話のようにBNとその周囲に響いている…
アドノレ >(頭に直接響いてる?)
凛 >「(うぁ!なんか、変な感じ@@)」
微 >「その、守護者の方が……どのようなご用件でしょうか?」 微妙に反応が硬いのはアンゼロットの事があるから警戒してます、すみません(^^;)
ゲイザー >「要するに、今回の件の後始末だな…別に、君たちと事を構えようというつもりもなければ、アンゼロットのように早まった行動をとるつもりもない」
智律 >「…はわわ。」
微 >「……信用しても、よろしいのですか?」 まだ皇子たちをかばいながら
智律 >「……。」警戒しつつも取りあえずは静観
翔真 >「………どう後始末をするつもりだ?」
ゲイザー >「今回の件に関わった全員に事の顛末を知らせるため、このような手段に出た事はあらかじめ言わせて貰おう。単刀直入に言えば…(皇子に顔を向けて)…神条皇子、私は君を迎えに来た。」
皇子 >「僕を…? 命を狙った次は、一緒に来いとでもいうのか? いったい何故、今になって!?」
ゲイザー >「…それは、神条皇子…君が、アンゼロットやその他の障害を乗り越え、世界に対して脅威ではない、という事が実証されたからだ。」
微 >「……脅威ではない……実証された?」
凛 >「んーーーーー実証って言われてもね〜(ちんぷんかんぷん)」
アドノレ >(まぁ監視は続いてるのが当然だろうな)
凛 >「で、迎えにって・・・・どこかに連れて行く気なの?」
ゲイザー >「(凛に頷く)もともとはベール=ゼファーの策謀が絡んでいたとはいえ、神条皇子には確かに、この世界の守護役の1人としての資質が存在する…問題は時間と、そして経験だ…今回の事態を繰り返させないために、私は来た」
微 >@小声「……ベール=ゼファー……」
弓 >「………フン……高みの見物で、試練を与える…か……神気取り…気に入らない…。……今日はつくづく……腹の立つ日ね………(イラついた様子で、BNを一瞥して、すぐに周囲へ視線を戻す)」
ゲイザー >「そして予想通り、アンゼロットは少々手荒かつ性急な方法をとったようだな。(モニターに目をやり)いつまで隠れているつもりかね、アンゼロット…そろそろ通信を戻してもよいのではないかな?」

ブラック=ノアの通信が回復し、アンゼロットの姿がモニターに映し出された。

アンゼロット >「(通信回復)……確かに、時空間の異変は収まったようですね…」
智律 >「あ…、そうだ! なんだかよくわからないのに攻撃されて…。大丈夫ですか…?」>アンゼロット(とお供たち)
アンゼロット >「…ガーディアンズ=グレイルの精鋭部隊、ロンギヌスが壊滅させられました。原因は今調べさせています」>智律
智律 >「…はわ、わ…。 なんだったんでしょうか…。…あ、えっと、それは大変な事ですけど…。」
アドノレ >(守護者だのなんだのは見えない所で鎮座するから有り難味がある物だろうて。そうちょくちょく出張るから痛い目を見るのだ)
ゲイザー >「見えていなかったようだから言っておこう。あれをやったのはマリキュレイターだ…」>アンゼロット
智律 >「…………!?」
微 >「……マリキュレイター!?」
アドノレ >「ぐぁっ!」マリキュレイターの名を聞いた途端に偏頭痛
弓 >「…………アド?」
アドノレ >「なんでも無い。持病の癪だ」>弓
弓 >「…………………癪は頭痛がするんだったかしら?……(きょと)……まぁ問題ないならいいわ…」
アドノレ >(いかん、弓が時代劇なぞ見てるわけが無かろう。俺様としたことが不覚)
ゲイザー >「…魔王の計画に目が行き過ぎて、想定外の要素を失念していたな…悪い癖だぞ。」>アンゼロット
微 >@内心「(……つまり、マリキュレイターが皇子さんを、助けた……? 何で?)」
凛 >「(小声で)なんか、全然理解できない話だよ〜ボクがお馬鹿なだけ?(涙目)」>翔君
翔真 >「色々な裏の話を知っているかどうかの差でもある、気にするな(苦笑)……ただ、聞いておいて損は無いかも知れない。何がどう役に立つかはまだ何とも言えんが……(肩を竦める)」>凛
凛 >「むぅ〜(とりあえずは聞くだけ聞いておこう〜後で、アドっちにでも解説してもらわないと@@)」
翔真 >「………今度は寝るなよ?(フッ)」
凛 >「・・・・・保証できないや〜(困り顔)」また、このパターンか(笑)
ゲイザー;「…君たちにも分かりやすく説明しておこう。神条皇子は、本来は異界の存在…ベール=ゼファーが、野望の手駒とするべくこの世界に引き入れたのだ。」
凛 >「わぉ!(びっくり)」>手駒
微 >頷いてゲイザーの発言聞き中ー
ゲイザー >「…しかし、本来そのために必要だった鍵が自ら変質し…この世界を守護するものとなった(ここでソルトを見る)」
ソルト >「それが…あたし…?」
ゲイザー >「……(頷く)それによって、魔王の定めた計画が瓦解し…結果、世界が救われたという訳だ。」
翔真 >「本当に………どいつもこいつも……(嘆息)」
微 >「……(大きくため息)」 肩の力を抜きます
グィード >「…そもそも私は聖王から直々に今回の件を打開するよう依頼されたのだが、なるほど…妙だとは思っていた。」
柊 >「つぅ事は、もう皇子が魔神になるって事はない訳だな?」
ゲイザー >「そうだ…ただし、その力はいまだ不安定。故に…正しく扱う術を学ばなければならない。実際のところ、先ほどの状況ほど危なっかしい側面はなかったからな…(皇子を見る)」
凛 >「むぅ〜なんか、色々なものに振り回されている気がする・・・・」
翔真 >「……………(苦笑)」
ゲイザー >「…(凛の言葉を受けて)無理からぬ話だな。今回はアンゼロットが、見事なまでに魔王の計画の一翼を担う形になってしまったのだから。」
アンゼロット >「……しかし、あれが最善だと私は判断したまでですが…」
ゲイザー >「『木を見て森を見ず』という言葉の意味を勉強しておいたほうがいいな、アンゼロット…それはさておき。結果的に、ウィザード達の間にいらぬ混乱を招いてしまったことは、認めざるを得ないところだ」
智律 >「…最善だと思って、結果的に思考が狭まり視界狭窄になってしまったんですね…。」
アドノレ >(つまるところ、強きも弱きも己の信ずる事を成すだけよ。今更だな)
弓 >(…………フン………)
微 >@小声「……私も己の未熟を再確認したところです……」<ウィザードたちの間に混乱
翔真 >「来る者拒まず、去る者追わず………当たり前の対応の1つだと思うが?」
凛 >「ふぅ〜あふふ・・・Zzz」
ゲイザー >「私は観察者…ゆえに直接の介入は禁じられた身。だが、君たちには運命に介入し、行動する力がある。それをあたら腐らせないようにする事だ…もっとも、何人かは理解していたようだが」
微 >「……」声での反応は控えます
智律 >「…歯痒い事ですね…。」
翔真 >「……そちらも色々と苦労が有る様だな?(フッ)」
ゲイザー >「…さて、神条皇子…私は、君を迎えに来た訳だが…選択は君に任せよう。」
皇子 >「僕は・・・・・・・・・・(数秒の沈黙)・・・・・・・・・・・あなたと一緒には、行かない。摩耶と一緒に、この世界に残ります」
ソルト >「皇子…(驚)」
智律 >「…。」
アドノレ >(ほう、言い切りおった。やるではないか)
微 >ちょっと微笑むかも(笑)
翔真 >「…………(ニヤ)」
ゲイザー >「よろしい、それもまた選択だ…その気になったら、いつでも私を呼ぶがいい。最終天使ソルティレージュ…摩耶と共にな。君には…あまりにも多くの時間があるのだから」>皇子
皇子 >「・・・・・・・・・(頷く)」
ゲイザー >「では、そろそろ私は失礼しよう…一番の用事は済んだものの、やらねばならぬ事が山のようにある。」
智律 >「あ……、えっと…、その、ありがとうございますです。」
微 >「……ありがとうございました(ぺこり)」
翔真 >「………礼は言っておく。」
ゲイザー >「アンゼロットが独断でおこなった、絶滅社や世界魔術協会への話は、私から取り消させよう。既に動いてしまった人数の分と、その損害に関しては…アンゼロット、君が責任をとりたまえ」
アンゼロット >「・・・・・・・・・・・・・・・仕方がありませんね(はふ)」
ゲイザー >「……そして、ゆめゆめ忘れてはならない。魔王はベール=ゼファーのみにあらず。そして、マリキュレイターもまた、確かに動いているという事を…」
微 >「…………はい」
アドノレ >(うむ。良い事を言うではないか。俺様の背後におわすお方を知っておるか)
翔真 >「マリキュレイター………か。」


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