【第12夜】
魔の片鱗
〜黒き星の皇子/NWOS版〜
<PART−21>
そして、とりあえず
その場の全員に視線をめぐらし、ザ・ゲイザーは姿を消した…忽然と。
アンゼロット >「さて…(憮然とした顔で)…今回は、残念ながら依頼自体が不成立になってしまいましたが、約束は約束ですからね…今回私の名において活動したウィザードには、薄謝を進呈します。」
柊 >「・・・・・・・・・俺は?」
アンゼロット >「・・・・・・あなたは依頼を断りましたから、当然報酬はお出しできません(きっぱり)」
グィード >「ちなみに、私の依頼に応えてくれた諸君には、聖王からしかるべく報酬が出るだろう…不幸のダブルパンチだなぁ?柊蓮司君(ニヤリ)」
柊 蓮司は、真っ白に燃え尽きた(爆)
翔真 >心の中で『柊、済まん(苦笑)』とだけ言っておこう(笑)
微 >柊、不幸(笑)
翔真 >「(苦笑)……一飯くらい奢ってやる。」>柊
微 >「命の恩人なので、許してあげてください」と多少オーバーにくれはに伝えておこうかな(苦笑)
アンゼロット >「・・・では、私もそろそろ失礼しましょう。ガーディアンズ=グレイルの欠員もなんとかしなくちゃいけませんしね(はふ)」
微 >アンゼロットには……無言で軽く頭下げ(笑)
翔真 >「(横目でチラッと見て嘆息))……………」
智律 >「……あ、アンゼロットさん、最後に一つだけいいですか?」
アンゼロット >「・・・・・・・・・なんでしょう?」>智律
智律 >「僕は……、貴女とは争いたくないです。……でも…、もし、また今度みたいな事が会ったら…、僕は自分の考えは譲らないです。」
アンゼロット >「・・・今回は、世界の護り方について些細な行き違いがあっただけのこと。今更拘泥するまでもないですよ」>智律
智律 >「誰もが世界を救うためには犠牲が必要だと言っても…、僕は”だったら”っていう…、もっと別の方法を探したいですから。」>アンゼロット
アンゼロット >「なら、それを口だけのものにしないようになさいな・・・。」>智律
智律 >「いえ…。どちらかといえば、自分自身に対する宣誓…、そんなものです。…お手数をおかけしましたです…。(一礼)」>アンゼロット
アンゼロットの姿が、モニターから消えた。
智律 >「えっと…、ですね。なんだか全てが上手くいったみたいです…。本当に…、よかったです…。」>皇子さん&ソルトさん
アドノレ >「大物相手にはっきりと物を言ったな。気に入ったぞ(物陰からのそっと登場)」>皇子
微 >「……アドノレさん(びっくり >気がついていなかったらしい)」
皇子 >「僕には、やらなくちゃいけない事があると思ったから…それに、自分自身についてもまだまだ納得していない。だから、今はこれでいいと思ったんだ…」
アドノレ >「俺様は、貴様が人であろうと魔王であろうと守護者であろうと変らぬ台詞がある。」
「己が生きる為に牙をむくは当然の権利。例えそれが世界結界に背こうとだ。」
アドノレ >「誘いを蹴ったからといって力が無用とは言わさん。我流でもしっかりと鍛えておけ。守るべき者があるのだからな」
皇子「僕が何者であれ、今の僕に必要なのは…僕自身を知ることだと思った。そうすれば、あのゲイザーとか言う男のいう事も、本当の意味で分かるんじゃないかと思う…」
アドノレ >皇子の台詞に頷く
微 >「何かあったら、声をかけてください……微力ですが、お役に立てるかもしれません」>皇子&摩耶
ソルト >「うん……それでね皇子、とりあえずなんだけど…横須賀に行かない? 私は変わっちゃってあっちにはいられないし…(アドノレを見て)…つても、ないじゃないから」
皇子 >「…うん、考えておく…今日はいろいろな事が起こりすぎた…」>微&ソルト
微 >「(黙って頷き、それから笑顔)」>皇子
アドノレ >「バイトの口を利いてやるぐらいわけないぞ。住に関しては応相談だがな」>ソルト
ソルト >「それは助かりますー(^^)」>アドノレ
グィード >「……などと言っているうちに、目的地に到着したようだねぇ。ほら、柊君…いつまで灰になってるつもりかね?それとも、カドルトとでも唱えたほうが良いかね?(ニヤニヤ)」
柊 >「・・・・・・・・・・・・・・ほっとけ・・・・・・・」
翔真 >「……呆けて居る暇が有ったら、くれは嬢とやらに連絡の一つでも入れておいた方が良いんじゃ無いのか?(苦笑)」>柊
柊 >「・・・・・・・・・・・・・そうだ! 何か忘れてると思ったら、くれはの奴に用があったんだった〜!!(復活&ガビーソ)」
翔真 >「早くフォローをしておくんだな、女は怒らせると………怖いぞ(ニヤ)」>柊
柊 >「わーってる、わーってるってー!!(その場を外す…おそらく、くれはへの電話だろう)」
微 >「……私も連絡しないと(苦笑)」<赤羽家
アドノレ >後姿をみてニヤソ>柊
智律 >「柊さんもありがとうございますです。……その、気を落とさないで下さいです。」
微 >@内心「(私は柊さんの後に連絡したほうがいいですね(^^;))」 一応、フォローもするつもり(笑)
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしは、あまりに・・・・・・・・・不完全に、すぎる・・・」
微 >「……そら……」 どう声をかけようか、迷いながら
アドノレ >「何を馬鹿な事を。完璧な存在が居てたまるか」>そら
そら >「・・・・・・・・本来の能力の・・・1割も出せていない・・・トモダチがあらそうのを、止められもしない・・・」
智律 >「なら、少しずつ不完全から完全に近づけるように頑張ったらいいです。」>そらさん
翔真 >「何を以って完全か不完全かを言っているかは解らんが………あまり結論を急がない方が懸命だな。」>そら
微 >「……でも、助けてくれた……ありがとう(にこ)」>そらちゃん
数分後。戻ってきた柊 蓮司は…その場で木っ端微塵に砕け散った。
(漫画的表現・笑)
翔真 >「………中々大変そうだな(苦笑)」
アドノレ >「世界がどうの、組織がどうのといった後始末は誰かが勝手にやるとして身の回りは自前で落とし前つけんとな」(ぼやくように)
微 >(ぽつん、と)「……そうですね……」
翔真 >「自分の事は自分で始末をつける………子供でないのなら当たり前の事だ(フッ)」>アドノレ
智律 >「結局は、自分達の手でなさなければならないですから。…他人まかせなんて、嫌ですし…。」
そうこうするうち、ブラック=ノアは専用ハンガーに到着する。
翔真 >ブラック・ノアをハンガーへ下ろします。
弓 >「…………………………ついたわね………………(ばさり、ともう一度、翼を大きく展開して)…帰還する。」
微 >弓さん呼び止めたいけど……距離がありすぎるかなー(^^;)
微 >「……弓さん、今度、今度でよろしいので、お時間を取ってください!」 聞こえるかどうか解りませんが、呼びかけ。
弓 >「……………」それに対しては振り向かない、ので、聞えたかどうかもわからない、ということで〜
アドノレ >窓から覗いて軽く手を上げる>弓
弓 >じゃあ、それにはちらり、と視線を返しておくです>アド
GM >いつの間にか、弓の横には灯と真白が平行して飛んでいる・・・
弓 >「………………帰還するわ……任務終了(少し不機嫌そうに)。」>強化人間ズ
灯 >「おつかれさま、蒼魔…さっきメジャーから通信があって、私たち3人の分の報酬は既に振り込まれたそうよ。……」
真白 >「……今回の任務が終わったら…私は武蔵野に、転属します。……次の任務がありますので…」
弓 >「…………そう……。……わかったわ。」>灯&真白
灯 >「・・・それで、報告はどうする・・・?」>弓&真白
真白 >「私が報告するには、情報が不足…不適格と判断します」>灯
弓 >「…必要ないと思うわ。……今回のことは、たぶん、上で話がついてるでしょう…」
灯 >「・・・・・・ならいいのだけど・・・今回は、社の上層部でも紛糾があったし、出しておいて損はないと思う・・・実際、動いたのは私たちだし・・・」
弓 >「………そうね。……前半はお願い…。…分散後のこちらの状況については、私が」
灯 >「了解・・・・・・こちらは、そちらで関知しなかった事を書いてみる・・・」
弓 >「………………わかった。…」
灯 >「・・・・・・・・・・それで。彼らは、いいの?」
弓 >「…………知ったことじゃないわ……付き合いきれない。」
灯 >「そう……分かった。でも、任務だし…割り切ったほうがいいかもしれない…それだけ」
弓 >「……だから、よ……。………任務だから…邪魔なの…」
灯 >「……なるほど」それ以上は追求せず。
ちなみに。この後の真白の運命に関しては、PCゲーム版「魔法大戦」を参照のこと。
…いや、いちおー公式だそーですから(笑)
グィード >「さて、そろそろお別れの時間のようだな…」
翔真 >「あぁ、色々世話になった………っとそうだ、コイツ(次元潜航装備)を返さなくてはな、助かった。」
グィード >「ああ、それは返さずとも結構だ・・・この先も必要になるのだろう?」>翔真
智律 >「グィードさんも、色々とお世話になったです…。」
微 >「……いろいろと、ありがとうございました」>グィード&柊
柊 >「今回は・・・・・・・・・・ひでぇ目にしか遭ってない気がするぞ、俺・・・・・・・・」
翔真 >「……後輩カップルを護り通す事は出来たんだ、それで良しとしておけ(^^」>柊
微 >@小声「後で、フォローいれておきますね(^^;)」>柊
グィード >「ほぉーら柊君、何をぐずぐずしておるのかね〜ぇ?まだまだするべき事は多いのだから、こんな所で砕けてないで付いてきたまえ(ずるずる)」
柊 >「あっおいこらやめろってオッサン! ぐおぉテメエ聞いてねえのかよっ!? オイコラ離せぇぇっ!?(ずりずりずり)」
グィード >「それでは、さらばだ…君達に主のご加護があらん事を(ニヤリ&立ち去り)」
アドノレ >「聖王庁の人間に対して見る目が変ったぞ。運が悪ければまた会おう」手を挙げて応える>グィード
智律 >「…主と運命の加護がありますように…。」>グィードさん&柊さん
微 >後姿にもう一度頭下げです <グィード&柊
翔真 >片手挙げて見送り(笑)
皇子 >「僕たちは…しばらくこの街に住むことになるのかな…?(2人を見送りながら)」
ソルト >「うん…ゆっくりと、するべき事を見つけていこう。ふたりで(^^)」>皇子
アドノレ >てけてけ歩いていって、二人の世界が終わったらチラシを一枚渡す>皇子&ソルト
ソルト >「・・・・・・・これは?」>アドノレ
「便利屋アドノレ 報酬は食券1枚〜∞」
アドノレ >「見ての通り大概の相談はのるという話だ」
皇子 >「・・・・・・そうだね、必要になったら呼ばせてもらうよ・・・」>アドノレ
アドノレ >「我等もそろそろ散るとこだしな」と言ってパーティーの方へ視線を移す
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
翔真 >「俺は凛を送り届けないといかん(苦笑)」
微 >「……とりあえず、私はMonAmiに顔を出そうかと思います」
智律 >「…そうですね。お義母さんに、お話しないと…。」
微 >「……そらも、きてくれる?」
翔真 >「……そらは神代嬢と一緒に行ってもらった方が良いか……アドノレも出来れば付いていってもらえれば有り難いが……。」
アドノレ >「珈琲で粘りながらレポートを纏めるか…」
そら >「・・・・・・・・・・・わたしは・・・役に立たないと、判断します・・・」
微 >「来て欲しいの。それじゃ、駄目?」>そらちゃん
智律 >「僕もそらさんについてきて欲しいです。」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日は、ひとりに・・・なります」
翔真 >「………”そうしたい”のだな?」>そら
そら >「・・・人には、休息が必要・・・でも、エミュレイターは・・・この瞬間にも、黙ってはいない・・・から・・・そして、皆さんには・・・休息が、必要・・・その間は、わたしが・・・護ります、から(にこ)」
智律 >「…そう、ですか。」
翔真 >「……………………………解った。護り合うと言った以上今度はお前の事を信じる。」>そら
アドノレ >「人間関係のみなら利害のみで計る事もあるが、生物として見るなら役に立つかどうかは何の意味も持たない。覚えておけ」>そら
微 >「…………無理は……しないでね」>そらちゃん
智律 >「…どうか、自分の限界を超えるようなまねはしちゃ駄目ですよ…?」>そらさん
そら >「・・・・・・・・・・・・・(すこしだけ、くすんだ微笑を浮かべて)・・・」姿を消す。
微 >「それと、何かあったら、連絡して。これは私からの、お願い」>そらちゃん
「彼女」の姿は、既にない・・・それでも、聞こえたものと思いたい・・・。
アドノレ >「ま、一番いろいろと出てくるスラム近辺で何かあったらおっつけ俺様の所にも連絡が入る」>微
微 >「……その時は、対応、お願いします。お願いしてばかりで心苦しいのですが……」>アドノレさん
アドノレ >ニヤソと笑いで返事しない(笑)
微 >微はMonAmiで常田さんにご報告、報告終わったら寄り道しますー。
かくして、一同はそれぞれの場所で、それぞれに報告をし、
それぞれの報酬を受け取っていく事になる。
ちなみに、神条 皇子とソルティレージュは…
その後再開発地区に居を定め、孤児院の手伝いをはじめたという。
アドノレ >ぐぁっ、孤児院に弱点が増えた(笑)
智律 >…孤児院と、いうと、…天羽はよーく知ってる…?
微 >どこの孤児院だろう(苦笑)
GM >以前、そらりんがあしながおじさん事件を起こした場所(笑)
智律 >…了解です(笑)
アドノレ >そして俺様は何くれと無く二人の面倒を見ることにしたらしい(笑)
微 >時々お手伝いさせていただければ幸いですー
アドノレ >かなり個人的な理由により孤児院の場所は教えない。調べようとしたら妨害できないが(笑)
微 >さしいれとかでもいいですー。あの二人も気になってるんです(笑)
さて、報告を終えた微は…ひとりMonAmiを後に、とある場所へ向かっていた。
その手には花束…そして、その場所には先客がいた。
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしは・・・・・・皆を、的確に・・・サポート、できない・・・沙弥・・・わたしは、どうすれば・・・・・・いい・・・?」
微 >「……そら?」
そら >「・・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・(身を隠す)」
微 >「……(ちょっとくすんだ微笑)」そのまま、沙弥さんの墓前に花束を。「……ありがとう、そら。助けてくれて…………独り言、言うね」
「……私は、護れる限り、人を護りたい。一人の命が、多くの悲しみをもたらす事を知ってるから」
「そのためには、自分も生き残らないといけない。私にも、私が傷つく事で、悲しむ人がいると思うから」
「……友達も、チームのメンバーも……一人では戦えない。『敵』はそれだけ、手ごわい」
「今回……智律さんは、ご自分の身体で、クラウスの魔法を受け止めた。凛さんも、重傷をおいながら、そらを助けに行った」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(物陰に立ったまま)・・・」
「一人ではできない事を、支えあうのがチーム。チームに属していると言う事は、出来る事を精一杯やると言う事」
「一人ではすべての事を行えない以上、自分に出来る事を、全力で行う事」
「……私も、自分できることを、全力で行う。それが、他の人に及ばなくても」
「……エミュレイターとの戦いは……一つ間違えば、命を落とす」
「その戦場に、共に赴くと言う事は、ひょっとしたら命を落とすかもしれない戦場に友人を連れて行くこと」
「それでも、一緒に戦場に赴くのは……相手を信用しているから」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だから……私は、一緒にいるチームの誰かが、命を捨てようとすれば止める。でも、少々の無理は止めない。
その人が、チームの中で、自分の出来る全力を尽くそうとしている事が解るから」
「私自身も、誰かを救うために、無茶をする事がわかっているから」
「でも、それは、死ぬためじゃないし、見殺しにするためでもない。
共に生き残るために、全力より、ほんの少しの無理をする」
「護りあうもの、って……庇いあう事じゃない。共に生き残る事」
「共に同じ線の上で戦い、傷つきつつも、今を生きつづける事」
「だから……ありがとう、そら。私の頼みを聞いてくれて」
「パートナーとして、チームメイトとして、護りあうために、力を貸してくれて」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「私は……そらをパートナーとして認めるから、これからもそらに頼み事をする」
「そらを信じているからこそ、危険な戦場に、一緒に行く事ができるから」
「ありがとう、そら。私に……力を貸してくれて。護りあうために、全力を尽くしてくれて」
「私には、何よりの……サポートだったよ」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そして……沙弥さん。ありがとうございます」
「そらと共に、戦う事が出来るのは……あなたのおかげです」
「私は、まだ未熟ですが……それでも、そらを信じます」
「そらをパートナーとして、チームメイトとして、これからも行動を共にします」
「そらを、道具とか、庇護の対象とかではなく……一緒に戦う、パートナーとして……」
「私は、今と言う、限りある永遠を、戦います。今を護るために」
「……本当にありがとう、そら。そして……沙弥」
【そら】は答えなかった…答えられなかった。
なぜなら、微の言葉は…かつての【そら】自身の主と、通じるものがあったから。
そして…何も言わぬまま、【そら】はその場を離れた…。
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