【第13夜】
7800万キロの虚空

<PART−21>



勇者の記憶、今‥・



かくしてジョニーとまりなは、せりあを抱えたままジョニー邸へ。

ジョニー >帰宅したジョナサン、ドリィと一緒に居住区をいろいろと整理中(ドリィは嬉しい事と嬉しくないのが両方来てぶーぶー・笑)
GM >・・・かと思いきや。ドリィは妙に神妙な面持ちでジョニー一行を出迎える。何故だ!?(笑)
ジョニー >「・・・・はえ?」なんかオーラでてます?(笑)
GM >そこにあるのはちょっとだけの違和感と・・・そして、どことなく懐かしい感覚。
ジョニー >心の声(…いつもと違う…けど…なんか…懐かしい…)
GM >なにしろ、ドリィの開口一番「おかえりなさい・・・(もの静かに)」だったし(笑)
ジョニー >「あ、ああ…ただいま…(?? なんかいつもと雰囲気が…??)」
まりな >「よ、久しぶり★ベッドとシャワーを借りるからね〜」>ドリィ

まりなはそう言うと、勝手知ったるなんとやらと
ベッドルームの一角にせりあをぶち込み、自分はシャワールームへ(笑)

ジョニー >熟知されている〜(笑)
まりな >「んじゃジョニー、ちょっと借りるね★」顔だけ出してそう言うと、さっさとシャワールームへ(笑)
ドリィ >「あらま・・・おじ様はいかがします?」(まりな見送りつつ)
ジョニー >「ええと…一旦部屋に戻ってから…シャワー取られたしな…ちょっとリビングでゆっくりしておくよ」
ドリィ >「わかりました、おじ様・・・いつものコーヒーでいい・・・?」
ジョニー >「OK、頼むよ(笑顔)」←実はというとかなり疲労困憊だが、なぜだか冴えてて落ち着けないのだ(笑)
GM >ドリィはすぐにコーヒーをいれてくれる。さすがに本格派とは行かないが・・・今日は不思議とどこか懐かしい味。
ジョニー >「…うまいな…」なんで懐かしいんだろう…記憶の中に何か感じるものがありますか?
GM >うむ。ドリィがコーヒーを入れてくれた回数は数多いけど、この味は・・・地球に来てからこっち、味わっていないものだ。

ドリィに一度問いただした時は「わたし、わっかりませ〜ん」と返され、
あっけに取られたものだが・・・何故、今になって!?

ジョニー >小声「…懐かしい…だが…なんで…」飲みながら必死に記憶を辿ろうとします
ドリィ >「お褒めにあずかりまして、どうも♪」

何かが引っかかっていて、それが外れそうな感覚・・・ドリィを前にして、そんな思いが頭をよぎる。
そして、それが実現した時、すべての疑問が解けそうな・・・すべてが変わりそうな、予感。

ジョニー >「ぬぬぬぬぬ・・・」更に真剣に思い出そうとしている…それこそ頭痛が発生しそうなくらい
ドリィ >「おじ様・・・そんなに青筋を立てなくっても、私の記憶なら元に戻ってますけど・・・」
ジョニー > 「・・・・・・はえ!?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「なんだって!?」(驚)

ドリィ >「・・・・・・おおかた、私の挙動がおかしいとかそう思ってません?(^^;」
ジョニー >「ギク(汗)」←かなり取り乱し中(笑)
ドリィ >「まあ、今のおじ様から見ればそうなんでしょうけど(苦笑)」
ジョニー >「・・・スマン…なんかいつもと違っていたから…こっちも思い出せなかったし…(苦笑)」
ドリィ >「・・・多分、あの時のトラウマが原因ですねー・・・私も、再起動してもらった時は昔の人格しか残ってなかったから・・・」
ジョニー >「・・・あの時・・・?」
ドリィ >「そう、私たちが地球に到着する寸前の、あの事件のこと。大気圏に突入する寸前、私たちはガレオンの襲撃を受けた・・・反撃も出来ないままに、私たちは撃墜されたんですよ。」
ジョニー >「・・・墜落の原因はそれだったのか…不覚を取ってたのか…(苦笑)」
ドリィ >「惑星降下の途中だったもの、反撃なんて出来ないわ(苦笑)」
ジョニー >「攻めるにも反撃するにしても、己も危険に晒す状況だからな(苦笑)」>大気圏突入中
ドリィ >「でも・・・それは、実は魔王ディングレイの仕業だったんですよー。」
ジョニー >「なんだって!?」(驚)
ドリィ >「おじ様のスーツのメモリーバンクをチェキしてて、その時ね・・・《思い出した》の」
ジョニー >「…火星でのディングレイとラゴウのデータか…」
ドリィ >「(頷き)おじ様は、本当は・・・本来の任務のほかにもうひとつ、任務を持っていたのよ・・・」
ジョニー >「そうだ…俺はずっとそれが思い出せなくて…」>任務
ドリィ >「・・・それはね・・・実は、おじ様がつい先ごろにしてきたばかりの事だったの」
ジョニー >「・・・?? ということは・・・」

先ごろしてきたこと・・・2体の魔王の撃破。だがこの時、ジョニーは思い出す・・・
そうだ、地球が【勇者】を求めたから、宇宙の【勇者】たる己自身が呼ばれたのではなかったか?

ジョニー > 「そうか・・・・・・俺は・・・俺は・・・・・・!!」

そう、地球の【星の勇者】が生命と引き換えにディングレイの野望をくじいた直後・・・
空白となってしまう地球、そして【星の巫女】の護りとして。
ひいては、【星の勇者】なき後、なお健在な魔王ディングレイに対する切り札のひとりとして。

まあ、マサトはなお健在なのだがそれはそれとして(笑)

ジョニー >「この星の勇者が…命を賭けて守ったこの星を守るために・・・俺は・・・”呼ばれた”んだ…」
ドリィ >「そう。ディングレイは、おじ様が自分の前に立ちはだかる事をよしとはしなかった・・・だから、地球に到達する前の無防備な瞬間を狙っていたのよ。」

「自分にとって最も恐ろしい存在を、闇に葬るために」

ドリィ >「だけど、どういう偶然か・・・それは《成功しなかった》の・・・そして、それが私たちにとっては幸いしたって事・・・」
ジョニー >「…! 確かに…なんで”成功しなかった”んだろう…偶然とはいえ…ある意味運が良すぎる感もある…」
ドリィ「理由は簡単。《世界結界》よ・・・解ってるでしょう?《勇者》こそはこの世界の意思を代表するべきもの・・・だから」
ジョニー >「・・・なるほどな・・・」
ドリィ >「結果、おじ様は記憶をなくし・・・私自身もひどい障害を背負う事になったけど、命は助かったわ」

ジョニー >「ああ…お互いにな(苦笑)」
ドリィ >「・・・おかげで、私も・・・ちょっとだけ夢を見させてもらっちゃったけどね(舌を出す)」
ジョニー >「夢?」そこでふと思い出す。ラゴウに気絶させられていたときに見た少女と、レイセイバーのことを言ってくれた”声”のことを・・・

そう、あの激戦のさなかにジョニーが聞いた、剣からの声とは・・・
いうなれば《この世界》の声ではなかっただろうか。今から思い返すと、そう思えてならない・・・

ジョニー >なるなる・・・
ドリィ >「(そんなジョニーの思いをよそに)そう・・・おじ様と同じカテゴリーの生命体と、張り合ったりする・・・そんな夢」
ジョニー >「・・・(同じカテゴリー? ってことは・・・)」
ドリィ >「・・・・・・火星でのガレオン戦役が終わったあと、覚えてるかな・・・リゾート惑星に行った時のこと」
ジョニー >「・・・(う〜〜ん)」思い出して可です? 怖そうだから(笑)
GM >うむ・・・それは、任務を受けて地球に赴く直前のことだったね。
ジョニー >惑星の99.99%が水の惑星(爆>リゾート惑星
GM >うむうむ(笑)で、空中大陸があってそこから滝がどどどどどーって(笑)
ジョニー >「…思い出してきた…ああ…短い休暇を楽しもうって話で…」良い惑星だ(笑)>バカンス
ドリィ >「そうそう! 私とおじ様、まりな、せりあ・・・4人で、どこまでも続く海の上で楽しんだ、最高のバカンスだった・・・でもせりあったら、ずっと・・・だったのよね(苦笑)」
ジョニー >なんとなく隠しているとこの意味が解かるぞ〜(笑)
ドリィ >「・・・あ、全部言わせないでね。さすがに恥ずかしいから(^−^;」
ジョニー >「あ・・・ああ(苦笑)」
ドリィ >「・・・・・・・まりなも、あの頃は似たようなもんだったけど、・・・あっちは会わないうちに、すっかり変わっちゃったわね・・・」
ジョニー >「まあ…な…」しかし…「まりなの彼」との直接の面識は、まだ自分は無いと思う(笑)
GM >そう、この時ジョニーは思い出した・・・ガレオンとの戦いにおいて、彼が命を救った2人の少女。その2人が・・・ウィザードとしてそれぞれ覚醒したのだ・・・。
ジョニー >その二人ってまさか…
GM >そう、【竜崎まりな】・・・そして【龍ヶ崎せりあ=ウェインライト】。
ジョニー >ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ(PLが色んな意味で転がり中)

そう。覚醒した2人をほっとく訳にも行かず、ジョニーは・・・教えたのだ。
特殊な力を持ってしまった者の務めを。責任を。

その間・・・2人は実の家族のようにジョニーに接していた。そして、ドリィはそれを知っていた・・・

ジョニー >図らずも自分が教官の立場になったわけか…
GM >そうそう。で、力を合わせて火星のガレオン基地を潰した後、2人は、超特例として銀河連邦にスカウトされ・・・そしてリゾート惑星のシーンとなる訳だ。

そして、その時・・・ジョニーの記憶にフラッシュバックしたのは、あの少女の姿。

ジョニー >「!! う!」

過去の少女 >「・・・・・・ね、おにーちゃん。ひとつお願いがあるんだ〜・・・聞いてくれる?」
ジョニー >「ん? なんだい?」
過去の少女 >「あのね・・・あたしのこと、おにーちゃんのお嫁さんにして欲しいな、なぁんて・・・」
ジョニー >「え・・・ええと…そ、それは・・・(焦汗)」(笑)
過去の少女 >「・・・・・・・・・・・だめ、かなぁ・・・やっぱり・・・(目を伏せる)」
ジョニー >「う〜ん…そうだな…君がもうちょっと大人になったら…おにーちゃんも考えちゃうかも?(笑)」
過去の少女 >「・・・じゃあ、こうしよう? あたしが大きくなって・・・おにーちゃんにふさわしい娘になったら、お嫁さんにしてくれるって★」
ジョニー >「・・・(ちょい悩んだ後)…OK…楽しみにして待ってようかな?(笑)」
過去の少女 >「やったぁ、らっきぃ!!・・・あたし、ちゃーんとこの耳で聞いたからね〜。撤回は不許可★」
ジョニー >「うぐ(ちょい汗)…うう〜ん一本取られた?(笑)」
過去の少女 >「えっへっへ〜・・・びくとりぃ〜!!」

ジョニー >←恋人と死に別れて2年…立ち直ったからこういう台詞言えたんだろうなあ(笑)
GM >少女の勝利宣言と共に、その姿が・・・急激に、ジョニーの脳裏で実像を結んでいく。

ジョニー >「・・・・・・は!」


「・・・・・・・・・・・やくそく、だからね?」

ジョニー >「・・・・・・・・・・・・ああ・・・・・・・・・・”やくそく”・・・・・・だ・・・・・・・・・」

GM >・・・その瞬間、フラッシュバックは終わる・・・目の前には、二杯目のコーヒーをいれたドリィの姿。
ジョニー >「・・・・・・・・・」しばしボーっとしている
ドリィ >「おじ様? おじ様〜? もしもーし・・・?」
ジョニー >ビク「!?!?! あ、あああオカワリアリガトウ」
ドリィ >「・・・ずーっと無理をして、本当は疲れたんでしょ?こーの意地っ張り(笑)」
ジョニー >「…ま…まあな…正直、無事に帰れたのが不思議なくらいね(苦笑)」
まりな >「おーい、ジョニー・・・ボクはもう出たよっ(^^)」肩からバスタオル羽織った姿(笑)
ジョニー >「あ、ああ…」すでに格好を気にするほど思考に余裕なし(笑)
まりな >「OKOK。じゃ、ボクは彼氏に通信したら寝るからねっ★」ベッドルームへゴー(笑)
ジョニー >「了解〜・・・・」生返事
ドリィ >「・・・ああいう無防備なところは変わってないわね・・・せりあもだけど(苦笑)」
ジョニー >「・・・確かになあ(苦笑)」
ドリィ >「・・・さ、先客も出たことだし・・・早めに入ってきちゃいなさいな(笑)」
ジョニー >「・・・ああ…そうするよ…」で、リビングを出る前に「…また…ここにみんな揃ったな…」とポツリ
ドリィ >「そうね・・・(くすくす)」
ジョニー >尚、今晩のジョナサンの様子 >恐らく、地球にきて以来最大級の羞恥心がこみ上げてきて悶絶中(笑)

2つあるサワダ家のベッドルームは・・・昔と同じように、一方をまりなが占有していた。
ただ、せりあに関しては…これだけ、昔とは違っていた。
そう、寝ている彼女をジョニーの部屋にまりながぶち込んだから(爆)

せりあinベッド >「くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ジョニー >ぶはあああああああ!!!(笑)
GM >まりなのメモには、こうあった・・・『健闘を祈る』(爆)
ジョニー >この先の展開…ここでやるのは正直ヤバイです(N2爆雷)
GM >え? このまま見守って、傍の組み立て式ベンチで寝るって展開もありですよ(笑)
ジョニー >・・・・・・・・・・・・・・・・・は!!言うべきか言わざるべきか・・・・・・・100%純粋自爆発言・・・(謎)
せりあinベッド >「くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ジョニー >じゃあ…なんか3千の英霊が宿った鎧が着れそうな覚悟で…さっき頭に浮かんだ事言います。

”今夜”は流石に疲労困憊なので悶絶しつつ就寝(核爆発)
「…”おにいちゃん”…忘れていて…ごめんな…俺の…大切な人…」

GM >うむ、それが普通の対応です(爆)
ジョニー >ぷしゅうううううううううううううううう(”も”え尽きた)
GM >せりあは答えない・・・いまだ、深い眠りの中にあった・・・。
ジョニー >ジョナサンも、今までのことを思い出して悶絶しつつ…そのうち深い眠りに入るでしょう…

こうして、サワダ家の平穏な夜は更けていく…。


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