【第14夜】
深海に詠う声

<PART−15>



海の伏魔殿



ありえない深さの、僅かに赤い光が差し込む海の底・・・
信じられない高さの環状列石群が、行く手には聳えていた。

列石群の中央には・・・さながら古代都市のようなたたずまいで、
その醜悪なパロディのようなねじくれた物体がこまごまと聳えている。
広さは、ひとつの大都市をまるまる取り込めるくらいだ。
その中心に、一同は明らかに他とは違う雰囲気の建造物らしきものを発見する。
そして、凪は・・・その時脳裏に二つの影がかすめ、激痛が走る。巨大な、そして邪悪な影・・・

鋼地 >「……あれは……?(おもむろに艦内通信回線を開き)皆さん、明らかにほかとは違う雰囲気の建造物らしきものを発見。どうしますか?」
弓 >「………………私も確認した。」
凪 >「・・・・・・・・っ」必死に周囲に気取られないよう頭痛を堪える
翔真 >XF、変身リミットが近付いている?(違)
凪 >「ぐ・・・・・・・・・(今のは・・・一体・・・)」実際、こんなに長時間変身してたのは始めてですからねぃ(;'-')
鋼地 >「……接近しますか?(艦内放送)」
弓 >「……………他に…方法はなさそうね。…操縦代わりましょうか?」
鋼地 >「おそらくそこには何かあると想います。ですので、弓さんはいつでも出られるようにしていてもらえますか?(艦内放送)」
弓 >「………………わかった。」
凪 >影の正体については思い当たるふしはありますか?(;'-')
GM >巨大な瘴気をまとったふたつの影・・・ひとつからは男性を、いまひとつからは女性を感じた。漠然とした感覚の中ではあったが・・・本能に根ざしている分、間違いないと断言できる。
凪 >『・・・・・・今のは・・・一体・・・』よろけつつ壁にもたれかかりつつ『ダゴンとは関係なさそうだが・・・何者なんだ、一体・・・?』
GM >そして、鋼地の耳には聞こえる・・・詠うような、しわがれた声の合唱が。
鋼地 >「……何……この声……歌……?」
弓 >ふんぐるい〜むぐるなふ〜♪ くとぅるー☆ るるいえ〜♪ うがふなる ふたぐんっ〜☆(笑)
翔真 >SANチェェェェェェェック!?(爆)
弓 >SAN値がごりごり減ってるのですね(笑)

・・・だが、鋼地にはなぜか、その声が心地よく聞こえてならない・・・

鋼地 >ぶ!?(笑) えっと…………(汗)「……何……これ……!?」
弓 >「……………?………だいじょうぶ?…」
鋼地 >「あ、はい……そちらもお気をつけ下さい。」
弓 >「…………わかった。…」
GM >その間にも、天界の歌声にも似た声は鋼地の脳いっぱいに響き渡る・・・誘うように、引きずり込まれるように・・・
鋼地 >「…………くっ……が!!(傍らに置いてあった『イシュマエル』で自分の足を切りつけて正気を取り戻そうとする)」

だが、そんな鋼地の意思をあざ笑うかのように、
その操縦する手は例の建造物へと向けられていた…
凪もまた、目の前の建造物に対して何らかの衝動を覚え始めていた・・・
このままにしておいてはいけない、と本能的に・・・。

鋼地 >「……(……これでも……駄目……か……でも……まだ!)」
凪 >「・・・・・あれは・・・・危険だ・・・・・・」低い声でぼそり、と
GM >そして、その他の面々の耳にも聞こえ始める・・・月衣をも揺るがす、不気味な詠声が・・・

『ふんぐるい むぐるなふ るるいえ くとろぅ いあ いあ』

翔真 >「!……この声は……?」
弓 >「……………ッ……これは…………詠唱…?……」
凪 >「・・・・・・・・・・!!」自分の意思とは関係なく右腕が銀色の光を帯びる
アドノレ >「いかん。意識の無い肉体は格好の依り代になる」
翔真 >「チィッ……!」ここで捕まったらそらりんを襲ってしm(殴打殴打殴打17分割

心地よく意識を侵食していく詠声・・・凪はその中でも衝動によって正気を保っていた。

凪 >詠唱に対抗するかのように銀色の光が一瞬全身に回ったかと思うと急に静まる「・・・・・・・・ふぅ・・・っ」
弓 >「……………ちぃ…ッ……」とりあえず、古の印(エルダーサイン)でも浮かべておこう(笑)
翔真 >「くそ……近付くだけでもこれほどの影響が有るのか……。」
アドノレ >他所の神を呼ぶ声なので耳に障る
鋼地 >「皆さん……気をつけてください……近い……はずです……(艦内放送)」鋼地君の精神限界もかな?(待)
凪 >「・・・近い・・・な」
GM >その同じ詠声が、鋼地には引き寄せる力、凪には反発する力と出たこの結果・・・青黒い汚泥のようなものを纏ったような、神殿?の中心部に、ノアは着陸する。
凪 >「・・・・止まった・・・?」
鋼地 >「……ノア、着床……周囲警戒、お願いします(艦内放送)」
凪 >「・・・了解」警戒モード。黒いノアは見当たらないことを祈る(笑)
GM >ジョシュアのノアらしき影は、このあたりには見あたらない…。
弓 >「……………これは…異形ではあるけど…神殿…みたいね…」
GM >床の表面には、人類には判読不能な文字がずらずらと、さながらピラミッド・テキストのように刻まれている。アドノレの全身に伝わってくるのは・・・別なる超越意思の波動。
アドノレ >「人様の神域だ。俺様は大いなる穢れだという事を思い知らせてやる」
翔真 >「早く片付けて……そらを日の当る所で休ませてやらないとな……」
GM >そして、弓と凪・・・神殿?の奥深くから、何者かの気配を感じ取る。それも、ひとつではない・・・
翔真 >ジョシュアには遅れを取らなかったけど、レイヴンの一同が先に来ていると言う事かなー?
凪 >先刻感じた気配と似てますか?
GM >うむ、凪はこの2つの気配に、先に「見た」ヴィジョンとの共通性を見出すことも出来る。
凪 >「・・・・・・・・少なくとも、とてつもない瘴気を纏った何かがこの奥にいる・・・・数は・・・少なくとも2体」
アドノレ >父なると母なるで2体一緒(^^ゞ
GM >というか、途中に雑魚がいても問題ないくらいの規模(笑)
凪 >うわぁい(爆)
弓 >「……………………ルルイエの館にて死せる…ってやつかしらね…。……どうする?引き返す?」
アドノレ >「引き返すデメリットの方がデカイと思うぞ」
弓 >「…………………ま…そうよね。…(ちら、とそらとアドを見て)……そは永久に横たわる死者にあらねど測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるものなり……………か…(小さな、小さな声で呟いて)…奇妙な偶然ね…」
アドノレ >見られるとポーヂングするぞ(笑)
凪 >「行かないと・・・あれは、このままにしておくわけには・・・」
翔真 >「ここまで来て、放っておく訳にも行くまい(苦笑)……進むとしよう。」
アドノレ >「ここまで来てお出迎えが無ければ向こうから討って出ることはあるまい。少しなら回復の時間も取れるだろう」
鋼地 >奥にノアで突入できなかったら鋼地君はそらさんの安全のためにお留守番かな?(笑)
GM >ああ、神殿?の規模的に、ノアで侵入できるくらいの広さだから安心していい(笑)
鋼地 >了解です。ちょっと安心(笑) 奥に進んだら精神限界リミットブレイクしそうな気がしないでもないですが(爆)
GM >濃厚な赤みを帯びた空間は、さながら血の色を思わせる・・・神殿?の柱は絶えず変形し、ねじくれながら聳え立っている。ちなみに、ここからはどういう理由か、空気が存在しているようだ…
鋼地 >「僕の意見としては、皆さんには外に出て自由に戦えるような状態になってもらって、このままノアごと進むのがいいかなと想います。」
弓 >「ノアは私が動かす…襲撃の可能性もあるし。……オープンハッチのまま移動しても問題なさそうだし、そうしましょう。」
翔真 >「了解した、頼む。」
凪 >「頼みますわ・・・」
鋼地 >「……では、お願いします(『イシュマエル』持ってコントロールルームを出る)」

ちなみに、裏舞台ではこんな会話が…

鋼地 >個人的には、操縦者(鋼地君)とそらさん以外は外に出てもらって、全員でノアごと先に進む……でしょうか? 意識が戻らないそらさんをおいていくわけにも行きませんし。
GM >鋼地はその奥に引きずりこまれたい衝動に駆られているが(笑)
弓 >んー…それなら操縦は弓がするよ
鋼地 >個人的には弓さんは最前線で戦ってもらいたいですー(陳謝
翔真 >弓ちゃんは戦闘可能領域が広いし、いざとなればノアの火力も使えると言う強みも確かに有るですな……万が一回避などの操作を行なうにしても恐らく面子の中では一番安定性が有る。
アドノレ >ノアが被弾すると中の全員にという先ほどの事態を考えれば、今は回避率を優先と言っておく
弓 >あと、PL的理由として、SAN値やばいこーぢくんが、これ以上操縦を続けるのはやばいかな、と(笑)
アドノレ >それは言ったら駄目でしょう(笑)
鋼地 >ばれたか(笑)
翔真 >では弓さんお願いします(笑)
弓 >うい
翔真 >パイロット席、コ・パイロット席、ナビゲーター席、ガンナ−席の4つは必須か……?(笑)
凪 >何かあったときいつでも出れるように後部ハッチに待機しておくべきかしら(;'-')
アドノレ >戦車のように上部に箱乗りしてみるかね(笑)

その間にも、先の詠声は低く腹の底に響くような声音で、なおも続いている。
一同の行く手には、赤黒い闇・・・

その先の気配を、凪は巨大な闇として、鋼地は巨大な光として、
その他の面々は巨大な力として感じる・・・

鋼地 >もうだめぽ(汗)
GM >一同を乗せたノアは、その暗闇の中を進んでいく・・・巨大な「それら」に向かって。

凪 >「・・・・・・・・・・・」左手で右腕を押さえつつ警戒モード
弓 >「……………………戦闘に出れるようにはしておいてね」
凪 >「承知・・・・・・・・」
鋼地 >「…………了解です(そらさんの様子を見てから外を見る)」

そして、その先・・・闇をたたえた神殿の中心部。

GM >そこは、部屋自体がほのかに紅く光っていて・・・中央には巨大な徴。そして、その徴の上には一組の男女が立っている。
アドノレ >ハッチから上半身出して前を見よう
弓 >「……………………これは…」
翔真 >「…………何だ?」警戒。
鋼地 >「…………あの人たちは……?」
凪 >「・・・・・・・!!」警戒するかのように右腕の銀色の輝きが強くなる
GM >その男女は・・・見た目欧米人なのに、ここミクロネシア固有の民族衣装、それも王族のものらしいきらびやかなものを纏っているのがまず不自然だ。
凪 >欧米人・・・見覚えとかないですよな(;'-') 先に来て取り込まれたレイヴンの人という可能性も・・・
GM >いや、レイヴンに女性団員はいなかったね。それに・・・もしレイヴンなら、放射能並びにエミュレイター対策としてパワードスーツを着ているはずだ。
鋼地 >もしかして……鋼地君から見ると神々しい?(大汗)
GM >うむ、そんな感じだが(笑)
凪 >一安心・・・(;'-')
鋼地 >……あらぁ(滝汗) 暴走したら誰か止めてください(陳謝)
男? >「ここは、真なるルルイエの扉。愚かなる人類による破壊を免れし、偉大なる古代の都への門・・・。」
アドノレ >完全に上部に乗り翼と簡易魔法のセット
鋼地 >こちらも簡易魔法起動します。
凪 >EGA起動しておきますー。U1使用。
弓 >では、ここにノアを止めた方がいいですね。そして自分も戦闘準備…ハッチ開放しつつ、様子見。まだ操縦席にはいるけど
GM >よく見れば、周囲の石像のように見えたものは・・・すべて海の眷属だ。
翔真 >戦闘装備確認、何時でも出れる様に。
凪 >「・・・・・・・・出る」ノア上部に移動
翔真 >「(行って来る……無事で居ろよ、そら)」
女? >「異能のものたちよ・・・・・・ようこそ、この聖なる場所へ。」
男? >「まずは礼を言わなければなるまい・・・お前たちは、我らの地に素晴らしきモノを運び込んでくれた。」
鋼地 >「……すばらしき……モノ?」
翔真 >「……一体何の事だ。」
凪 >「・・・・・・!!(まさか、そらの事か・・・!!)」
女? >「我らが80年来待ちわびていた宿願・・・おおいなる王の復活が、これで可能となったのじゃ」
アドノレ >「やはりそうくるか」
凪 >「やらせねぇ・・・・」普段からは想像もつかない低い声で
鋼地 >「……ぅ……(……やっぱり……今の僕はおかしい……抗いたいはずなのに……なのに……)」
男? >「・・・我らは王より御言葉を授かった。光の柱天に上る時、ルルイエの眠りを覚ますおおいなるモノが現れると」
翔真 >「(そらか、それともヘカトンケイルか……もしくはもっと違うものか……)」
女? >「そしておおいなる王蘇りしとき、地上に我らの永遠の楽園が誕生するのじゃ・・・」
弓 >「………………は………何か…勘違いしてるわね。…私はソイツの眠りを覚ましにきたんじゃないわ。」

「…………………(死ぬほど冷酷でドスのきいた声で)………永眠させに来たのよ。」

アドノレ >「それに地上は既に先約でいっぱいでな。後から割り込む余地などありはせぬ」
女? >「我らが王がひとたび目覚めれば、地上におる人間やその他、魔王に至るまでその臣下に下るであろう」
凪 >「そりゃ分らんぞ・・・・・魔王の手下は皆今言ったのと同じような事言ってるしな」
男? >「フフフ・・・この聖地に貴様らごとき虫けら、どこまでの事が出来るものか」
女? >「身の程、たっぷりと思い知らせてあげましょう」
凪 >「1つ聞く・・・あんたら、名前は?」
男? >「愚か・・・死んでいくモノに、わざわざ名乗るなど無意味であろうが」
弓 >「…………………そうね…刺身になる貴方達に、墓碑銘なんて必要ないわね。」
凪 >「そこはかとなくマズそうっすけどねー」
アドノレ >「真名がどうだかは知らぬが、地上ではヒュドラとダゴンと呼ばれる者であろう。違うか?」
男? >「フン・・・・・・どうかな」
翔真 >「………静かに暮らして行けなくなったのなら、それは済まないとは思う。だが、引く訳には行かん……。」
男? >「我らに戦いを挑むか、異能なる者たちよ・・・」
女? >「引き返すならそれもまたよし。ただし・・・お前達が携えている無限への鍵だけは、置いていってもらうわ」
鋼地 >「……僕は…………くっ(一瞬目を細めるも戦闘態勢)(小声)」
翔真 >「悪いがお前達にくれてやれるものは無い………望むものなら尚更な。」
GM >男女は、余裕の面持ちでその場に立っている・・・
鋼地 >ああ、後光がまぶしい(待)
凪 >男女の背後には門があるんですかね?
GM >背後ではなく、足元・・・ここがポイントだ(爆)
アドノレ >天井が遠いから紐をたらせない(笑)
弓 >にゃー、多分、倒したら血を吸ってごごごごーとか開きそう〜
翔真 >いきなり開けて引き込まれそうな気も(笑)
鋼地 >鋼地君、誰よりも先に引き込まれそうなんですが(爆)
凪 >まさかクラウスがジョシュアにダゴンぶち殺して来いと命じたのもそれでルルイエの門を開くのが目的とかじゃないよな・・・(汗)
鋼地 >アポートしないとまずい?(汗)
男? >「行くぞ眷属たちよ・・・無限への鍵を奪い取るのだ!!」
アドノレ >「欲しい物は実力で掴み取れ。最後の掟はどこも一緒だ」ぶぅわさっっと翼を広げて浮かび上がる
弓 >「…………(ばさり、と新しい翼を広げて)…“捻れた世界樹の枝”…起動…」 ノアから出て前にでる〜
翔真 >「塵一つ、髪一筋、貴様等に触れさせも、くれてやりもしない………!」

詠声が響き、戦いの幕は切って落とされる・・・


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