【第14夜】
深海に詠う声

<PART−18>



海底大決戦!!



さぁ、ふたたび戦いだ・・・敵は真の姿を現した、海底魔王ダゴン&海底魔龍ヒュドラ。
海の眷属たちをドドガンバに任せ、一同は展開する…

「・・・(殺意に飲まれるなよ・・・俺・・・)」
まずは、凪が虚を突く捨て身の一撃で矢を放ち、それが三叉槍に変化して飛ぶ。
続いて、支援魔法を受けた弓の<剣呪文>による攻撃が。
「…………さて…様子見させてもらうわね!」
アドノレと鋼地の支援魔法こそ消されはしたものの、そもそものダメージが高い弓である。
凪の攻撃とあわせて、かなりのダメージを与えた…かに見えた。

「無駄な抵抗、時間の浪費だ。ハッハハハハハ・・・」
余裕の笑いを立てるヒュドラに、舌打ちする弓。

弓 >「…チッ…………2重に消してくるのか…」
鋼地 >「……それなら3重でかければいいと想います。僕たちには、それが出来ます。」
翔真 >「あのタイミングなら、3人で掛ければどれかは残るか……(汗)」
弓 >「……………でも、翔真はもう、魔力残ってないでしょ?」
鋼地 >「それについては問題ないです。魔力は……一人だけのものじゃない。」
凪 >「まだ俺がいるっすよ・・・生憎、命中精度を上げるくらいしか足しにならんすけどね」
翔真 >「XF、蟻塚、アドノレの3人でやればあるいは……か。」
そら >「もうひとり・・・忘れていませんか?」
弓 >だっていままでそらりん起きたなんて知らないもん(笑)「……………そら!?…もう動けるの?」
そら >「・・・・・・・・皆さんの、おかげです(にこ)」

更に、翔真が二大魔王を薙ぎ払う…ここまで、集中攻撃を受ける形になったヒュドラ。
「まだ手向かうか・・・今に目に物見せてあげましょう」

翔真 >「その台詞………3流小悪党の台詞だぞ(ニヤリ)」
凪 >「ステロっすよねぇ」
ダゴン >「ほざけ、我らを侮れば死あるのみ・・・!」

続いてアドノレが、ヒュドラへと斥力メルトアームズを仕掛けた。
だが、今度ばかりは、人間態ならぬヒュドラには通じていない。

「愚かな・・・人間態と同じと思ってもらっては困るな?」
「ふむ。まぁそうでなくてはわざわざ出向いた甲斐も無い」

ヒュドラの嘲りを、むしろ不敵に受け止めるアドノレ。
更に、鋼地が…魔力の払底している翔真に『瞑想』の力を送る。

「!?……これは……?」
「生命も魔力も……『想い』だって、共有できる! 翔真さん! 僕の魔力、受け取ってください!!」

翔真 >感謝です、でも蟻塚君が大丈夫かちょっと心配(笑)
鋼地 >こんな時のために『魔力集積』があるのです(笑)

その時、弓はダゴンから猛襲を受けていた。無数の渦巻きが翻弄し、動きを封じる。
「…チッ…数が…多すぎる…!?」

「喰らえ!!」

四方から迫る渦巻きが、弓を完全に包み込む…

「イミテーション(擬似)『イシュマエル』プログラム起動!
対物理障壁展開! 目標……弓さん!!」

「Evolution・・・!!」
二つの力が衝撃を軽減した…が、勢いは止まらない。

「……………ッ!?…きゃああああっ!!!」

たっぷりと絞り上げられて、弓は地面に落とされた。

弓 >「…つー…」
そら >「・・・弓さん・・・・・・」
弓 >「…………だいじょぶ………援護のおかげで……かすり傷よ…」
ダゴン >「フフフ・・・これはほんの小手調べ。次はもう少し手を加えさせてもらうぞ」
翔真 >「………うちの綺麗所に怪我させやがって……高く付くぞ……!」

ついで、前に出たのは…【そら】だった。祈るように、胸元に手を添え…
ぴくんっ、とその身が震える。

「んっ・・・・・・響け、わたしの鼓動・・・っ!!」

その瞬間…周囲の空間に、光と波形が描かれた…
他に類のない【そら】の力のひとつが、発動したのだ。

「MEGA=EVOLUTION!!」

鼓動を刻む暖かい光に包まれる翔真、弓、アドノレ…

翔真 >うぉ!?これが来るとは思わなかった(^^;
アドノレ >「これは…」力が流れ込んでくる

だが、気付いたのはアドノレだけではない。二大海底魔王も、その力に気付いている…
「おぉ、あれは・・・あの少女か!」
「えぇ間違いないわ、あの素晴らしきチカラ…」

「…『無限への鍵』だ!!」

鋼地 >なんか仲間はずれになった気分(笑)
翔真 >援護出来ない分こっちは攻撃で頑張るのです(笑)
そら >「わたしの鼓動、伝わってます・・・んっ・・・(とくんっ、とくんっ、とくんっ・・・)」
弓 >「……………ちょっと、ギアをあげて……と…」

ヒュドラへの集中攻撃は、なおも続く。
凪が三叉槍に変じた矢を再び放ち、その間に弓は鋼地の支援を請けて真っ向から、
更に翔真が天津大鋼でもって、横薙ぎにダゴンごと。
2人の斬撃が十文字に決まったその場所に、刺さった三叉槍が爆ぜる。
その爆風に乗って、竹槍をプロペラのごとく回してから…アドノレが、突いた。

「一閃真伝……絶刃ぁっ!!」

魔王達を護る力が次々と切り裂かれる。
消去魔法は、アドノレの目に輝くあやしい光によって分解されていた。

「先程までと違うのは貴様等だけと思うたか。
如何なる加護をもってしても世界の法からは逃れえぬ」

ヒュドラ >「お、おのれ・・・調子に乗りおって!!」
翔真 >「高く付くと、言っただろう……?(フッ)」
弓 >「…………さて、と………性能の検証はこれくらいで十分かしら…ね…」
ダゴン >「かくなる上は奥の手を使うか・・・」
ヒュドラ >「ええ・・・こやつらを一気にねじ伏せます」

二大海底魔王が、気合を溜めると…一斉に巻き起こった津波が一同を襲い、
ついで竜巻が翔真を包み込まんとする!

凪 >「・・・・・・・・・」翼から銀色の光を噴出しつつ回避
アドノレ >津波は避け(ぶわっさぶわっさ)
鋼地 >では、羽ペンで『アース・シールド』+18を1Sqに拡大、全員に。「イミテーション(擬似)『イシュマエル』プログラム起動! 対物理障壁展開!!」
翔真 >「がふっ………!」
そら >「Evolution・・・Pモードっ!!」

どうにかこれをしのぎきったウィザード達…だが、その水煙の向こうから、魔王達が叫んだ。

「超!」「海魔!!」「合体!!!」

凪 >スーパーリンk(殴打殴打殴打王蛇カイザレンゲル
鋼地 >シンメトリカ(ブチッ!!……ツー…ツー…ツー…ツー……)
GM >深海魔王ダゴンと深海魔竜ヒュドラが、今・・・戦慄の超海魔合体! 上半身は魚人、下半身は多頭竜という、世にもおぞましい姿に変貌する!!
凪 >しかし男女でだとあしゅら男爵に(なりません

「ついにこの姿を見てしまったな・・・
これでお前達は、死ななければならなくなったのだ」

弓 >「………………は………(冷笑)」
凪 >「また一層図体がでかくなったもんだ・・・ま、当たりやすいのはありがたいが」
翔真 >「少なくとも……後一太刀入れるまでは、死ねん(苦笑)」
アドノレ >「安心しろ。レッドブックには載せて遣れぬが姿絵位は後世にのこしてやる」
弓 >「…ふふふ…あはははは…………」
鋼地 >「二つの『想い』が一つになった……凄いですね…………でもね。僕達は……六つの『想い』が一つになってるんです……だから……負けない。」
弓 >「…………あー可笑しい(くすくす)………これで………まとめて殺せるわね……」
翔真 >「先に……行かせてくれ。万が一……が有るからな、奴も『魔王』と言うくらいだ(苦笑)」
凪 >「・・・承知」
アドノレ >「好きにするがいい」
弓 >「(頷いて)…わかった…続くわ」>翔真
鋼地 >「……援護は……任せてください。」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・魔王級エミュレイター・・・(とくん、とくん、とくん)・・・わたしは、彼らと戦う戦士達のために存在する・・・」
アドノレ >「大いなる意思を感じ取った以上真面目に相手をしてやらねば」
弓 >「……………………………(す、と目を閉じて右腕を上に伸ばし……翼を大きく広げて)…行くよ……そら……さや………」

「翔真さん! これで少し楽になるはずです!!」
「済まない、助かる……外装だけでも……!」

鋼地から与えられた『瞑想』による生命の力…それを燃やして、翔真が魔王を斬る!
それは魔王の結界を切り裂き…突破口を築いた!

「・・・・・・・・・・・見せてあげるね・・・ほんとの右腕の、ほんとのチカラ・・・」
続いて、【そら】の右手首から翠色の蒸気めいたものが4本噴き出し、
回転するその右拳を、抉るように撃ち出す…更に!

その光芒を追うように、弓も羽ばたく…その右腕を、突撃槍のごとく変じて。
その先端に、鋼地の「シャドウ・ブレード」が、ドリルとなって加わる。

「…≪神刺し貫くミスティル………

【そら】が打ち出した右拳は、海底魔王を貫通…更にその穴に、弓の右腕が突き刺さる。
…と、闇の刃が無数の棘のように変じた。その1本1本には…侵魔を砕く術式が!!

……死棘の小枝テイン≫ッ!!!!!!!!!」

しかし、それだけには留まらない…その背後には!!
「滅びを告げよう。正確に、そして迅速に。」
アドノレの、斥力場を帯びた竹槍の一撃が海底魔王の脳天を貫き…
棒高跳びの要領で飛ぶその刹那、すべてを滅ぼす力が作用する!!

「特別な意味も技も有りはせぬ。ただ生まれそして死ぬ運命のままに…」

…そして、アドノレが離れたその陰には!

『・・・・完全排除MODE >EXTIRPATE・・・・・・FINAL WEAPON STANDBY』

電子音声が響き、ザインフォーゲルの翼が更に巨大化。
背中の3対の翼のうち2対が展開し、姿勢制御用のスタビライザーに変化・・・
残る1対は分離、下部が真円6枚に展開。上部は砲塔として両肩部にマウントされる。

『・・・ムーンリットエナジー及びプラーナ、外装増幅変換・・・充填開始』

その身体に宿る月の魔力が集積されるに従い、背中の翼が1対づつ銀色に発光し始める・・・

『・・・"MEGA ECLIPSE CANNON" BE READY・・・』

やがて全ての翼が爆発的に輝きを増し、さながら銀色の満月のごとく輝く!!

「・・・これが・・・月の裁きだ!!・・・
エクリプス・キャノン・・・いけえええええええええええ!!」

弓 >じゅっ…(弓) ぇー
翔真 >まてー(思わず大爆笑
弓 >って、それは嫌なので(笑) 「………………離脱する……」
翔真 >「これで……止められるか?」
そら >「大丈夫・・・・・・」
翔真 >「(フッ)なら……いい。」片膝をつく


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る