【第15夜】
第二次・大魔王作戦

<PART−28>



魔王、ベール=ゼファー



そして…最下層。逆さまの看板が、地上70階である事を示している。
ここで、非常階段は終わっていた。

そら >「最下層到着・・・」
鋼地 >「……(ちょっと感覚を確認)……(……何とか……消えた……)」
杏音 >「…ほんとは最上階なんだけど…」(ぽそ
鋼地 >「ここが……最下層……(周囲警戒)」
弓 >「………………ふー…長かったわね。」
アドノレ >「お出迎えは無いのか」(ぐるりと一望)
翔真 >「………消耗が厳しければ、中に入る前にここで回復させておいた方が良さそうだと思う。」周囲を警戒、中に入れそうな扉を探して見ます。
GM >目の前には、フロアに至る扉がひとつ・・・
鋼地 >では、扉をアナライズしますー。「……『イサーク』『イシュマエル』……いつも通り……いや……いつも以上でお願い(囁き掛けるように)」
アドノレ >アナライズの間に一回レインコールしておくか。傷を受けてる面子を手で呼び寄せて、調べ物する鋼地の後ろからとか(笑)
鋼地 >新手のイヂメですかそれは(爆)
アドノレ >おまけをつけるなら頭上でバッテンマーク(笑)
杏音 >天罰っ!天罰♪天罰♪天罰♪(笑
翔真 >ひょう○ん懺悔室(違

ここまでのドリフネタに対抗しての「ひょうきん族」ネタか(笑)
ともかく、扉は施錠されていることが判明した。

弓 >「……………これは、私が開けた方が良さそうね。……皆は後ろで待機しておいて。」
アドノレ >「うむ」
翔真 >「解った。」
鋼地 >「了解です。」
杏音 >「…うん…気を付けてね…」ふよりふより
弓 >「…貴女も、少しシャキっとなさい。……上の空じゃ、死ぬわよ…(頭ぽん)」>あんね
杏音 >「…う、うん。にはは…ごめん^^」ぽりぽり
アドノレ >「俺様が居る以上そう簡単には死なさん。何度でも痛い目を見てもらう」(ニヤソ)

すると・・・飛び込んでくるのは外界からの紅の光。
最上階は展望台、そしてレストラン・・・のはずである。
だが、そこは見晴らしだけをそのままに、金属の触手のようなもので床も壁も覆われた状態だった。

そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
鋼地 >「…………(周囲を警戒)」
アドノレ >高い場所で室内…音界の時が似たような間取りか…
翔真 >「………悉く悪趣味極まりない……(渋面)」
アドノレ >「自身の肉体になんぞコンプレックスでもあるのと違うか」
翔真 >「……肉体には無い(苦笑)」
アドノレ >「製作者側にだ」
翔真 >「ん……済まん(^^;」
杏音 >「…軟体動物好きなのかな…?」(ぁ

外は相変わらず上下逆の世界・・・地形だけは元の世界と同じだが、何かが違うように思える・・・
そして、その窓際に座る少女がひとり。

杏音 >「…んに?…だれかいる?」
翔真 >「…………………?」
GM >紅の輝きに照らされてはいるが・・・それは、どことなく見覚えのある顔だ。
アドノレ >「ふむ」
弓 >「……………………………………」
杏音 >「……ぇ…?」

ほとんど全裸といっていい、その危うげな肢体を黒革のボディスーツが縛るように包み…
銀色の髪と、短めのケープが背中になびく。
妖艶に微笑みながら…少女は、そこにあった。

少女 >「……なんだ、またクラウスかと思ったら…面白い顔ぶればかりじゃない?」
アドノレ >「当然だ俺様は肉体だけでなく顔も美しい」(ポーヂング)
鋼地 >「……ここが本拠地なら……いないわけないですよね……ベール……ゼファー……(一筋の汗)」
杏音 >「…え…あの子が…そうなの…?…」きょとん
少女→ベール=ゼファー >「ん・・・正解。よく知ってるわね・・・ま、アンゼロットの玩具にしては上出来だわ」>鋼地
鋼地 >「事前に貰っていた資料、それからその後の調査・・・・・遊んでたわけじゃないですから……」
翔真 >「一応、久し振り……となるのか、ベール=ゼファー……。」
弓 >「こんばんわ…お久しぶりね。…それから…さようなら、ベル。」
ベール=ゼファー >「面白い冗談ね・・・今のあなたに出来ると思って?」>弓
弓 >「…今の私だから、できるのよ。…今日は貴女に、別れと…貴女の死を告げに来たわ。」
ベール=ゼファー >「気の早いコもいるみたいだけど…ようこそ、世界の真実へ(目をすいっと細める)」
鋼地 >「……世界の……真実……」
杏音 >「………」
ベール=ゼファー >「・・・ま、そこのを連れて来たのは正解かもしれないけど・・・そうでもないのよね、これが(そらを一瞥)」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
鋼地 >「……彼女を……そこの扱い……するな……(小声で)」
翔真 >「………どう言う事だ?」>ベル
ベール=ゼファー >「(とんっと立って、両手を広げてくるりと回る)・・・この場所・・・見覚えないかしら?」
杏音 >「…この場所?…」きょろきょろ…

改めて、上の世界を見てみる。
その海岸線は、まぎれもなく横須賀のもの・・・だが、決定的に違うところがあった。

周囲は破壊の限りを尽くされ・・・生きとし生ける者ひとり見当たらない・・・
・・・いってみれば、死の世界。

杏音 >「……な…に…」
ベール=ゼファー >「・・・・・・ホントはわかってるんじゃないの、あんた・・・?」
杏音 >「…わかって…る…?…ぁ…」なんか思い出してぶるぶる
翔真 >「殺……界?いや違う、これは…」
弓 >「……………歪みの彼方へ消えた可能性……17年前の…W世界の真実”」
アドノレ >「ぬぬぬぬっ」(手を額に)
ベール=ゼファー >「・・・消えてはいないわ。それは現に、ここにある・・・いいえ、ここに存在せざるを得ない」
弓 >「……………ここにしか、存在できない。…」
鋼地 >「……ぁ……ぅぁ…………うぁ…………(心臓の部分をぎゅっとつかんで小刻みに震える)」
翔真 >「呑まれるな………自分をしっかりと保て。」
杏音 >「…大丈夫…大丈夫…」深呼吸…
翔真 >「良し……(フッ)」
ベール=ゼファー >「・・・そう、あちらでは真実を忘れさせられてる者の、なんと多いことか・・・あなたも、あなたも・・・あなたも・・・」
鋼地 >「……何これ……何、この『想い』……自分の中から……何か……来る……(小刻みに震える。瞳には……涙)」
杏音 >「…こ、鋼地おにーちゃん?…大丈夫っ!?」肩ささえ
弓 >「……それは、思い出す必要がないことだからよ。…貴方達、魔王の存在と…侵魔の存在と同じ…」>ベル
ベール=ゼファー >「それが『利用されている』という事なのよ・・・哀れね(ふっ)」
アドノレ >「渇!」その様相が別のモノに変わる「必要以上の力を留め続けるは益の無い事。我等は必要に応じて呼ばれ事が済めば散る」
ベール=ゼファー >「・・・ここを見つけた時は驚いたし、我が目を疑いたくもあったわ・・・でも、すべて納得がいった。3000年以上も前に、ヒントはもう出ていたのよ・・・そして秋葉原の事件で、確証は得られた」
弓 >「…そうね。そうかもしれないわ。…でもね…私は、アンゼロットの思惑とか…貴方達の思惑とか…正直、どーでもいいのよ。」
ベール=ゼファー >「そうかしら?・・・・・・私やアンゼロット以上にうまく人類を利用し・・・巧みに世界を書き換える。そんな存在の方が、もっと危険だと思わなくって?」
弓 >「…別に…。…永劫不変な存在なんてないわ。例え世界そのものでも。…それが良い方向へ書き換わるなら、それでいい。…悪い方向へ書き換わるなら、止めるまでよ。」
アドノレ >「利用されて動くならそれも良かろう。幾ばくかの選択肢が用意されてるなら。我は見届けねばならぬ。必要以上に無に帰されては、はなはだ迷惑だ」
ベール=ゼファー >「・・・ま、『既に取り込まれている者』たちに何を言っても無駄かしら。それにしても、ただの強化人間をこうもうまく造り替えるとは・・・驚いちゃうわね。まさに神をも超える所業ってところかしら・・・」
弓 >「……そう、私も造り変えられてるのね。」
翔真 >「……”この世界に居るお前”も、書き換えられているかも知れんと思うがな……。」>ベル
鋼地 >「……何か来る……違う……元からある……僕は……知っている……(涙を浮かべつつ小刻みに震えつづける)」
杏音 >「鋼地おにーちゃん!?…あぅあぅ…ど、どうすれば…」(汗焦
鋼地 >「……ここは……横須賀……『あの時』の……横須賀だよ……」
ベール=ゼファー >「安寧をもたらす精霊に、壊れた勇者・・・引き裂かれた女神・・・そして天剣の主。ほんとうに面白い人選だわ・・・」

「そうは思わない?ねぇ・・・『ザ・マリキュレイター』」

魔王はまぎれもなく、【そら】を見つめて微笑みながらそう言った・・・

そら >「・・・・・・・・・・マリキュ・・・レイター・・・」
鋼地 >「…………!?(マリキュレーターという言葉に一段とビクンとする)」
杏音 >「わけわかないことばっかり…!…鋼地おにーちゃんや…そらおねーちゃんを惑わさないでっ!」きっ(睨
ベール=ゼファー >「思い出させてあげただけよ・・・なんなら教えてあげましょうか、あなたの秘密も?(くすくす)」
杏音 >「ひ…秘密…あ、杏音に秘密なんて…無…い…」自身なさげに
ベール=ゼファー >「あなたは『ザ・マリキュレイター』によって引き裂かれた時の女神の欠片・・・あとは、自分で調べるがいいわ」>杏音
杏音 >「失われた…女神の…欠片…?…」ドキドキ胸きゅん(笑
アドノレ >「恐れる必要は無い。過去の因果は切り離せずとも我はそれを受け入れる」>杏音・そら
鋼地 >「……………………(マリキュレイターという言葉を聞いてから震えが止まる)」
そら >「・・・・・・・・・・・・エミュレイターは・・・すべて排除しなければならない・・・」
アドノレ >「失った過去を評価できずとも今の己を取り巻く環境を、人々を愛しいと思えるのだろう。ならばそれはお前が護るべき今だ」
杏音 >「…そうだよね…杏音は杏音…何がどうだからって…杏音にかわりない…うん!ありがと…」
弓 >「…………そら……貴女はもう、選んだ。…だから…貴女が何者かは、私がよく知ってる…(そらの方を振り向いて、誰にも見せたことない、信頼しきった微笑を)」
翔真 >「……………」
そら >「・・・・・・そう、わたしは・・・トモダチになる・・・」
アドノレ >「迷いつづけし幼子の新たなる決意を祝福しよう」>そら
鋼地 >「…………(不意に上を向いて落ち着いたように深呼吸一つ)……ったく……なんだかんだいって……おもいっきりビビっちまってんな……『俺』は(呟くように)」
翔真 >「……………蟻塚…?」
鋼地 >「…………(じっとそらさんを見つめる)……お前さんが……か……」
そら >「・・・・・・・・・(オレンジ色の瞳が僅かに光る。まるで・・・同意するかのように)」
鋼地 >「……(溜息一つ)……否定しないんだな……まぁ……お前さんが『あの時』何であったにしろ……お前さんが今『そら』であることを決めてんなら……『俺達』の……『現在』の『想い』も…………かわらねぇよな(すっとそらさんを守るような立ち位置に移動する)」
アドノレ >「汝が何かを掴んだという過去の事象からもうひとつ思い出させてやろう…時を越え、場所を変えても無駄な事。姿を変え力を変え何度でも立ち塞がる存在が在ったという事を」>ベール=ゼファー
杏音 >「…失われた時の女神…って…よくわからないけど…でも…でも…女神なら女神らしくっ!魔を断つ!」 ぼうっと金髪モード☆
鋼地 >「ベール=ゼファー。俺を起こしてくれてありがとな……でもよ……悪ぃが俺は人並み以上に頭が悪ぃ。だからよ……俺は……」

「俺は……『蟻塚 鋼地』としてそらを守り、
『間宮 満照』として沙弥を守る!
現在この子がそらである限り!!
その身に……沙弥の波動を宿してる限りな!!!」

杏音 >ぁーぁ…大明神いっちゃった(爆
ベール=ゼファー >「・・・(ふぅ、と肩をすくめて)・・・どうやら話になるならない以前の問題らしいわね。」
翔真 >「………詰まる所、何が言いたい?ベール=ゼファー……」
ベール=ゼファー >「つまるところ・・・あなた達は果てしなく頭が悪い、そう言いたいのよ。」
杏音 >「頭が悪くて結構だもんっ!伊達に留年してませんっ!」(キパッ!  シリアスに水をさすなっ!
翔真 >「俺も否定は出来んが……何を言わんとしているのか、何をしようとしているのか……教えてくれるなら俺は聞いてみたくは有る。」
ベール=ゼファー >「・・・でも、それならそれでいいわ・・・・・・その決意の程、試してあげる。・・・・・・《精霊獣召喚》」

『ごがぁんっ…』

世界が震撼した・・・床となっていた天井が砕け・・・遥か下へと落下する。

弓 >『フェア・ビート・コー』…キター(・◇・)
杏音 >「うわっ!…にゅーみゅーっ!」箒掴みっ

そして・・・その奥底から急激に実体を現す・・・天をも覆う巨大な、なにか。
・・・いや、天地が逆転しているのだから・・・この場合は世界の底を埋め尽くす・・・というべきか。

弓 >宝珠もなしにポンポン精霊獣召喚すんじゃねー!><
GM >いやぁ、魔王ですから(笑)呪文もいらないし楽〜(爆)
杏音 >魔王なら許される!?(爆

そして、魔王と入れ替わるように・・・今。巨大な精霊獣が、紅の世界に咆哮を上げる!
果たして、この巨大に過ぎる敵を前に、どう戦う・・・夜闇の魔術師達よ!?

ベール=ゼファー >「・・・これが小手調べ・・・見事倒せたらお慰みね。私の仕事が減って助かるわ(くすくす)」
翔真 >「美人の期待には、応えたい所だ……(フッ)」ベルと戦わないだけ精神的には楽………(苦笑)
そら >「ディメンジョン=ガジェット・・・出力増大・・・」乱気流の中に佇みながら。
弓 >「……我は剣、鉄をもって鉄を砕く…我は銃、火をもって火を砕く………我らは夜闇の魔法使い、魔をもって魔を砕く…………汝ら侵魔、紅月の加護なき昼に住まう場所なし…!…」

「………ミスティルテイン………フルチャージ!」


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