【第16夜】
異邦よりの戦い

<PART−02>



黒の予感



一番最初にMonAmiへと到着したのは、翔真だった。

やよいさん >「いらっしゃいませ^^」
翔真 >「どうも………(礼)」>おやっさん&やよいさん
おやっさん >「おぅ、翔真君か・・・どうしたね、今日は」
翔真 >「最近色々と広がって居る噂等についてちょっと………皆で話をしようと言う事になりまして(汗)」
おやっさん >「そうか・・・それでこれから勢揃い、かね(苦笑)」
翔真 >「はい(苦笑)色々と厄介な事になりつつあるかも知れないので………その辺りも含めて。」
GM >そして、おおよそ30分後には・・・一同が勢ぞろいする形になるかな。
弓 >ぞろぞろぞろ(笑) ゴスロリ+革マント+制服
鋼地 >何処の大道芸人団体!?(爆)
アドノレ >「貧乏暇だらけってところだ。邪魔するぞ」
鋼地 >「どうもです(ぺこり)」
弓 >「…ごめんなさい、また邪魔させてもらうわ。」
ナイトメア >「俺は立会い、緋室は証人だ・・・どりぃ〜む」
鋼地 >「よろしくお願いします(ぺこり)」
灯 >「・・・・・・・・・・・・(ぺこり)」
そら >「現在の状況を確認・・・問題なし・・・」

各自に飲み物が振舞われ、話し合いは始まる…。

翔真 >「皆が何所まで聞き及んでいるか解らないので、とりあえず弓ちゃん達の聞いている内容を教えてもらって、他に有ればそれを補うと言う形で確認しようと思うが……?」
弓 >「………私が掴んでいるのは…(かくかくしかじか)…くらいね。」
翔真 >「俺が聞いた内容も同じだ。」
鋼地 >「僕の聞いたのは……『都市伝説【楠ヶ浦学園の少女】が現れる時、最悪のエミュレイターが復活する』ですよ……」
アドノレ >「もっと荒唐無稽な話が流れておった」(苦笑)
おやっさん >「…噂の件については、実際ユニオンにも問い合わせが来ている…どうなっているのか、とね」
アドノレ >「風祭の時と同じような返答になるな。つまり、現時点において、その様に認定された存在は存在していない…とな」
翔真 >「同感だ、だがそれをどうやって周囲に納得させるかが問題だ。今これだけの噂が飛び交うほど派手に動かれていては……(渋面)」
おやっさん >「火のないところに煙はたたん、というからな…そして、今更言うまでもない事だが…マリキュレイターの危険性は魔王級エミュレイターなどの比ではない」
鋼地 >「…………世界魔術協会……アンゼロットさんは動いてます。」
やよいさん >「それを見越して…そらちゃんには衣替えをさせましたの^^」
翔真 >「ご賢察、痛み入ります(礼)」
やよいさん >「ただ・・・これだけでは、問題は解決しませんわね・・・」
鋼地 >「現在、アンゼロットさんは……真相解明のために少なくとも……守薙先輩と僕を動かしてます。」
ナイトメア >「我が社のメンバーにも、【超大型エミュレイター討伐】の依頼で勧誘を掛けられた者が少なからずいる…」
翔真 >「噂を流している元をどうにかする事と、周囲への証明等と言うのも考えられますが………後者については手段など考え付くはずも無く(−−;」
鋼地 >「周囲への表明…………(思案)」
ナイトメア >「自己顕示欲のために次の戦いを煽り、その道具として不安要素を利用する…これもよくある構図だな」
翔真 >「被害からの復旧に忙しくなって居ると言うのはやむを得ないが………調子に乗るのは愚か者のやる事だ。」
弓 >「………みんな、大きすぎる力が怖いだけ…原子力と同じ。」
アドノレ >「マリキュレイターないし、それぐらいの規模の何かが現れるのでは…という不安感が伝播してるのであるから、適度に強力な敵を撃破できれば噂を全部押し付けてやる所なのだが」
翔真 >「アンゼロットの前にそらを連れて行って判断してもらう………なんて真似が出来るはずも無いしやりたくも無い。」
弓 >「別に、焦って証明する必要はないと思うわ………隠すから騒ぎ立てる…だから、無理に隠す必要はない…けど、ことさらに発表する必要もない」
アドノレ >「異端を嗅ぎわけ、それを排除するのは群としての力を頼りにする人の特色。こればかりはいかんともしがたい」
鋼地 >「……それが人……か……」
そら >「・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・」
鋼地 >「? どうしたの?」
そら >「・・・・・・わたしの存在が、この街の戦士達に亀裂を広げている・・・ようですね」
翔真 >「お前が気に止む事じゃない(苦笑)」>そら
鋼地 >「君は『そら』でしょ? それなら……気にしなくても大丈夫。僕たちは全力で何とかしようと想ってるしね(笑顔)」>そらさん
そら >「・・・・・・・・・・・わたしは・・・助けられて、ばかり・・・人を助けるのが、私の役目・・・なのに」
アドノレ >「それを本気で言ってるのならば、その目は節穴と言わざるをえんぞ」(憮然)>そら
翔真 >「誰しも得て不得手が有る、ウィザードにクラスが有って得意分野がそれぞれ有るのと同じ様なものだ。」>そら
鋼地 >「僕はいっつもそらさんに助けられてるよ? それに……僕らは助け合いがしたいって言うのも正直あるからね(笑顔)」>そらさん
弓 >(ぽむぽむ)「…お互い様よ、そら。…私も貴女も…不完全なんだから、それでいいの。…一人でなにもかもできたら、トモダチなんていらないわ……そうでしょ?」
そら >「・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・」
弓 >「………………(ぽむぽむ………くる……どげし)」ちなみに、ぽむぽむしてた掌をくるっと回して、軽くちょっぷしただけ(笑)>そら
そら >「・・・・・・・・・・・・・・?」
弓 >「……………(ぶすー)………そら……私も教えて貰ったコトだけど………………今度は…私がそらに教えてあげる…。………そういう時は、“ごめんなさい”じゃなくて……“ありがとう”って言うのよ。(なでなで)」
そら >「・・・・・・・・・・ん・・・・・・」
弓 >「……………もうずっと昔に………誰に教えてもらったかも……忘れちゃったけどね…」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ぎゅ・・・ちゅっ・・・)」
翔真 >羨ましい&美人二人で勿体無い(爆)
鋼地 >「……(苦笑)」<そらさん&弓さん
弓 >「………腹黒い先達に学びましょう。…少しずつ、少しずつ…いつのまにか、それが当たり前の日常になるように…意図的に隠さずに、でもおおっぴらにはせずに…」
翔真 >「慣れて行くのと一緒に分かり合っていければ何よりなんだが(苦笑)」
弓 >「……どうしても、一朝一夕には無理よ。…まして、そらが気にすることじゃないわ。少しずつ、解け込んでいけばいい。」
おやっさん >「…ともあれ、当面の間は現状維持という事か…混乱を防ぐためにも、ユニオンの方で浮かれている連中を引き締める必要はあるな。」
翔真 >「………些か歯痒いですが、それが一番無難でしょうね………お願いします(礼)」
おやっさん >「そういえばな…先にも話があったように、日本に何かが向かっていると言う話…これは、実は根のない話でもないんだ」
翔真 >「………どう言う話が来ているのですか?」
おやっさん >「これを見て欲しい・・・」出したのは、いくつかの外国の雑誌。いずれも、ゴシップ記事を扱っているようだが・・・
アドノレ >「どれどれ」
翔真 >「…………」そらの方も気にしつつですが、記事を見てみます。
GM >そこに写っていたのは・・・「どう考えても空を飛んでいるとしか思えない四角錐」「砂漠の向こうを歩く巨大な物体のシルエット」などなど・・・
弓 >「………………………ふぅん…」
鋼地 >「…………」記事を見てみます。何か思いつきます?
翔真 >「…………消えた遺跡とやらだろうか……?」撮影された日付も確認。
GM >翔真、正解! 世界中から「消えた」とされる遺跡・・・要するにそれらの「目撃記録」だ。
翔真 >おぉ(笑)たまにはこう言う所で役に立った〜(喜)
アドノレ >ピグマリオンで地図を引っ張り出すと目撃点を入れていく
GM >目撃地点は・・・インド洋や東南アジア、となっている・・・アドノレが点を入れていくと、全部書いた時点で地図に赤点をまぶしたような感じだ。
翔真 >世界中でなのですね(^^;
鋼地 >「……これが……」
翔真 >「やや離れては居るが………ドドガンバ辺りにも何か話が回って来て居そうか………?」
おやっさん >「そして、昨日になってこいつが届いた・・・」開封済みのエアメール。
アドノレ >「送り主は?」
おやっさん >「送り主は、マーシャルにいるドドガンバV世…内容は君達が判断してくれ」
鋼地 >「あの人からの……!?」
翔真 >「……………」公開待ち
GM >おやっさんが写真を、エアメールから取り出す。そこには・・・信じられないものが写っていた。

そこに写っていたのは・・・第14夜で倒したはずの【ヘカトンケイル】だった・・・

弓 >「……………………」
鋼地 >「……ヘカトン……ケイル……」
弓 >「……………幻……?……それとも………実体…?」
ナイトメア >「…(写真を凝視)…これはトリック写真ではない…」
鋼地 >「それじゃあやっぱり……」
弓 >「……幻影という可能性は……?…」
アドノレ >「残骸で遊ぶにしてはちと物がでかすぎるのだが」
ナイトメア >「……《鏡の中の真実》……非常に遺憾だが、これは…本物のようだ」
アドノレ >「…やれやれ」
翔真 >「…………とんでもない事になっている様だ………(嘆息)」そらの様子を伺ってみる。
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」静かに一同を見ている・・・
おやっさん >「・・・こいつを知っているのかね・・・?」
翔真 >「戦った事が有ります………。」
鋼地 >「エルフマンさんからの依頼で南洋に行った時に……」
アドノレ >「えらい強いぞ」
おやっさん >「……すると、倒されたはずの存在が動いている、という事になるな…?」
弓 >「でも……ありえない……。……あれは再生できるようなレベルじゃない…」
GM >そして・・・さきほどの点。出現したものの共通点を手がかりにつないでいくと・・・いくつもの線が出来上がる。
アドノレ >タイムテーブルを作ってみるとだんだん近づいてくる事が判るかな?
GM >そう言う事だ…緩慢なスピードながら、確実に…ここ、日本を目指している。
鋼地 >「……これらが……日本に……」
アドノレ >「目的がなんとなく判った気がせんかね」
おやっさん >「ドドガンバのメールはともかくとして・・・他の写真の物体については、こうしていくらか知れ渡ってしまっている訳だが・・・」
翔真 >「…不穏な噂が広まる訳だ…(渋面)…裏で誰かが糸を引いていそうだな……。」
弓 >「…………ベル…ってのは無理があるわよね…」
翔真 >「この間の一件から二ヶ月………有り得なくは無いがアレだけの事をやった後だ。少々難しいとは思う……。」
弓 >「…精霊獣まで呼び出したあとだし…ロンギヌスの追求をかわしながら、ここまで大掛かりな仕掛けを起動できるとは…ちょっと考えられない。」
鋼地 >「……そうですね……弓さん、ヘカトンケイルの中に潜入したとき……何か変わったものはありましたか……?」
弓 >「………………わからない………。……あの時私は……ヘカトンケイルの中じゃない…どこか、違う場所にいた気がする……」
鋼地 >…………ダメ元で行ってみますか……『インテリジェンス・アイテム』でこれらの裏で糸を引いているのがなんなのか聞けますか?
GM >うむ・・・【引き裂かれた超越意思】【回帰を目指す欲望】
鋼地 >「……(『イシュマエル』から話を聞いて)……こいつらは……帰ろうとしている……」
弓 >「……………まさか……あの時壊したはずの……もう1つの世界から…?」
そら >「ちがう・・・あの時、わたしは・・・・・・・・【横須賀】しか作らなかった・・・」
翔真 >「………」
弓 >「………………………そら………言い難いことだけど………これが、彼女の意思…という可能性は…?」
そら >「ちがう・・・・・・・・・沙弥は・・・・・・・・・・・・わたしは、こんなこと・・・望まない・・・絶対に・・・」
鋼地 >「!?……そうだな……そんなこと望まねぇよな……あいつは……(間宮君も〜ど)」
弓 >「………………そうよね…」
アドノレ >「投げ捨てたモノが誰かに拾われてしまったなどという事はよくある話では無いのか?」
翔真 >「目撃されたモノの種類は、ヘカトンケイルを含めると幾つになる?」
GM >判明している限りでは「ピラミッド」「巨人」「円盤」「モアイ像」・・・そして「ヘカトンケイル」・・・
アドノレ >「それらをマリキュレイターの欠片として処理すれば、当面の問題が片付くな。日本の何所を目指してるかが判別する前に」
翔真 >「………虚偽は使い所を間違うと致命的になり得る。今の所その辺りは保留して置きたい。」
アドノレ >「拾ったモノが強すぎて身を滅ぼすのもまた同様。カースアイテムに意識を喰われるなんて話は普通に有る」

その時・・・外の風景が、にわかに紅く染まる!!

鋼地 >「!? 外が……?」
灯 >「…異常事態の発生を確認…」
翔真 >「っ!………まさか、もう来たのか!?」
ナイトメア >「・・・早すぎるな・・・それとも別のモノか・・・」
アドノレ >「我等の都合など向こうには関係ない話しだしな」
翔真 >「そうだな(苦笑)」
おやっさん >「状況の確認を頼む…君たちには必要ないとは思うが、可能であれば援軍を手配しよう」
ナイトメア >「我々は社に戻ろう…その援軍を集めねばな」
灯 >「了解…」
鋼地 >「了解です…お願いします」
アドノレ >「邪魔者には少し灸を据えてやろう」
翔真 >「そら、行けるか?」
そら >「行きます・・・!」
翔真 >「良し(フッ)行くぞ………!」
弓 >「…………………さて……今年の初仕事になりそうね……」

ナイトメアと灯に続き、ウィザード達も店の外へ。
上空、学園の方角に紅月が見える。そして、断続的に響く轟音・・・

鋼地 >「あっちは……学園!」
そら >「・・・・・・・広域スキャニング・・・複数のエミュレイター反応。何者かが交戦中・・・」
弓 >「…………急ごう…」
翔真 >「……ああ。」
アドノレ >ぶわさっ
GM >そして・・・一同が到着したのは、三笠公園近くの入り江・・・あたりには、見た事もない様式の残骸が散らばり気化しつつある。そして・・・一同の視界に入る、大きな爆発。
鋼地 >「これは一体……(周囲警戒)」
GM >その大きな爆発を最後に、ちょうど戦いが終わったようだ…紅月がその実体を薄め、消えていく。
弓 >「………………終わってる…みたいね…」
アドノレ >「例えエミュレイターでなくても今は用心すべきだぞ」
そら >「・・・・・・・・・スキャン続行中・・・」
翔真 >「…………」警戒待機
GM >気化したものはクリーチャーだったようだ・・・次々と魔石に変わっていく。
鋼地 >横取りじゃないですか(爆)

巻き起こる煙にアドノレは鼻をくすぐられ、鋼地は咳き込んでしまう…。

アドノレ >ふぇ、ふぇっくちん♪(くしゃみで煙が薄らいだ向こうに何かが動いた気が)
鋼地 >「うっ!? げほっ げほっ……」ってこの子咳き込むと不治の病と勘違いされる(爆)
GM >ああ、明らかに原因は煙だから(笑)
そら >「確認…至近距離に生命反応1…」
アドノレ >「うぬ。そっちに何か居るな」
翔真 >「誰か居る………気を付けろ。」
鋼地 >「げほっ…………り、了解です……」
??? >「くっ……ぁ……」

煙の向こうの影はぐらりと揺れ・・・倒れた。

鋼地 >「!?……倒れた……?」
翔真 >聞こえた声が女性のものならダッシュで駆け寄ります(爆)
GM >女性・・・というか子供のものか・・・どちらとも形容はしがたいのだが(笑)煙は徐々に晴れていく。
翔真 >むぅ(悩)でもせっかくですから駆け寄っておきます(笑)
鋼地 >翔真さんが駆け寄ったんならフォローに行きましょう(笑)
弓 >「………(警戒(笑))」
アドノレ >じりじりと間合いを詰める
GM >そこに倒れていたのは…この時期だと言うのにタンクトップにズボン姿の、小柄な人影。どうやら気を失っているようで、茶色い髪を後ろで束ね、細く垂らしている…あと、よく見れば見たこともない様式のアーマーを、各部に纏っている。
アドノレ >「倒れてるのはそやつだけか?」
そら >「……はい。抵抗の様子はないようですが…」
鋼地 >「この子は……?」
翔真 >では軽く抱き起こして(滅)「しっかりしろ、何所か負傷して居るか?」
GM >ああ、体じゅうすり傷だらけ(笑)ただ…掌に伝わる感触から、どうやら生きているらしいとはわかる…そして、その顔は。


そう…ウィザードたちはまだ知る由もないが、この少女こそ…
この「NWOS」の前に開催されていた「熱血専用!」OSの主人公、
ミラ=ウィンドリバーその人であったのだ!!

翔真 >どっかで見た事有るぞ−っ!?(爆笑)
弓 >ミラぁああ!?
鋼地 >翔真さん! 立ち位置アドノレさんと交代しないと!!(核爆)
アドノレ >『俺様』は知らないぞ(笑)
翔真 >ぬおぅっ!?(爆)しかし翔真の有効範囲を広げる機会であるかも知れないと思ってしまったりっ!?(爆死)


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