【第16夜】
異邦よりの戦い

<PART−17>



地の底にて待つ王者



消耗した体力を回復し、辺りを調べるウィザード達。
だが、その場に会った残骸の中に、中枢…バルトロスの姿はなかった。

そら >「先ほど落下した断片でしょうか・・・」
翔真 >「そうだと思う……息が有れば侵入を報告されるな。」
ミラ >ワタシ自身はさっきの戦闘で何も出来なかったから落ち込んでいるけど(笑)
そら >「どうしましたか・・・?」
ミラ >「え? うん… なんでもな…くはない、か。やっぱり。あはは(^^;」
そら >「・・・何か、話すべき事があるのでしたら・・・話しておくべきであると、判断します・・・」

更に…瓦礫の下から、一同は縦穴を発見する。

アドノレ >「ん。抜け道か?」穴のサイズは?
GM >穴は直径2メートル以上・・・人間1人が入れるくらいの広さだけど、ずっと下へと続いているようだ。
翔真 >「抜け道?………もしそうなら確かに守る理由にはなるか……。」
弓 >「…………つまりこの穴の中に、コアが落ちて行った?」
翔真 >「その様だな………警戒網が厳しくなる前に降りた方が良さそうだ。」
GM >その縦穴からは・・・わずかだが、熱気をはらんだ風が断続的に流れてきている・・・
翔真 >「……良し、この縦穴から降りよう。隠されていたならそれなりに意味は有るはずだ。」
鋼地 >「了解です。」
翔真 >「ミラ嬢もファイザッハの気配を感じている様だしな………行くぞ。」
アドノレ >「蒸し焼きにされぬように気をつけろよ」
ミラ >あ、みんなが行こうとするなら呼び止めるよ。 「みんな、待って!!」
鋼地 >「…………?」
翔真 >「どうした………何か問題でも有ったか?」
そら >「・・・何か・・・?」
アドノレ >「なんか揉めとるのか?」
ミラ >「うん。ワタシ… あいつとの戦い、なんにも出来なかった。偉そうなこと言ったのに…」
アドノレ >「それで終わるつもりか。ならば早々に帰れ。」
ミラ >「その… ごめん。さっきの戦い。ワタシ、足手まといだった」
弓 >「………?………なんだ、そんなコト?」
鋼地 >「……それが何か? あなたが本当の力を発揮すべき場所はこの先でしょう? それに……あなたがそうやって自分を客観的に見れている時点で、あなたはまだまだ前に進めるはずですよ(笑顔)」>ミラさん
そら >「・・・・・・それは戦場に対する習熟の問題であって、あなたの資質次第では十分に補えるはずです」>ミラさん
翔真 >「幾ら何でも10年以上相手にしている者も居る、俺達の方がああ言う輩相手に慣れているのは当たり前だ(苦笑)」>ミラ嬢
アドノレ >「戦う気があるなら、状況に応じていくらでも変わるもんだ。常に最良のコンディションで戦えるような奴がいたら、それは変人とか超人とか言われるぞ」>ミラ
翔真 >「だから謝る必要など無い、相性やタイミングが悪かっただけだ。気が咎めると言うのならそれは解らんでもないが(フッ)」>ミラ嬢
弓 >「…心配しなくても、昨日今日この世界に来たばっかりのニンゲンに、期待なんかしてないわよ。(つーん、とちょっといぢわるに)」>ミラ
ミラ >「う、うん… でも、さっきアドノレさんが行ってた。『この世界はそんなに狭量じゃない』って。だったら、問題はワタシ… ワタシが、この世界を拒絶してるんじゃないかって」
弓 >「……世界がどーとか関係ないわよ。…(そっぽ向いたまま)……貴女にできることをすれば、それでいいの。…あっちの世界でも、貴女は1人で戦ってたんじゃないでしょう?」
ミラ >「みんな、ワタシを仲間だって認めてくれてるのに… それなのに… ワタシ…」
鋼地 >「……それなら……あなたはこれからどうしますか……?」
弓 >「……貴女の仲間のように、貴女をサポートしてあげることはできないかもしれないけど、ね。……私達なりに、手伝ってあげるから…貴女も、できることをすればいいのよ。(そっぽむいたまま!…………柄にもないことを…と思ってるらしい)」
翔真 >「それに最初から最後まで全部美味しい所を取られては俺達の立つ瀬が無いと言うものだ、幾らかは譲ってもらえる方が有りがたい(片目を瞑って見せる)」
そら >「なにかお手伝いできる事があるのでしたら、お話しください。わたしは対魔王決戦ツール、インフィナイト【そら】なのですから・・・」
アドノレ >「強く望むがいい。それが最初の一歩だ」
ミラ >「(そうだよね… 世界が違ったて、何も変わらない… 力がなくたってワタシはワタシだし… それに、一緒に戦ってくれる『仲間』がいる…)」
そら >「・・・・・・・・メタルハート・・・同調。フラグメント・・・生成」
ミラ >「…みんな… ありがと…ご、ごめんね! 呼び止めちゃったりして!」
翔真 >「構わんさ、それに……やはり美人は笑顔の方が良い(フッ)」
ミラ >「そ、そうかな(///)」
鋼地 >「……(笑顔)……さぁ、それでは行きましょうか? あなたの進むべき場所に向かって!」
ミラ >「うん!」

その時。イノセントウィングの柄の部分が、ガシャリ・・・と開いた。

ミラ >「え?」思わずまじまじとイノセントウィングを見るよ!
GM >そして、そこに光の玉が形成される。それは流れる風のように、穏やかにミラの周囲へと満ち溢れ…そして、新しい知識を持ち手たる勇者に伝える。この世界における「魔法」の知識を…
そら >「・・・・・・・・・・・・・これで、よいのですね・・・(ぼそ)」
ミラ >「あ… 感じる、感じられる! ワタシにも、こっちの風が!! うん、やっぱり同じだ!!」(喜)
アドノレ >「世界はそうそう変わらぬ。変わるのは人の方だ」
翔真 >「………(覚えておこう)」
ミラ >「ありがとう、みんな! みんなのおかげだよ!!」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・(にこ)」
鋼地 >「あなた自身の『想い』の力でしょう?(微笑)」
ミラ >「でも、それに気付かせてくれたのは、みんなだから。だから…ありがと!」
翔真 >「ミラ嬢の想い、決意に世界が応えた………と言う所かな?(^^b」
アドノレ >「勇者が一人増えた…まぁ元締めの傘下に入る前に帰るだろうからかまわんか」
GM >さて・・・目の前の縦穴は、まるで奈落への入り口のごとくそこにある。
そら >「・・・進みますか・・・?」
翔真 >「良し………降りるぞ、ファイザッハを探す。」
弓 >「……………………………」
アドノレ >「うむ。降下作戦である」
ミラ >「うん! ワタシは、もう迷わないよ!」
そら >「では・・・進入します」
鋼地 >……広さが一人分なら『イシュマエル』ミラさんに渡しておいた方が良いかな……?
ミラ >「大丈夫(^^)」ここでおもむろに風の精霊にコンタクト(フライト)〜
鋼地 >おぉう(笑) 『イシュマエル』いらないみたい(爆) ミラさんかっこいい〜(核爆)
翔真 >本領発揮(笑)
ミラ >あ〜 魔法が使えるってスバラシイ(笑)

かくして一同は、縦穴へと進入していく…。

GM >最初は石組みの壁で構成されていた縦穴だったが、降りていくと・・・やがてそれは自然の洞窟の壁へと変化していた。
弓 >「………狭い………(><)」
翔真 >「………月匣故に何でも有りとは言え……何か意図が有るのだろうか……?」
アドノレ >「変形ロボ。秘密基地とくれば自爆装置がお約束だな」
翔真 >「………月匣内限定にして欲しいものだ(苦笑)」
ミラ >「大丈夫。ファイザッハの配下ならともかく、ファイザッハ本人はそんな事しないはずだから」
アドノレ >「漢の浪漫を理解してるわけではなかったのか」
GM >そして・・・伝わってくる熱気は、更に濃厚なものとなってきている。のみならず、微かな明るさまで感じられるようになっていた。
鋼地 >「…………何か……何かが……いる……確実に……」
そら >「この下に熱源・・・エミュレイターはそこにいます」
翔真 >「ファイザッハと御対面………と言う事か(フッ)」
GM >そして、更に進んだ先。ぽっかりと視界が開けた。

そこは・・・眼下にマグマが流れる、地底空洞のような場所だった。
林立する無数の岩の柱が、天井たる岩盤を支えている。

空洞の奥まで、マグマは照らし出している…その先にある、浮遊する巨大な岩盤までも。
そう・・・その岩盤は、マグマの海の上を浮遊していた。

ミラ >「なに… ここ…? うわっ! 暑っ!!」
鋼地 >「…………これが……ファイザッハの……世界……?」
弓 >「…………………暑いわね………」
翔真 >「……暑苦しいヤツかと想像してしまいそうだ……(苦笑)」
そら >「・・・・・・・・エミュレイターは、あの場所です」
翔真 >「………トラップを警戒した上で進んでみよう。」
鋼地 >「了解です。」
GM >じっとりと汗が滲むほど蒸し暑いその地下空洞の向こうから・・・よく通る声が響く。

「……良くぞ来た!ミラ=ウィンドリバー…そして異界の英雄達よ」

ミラ >「この声…ファイザッハ!」
鋼地 >「!?……この声が……?」
翔真 >「英雄………ね(苦笑)」蟻塚君とそらをチラッと見る(ぁ
アドノレ >「英雄とは違うと思うが、とりあえず出迎えご苦労」

「だが…残念ながら、諸君にはここで滅びてもらう事になる」

アドノレ >「言うだけなら容易いな」
鋼地 >「……あなたがどんな目的をもっているのかは分かりません。その目的のために僕らが滅びる必要があるのかもしれません。でも……」
翔真 >「………生憎簡単に滅びてやるほど殊勝では無い(フッ)」
鋼地 >「……あなたに『想い』があるように、僕らにも『想い』がある。そしてその『想い』には僕らが滅びることは含まれていない……だから…………」
ミラ >「ワタシ達はこんなところで負けたりはしない! ここで…あなたの野望を砕いてみせる!!」
弓 >「………ま、私は英雄じゃないから、あんたのシナリオに付き合って死んでやる義理はないんだけどね。」

「諸君の世界の力は、我に通じる事はない…
イノセントウィングを手にしたところで、同じこと」

ミラ >「そんな事… やってみなくちゃ、分からないよ!!」
弓 >「じゃあ、こっちも1つ教えてあげるわよ……貴方の断末魔の台詞は、『そんなバカな』よ。」
アドノレ >「絶滅社はいったい何を研究してるのやら」(苦笑)
鋼地 >「……僕は、あなたに抗います。たとえ無謀でも、間違っていても……あらゆる存在から否定されたとしても(相手が見えていないにもかかわらずその相手がいる方向を一点に見つめる)」
ファイザッハ > 「あえて繰り返すか。かつての敗北と絶望を…それもまたよし」
翔真 >「敗北と絶望を知るからこそ………また強くなれる。知らない者よりも、知らなかった時よりも、更に強く。だから今度戦うミラ譲とイノセント=ウィングは………貴様の知らない強さを秘めて居るかも知れんぞ(フッ)」
ミラ >「あのときのワタシとは違う… この世界に一緒に戦ってくれるみんながいる、元の世界には私を待っている仲間がいる!!」

「ならば来たれ、滅びの結末へ…諸君の健闘を祈る」

同時に、浮遊岩盤が粉微塵に砕ける…その向こうに輝く、影4つ。
ふたつは、先に撃退したばかりのガルヴァディスと同型の影…その奥に、浮遊する鎧姿がふたつ。
ひとつは青銀色に輝き、そしてその奥の大きな鎧姿は…焔のように、紅い。

GM >手前の影が言葉を発する。「ファイザッハ様。貴方様が出るまでもありません・・・我らルイナリオンズにお任せを」
弓 >「………ひっこんでなさいよ、三下。」
ミラ >「ルイナリオンズ… みんな気をつけて! 確か、フェルメイヤーが落ちたときに6つの砦を4体だけで落としたとか…」といきなり設定を(笑)
アドノレ >「本当に何も通用せぬなら護衛なんぞ必要なかろうに」
弓 >「まったくそのとおりね。(くす)」
GM >「好きにせよ」と、左右の連中に一瞥くれ・・・紅の鎧姿が前に出る。
翔真 >「護衛の相手は俺達の役目だな………ファイザッハはミラ嬢に任せる。」
アドノレ >「無駄な手間が増えたがまぁよかろう」
そら >「・・・・・・・今は・・・戦うべき時・・・それは、わたしが必要とされる時ですか?」戦闘能力展開開始しつつ。
アドノレ >「戦うべき時も逃げるべき時もまずは自らに問うてみるがいい」>そら
弓 >「…………そうね…たぶん、ちょっとした世界の危機かもね(くす)」
翔真 >「あぁ、一緒に戦ってくれると有り難い(フッ)」
そら >「・・・・・・・・わかりました(にこ)・・・OVERRAGE」
ミラ >「みんな… 気をつけて…!」
鋼地 >「……了解です。」
翔真 >「心得た、ミラ嬢はファイザッハに備えておいてくれ(^^」
ミラ >「うん!いくよ、イノセントウィング!!」

さぁ、戦いだ。一同からファイザッハまでは距離3Sq…
今回、ウィザード達は同じ地点からのスタートとなった。
一方、ファイザッハは前衛、ルイナリオン(2体。それぞれA・Bと呼称)は
すべて後衛という布陣である。


ファイザッハ ルイナリオンAルイナリオンB
味方 空白 敵前衛 敵後衛

まず、一歩先んじた鋼地はファイザッハとルイナリオンをアナライズする…
ルイナリオンはガルヴァディスの量産型であり、HPが半分である以外スペックは共通。
そして、問題のファイザッハだが…

翔真 >は、果てしなく鬱陶しい………(汗)
弓 >うあああ・・・・倒すの大変だなぁ・・・・こりゃ
ミラ >ふぁ、ファイザッハって魔物使いさんだったんだ……(汗)
アドノレ >コンボ技には定評のある魔物使いに魔剣か
鋼地 >神性介入!? 後光!? しかもこの人も使徒なのに羽が生えない!?(爆)…………使徒の部分だけこのことコンセプト一緒や〜ん(待)
ミラ >それで聖印OFFッ!?
弓 >雑魚も2匹かー、めんどいのう><
翔真 >でもやるしか無い(笑)
ミラ >うん! ここで、ワタシ達が負けたら、ワタシの世界だけじゃなく、この世界まで!!(笑)

その時、ルイナリオンBが動いた…「サンダーミッション」への変形。そして…
アドノレへ向けて「プラズマキャノン」を発射!!

「『イシュマエル』、対物理障壁拡大展開!!」「Evolution・・・!!」
鋼地と【そら】の防御支援もあって、アドノレはまだまだ健在である。

アドノレ >「ぬぉぅ。名乗りも挙げんとごっつい攻撃をしてくれるではないか」
ルイナリオン >「ファイザッハ様に楯突く雑魚の掃討こそ、我らが任務…ガルヴァディスの分まで遂行させてもらうぞ」
弓 >「……………ち…っ…」しゅまん、援護魔法にゃい><
翔真 >ダークバリアじゃ意味が無い、ゴメンです(><
ミラ >ワタシのはフォースシールドだからソラさんとかぶるし(^^;
アドノレ >皆違う技を持ち合わせてるのだ。己のすべき事を為せばそれでよい
弓 >かといって、現状じゃ異世界バリアでファイザッハに届きそうにないしなぁ…行動9だし(笑)…まずは前のデカブツなんとかしないと><
アドノレ >「こちらの攻撃が効かない」という話を聞いてはいるが、まだ実際にお目に掛かっては無いのぅ
ファイザッハ >「勇者ミラ=ウィンドリバー…皇帝騎士【焔魔】ファイザッハが相手しよう」
ミラ >「ワタシは、こんなところでまけれないんだ!」

ファイザッハは、大剣の一部を変形させ、弓となし…
ミラは、神護の盾でこれを防がんとする。だが!?

「そこで受けるが汝の未熟よ…帝国超兵器・ブレイザーアロー!」
「なっ! 何この闘気…!? きゃぁぁぁぁぁっ!!」
その閃光に飲み込まれんとするミラを、先の2人が防御支援で支える…

ミラ >31点抜け!「く… 強い…!」
ファイザッハ >「・・・・・・・・・・まずは挨拶代わり。これより皇帝騎士が剣技を見せてやろう」

更に、ルイナリオンAは「ストームミッション」のまま、鋼地と【そら】を狙う。
衝撃砲による射撃を、【そら】は半歩身をずらして難なく回避、
鋼地は「イシュマエル」で受け止めつつ…防御魔法と【そら】の避け際支援でどうにか乗り切る。

鋼地 >「『イシュマエル』、対物理障壁拡大展開!!……くっ」
弓 >綺麗に私を避けおって><
そら >「・・・抵抗の排除は、必要ですか?」
翔真 >「(頷く)しかし背後に何が居るか解らん現状で、余り無茶をしては不味いと思う。」
鋼地 >「……先に体制を整えよう。各々が全力を出し切れるように。」
アドノレ >何にせよ前に出ないと届かんのだよ
弓 >私は………全力移動かのう…これは
翔真 >2Sq通常移動で前進。今回はちょっと慎重になっている(−−;

「風の精霊の息吹が聞こえる… お願い、答えて!!」
風をまとってミラが飛び、そして…イノセントウィングの銃口に光が宿る。

「吹き抜ける風は天使のくちづけ(ウィンク)…」
「吹き飛べ、ブリーズキッス!!(はぁと)」
放たれた光弾は、ファイザッハを直撃。大爆発を起こすが…
その向こうには、剣を掲げて無傷のファイザッハが。

「ふ ざ け た 技 だ」

弓 >ファイザッハ、属性防御「風」持ってるよー?(笑)
ミラ > ………………………あ゛…… しぃまったぁぁぁぁぁぁ! 勢いで、つい(大汗)
弓 >「……………………………頭の中身も空気なのかしらね(−−;」 苦笑しながら(笑)
ミラ > 「あ゛… あははは、いつもの癖で(^^;;」
アドノレ >M >日頃から『もっと落ち着け』と口を酸っぱくして言っているのだが
弓 >S >ホントねー。それが可愛いところなんだけど…
翔真 >「………まぁ小手調べ、と言う事なのだろう(苦笑)」


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