【第18夜】
機・神・激・震

<PART−23>



白熱の決着
〜スベテニシテヒトツノモノ〜



「……これが最後の… ≪神刺し貫く死棘の小枝≫!!!!!!!!」
弓が、司が、次々とボルマンに強襲を仕掛ける…次に仕掛けたのはアドノレだった。

「この刃は人化こそ無さねど残されし思いに九十九の域にまで届かんばかりの品よ。
同じ想い持ちし品としてしかと喰らうがいい」

だが、その一撃を与えた瞬間…【そら】らしきものが叫んだ。
「アドノレさん、だめ・・・!!」

GM >アド・・・・・・・・・・・・・・アナライズ結果を見直してみましょう。ザイフリートはGL8、エミュレイターじゃないですよ?(笑)
弓 >GL8の「魔導書」ですな…いちおう術師クラスだし、HPはぎりぎりだのう(笑)
アドノレ >介入は一方だけという事か(^^;
翔真 >ぐあ(汗)
GM >・・・生死判定は・・・このままだと よゆうで だめですね(爆)

その結果、全員の死活の石が砕け…稀代の魔導書は、辛うじて全損を免れた。

GM >ザイフリートは魔導書「ニーベルンゲンの歌」の状態で転がっています。とはいえ、もう戦闘は不可能ですな(笑)
翔真 >「間一髪………役に立った様で何よりだ(フッ)」
アドノレ >「呼び止められねば完全に滅ぼしてしまうとこで有った」
弓 >「……ま、ちょっとした破壊と再生……新生のための儀式ってトコかしらね…」
鋼地 >「……皆さん……ありがとう…………」
司 >「まだ、続けますか?」
ボルマン >「当然だ。もはやザイフリートも使えなくはなったが、まだ私自身は充分に戦えるのでな・・・」
弓 >「……ふ……くくくく……あははは………本気かしら?……もうあなたはジークフリートじゃない…不死身の加護はなくってよ?」
翔真 >「手加減………俺も苦手だが、今回は巧くやらないと………」

翔真は、自らをフェニックスライブスの炎に包みつつ、一撃を繰り出す…
「消魔(翔真)!鳳凰斬………!」

翔真 >クリティカル、サトリ&死点撃ち発生。ダメージはファンブル。出す気で居たが………ここで出るとはね(苦笑)
GM >・・・・・・・・・・・え、えーと・・・こっちは防御ファンブル・・・(笑)
鋼地 >だぶるふぁんぶる?(笑)
GM >・・・というか・・・ ド ラ マ テ ィ ッ ク ダ イ ス 発 生 (笑)
司 >よりによってこのタイミングで出しますか、面白すぎますよGM(PL爆笑悶絶中)
弓 >どーゆー泥試合だ(笑)
翔真 >嫌な叩き合いだ(笑)「………どうだ?」
GM >翔真の言葉の直後に、鋼鉄の身体がくず折れる・・・「・・・・・・まさ・・・か」
弓 >「……………だからいったのに(くす)」
アドノレ >「天運がどちらにあるかが勝敗を決めたな」
翔真 >「必要なら奇跡を起こす………惚れた女の為なら何度でも、な(フッ)」
ボルマン >「フフフフフ・・・目的は果たせなかったが、実に愉快な戦いであった・・・だが、最後に笑うのは我々だ・・・」
鋼地 >「……何度だって……止めますよ……皆を救うためにね……」

乾いた笑いを立てながら、ボルマンの姿は消えていく…。

司 >「次の手を用意していようとも…守り抜く」
鋼地 >「……帰ったのかな……もとの場所に……?」
そら(?) >「・・・・・・・・・・わたしが、送り返したの」
鋼地 >「そっか……ありがとう(微笑)」
司 >「俺たちも戻りましょう。外の様子も気になります」
翔真 >「まだだ、ここでやるべき事を全て終えては居ないと思う。」
アドノレ >「うむ」
翔真 >「ここでやるべき事をやり遂げれば、必ずしも悪い結果には終わるまい……。」
弓 >「……外はこれからが本番……まだ、あいつらを完全にツブしたわけじゃない。……私達も、急ごう…」
アドノレ >「同時行動を行うだけの数が向うにはあるだろうからな」
GM >ちなみに、そこらじゅうに魔石が散らばっております・・・Sが1個、R1が6個、Cが20個。それと、魔導書「ニーベルンゲンの歌」もね(笑)
弓 >回収回収♪
翔真 >通常空間に復帰したあと、前みたいにそらにプラーナを補給する必要が有る事になったら役に立つはずだし。
鋼地 >サーシャさんに頭と融合させたさいのことを聞きたい(苦笑)
司 >聞いてもOKかと。司的には護るために来たのであって、頭の事は二の次なので(苦笑)
そら(?) >「それで、これから・・・どうするの?」
翔真 >「沙弥嬢の様子を確認するつもりだったが………移動しながらでもお前に聞いて置きたい事が有る。」
そら(?) >「わたしに答えられる事なら、答えるよ^^」
司 >「真魅さんに連絡が取れればいいんですが…」周りを見ながら
鋼地 >「さてと……(自分の0−Phoneに向かって)……おーい、沙弥に似てっけど全然違う恩人殿ー(サーシャさんのことですが名前教えてくれなかったので)。聞こえるかー?」
GM >0−Phoneからは、もう何も聞こえない・・・
鋼地 >「…………ダメか……礼の一つぐらい言いたかったんだがなぁ(苦笑)」
そら(?) >「『サーシャ=クラスヴィンカヤ』なら・・・わたしといっしょ。ここにいるよ」
鋼地 >「ぬお!?……気づけよ俺……カッコ悪ぃ……OTL」(笑)
そら(?) >「わたしは、ひとりだけど、全部だから」
司 >「一にして全、全にして一、ということですか?」
翔真 >「正直こんな聞き方をしたくは無いのだが………お前は誰だ? 俺の知っている『杉崎 そら』なのか?」
そら(?) >「わたしは『杉崎 そら』として今ここにいて・・・でもそれは、さっき存在を願われた事の残響だから」
弓 >「……ここにいる『そら』は、『そら』じゃなくて、私達が願ったから、『そら』として顕現してるってことね。」
そら(?) >「弓ちゃん、正解・・・」
翔真 >「(では俺達は遠い残響を聞いているのと同じ様にただ響いてきたものを感じているだけであって、本人そのものではないという事なのだろうか………?)」
アドノレ >「それは、この場限りの事なのか、それとも外の世界に在っても同じなのか」
弓 >「ここだから、じゃないかしら? … 外のそらには、はっきりしたカタチがあるわけだし。 ……でも… 誰かが望むように変わっていけるっていうのも、進化の1つかもしれないわね。」
翔真 >「”望まれる度、求められる度に進化する”………と言っていたか。」
そら(?) >「とりあえず、今のところわたしは『杉崎 そら』だよ」
鋼地 >「…………じゃあ、一つ、いいかな?」
そら(?) >「・・・・・・・なあに・・・?」
鋼地 >「……今の状況はそらさんも知ってると思うけど……今、君と『頭脳』を一つにできないかって事がある……正直、わからないからまっすぐ行くね。それをした場合、『そらさん達』に何か悪影響はある?」
そら(?) >「悪影響って?・・・何が悪影響なんだろう。よく、わからない・・・なにが悪いの?」
弓 >「蟻塚… もっと、簡単に聞けばいい。 『嫌』か、どうか……って。」
鋼地 >「…………君達が君達じゃなくなったら……(弓さんの言葉が聞こえて)あ……はい……そらさんは…………どうしたい? 嫌?」
そら(?) >「いやとかは関係ないの。だって、わたしは『全部』だから」
翔真 >「そらとしての部分が強く出ているだけであって、実質ここに在る全ての意思を含んでいる………と言うものなのかも知れんと。」
鋼地 >「う〜ん……微妙に良くわかんないなぁ(汗) 繰り返し聞くようで申し訳ないんだけど、君の身体のことだから、君に決めてほしいんだ……」
そら(?) >「・・・どうしてそんなに結論を急ぐの?(きょとん)」
弓 >「……(ここで、自分のために『さや』になって欲しい、っていえばいいのに(くすくす))」
鋼地 >「……君を狙ってる人がいるから。もちろん、僕は君をずっと護って行きたいと思ってるけど。」>そらさん
そら(?) >「ありがとう、といえばいいのかな・・・でも、実はそれにはあんまり意味がないの。何度も言うけど、わたしは『全部』だから」
GM >でもって、ここで0−Phoneから真魅の声が聞こえてくる。『・・・・し、もしもし・・・?あ、やっと繋がったわ・・・ぜんぜんそっちに通じなかったんだから』
司 >「先ほどまで第三帝国の輩とやりあっていたので、その影響かと」
真魅 >『じゃないかと思ってた。とりあえずそっちは何とかなったみたいね』
司 >「ええ、そちらは大丈夫なんですか?」
真魅 >『正直微妙ね・・・新帝国は撃退したけど、もっと厄介なのが来ちゃってて』
アドノレ >アンゼロットと愉快な下僕達(。。)★\
鋼地 >ぐさ(爆)
司 >「・・・G6ですか?」
真魅 >『あたり。今ちょうど包囲されてるのよね・・・新帝国と違って、やりあう訳にも行かないし』
司 >「確かに厄介ですね(とはいえ…俺たちのやったことを考えるとこれくらいはしてきて当然か)」軽く頭押さえて苦笑
真魅 >『まあ、向こうもなぜか攻撃は仕掛けてきてないけど・・・そっちはもう少し掛かりそう?』
司 >「もうちょっと待ってください。もうすぐ結論が出そうですから」

同じ頃、杉崎邸周囲では…新帝国軍を撃退したばかりの華恋達と、
ドイツからやってきたG6特務部隊が相対していた。
指揮しているのはエレーナ=ツヴァイト…かつて「六柱の巫女」事件に深く関係した、
G6における最強クラスの強化人間である。

G6将校 >「銀十字騎士修道会極東大司教、杉崎華恋様ですね…G6特務部隊指揮官、エレーナ=ツヴァイト。このたびは新帝国軍の撃退にご協力いただき感謝します」
華恋 >「いいえ…ドイツからの長旅、ごくろうさまです。」
エレーナ >「いいえ。ついては、お話ししておきたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
華恋 >「ええ。ただ荒事の後ですし、お手数ですけど少しばかり、お待ちいただけますでしょうか?」
エレーナ >「わかりました」
G6兵士 >「(立ち去る華恋たちを見届け)エレーナ隊長…日本政府の承認は取れているはず。なぜ『頭脳』の奪還を仕掛けないのです?」
エレーナ >「そう考える前に、あの中の1人を見てみる事だ」

華恋たち一同の中に、兵士は1人の少女を捉えた…『ラムダ』を解除した那奈である。

G6兵士 >「あの娘は……まさか」
エレーナ >「そのまさかさ。要するに私は、これ以上厄介な国際問題を起こしたくないだけだよ、アリクス」

一方、【そら】の内部の世界。
【そら】らしき少女との話し合いは、なおも続いていた。

翔真 >「ではその『全部』を自分達が認識している分だけ”分離”させたい。その方法を教えてもらえるか?もしくは『絶対神算の頭脳』にその方法を教えて貰う事が出来るか知っているか?」
そら(?) >「・・・出来なくはないよ。でも、少しでも間違えたらたぶん、ひどい事になると思う。それでも、それが強い要求なら・・・正しいかどうかは別として、そうする事はできるよ、たぶん」
鋼地 >「……これが答えかはわからないけど……例え君と『頭脳』を一つにしても……僕らが君を望めば、君は君でいるってことなのかな……?」
そら(?) >「何度も言うけど、わたしは『全部』なの。だから、そこから何かを分けるという事は・・・この身体がされた事と、おなじ」
翔真 >「ふむ………それは初耳だ。そう言う事なら考えんといかん。」
弓 >「………じゃ、頭脳もどしちゃって問題ない?」
そら(?) >「わたしは問題ないよ。でも、喜ぶ人もいれば困る人もいるかも」
アドノレ >「見届けるのも我が務め。変わらぬなら変わらずに変わるなら変わるなりの付き合いをするだけの事。もっとも『奴』がそこまで考えているかまでは保障外だが」
弓 >「………私は……そらが、そらでいてくれれば、それでいい。……『さや』や、他のみんなを解放するのは…まだ、できないみたいだから……」
鋼地 >「……沙弥を解放できるのは……この世界と、この世界全員を救えた時……だろうな……(ぽそりと)」
弓 >「……………(ちょっとだけ微笑して)……考えてみればいい……キミと、間宮は、分離できるか、どうか。」
鋼地 >「……さぁて、どうなんだろうな……?(こちらも少し微笑みつつ)」
翔真 >「………集合意識、と言うべきか解らんが……この状態は危険だと思う。あくまでも直感だが。」
弓 >「………翔真……あとに、しよ…?………しょうがないよ……今は、まだ…」
アドノレ >「なるようにしかならぬな。タイムアウトになるくらいなら好きな方向に歩いた方が納得のいく終りを迎えるのではないか」
鋼地 >「あー、なんか……いろんな意見が出てんな……とりあえず、皆はどうしたいのか、出来れば明確な答えが聞きてぇな?」
翔真 >「陣内の話からすると時間は余り無い。そらの言うとおり『全部』だとすると、その中にはマリキュレイターの一因となっているエミュレイターも含む事になる。アンゼロットや世界結界を憂う者達がこの事を知れば放っては置くまい(嘆息)」
鋼地 >「全てを内包するが故にすべてのものから目をつけられる……って感じにか?」
アドノレ >「現時点で彼女の存在を認めた。そして五体分離した状態を正しいとしない以上、頭脳もあるべき場所に戻すべきだろう」
弓 >「私は、そらが、そらであることを望む。……友達でいてくれることを、想う。 ……そして…他の皆の解放は…まだ…できない…。…できたとしても、危険が伴う。……そんなのは、嫌。……もう、十分なんだから…ちゃんと、安全に…満ち足りて、解放してあげたい。……」
そら(?) >「わたしはとりあえず『杉崎 そら』だけど・・・またこうして会えるかどうかは、皆次第。それに、それが正しいかどうかは・・・誰にも分からないからね」
アドノレ >「あるのは誰かにとって都合が良いか否かだ」
そら(?) >「・・・鋼地くんは、多分、肝心なところで間違えてるんだけど・・・わたしには、どこが間違ってるかまでは分からないよ」
鋼地 >「…………そっか……それも、ちゃんと見つけなきゃね……」
アドノレ >「ならば、一つづつかたずけていくとしよう。外でも問題が山積みらしい」
司 >「まずひとつの問題として…頭をあのままにしておけば、多分ドイツに持っていかれますよ。かつてドイツ軍のものであった以上、国同士の問題にもなりまねません。そうなってしまえば、個人の意見など通用するでしょうか?」
翔真 >「………そうだな、止むを得ん。沙弥嬢に一言挨拶をした上で戻るとしよう、このまま持って行かれる訳にもいかん。」
アドノレ >「確認してなかったな。外から侵入してきたのは我々と、先程の連中だけか?」
そら(?) >「・・・・・・・・・うん。ボルマンの力が弱まったから、新帝国はいったん手を引いたみたい」
翔真 >………………一応沙弥嬢の方を確認してみます、何か変わった様子は有りますか?
GM >「沙弥」だったものからは、もう返事はない・・・
そら(?) >「・・・・・・それで、さっきの霊波だけど、行かなくていいの?」
弓 >「……行くよ。……………戦場へ。」
そら(?) >「・・・・・・行くんだね・・・みんなが望む世の中がくると、いいね^^」
鋼地 >「…………ありがとう。」
司 >「諦めるわけにもいきませんから(苦笑)」
そら(?) >「・・・・・・・・・・・わたしはこの世界が存在しているという事だけで、いいんだけどね(くす)」
翔真 >「来るさ、必ず。お前も望む世界が(フッ)」
アドノレ >「汝が内包する全ての者に一時の別れを告げよう。さらばだ。縁があればまた会うだろう」
弓 >「……………………まってて、ね…」
そら(?) >「うん。またいつか、どこかで^^」

そして、【そら】らしきものと別れたウィザード達は、真魅の手引きを受けて現実世界へ…


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