【第18夜】
機・神・激・震

<PART−25>



ひとまずの終幕へ
〜されど、道はなお遠く〜



一方、工房では…残された華恋と真魅、そして弓が準備を進めていた。

華恋 >「さて、こちらも始めましょうか…」
弓 >「……ええ。………どうすれば、いい…?」
華恋 >「インフィナイトには、『フラグメント』と呼ばれるリモートユニットがあります。まずは、それを介して聞いてみるのがよいでしょう」
弓 >「…『フラグメント』…?……そらがいってる『欠片』なら、もってるわよ……」
華恋 >「それで正解^^」
弓 >「……わかった。やってみる……」

弓の『右腕』に、翠碧色の光が宿った…
その掌には、かつて【そら】から貰った宝石…『欠片』があった。

弓 >「……今、聞いてみた……『頭脳』を重ねるだけで、いいみたい……」
華恋 >「さすがに、オリジナルというところですね…やってみましょう^^ 05、お願い」
インフィナイト05 >『了解……パーツの定位置への移動を開始します』
華恋 >「そう…ゆっくりと、重ねるように…」
弓 >「…こうね…」

『頭脳』が、本体に溶け込むようにするり・・・と融合していく。

華恋 >「そうそう・・・さすがです^^」
弓 >「………リンク確認…『フラグメント』の反応も正常…」
華恋 >「こちらのバイパスも、正常に動作しています・・・でも、まだ再起動はしない方が良いですね」
弓 >「……うん……(右腕をそらに重ねて、反応を確認しながら作業の御手伝い)」
真魅 >「さて……どうなる事やら」

『頭脳』を取り込んだ【そら】の身体と右腕は、『頭脳』共々淡い光を放っていた。

華恋 >「…皮肉なものです。かつて自分を滅ぼしたであろう存在を…今、こうしてこの目で見ているのですから(ぽつり)」
弓 >「それは………私も同じ、ね。…こうして、友達として…いっしょにいて…いっしょに戦って………」
華恋 >「……怨んだ事がないといったら、嘘になるけれど…赦してあげられる人がいるだけ、幸せかもしれませんね…彼女は」
弓 >「……知った時はもう友達だったもの………どうしようもない、わ…」
華恋 >「……私は『知りすぎてしまった』から、そこまでピュアにはなれません…けれど、あなたはその気持ちを大事にしてください。それがきっと、彼女にはいちばんよい事です」
弓 >「……………」
華恋 >「……心配しないで…もう、過ぎ去った昔の話なのだから」
弓 >「………………そうね…。………結局……どれが本当でも……かまいやしない、わ…」
華恋 >「……そうですね…今の彼女となら、私は仲良くできますから^^」

さて、その頃客間では…

司 >鍵、返してもいいですよね?
鋼地 >誰にです?
司 >あそこにいた理由を隠すと、アリクスに変な風に誤解される可能性が…
翔真 >個人的に返さないとそれこそ問題が大きくなりそうな気はしますがOKです(苦笑)
司 >アリクスに話したら、エレーナにも伝わると思うので(^^;
アドノレ >鍵の事とんと忘れてたから任す(笑)
司 >「発端は、この鍵だったんですけどね」机の上に鍵を置いて
エレーナ >「この鍵は…?」
司 >「エルフリーデ=ライバッハ・・・この方に縁のある人はいますか?」
エレーナ >「…ライバッハ…ふむ、アリクスの親族か。そういえば、妹の話をしていたな」
司 >「呼んでいただけますか?伝えなければならないことと渡さなければならない物がありますので」
エレーナ >「承知した。少々失礼する(0−Phone操作)アリクス、話がある。至急こっちに来い」

ほどなく、金髪を靡かせた強化服の女性…アリクス=ライバッハが現れる。

GM >母国語でエレーナとひとことふたこと会話をして、アリクスが進み出る。「…はじめまして、アリクス=ライバッハです。鍵を手に入れたというのはあなた?」
司 >「はい。貴方に伝えなければならないことがあります」立ってアリクスのほうに
アリクス >「その鍵を手に入れたという事は…会ったのですね、妹に」
司 >「俺はエルフリーデさんにその鍵を託されました。ボルマンに渡さないで欲しいという願いと共に」
アリクス >「では、妹はやはり・・・」
司 >リボンを取り出して頷く「彼女は…亡くなりました。これを・・・」鍵とリボンを渡す
アリクス >「そう……(受け取って、しばし沈黙)……妹には、悪い事をしてしまいました。いつかこんな日が来るのではないかと危惧してはいたのですが…」
司 >「助けることができず・・・すみません」頭下げ
翔真 >こちらも黙って頭を下げる。
鋼地 >軽く頭は下げます。
アドノレ >金に世知辛い小悪党もどき扮してるから黙礼なし
アリクス >「それで…『頭脳』はどうなりましたか?」
司 >「俺たちを追ってきてますし、第三帝国に渡ってはいないかと」
アドノレ >やでやでという目で司を見る(演技)
アリクス >「……そう……私は『頭脳』など、壊されてしまえばよいと常々考えていました。もしそうであるなら、どんなによい事か」
エレーナ >「……アリクス、我々が備えるべきは最悪の事態だ。彼らの言によれば、『頭脳』は消息不明という…信じられればの話だが」
司 >「正直・・・聞いた話では、どこの組織にあっても危険なものだと感じましたね…」
エレーナ >「・・・・・・・・・・・・・・」腕を組む
アリクス >「…それで『頭脳』は…破壊されたのでしょうか。私が知りたいのは、それだけです」
司 >「・・・もし見つけたならば、誰にも手が届かない場所へやると約束します」
アリクス >「…わかりました。私は信じましょう…いってみれば、妹が世界の命運を任せた方々ですから」
アドノレ >「民間人に捜索・破壊依頼か?」
エレーナ >「…そこまで多くは望まない。我々は独自に『頭脳』を捜索するまでだ。この場は魔導書『ニーベルンゲンの歌』を回収できた事でよしとしよう」
アドノレ >「我々の身柄はどういう扱いになるのだ?」
エレーナ >「当座はどうもせん。少なくとも『歌』の発見者という事にする。その他の品は謝礼代わりに持っておくことだ」
アドノレ >「意外な所でついてたようだな」
翔真 >「(”当座は”か………後日どうなる事やら……)」
エレーナ >「…我々はこれで撤収する。こいつが力を失っている間に『バイロイト』に収めねばならん…二度と解き放たれることのないようにな」
弓 >ぜひそうしてくれ(笑)
司 >もう鬼械神に殴られたくは無い(笑)
アドノレ >封印前に強奪されると見た
GM >そうして欲しいか(笑)まあ、ボルマンも先刻の戦いで大ダメージを受けてるので、すぐには動けないだろうけど(笑)
弓 >忠告しといてやれよ(笑)
GM >エレーナに続き、アリクスも出て行くが…その前に一言「ありがとう」と言い残す。
司 >「いえ(小さく首をふる)」
鋼地 >「……(……お礼を言われることなんて……僕はしてない……)」心の声
アドノレ >(真相はとても告げられんな)
GM >ほどなく、上空で大型箒の起動音がして…彼らが飛び去ったらしいことが分かる。
翔真 >出て行ったのを見送ってから「………(一番痛い一言だったな……)」
司 >一応窓から外を確認はしておきます。
アドノレ >筆談『念のために盗聴器が無いか調べるぞ』

アドノレはすぐさま、テーブルの裏に粘着剤で貼り付けられた盗聴器を発見した。

アドノレ >筆談『やはりな』
翔真 >筆談『どうする?放置するか、撤去するか。銀十字司教の私邸に仕掛けたとなれば問題にする事も出来るが?』
アドノレ >「とりあえず報酬を換金に行くぞ」と口に出してさるを置いて外に出たらさるに盗聴器を破壊させる
司 >「お願いします。特に欲しい品物もありませんし全部お願いします」言うだけ
GM >そしてさるに破壊される盗聴器(笑)
翔真 >どうやら破壊された様だ(笑)
アドノレ >第三者による排除を演出してみようかと思ってな。放置は考えてなかった(^^;

かくして、後顧の憂いを断った一同は工房へ。

弓 >「………ふう………」
司 >「お二人とも、お疲れさまです」台所を借りて飲み物を持ってきてあげよう
真魅 >「私は何もしなくて済んだから、楽だったわよ」
華恋 >「……G6の皆様は立ち去ったようですね」
翔真 >「あぁ………そっちはどうなった?」
華恋 >「弓さんのおかげで、こちらはうまくいきましたよ」
真魅 >「見たところ、妙におとなしかったわよ・・・不気味なくらいにね」
翔真 >「そうか………ありがとう(フッ)」
アドノレ >「いつもの如くハッタリをかましてみたが、あんまり信用はされてないようだった」
弓 >「………ありがと………。…………ま、そうでなきゃつとまらないでしょう、指揮官なんて…」
華恋 >「さて、これからそらさんを再起動しにかかります・・・よろしいですね?」
翔真 >「あぁ………眠らせたままにしておく訳には行かない。」
鋼地 >「……お願いします。」
司 >入り口近くで待機。何かあったらすぐに外の出れるように
アドノレ >黙って見守る
鋼地 >「……………………」(皆の一番後ろに下がり、まっすぐ覚醒を見守る)

華恋が操作をすると、ポッド内部の【そら】に再び光が戻り…そして、その身体がゆっくりと動き出した。

鋼地 >「…………………………………………」
そら >「・・・・・・みんな、おはよう・・・」
翔真 >「おはよう……………そら、か?」
GM >周囲を一度ぐるりと見回し、彼女はにこ…と微笑む。
司 >「おはようございます(にっこり)」
鋼地 >「………………」(少し離れた場所で遠巻きに見ている)
弓 >「……(ぽむ、とそらの頭に手をおいて)……おはよ……身体はだいじょぶ?だるいところとか、痛いところない?」
アドノレ >「気分はどんなだ」
そら >「わたしは、大丈夫…でも、多分、これからが大変」
弓 >「………………そっか。」
司 >「・・・(敵が増えはしたが、一人も減っていないですしね(苦笑))」
アドノレ >「始めから承知の上だがな」
司 >「というか・・・俺が横須賀に戻ってきてから、大変じゃなかったことの方が少ないんですが(苦笑)」
そら >「うん…ほんとうに、大変なことだから…気をつけて」
翔真 >「…………あぁ、解った。」
アドノレ >「心配して気を配る時は自分も含めて考えるようにな」
そら >「・・・・・・・・・(にこにこ)」
鋼地 >「…………(目を瞑りふぅっと息をつく……何かを吹っ切るように)」


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