【第18夜】
機・神・激・震
〜EPILOGUE〜
<PART−29>
次なる手
アドノレによって、ゾーンジェネレイターで作られた結界の内部では…。
アドノレ >ゾーンジェネレイター使ったから中は殺風景として何か要望は?
弓 >特には・・・ 裏アドとお話がしたいのがメインなので(笑)
アドノレ >んでは「戦いに産まれ、その宿命の外に価値を見出した娘よ。我を呼んだか?」
弓 >「…ええ。 あなた…ううん、あなた達に、聞きたいというか… 相談したいことがあって。 ごめんなさいね。」
アドノレ >「聞こう。何が出来て何が出来ないかは告げる事はできぬが、見守り続ける事は我が務め」
弓 >「…………まず、あなたの意見は、どう…? …あの…ツングースカの少女の、言ってることが…全部、正しいと仮定して。 どう思う?」
アドノレ >「人の予測は常に自らの願望を含む。故に如何に願っても滅びの予兆を含むのではなかろうか?」
弓 >「…………じゃあ、あなたは…Dの言ったコト、可能だと思う?」
アドノレ >「一時的に可能かも知れぬ。だが望みの状態は新たなる力にてたちどころに覆るだろうな。善きも悪しきも関係なく急激な力には反発するのが世界の常。それ故に目覚めた者も数多居ようて」
弓 >「………………やっぱり、そうよね…。……それを踏まえて……確認というか…とにかく、誰かにしゃべりたいことがあったんだけど……これから私がする話は、根拠もなにもない…推理とすら呼べない、妄想と思ってもらってけっこうだから………いいかしら?」
アドノレ >「我は汝が望んだからこの場に居る。望みのままに語るが良い」
弓 >「…………まず、ツングースカの少女の、特性について。 彼女は、周囲の人間の、望みを叶える。 …ただし…多くの御伽噺がそうであるように、彼女もまた…第1種永久機関…ではない。」
「……願いをかなえるのに、代償、が必要になる。……私は、そう考えてるんだけど……どうかしら?」
アドノレ >「人の忘れがちな理のひとつだな」
弓 >「…現に、サーシャが起動したとき、心臓は…竜脈を喰らっている。 おそらく、魔王と同じ…プラーナを原動力にするんでしょう…」
アドノレ >「人の気づかぬ代償の中には世界結界が負担した物も有った。だが世界をも揺るがす願いなら代価は生贄と名を変えても違和感が無くなるな」
弓 >「……そして……人類は…いえ、地球上の生命は、はるか昔から、裏界と戦ってる…。…Dと同じことを、考える人間が、いないはずがない………それで……こっから…本題…そんな都合のいいモノがあったとして… なんで、それ以前の歴史には、彼女の名前も、姿も、ないのかしら…」
アドノレ >「それを語るべき者が存在しなくなるからだと考えるのが妥当だな」
弓 >「…(ふと、話題を変えるように)…………魔術・錬金術の基本は……なんだったかしら?」
アドノレ >「等価交換だとされている。真実かどうかまでは保証外だが」
弓 >「………まぁね。…でも、さ………裏界っていう1つの世界を滅ぼそうとする願いの対価って…やっぱり、世界だとは、思わない?」
アドノレ >「世界を贄に世界を救う。はたしてその後其処に存在するのは前と同じモノと言えるかどうか」
弓 >「………(こくり、とうなずいて)……そうなの…よ。……それで、彼女が言ってた… 『わたしだけが残った』… ていうせりふが気になって、ね」
アドノレ >「機関はのこり燃料は失われると喩えればよかろうか?」
弓 >「……そ。……でも、世界が、そんな急激な変化を、許すとは思えない。そのころ、世界結界はすでにあったと思うし………」
「だからね、私は…………この世界は、実は“2周目”なんじゃないかって…思ったの。」
「………1度、滅びてて…世界結界が、それを1度無理やり修復した世界…。 思い当たるフシはいくつかあるのよね。」
アドノレ >「真実を確かめる術は無くとも在り得る推論に辿り着いた。そこで汝は何を望む?」
弓 >「…………何を、望めばいいのかしら、ね……。……とりあえず、3周目だけはさせないつもりだけど。」
アドノレ >「残されし片翼が大層嘆く事になるからな」(微笑)
弓 >「………う、うるさいわねっ……………誰のことよ!」
アドノレ >「おや、世界が滅びれば泣く者は数知れずだろう」
弓 >「………(ぐっ)…そ、そうね。……そゆことにしておくわ…。…………ふんっ。…………で……さ…この推論、どう思う?」
アドノレ >「言ったろう。真実か確かめる術は無い。(告げる者は居ない)だが、在り得る推論だと」
弓 >「…そうよね…ゲイザーの爺さんあたりなら、知ってるのかしら…。……ま、いいわ……。やっぱり、みんなに話すほどのことじゃない、か……。………ごめんね、わざわざ、こんな妄想につきあわせちゃって。」
アドノレ >「そうだな。悪いと思うならこちらからも幾つか問うてみるか(構わぬかと問い掛ける目)」
弓 >「………いいわよ?…私に答えられることなら。」
アドノレ >「今の自分を好きだと言えるか?」
弓 >「……………(くす)……嫌いじゃないわ。」
アドノレ >「『完全無欠。なんたる欠陥か』と叫んだ探求者が居た…今のたびたび仮面が外れそうになる今の汝の方が我等としても興味ぶかい存在だぞ」興味深いと書いて面白い(いぢり甲斐が有る)とルビが見えるような見えないような
弓 >「………う、うるさいわね…………」
アドノレ >「さて、皆の所に帰るとしよう」
弓 >「……そうしましょ…」
閉ざされた世界が端から崩れ去り、元の世界へと2人は帰還する。
そこには、一同が待っていた。そして…
『まぐっ!!』
次の瞬間、弓は【そら】に食われていた(ぁ
司 >「そらさんはちょっとこっちへ」後ろから肩に手をやって弓から放させる(笑)
そら >「(ま ぐ)」
司 >「ちょっ、そらさん(^^;」困りつつも放せない(笑)
そら >「・・・・・・・・(くすくす)」>司さん(ぇ
翔真 >「色々と聞かせてもらって解った事実も有る。とても意味有るものだったと思うが……それを踏まえた上で、先にやよいさんが言っていた"ユグドラシル3本を使って『分離』を行う"ために、これから俺達はまず何をするべきだと思う?」
怜 >「……それ相応の知られていない安全な施設にて、そらの中に入ることだろうな。無論、ユグドラシルを持つもの全てに集まって貰って」
司 >「沙弥さんへ協力も頼まないといけないですし・・・」
やよいさん >「すべてを始め、すべてを終わらせるに相応しい場所なら、心当たりもありますわ・・・ね?」>尽さん&怜さん
尽 >「彼処ですね・・・わかりました。」
怜 >「……無論、あそこだけですね(頷いて)入り口の場所は忘れるはずがない」
アドノレ >「場の安全を確保する為の人員の手配」っと返答して尽をちらりと見る
尽 >「ん?・・・当然、最後まで付き合わせてもらうぜ?(ははっ)」
怜 >「本当の仕事は、左腕の奪還とロシア聖王庁への返却なんだが、俺はそれに従うつもりはない……持ち主の所に帰って行ったと報告するつもりだから」
おやっさん >「では、こちらの準備が整うまでに・・・あちらの準備を整えておいてほしい。正直、大仕事だからな」
尽 >「つーこった、イヤでも連れてくぜ?(ははっ)」
怜 >「……問題ないさ、横須賀初の相棒」
尽 >「よろしく頼むぜ(ははっ)つーこって、俺と怜とで、場所とその安全は確保できそうだ。」
翔真 >「………了解した、助かる。詳しい事はその時にでも聞かせてもらおう。」
おやっさん >「だが、当然一筋縄ではいくまいな・・・」
怜 >「……ディーのことも、解放すれば良いんですよね?」少しだけ微笑んだ
尽 >「そういうことさ(ははっ)」
おやっさん >「そうだな・・・何人か心当たりを募っておこうか(苦笑)」某ジャンク屋の勇者とか(笑)
翔真 >来たらキング、カイザー、プリンスと揃い踏み?(ぁ
怜 >「いや、一人でやりますよ」
尽 >新婚さん巻き込むのはちょっと?(何
怜 >無論♪
おやっさん >「そうか……夢使いの件は、DHAに連絡をしておこう。ただ、もう少し待たされる事にはなると思うが」
翔真 >「夢使いの都合がつくまで、こっちも幾つかの用事を終わらせておきますよ。」
おやっさん >「そうだな。そうしてもらえると助かる」
尽 >「俺も準備を整えておくか・・・例の場所も準備が必要だろうしな。」
司 >「こちらもディーの動きに関して何かつかめないか調査してみます。何を仕掛けてくるかわかりませんから・・・」
やよいさん >「βの件も何とかしないといけませんか…忙しくなりそうですわ^^」
尽 >「あと、華恋ちゃんにもよろしくお願いしますね」 やよいさんに頼もうっと(笑)
やよいさん >「直接頼みには行かないのですわね?(くす)」
尽 >「え゛? ・・・ま゛ー・・・やよいさんからお願いします(ははは…)」
やよいさん >「・・・・・・・だ・め・で・す♪(にっこり)」
尽 >「・・・・・・はいはい・・・わかりましたよ、了解ッス!」 しょうがねーなーと言う顔で(笑)
やよいさん >「ご理解感謝いたしますわ♪^^」
司 >「ただ・・・切り離した後にどうするかも問題なんだよな…」(ポツリ)
怜 >「……そら」
そら >「・・・・・・(にこにこ)」
怜 >「地球に来て、恐らく人々の多くの思惑を見てきたと、思う……その上で、貴女は『人を赦せる』?」
そら >「・・・・・・わたしは、ここにいるから、ここにいるの・・・せかいは、ここにあるから、ここにあるの。ゆるしているのかどうかは、そのひとがきめること・・・」
怜 >「……ありがとう。貴女に……俺はずっと謝罪したかったから」
そら >「どうしてあやまるの?わたしはあなたに、なにもわるい事はされていない・・・」
怜 >「……俺は何もしていない。だが、きっかけを作ったものの関係者として……欲望と思惑で貴女を振り回したことを……それが”レイ・ヴラド=ドラクレア”としての俺の義務」
そら >「・・・・・・・・・考えすぎると、それだけ・・・意味が消えていく・・・(にこ)」
怜 >「そら……いや、姉さんも沙弥さんも7番目の貴女もありがとう……」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(にこにこ)」
怜 >「……その上で……改めてよろしく」
そら >「・・・うん(にこにこ)」
怜 >「貴女に会えたことに、感謝してる……」そらに右手差し伸べて
そら >「・・・・・・・・・・・(あたままぐっ!)」
尽 >お、怜が喰われてる(笑)
怜 >「……握手したかったんだが(−−;」
翔真 >「………吸血鬼相手に噛み付くとは………なかなか洒落が効いている(クックック)」
怜 >「……翔真……思い切り勘違いしてるようだが。俺はまだ人の血一回も吸ったことないぞ?全て輸血用パックで済ませている」
翔真 >「お前が昔俺にそう言ったのを忘れているな?(笑)まぁ右手を食われなかっただけ良しとしておけよ。」
怜 >「……翔真……俺が冗談言えない男だってことを忘れたか?」
翔真 >「それ以前に知らなかったと言っておこう(フッ)」
司 >「……さて、その辺にしておかないと、弓さんの機嫌が悪くなりますよ」(ぁ>そらりん
弓 >「…………………そんなに、子供じゃない……(ふい)」
そら >「・・・・・・・(ぱっ、てこてこてこ、弓ちゃんぎぅ♪)んー^^」
尽 >「司さん・・・楽しんでねーかぁ?(苦笑)」
司 >「さっきのお返しですよ」ボディの一発は痛かったらしい(爆)
尽 >「了解〜、合わせて報告しておくよ(ははっ)」 誰に?(笑)
司 >←もともとこいつが悪いという噂も(爆)
弓 >アトデコロス(笑)
司 >きこえんなー(笑)
翔真 >正に”殺愛(コロシアイ)”(笑)
怜 >「……そういう意味では、そらも俺の肉親ってことになるんだよな」
尽 >「そういうことになるなぁ…怜おじさん(笑)」
弓 >「…………私の仇敵で、命の恩人で、姉で、妹で、母で……親友で……はぁ……なんなのかしらね、この関係って……」
怜 >「永遠の親友」
そら >「弓ちゃん弓ちゃん、ぎぅ〜♪(ふにふに)」
司 >「大切なのはどんな関係でありたいか、だと思いますよ(クスッ)」
弓 >「………………………………ふん……」
おやっさん >「では、ひとまず解散だな・・・各自、今回の件は注意して掛かってくれよ」
怜 >小声でこそっと「これ終わったらデートだからな……何が何でも休日もぎ取ってくる」>弓
翔真 >…………俺は単位稼いで、後は修行とデート……かな?(爆)
司 >社会戦にも備えなければ・・・
弓 >「………………私も…言い忘れてた…。……伝言、受け取った…返事、言ってなかったわね。…………『私も、よ』…」
怜 >では死角に入ってぎゅむっとハグして
司 >お邪魔虫になる前に移動〜(笑)
そんなこんなで、一同は今後に向けて準備を開始する事になる・・・
果たして、その先に待っているのはいかなる結果である事か。神ならぬ身の知る由もないが…
いや、それはいずれ白日の下に晒される事となろう。そう、否が応でも。
◆ ◆ ◆
さて、その頃…北極の『新帝国』本拠では、
『霊魔空軍』を指揮するバロン=シュワルツと、総統ボルマンが向かい合っていた。
バロン=シュワルツ >「……総統閣下。この度は残念でしたな…『頭脳』の回収どころか、魔導書『歌』まで奪われるとは」
ボルマン >「……なぁに、アレを完全制御するための『ノートゥング』はまだ、我が手元に残っている…『歌』は奴らが油断した時にでも、ゆっくり取り返しに行けばよい。それより、問題は『頭脳』だな…私がみた限り、どうやら『心臓』と融合したようだ」
バロン=シュワルツ >「ふむ。『ビッグ=V』は、まだ目覚めませぬか…」
ボルマン >「ああ、まだだ。しかし、あの連中相手では装甲騎士も役に立たぬようである事だしな…どうしたものやら」
バロン=シュワルツ >「……でしたら、ヤツらを使ってみますか…」
ボルマン >「DS戦団……ベール=ゼファーの犬どもか。先にカルタゴで一蹴されたと聞いたが、使い物になるのか?」
バロン=シュワルツ >「……指揮官『リリム』が欠如した状態では、無理なき話」
ボルマン >「E=N=Gシステムとやら、か…なるほど、試してみる価値はありそうだな」
バロン=シュワルツ >「それに、世界魔術協会に潜り込ませた工作員からの情報によれば…『頭脳』を奪っていった奴らの敵は、我々だけではない様子」
ボルマン >「ウィザードども、それにDS戦団の連中に潰しあいをさせて、後から『頭脳』をいただく…か。面白い。まずは…我らが敵どもに、例の情報をリークしてやれ。なるべく婉曲に、かつ確実にな」
バロン=シュワルツ >「Ja vohl…せいぜい鉄砲玉に使って、我らはひとまず高みの見物と参りましょう」
それからまもなく。同じく新帝国北極基地の、兵舎のひとつ。
ここでは、ベール=ゼファーの尖兵『DS戦団』が、同盟によって得られた仮の住まいにて、
第17夜での弓&【そら】との戦いで傷ついた身体の回復と、更なる強化を期していた。
4号 >「おい、聞いたかぁ?次は俺たちの出番らしいぜ!」
5号 >「ヘヘヘヘヘヘ・・・今からウズウズしてくるぜ。あの女どもをひん剥いて、二度と見られねぇよぉにしてやるゥゥ」
2号 >「……あの緑のはお前にやる。だが『リリス』は俺に殺らせろ……さもなくば、斬る」
1号 >「…………………俺は……。」
3号 >「……とにかく、再強化プロセスを急げ…リリム隊長も、もうすぐおいでになるからな」
5号 >「ヘッ……いい子ぶっちゃってよぉ…ま、いいサ。次はまとめてあの世に送ってやるからよォ」
5人の強化人間…『D=アームズ』になれなかった者達は、再戦の時に備えて牙を研ぐ…
◆ ◆ ◆
一方、アンゼロット城では…世界の守護者・アンゼロットがレポートに目を通していた。
脇には、ソファに座った名塚 歌流名が暇そうにしている。
アンゼロット >「…………なるほど。では…」
執事 >「はい。これは由々しき事態かと…いかがなさいますかアンゼロット様。やはり…?」
アンゼロット >「………いえ。ひとまず『彼』が到着したら、おもてなしをお願いします。」
執事 >「しかしアンゼロット様、それでは…」
アンゼロット >「…ただし、『イシュマエル』のデータチップは回収してきてください。今後必要になりますから」
執事 >「承知いたしました…他には?」
アンゼロット >「言うまでもない事ですが、周辺の警備は怠らず、特に『彼』を決して外に出さぬよう。念のため、フェーダ=レクシアを応援につける事とします…」
インターホン >『アンゼロット様…『蟻塚 鋼地』が城門前に到着いたしました』
アンゼロット >「ご苦労様。客間にお通しなさい………(執事に向き直り)では、お願いしますね」
執事 >「承知いたしました、アンゼロット様」
執事が退出し、しばしの時が流れる。
沈黙を破ったのは、歌流名だった。
歌流名 >「……でぇ、私は何をすればいいのかしらぁ?」
アンゼロット >「…とりあえずは、現状維持です。蟻塚くん…『イシュマエル』が蓄積していた情報を再検討し、場合によっては…」
歌流名 >「やっぱりぃ?なのよねぇ〜…まぁ、もしその『マリキュレイター』の正体が、私の予想した通りに『ツングースカ』だったとしたらぁ…本気出さないと、ちょっとマズいかもぉ」
アンゼロット >「現状では、なんとも言えません…しかし、もしそうであるなら…これは世界最大級、未曾有の危機といえるでしょう。最悪、横須賀のウィザード達を強制排除してでも目的は果たされなければなりません」
歌流名 >「あ、でもぉ…それって見た感じ、ちょっと分が悪いわよぉ〜…『あのコ』の仕上がりは、まだなんでしょ?」
アンゼロット >「『D=セイヴァー』でしたら、まだ調整中ですわ…ツールの開発に手間取ったみたいね」
歌流名 >「そぉねぇ…それにぃ、私が今直接行っちゃったら、よけい警戒されちゃうかもぉ(ぺろりと舌を出す)」
アンゼロット >「あなたも『ロンギヌス』に復帰した以上、少しは節制をなさい…という事ですわ(くす)それに、この手の事ならうってつけの人物に、心当たりがありますの」
歌流名 >「それってだれぇ?また『柊クン』かしらぁ?」
アンゼロット >「いいえ…けれど、あらゆる意味で最適任の人物ですわ」
アンゼロットは微笑んで、カップの紅茶を啜った。
彼女が示す者の名は、今のところ誰にも分からない…
そして、城の特殊調整槽では…今なお、ひとりの戦士が眠り続けている。
ネームプレートに刻まれているのは『D=SAVIOR』という単語…
『世界最大の敵』を確実に抹殺するべく、それはしばしの時を待つ…。
さあ、いよいよ急展開!
驚異の力とおおいなる謎を秘めた【ツングースカの少女】!
その断片を求める者たち。あるがままの場所に還さんとする者たち。
その破壊を求める者たち。更に、従前からの敵である者たち。
そして、現状からの解放を求める者たち…。
そんな中、約100年前から続く狂気と因縁は、
危機への予兆へと形を変えて…再び、現れるのだろうか!?
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