【第19夜】
狂気が遺したもの
<PART−21>
その時、彼女は涙を流した
一方その頃。研究所内の隠し部屋に潜入した天緒真白は…
「ちっ・・・・・・自動防衛システムか」
室内に警報が響き、周囲を魔導砲台が取り囲む。その数、2…
更に、奥からは毒ガス発生装置がせり出してくる。
「・・・ガンナーズブルーム」
流麗なデザインのガンナーズブルームUを取り回し、
戦闘服に身を包んだ細身の身体が華麗に、それでいて冷徹に宙を舞う。
強化人間の脚力と、箒の動力システムを利用した、常人には不可能な空中機動…
続けざまに放たれた砲弾は、狙い違わず命中。すべてのトラップは、一撃にして沈黙した。
「・・・・・・・・・・・・排除、完了」
アドノレ >流石絶滅社。避けて通るより壊して通る方が得意らしい(笑)
…そして、再びアルヴァスの月匣内部。戦いは、なおも続いていた!
味方後衛 | 混戦区域 | 味方前衛 |
「どれ、そっちのも少しもんでやろう」
先手を取ったアドノレは、更に収束「ミスティフォッグ」を、
司の顔をした式神稚児へと向けた…強化された力が消失し、式神は小さくなっていく。
それを横目に、更なる行動でHMPヒーリングを使用、MPを回復するアドノレ。
アドノレ >空中を揉み揉みする仕草…なぜか式神が縮んでいく(笑)
翔真 >領域作成する暇も無く頑張っていますしねぇ(^^;
アドノレ >隻眼なければ出来ない大盤振る舞いだな(笑)
アルヴァス >「・・・・・・・・・・・・もし友を護りたいのなら、止めなさい・・・この私を」「さあ、このまま宿願を果たすとしようではないか」
弓 >…そんなこと言われても困るなぁ…ますますどうすればいいんだか…
アドノレ >「全てを願った所で叶わぬぞ。自分にとって重要な物から一つ一つ確保してみろ」>弓
尽 >「どうしてもやるのか? ・・・お母さんよ。」
アルヴァス >「・・・・・・・・・・・・護り手たるもの、時として非情に徹さねばなりません。今の私はいわば“敵”・・・」「・・・何をごちゃごちゃ言っておるのだ。ゆくぞ」
翔真 >「止めろ!下手に傷をつけたら良くない目覚め方を引き起こしてしまいかねんだろうにっ、何故解らん!?」
そら >「・・・・・・・・・わたしは・・・っ!」
アルヴァスが剛拳で、そらを殴りつける。
その余波で、形成したエナージョン=ウィングがやや結合を崩す…
だが、光の粒子をちらつかせながら、そらはなお立っていた。
アルヴァス >「やはり刀を使えぬとこんなものか・・・だが次で落とす!!」
尽 >「そう簡単にはいかねさねぇ・・・」
行動力に、そして魔導力にと巧みなスタイルチェンジを繰り返しつつ、
尽はそらをリザレクションフレイムでフォローする。
アルヴァス >「これは我が復讐・・・アルヴァス=トゥールは一度受けた仇は忘れぬ。それこそ我が因果」
翔真 >(視線は向けず)「………どんな手でも良い、奴の注意を引き付けてくれ。」>弓&陣内
司 >「そらさん、下がっててください」
そら >「わかり・・・ました」
そして…司は、その場に聖結界を展開した!!
司 >「この陣、あなたに抜けられますか?」
尽 >抗魔ジャッジで58って強烈だな(笑)
アルヴァス >「・・・小賢しい真似を、まだするか」
司 >「言ったはずです。俺が積み上げてきた全てを持って止めると」
尽 >「そらちゃん、とりあえず下がれ。」そしてリザレクションフレイムその2!
そら >「エナージョン=ウィング・・・っ・・・・・・ありがとう・・・」
尽 >「礼には及ばんさ(ははっ)」
アルヴァス >「・・・・・・逃げるか・・・!」飛び去るそらを見つつ
弓 >もうごちゃごちゃ考えるのやめっ!殴る!殴ってから考える!
アドノレ >母の胸に飛び込んで力いっぱいベアハッグ抱きしめる
尽からの回復を受けつつ、半壊した翼を広げて後退するそら。
それをフォローして、翔真がウィッチブレードUを取り出し搭乗する。
そして…2人と入れ替わりに、弓がアルヴァスに殴りかかった…!!
アルヴァス >「っ・・・・・・霧のために間合いが狂ったか」ダメージは通っている・・・!!
アドノレ >「妙にべたついて纏わりつく気がせんか?」(ニヤソ)
弓 >「………………………次は、本気で当てる。」
アルヴァス >「面白い・・・我を倒すというのだな。ならば、やってみるが良い!」
アドノレ >そらにもういっちょヒーリングしたほうが良いかな?
翔真 >そのほうが安全かと。
司 >とりあえず、いくか…短刀でアルヴァスを攻撃。「止める!!」
アルヴァス >「おのれ、揃って我に刃向かうか…っ!!」
司がアルヴァスに攻撃を加えている間…
アドノレが放ったレインコールが、そらを大幅に回復していた。
尽 >流石は本職。効率が違う(笑)
そら >「・・・・・・・アドノレさんも、ありがとう・・・」
アドノレ >「友人相手であれば貸し借りは数えんで良いのだ。当然の顔して受け取れ。そしたら俺様も当然の顔して手を借りる」
そら >「わたしは・・・今・・・“情けない”・・・って、“思った”・・・・・・・・・・自分が、情けない・・・・・・司さんも・・・弓ちゃんも、頑張っているのに・・・わたしは・・・」
司 >「常に一人でできるなら、皆でいる意味なんてないでしょう?」
翔真 >「そのとき自分が出来る事、やるべき事をやればそれで良い。出来る事を増やせる様に努力するのが大切な事だ。」
尽 >「あ、俺はそらちゃんたち護ってやりてーだけだから、気にしなくていいぜ(ははっ)」
そら >「わたしは・・・こんなに、支えられているのに・・・・・・これは・・・“悲しい”?・・・“悔しい”・・・?」
・・・その時。【そら】の瞳から伝い落ちるものがあった。
紅色の光に照らされながら、いくつも。いくつも。
アドノレ >「ん?」
尽 >「ん?」 変化に気付いて・・・
そら >「うっ・・・・ううっ・・・・っ・・・」
翔真 >「そら……?」
最初は理解できないように、当惑顔のまま…だが、それは束の間の事。
翠色の髪が激しく、燃え広がるかのように光り輝く。
堰を切ってあふれ出す何か…今のそらに、それを抑える事は出来なかった。
「うぁあああああ・・・・・・・・・・ッ・・・!!」
この時、ウィザード達の誰もが、驚いたのも無理はない。
そう、本来のそらに、涙を流す機能はなかった。そんな感情は存在しなかった。
少なくとも、彼女自身がそう言っていた筈、である。
だが、その「ありえないこと」が今、起きている。それが意味するものは、すなわち…
尽 >「涙・・・・・・」これが何かの足掛かりになれば・・・アルヴァス(達)は涙に気付いているのだろうか
アドノレ >「感情を持て余しておるな」
アルヴァス >「・・・・・・ちっ、もはや猶予は出来んな」
翔真 >「………これでも、これでもまだそらを討とうとするのか!」
アルヴァス >「・・・そうだ!」
弓 >「……………この涙を見ても、そらを危険だと言うのなら…私も…本気でいくっ!」
翔真 >「惚れた女を泣かせる奴は、誰であろうと許しはしない…………!!」
司 >「翔真さん、彼女を抑えて!!」
翔真 >「っ(奥歯を噛む)……………解った。」
尽 >「こりゃ・・・あぶねーかも知れねーが・・・俺はそらちゃんの進化する力に賭けよう。」
翔真は、少女を抱きしめた。
抱きしめられながら。暖かい気を放ちながら。
翠碧の破壊者と呼ばれた者は、そらと呼ばれる者は、唯、翔真の腕の中で泣き続けるのみ。
翔真 >「そら、ありがとうな。涙が出るほど悔しくて、悲しくて、どうにも出来ないのが辛いだろうが………俺達は大丈夫だ。」
そら >「あうっ・・・・・・うっ・・・わたしっ・・・・・・・わたしっ・・・・・・みんなの、ともだちに・・・っ・・・・・・・・・・・ともだちに、なりたい・・・っ・・・なりたいよぉおおっ・・・!!」
アドノレ >「何を今更。今まで何だと思ってたのだ(憮然)」
翔真 >「だが、そらがそう望んでくれるのを、嬉しく思う人はたくさん居る………望んで無くても友達でありたいと思う人もたくさん居るが、望んでくれればもっとたくさんの友達が出来る。」
司 >「だから、そらさんがそれを望むのであれば、俺は喜んでそうなろうと思いますよ」少し後ろを見てニッコリ
尽 >俺の場合、ともだちっつーか、ホント妹みたいに感じてるんだが(笑)
弓 >「1から10まで手取り足取りするのが友達じゃない…。…そらが私を頼らないなら、手は差し伸べない。…信じて見守るのも…友達だと思うから。………友達になるのに、チカラなんて関係ない…ううん、ないほうがいい。……」
アドノレ >「泣きたい時は目一杯泣く方が健康には良いのだ。動揺する前にそれぞれのする事をキッチリこなしてくぞ」
尽 >「己を決めるのは、己の意志だ・・・・・・生まれじゃねぇ。そらちゃん・・・がんばれ・・・」
そら >「・・・・・・・・・・・っ・・・うぅっ・・・・・・・・みんな・・・・・・・・・・わたしを・・・・・・たすけて・・・っ・・・・・・・おねがい・・・」
翔真 >「あぁ、任せろ………みんな助けてくれる。それに誓っただろ、俺はお前と『護り合う者』だ(微笑)」優しく髪を梳きながら
アドノレ >「うむ。頼まれたからには嫌とは言えんな」
尽 >「っても、どうするかね。ま、俺の出来ることだったら何でも(ははっ)」
そら >「うん・・・・・・うんっ・・・アドノレさん・・・尽さん・・・司さん・・・翔真さん・・・弓ちゃん・・・」
弓 >「…私は、今までの、そらとの時間を信じる。…でも、もし、貴女が言うように、そらが危険な方向に進化したら……私も、全力でそらを止める。それは約束する。…………だから…今回だけは、いっしょに見ていて欲しい。それもダメなら…今度は、貴女を斬る。」
アルヴァス >「ならば、やはり我とは相容れぬか。我もまた・・・かつての記憶は忘れられん。よって、赦す事も出来ん・・・更に、時間ももうない・・・これが最後のチャンスだ。我と共にヤツを討て!」
アドノレ >「頼まれてるので遊びは無しだ。もう少しこちらの流儀でやらせてもらう」
弓 >「……私の過去はもう…何が本当だったのか、わからない。…人から聞く事はできても、それは私にとっての真実(ほんとう)じゃ、もう、ない…。…だから………だから、私は……『今まで』と『これから』を…!」 アルヴァスとそらのあいだに立つ
アルヴァス >「・・・・・・ならば是非もなし。我は宿願を果たすのみ」
そら >「・・・・・・わたしも、みんなと・・・一緒に、がんばるよ・・・!」
尽 >「それで良いのさ(ははっ)」
翔真 >「よし………行くぞ!」
「虚風火(うつろかぜほ)と水埴(みずはに)と、
冥天(くらきあまつ)の想いもて………抜剣!天津翔真鋼!!」
弓 >もうだいぶ殺る気モードなんだけどね…
アドノレ >方針の相談としてこちら分を明かすと、敵の狙いがそらにあるから、想定外の事態に備えて、そらの回復を早めに済ませておく…という事に落ち着いた筈
翔真 >それならそこまで打てる手を打っても損は無いのではと(笑)
尽 >その通り。モアベターな勝利を目指すぞ(笑)俺はデータバンクで分離方法を探ると。
翔真 >なんにせよ、真白嬢がミッションコンプリートするまで時間を稼がなくてはならないのは変わりませんし(苦笑)
司 >皆で手を打つ前にやろうとするなら、邪魔に入るのは先に行っておくね>弓
弓 >おう、りょうかい(笑)
味方陣営 | 混戦区域 |
仕切りなおしの第3ラウンド。アドノレはレインコールをもって、後方の3人の回復を図る…。
そら >「・・・フレーム損壊率0・・・完全に回復、だよ」
尽 >かなり回復〜 「すまねぇ、助かるぜ(ははっ)」
翔真 >「………これでもう暫くは持つ、助かった(苦笑)」全快。
アドノレ >「久々にイィ汗をかいておるぞ」 ぽーぢんぐするアドノレと反省するさる
そしてアルヴァスは、刀を地面に突き立て、月匣そのものに命令を下していた。
「きたれ眷属…」
その声に答え、焔のクリーチャーが次々と地面から形をとって現れる。
その間にも、尽は…特有の頭痛を抑えつつも、
MCチャンバーを経由して、アカシックレコードにアクセスしていた。
「アルヴァス・・・お前の真実は・・・」
アルヴァス/静香は融合してから久しく、単なる<憑かれし者>のように、 単に行動不能にしただけで両者を分離させる事は不可能。 ただし、両者の行動原理は「そら」の打倒という点でのみ一致しているため、 「そら」が倒れるなどすれば(それは「そら」の死亡を意味しない)、 両者は行動論理で不一致を招く結果になる可能性が高い。 その点を突き、行動の混乱を招けば逆転の余地は大いにある。 アルヴァスを無力化さえできれば、その分離のために手段を講じる事も可能。 |
ここで、少し時間をとめて…PL間の会話に耳を傾けてみよう!!
尽 >ふむ・・・
弓 >元々、宿敵同士だから、協力する理由がなくなればってことか…
尽 >理由を消失させたところに、そらちゃんの奇蹟で・・・そうすれば、彼女らの盟約も共通目的も消失するんじゃないかな?
翔真 >一応自分としても、それが一番妥当かなと思います。
アドノレ >原理の矛盾が起これば良いわけだから、そらの打倒以上に優先順位の高い行動が発生すれば…
司 >分けることができても、単独で存在できるくらいまで回復してるのかなぁ・・・
翔真 >………すっごい嫌な手段だけど、出来なくは無いのかもしれない手は有りますなぁ……(−−
司 >今の状態でそらにダメージが蓄積すると不安定になりそうで怖いんですよねぇ(^^;
翔真 >そこが問題。憎しみや復讐と言う意思の下に倒れるのは危険かも知れない。なのでD−PHOENIX
で自分から陥ると言う手段ならどうかと。
尽 >ふむ・・・相手に手を下させなくても大丈夫か? という問題はあると思うけど、そらちゃん暴走の可能性は低いかぁ。
翔真 >う……そうですね、そうさせた方が矛盾を起こすと言う点では確実性が上がりますな(−−;
アドノレ >奥義『死んだふり』
尽 >それだ!(笑)
翔真 >演技は………個人的には期待するのは不安が(^^;
アドノレ >演技指導は俺様が日頃からいらん事教えてる際に(。。)★\
司 >確かに芸風が広がってはいますが(笑)
アドノレ >必殺仕事人のテーマと共に攻撃されたら倒れなければならないとか(違)
翔真 >そらとアルヴァスの行動タイミングを同時にして、アルヴァス攻撃→D−PHOENIX
なら爆発した様に見せかけられる……か?
アドノレ >母の愛…には期待できぬな(笑)
司 >自分と弓で仲違い→どつきあいという流れで静香の気を引くこともちょっと考えたけど・・・
翔真 >反応を見てみたくは有りますね、これ以上危険には置きたくないと言っていましたし。
弓 >逆に、私がそらりんみねうちする?
尽 >それでも良いけど・・・弓ちゃんにこっそり伝える手段が難しい(笑)
翔真 >峰打ち出来る装備が有るのかも気になる(笑)
弓 >だにゃー…
尽 >で、そらちゃんに誰が言うかだけど・・・困ったな、口には出せないし・・・俺か?(苦笑)
翔真 >あ、決まれば伝えられます。『欠片』を通じて伝える事が出来るのだった(^^;
尽 >おお、それがあった!ではそこは任せよう♪じゃあ、弓ちゃんにも伝えた方が良いかな・・・弓ちゃんが峰打ちするって案も生きてくるし。
弓 >どおやって(笑)
翔真 >………上手くやれば、そらを中継して弓ちゃんにも伝えられるのではないかと(爆)
尽 >アルヴァス自身にやらせるのと、弓ちゃんがやるのと・・・どちらがより影響が大きいか次第だけど。
翔真 >んー……やはりアルヴァスにやらせて弓ちゃんたちと対峙させるのが一番静香殿に揺さぶりを掛けられるかな?
尽 >普通に考えれば、やはりそうかな・・・・・・
弓 >どうすればいいんだ(笑)まぁ普通に一発くらい殴っておくのはありかな(笑)
尽 >アリでしょう(笑) 演出上盛り上げは必要だ!
弓 >ここで喧嘩するくらい当てておいたほうが(笑)あたりすぎたら、司頼んだ(笑)
司 >最初からそのつもり〜(笑)
尽 >じゃ、アルヴァスを騙すためにと、翔真君と相談。何が起きても、ギリギリまで気付かないフリね? あとはそらちゃんと弓ちゃんに任せるしかないから。(こそこそ)
司 >『説得』と書いて『斬撃』と読む姉弟(ぁ
弓 >肉体言語で語るまで!
アドノレ >魔法少女になったのか(笑)
司 >ばれた(笑)
翔真 >コブシで語るのと同義っすか(爆笑)
尽 >どこか尽と怜にと似ている・・・(笑)
弓 >さすがにアドはわかったか(笑)
翔真 >尽がデータバンクで調べてくれた事を簡単に説明して、『要は一度お前がアルヴァスに倒されたと思わせれば良いと言う事なんだ。弓ちゃんにお前を峰打ちで倒した様に見せると言う手も有るが……どちらが良いか決め兼ねているので弓ちゃんにも聞いてくれればありがたい』
そら >『わかりました、翔真さん・・・弓ちゃん、聞こえますか? えぇと・・・あんちょくまほー。かくかくしかじか』
尽 >そらは、安直魔法を使った! (笑)
弓 >「…………………………………(ふい)」 ゆみは、しせんをはずした!しかし、しっぽがぴこぴこうなずいている(笑)
翔真 >ちくしょーっ、こんな時でも可愛いじゃないか(ぁ
尽 >ち、あんまり素直にならなければ・・・(兄として)卑怯な手段を使ってやろうかと思ってたのに(ぉぃ
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