【第19夜】
狂気が遺したもの
<PART−22>
一世一代の大博打!
さて、その頃。真白は…膨大な数のカプセルが収められた部屋に入り込んでいた。
そのカプセルの中身…それは、プロフェッサー=コスが長い研究生活の間に蒐集し、
蓄積してきた遺伝子サンプルであった!
「捜索対象設定・・・検索開始・・・」
しかし、既に沈黙させたとはいえ…警報装置を作動させてしまった影響は大きかった。
その足元に、飛来した何本ものナイフが突き刺さる。
真白が振り向いた、その向こうには…
コンバットナイフのみを携えた、全裸の少女が半ダースほど。
「・・・・・・形式照合、N2型強化兵・・・排除、開始」
この距離でガンナーズブルームUは使えない。となれば…
真白は、躊躇なくコンバットナイフを抜き放った。
尽 >むう、もう少しかかりそうだな。
翔真 >もう1〜2ラウンドは掛かりそうですな(−−;
尽 >彼女の行動次第の部分も大きい。頑張ってくれ〜
翔真 >ガンバレましろん(><ノシ
尽 >で、いざというときは・・・全力でアルヴァスを叩く。最期の手段だけどな・・・
翔真 >了解、苦しい選択だが致し方なし(−−;
尽 >一度失われたものを取りかえずチャンスだからね・・・翔真君の辛さはわかるつもりだけど、ここは二人に頑張ってもらうしかない。可能性が一番高いのはそれだから・・・
翔真 >はい………そらもそれが解っているから協力してくれていると思います。
…そして、再びアルヴァスの月匣内部。
弓が、司が、アルヴァスに対して連続攻撃を仕掛ける。
実のところ、アルヴァス…静香の目には、それが皮肉な光景に見えた。
なぜなら、それは…【関東異界大戦】さえ起こらなければ、
彼女自身が背後で見守る事を楽しみにしていたものだったからに他ならない。
だが、魔王として口から出た言葉は…。
アルヴァス >「まだ歯向かうか・・・っ!」
弓 >「通さないって言った!」
アルヴァス >「なるほどな・・・ならば、別の手を使うまでだ」
そこに、翠碧色の輝きを放つ光弾が打ち込まれる。
「・・・エナージョン=マグナム!」
その狙いはアルヴァスから大きく外れていたが…それは間違いなく、そらが放ったものだった。
アルヴァス >「意外だな。貴様からこの私に仕掛けるとは・・・人間を攻撃できないのではなかったのか」
そら >「・・・・・・・・・・・・」
アドノレ >「守られるべき世界はそれだけの危機感をそらに感じてるのだろうか。そうであるならばこの場に立つのは我等ではなく勇者と呼ばれる者達なのと違うか?」
疑問を呈しながら、アドノレは両手を広げ…熱の篭った周囲の気を取り込み始める。
「あるべきようにあれ。少なくともこの場にあるモノ達は我等に味方することもやぶさかではないらしいぞ」
アドノレ >身の回りいる勇者の数を数えてみる…たぶん大丈夫だたぶん(汗
そして…「領域」が完成した次の瞬間。焔の眷属たちが、一斉に魔法を発動した!
GM >4匹は一斉に魔法発動・・・ドラゴンフレイムをそら・翔真・尽のエリア、アドノレと司と弓にはディスチャージ!
弓 >ディスチャージ?武器もってるのか???
司 >爪が1本ずつなくなるとか(笑)
GM >これがこいつら初の攻撃だから公開すると、奴らは手にしていた燃える槍のようなものを使っているんだ。よく見ると巨大なスプーンだが(笑)
司 >人としてこれで倒れたくはないな(笑)
尽 >人でなくてもイヤだと思う(笑)
弓 >・・・ウコバクかな?
GM >あたり(笑)まあまだアナライズしてないから、PL知識でひとつ(笑)
翔真 >射程が届くのでドラゴンフレイムをノーリーズンで消します。消せる時は消しておく……後で累積ダメージで倒れるのは嫌だし(^^;
司 >たいしたダメージは受けないから防御魔法はアドさんに飛ばすか
アドノレ >レインボーフィールドなんてのも有るな
弓 >まぁいいや(笑)1発くらい耐えれるだらう・・・カマン!
「ナガチカラ、ウツロヘカエレ………!」
とっさに唱えられた翔真の「ノーリーズン」によって、迫りくる炎の嵐はかき消される。
ついで飛んできたのは、燃える巨大なスプーンという間抜けなビジュアルの魔法攻撃…
「この程度なら…来たれ、盾よ」
司はアドノレをフォローしつつ、片手でスプーンを弾き飛ばした。
そのアドノレの頭にはスプーンが直撃したものの、ダメージは皆無。
ポーヂングをしたまま「ニカッ」と巨漢は微笑み、そして言った。
「痒いわ」
その横では弓が、事もなげにスプーンを回避している…
翔真 >姉は速過ぎて、弟は固過ぎる(^^;
尽 >疾風と鉄壁か?(笑)
GM >文字通り、さじ投げてます。まったくなんて姉弟だっ(笑)
尽 >・・・と、翔真君の予定は?
翔真 >眷属を削ります。このまま放置しておくとこっちが削られますので。
尽 >と聞いたはいいが・・・アルヴァスの行動が残っている以上、遅らせとかないとまずいか。
翔真 >アルヴァスへの対抗を残しておくか悩んだけれど……
尽 >了解。撃ち漏らしがあったら、俺が処分する。
翔真 >了解、では宜しく。
「やられっぱなしだと思うなっ……!」
反撃に前進した翔真の「大斬覇」が、眷属たちの間に炸裂する。その間にも…
「・・・・・・連続発射! エナージョン=マグナムっ!!」
再攻撃を繰り出さんとしたそらだったが…発射の勢い余って派手に転倒。
本来必殺の威力を持つべき光弾は、またしてもあさっての方向へと飛んでいく…。
そら >「うー・・・」おやくそくなずっこけポーズで(ぁ
尽 >そらちゃん・・・(苦笑)
翔真 >演技ではないが・・・・・・不審がられないと良いなぁ(^^;
そら >そして相変わらず純白&ぴんくりぼんを愛用とバレます(ぇ
翔真 >何故見れんのか!?これも呪いか?呪いなのか?(爆)
尽 >ある種、そうかもなぁ(笑)…やる気を削ぐという点では成功かも?(苦笑)
アルヴァス >「・・・なんだ・・・そんなものなのか、貴様の力は!?それともふざけているのか?かつて世界を破壊した、あの暴威を見せてみろ!」
そこに、司の斬撃が鋭く襲い掛かる。
聖なる力と魔の力、ふたつを合わせた一撃の効果は、
武器が短刀だったとはいえ、予想外に大きいものであった。
更に…尽の放った多弾頭ミサイルが…
「TrenchMotors!!!!」
先の翔真の大斬覇で気息奄々となっていた、焔の眷属たちを一掃する。
アルヴァス >「ちっ・・・邪魔をするなと言っている!」
司 >「そうは言われても、これが俺のやるべきことですから」
弓 >「………魔法の方がきくなら………」チャージ開始。プラーナ回復してごまかそう(笑)
翔真 >ミストルティンに注ぎ込むためのプラーナをチャージか(笑)
弓はその間に魔石U1でプラーナの回復を、アドノレはプラーナで魔力の回復を図るが…
その時、アルヴァスは「アポート」を発動。妨害もなく、容易く引き寄せられたその対象は…
そら >_(。。_)
尽 >・・・まるで演技? のようだ(苦笑)
翔真 >本当に迫真に迫った演技だな、そら(^^;
司 >ぬう・・・このままだと疑似餌に行ってしまう(^^;
尽 >しまった・・・司さんに連絡する手段がない(汗
翔真 >ですな(汗)
弓 >みうううう…
尽 >ぬう、どうやって司さんに伝えるか・・・下手に行動できないし・・・二人の演技に任せるしかないのか
翔真 >そらが自身で距離をとればとりあえずは………聖結界は基本的にクリーチャーの類しか効果が及ばない筈。
司 >・・・引っかからないよね(^^;
そして第4ラウンド…先手を取った司は、封術符に封じていたレイバリアを展開する。
だが、そこでアルヴァスが動いた…!!
GM >コンビネーション!霊破斬&イレイズL1・・・対象はそら!
弓 >「そらっ!!!」≪ヴォイド・インターセプト≫!
弓によって勢いを減じられた刺突が、転倒したそらの腹部を貫通する。
「う・・・ぁあああっ!!」
びくり、びくりと身体が震え、翠碧色に輝いていた髪がその光を失い、
力を使っていない状態…茶色へと引き戻された。
そら >「エナージョンソリッドライト・・・形成不能・・・っ!」
翔真 >ここまで徹底すると言うのも確かにそらっぽくはあるが………(^^;
アドノレ >ダイス目に愛されてる…のか?
「・・・トドメだ!!」
アルヴァスの更なる一撃が、動けぬそらに止めを刺さんと襲い掛かる!
司 >あ・・・ちと危険だがやってみるか。イレイズに対して疑似餌!悪いけど動揺するかを確認させてもらおう(ぁ
翔真 >済まんです、本当に体を張って貰っている(><;
尽 >うむ・・・道を示しただけで何も出来ないのは歯痒いが・・・頼む。
そして、その連撃は…割って入った司を、斜め十文字に切り裂いた!!
「そらっ!陣内!」「そらちゃん!司君!」「そら…!司!!!!!」
そらの、弓の、ウィザードたちの目の前で、司のシルエットがゆっくりと崩れ落ちていく…
アドノレ >「おのれっ」
そら >「う・・・・・・・・」
弓 >「……………あ゛………ああああああああああああああああっ!!!!!」
尽 >「・・・・・・」 歯軋りしつつもアルヴァスの様子を観察。
アルヴァス >「どこまでも、愚かな・・・・・・なぜそこまでして、護ろうとした・・・!」
弓 >「……………………何百回言わせる気よ!!!」
「友達だからに決まってるでしょう!!!!!」
弓 >ぱりーん←なんか種が割れた音(笑)
アドノレ >(取り乱すな。状況の確認が最優先)
そら >「・・・・・・・・っ・・・・・・・・大丈夫・・・生命の火は、まだ・・・消えていない・・・!」
尽 >「護りたいもののために、己を賭けるのは同じさ・・・その護りたいものが異なるだけだ。」
翔真 >「アンタは何のために世界を護りたかったんだ、誰の為にマリキュレイターを滅ぼそうとしたんだ、護りたい者が居たからじゃないのか?」
アルヴァス >「そうだ。そして我もまた何度も言った…邪魔をするな、と」
「弓さんの・・・言うとおりですよ」
くずおれた体勢の司が、再びゆっくりと立ち上がる。出血の激しい傷を抑えながら…。
奇跡的にも、司はアイテム「生命の滴」の効果で、一命を取り留めていたのだ。
その司を、翔真が助け起こす…。
翔真 >その時にこっそりとこちらの策を耳打ち(笑)
尽 >ナイスだ翔真君! で、俺はそれをカバーする(隠す)べく、アルヴァスと二人の前に立ちふさがろう!
翔真 >というわけで自分も安直魔法使用、かくかくしかじか〜(笑)
司 >視線で同意を返しておきます(笑)
翔真 >怒りだけしかなく、マリキュレイターになった彼女に、これで一つ教えられたかもな(^^
そら >「わたしは・・・『怒り』を・・・出すべきでは、ない・・・」
尽 >世界を救うのは怒りじゃない、って事だよ・・・(ははっ)
弓 >「確かに、そらは不安定かもしれない…だけど…。……この世界に、完全に安定した存在なんて……っ!」せんせー、そろそろ弓が芝居できそうにないんですが(笑)
翔真 >もうちょっと我慢してくれ〜っ!(^^;
尽 >そこで、そらちゃんが怒りを抑えることを弓ちゃんに伝えて欲しいなぁ・・・これは高望みか?
弓 >いいんだよ(笑)そらと弓は、似て非なる、真逆なんだから(笑)
尽 >あー、そういわれると確かに・・・ でも今日は抑えてー(苦笑)
アドノレ >弓の異変を察知するか…「どいつもこいつ騒ぎ立ておって。取り乱すでないわ。まだ何もおわっとらんわ」
翔真 >「そらと同じく弓ちゃんも変わって来ている………俺としては喜ばしい限りだが、時と場合にもよりけりなのはどちらも一緒だな(苦笑)」
そら >「・・・・・・わたしは、誰も憎まない・・・だって、それは・・・・・・・・・・・・わたしの意思だもの」
司 >「弓さん、落ち着いて。俺は平気ですから。それに、そらさんを見習わないと…友達として恥かしいですよ(微苦笑)」
弓 >「……………頭は冷えてるわよ。…………私は憎む。……悪を。……」 憎悪の空より来たりて…(この台詞も久しぶりだ(笑))
そら >「それなら・・・怒りを向ける相手は、わたしだよ^^」
そらを取り巻く空気が、一変した。それは誰にも知覚できるほどに、大きな力をはらんだ空気。
「・・・・・・わたしは、マリキュレイター・・・世界の破壊者。
あなた達の運命を狂わせ・・・家族の絆を壊した・・・『究極の悪』」
アルヴァス >「・・・貴様・・・ついに正体を現したな!!」
翔真 >「なっ!?馬鹿な、弓っ!そらっ!」
弓 >「…(びすびすびすびす)」
そら >「(さあ、いまだよ)・・・わたしを倒せるものなら、倒してみなさい・・・!」
弓 >「そこまで言うんだったら…………私が何もかも終わりにしてあげるわよ!!!!!!!!!!!」
司 >「くっ…」一歩踏み出そうとして傷口を押さえてうずくまる
尽 >「・・・決めるのは二人だ・・・」 見守るのみ
そらの全身を翠碧色の輝きが彩るのと、弓の『右腕』が変化するのがほぼ同時。
「オーヴァーレイジ=プラス・・・・・・臥龍!ケイオティック=シュトローム!!」
「≪神刺し貫く………死棘の小枝≫!!!!!」
弓 >剣呪文モードにした右腕で…プラーナをありったけこめて、そらの胸を刺し貫く!!!!と、みせかけてこっそり融合(笑)
司 >せこっ!!(笑)
尽 >それをいっちゃ〜おしまいよ〜(笑)
弓 >フュージョン状態なら、右腕刺さってもだいじょぶだもん(笑)
翔真 >「…………っ!!」下手に声出すとバレるかも知れないので控え目に(^^
弓の右腕は、そらを「刺し貫いた」。
形成された翠碧色の輝きが、融けた氷のように消え去り…そらは倒れた。
その身体が、霞のように消えていく…
そら >実はこれ、ステルスシェードです(爆)
弓 >(ずるり、と右腕を引き抜いて) 「…………………う、うう……」
尽 >「これが、二人の出した結論か・・・・・・」
アドノレ >「おおたわけが。はやまりおって」
司 >「何故こんなことに…」下を向いたままつぶやきつつ…アルヴァスのほうに気をやっておきます
アルヴァス >「・・・・・・・・・・一撃、か。あのマリキュレイターにしては、あっけない幕切れだったが・・・まあ良い。よくやった・・・」
尽 >「・・・これで満足か?」
アドノレ >「それとも『貴様もこれで終わりだ』とかほざくのか」
翔真 >「………(ギリッ)」奥歯を噛み締め、アルヴァスに向け剣を構え直す
アルヴァス >「我が手で始末できなかったのが心残りだが、まあ良い。さて、次はコスの番だ・・・」
弓 >「……(俯いたまま、その右腕をアルヴァスに向けて)……悪………を……憎む……と……言った…」
アルヴァス >「もともと我がここまで来たのは、奴を狩り落とすためだったからな・・・」
弓 >「……次はおまえ……最後が…私。…これで、全部、終わる。……ね?………そうでしょ?…」
アルヴァス >「もはやお前達になど興味はない。行かせてもら…」
と、そこでアルヴァスの動きが止まった。
『陣内 静香』のものであるその表情が、明らかに先ほどとは違っている…
そう、そこに浮かんでいるのは…狼狽の色。
アルヴァス >「・・・・・・何だ、これは・・・一体『それ以上の殺戮は』黙れ、誰のおかげで貴様『これで宿願は果たされました。そろそろ、私達が裁きにあってもよい頃でしょう』」
アドノレ >おっと、ミスティ収束をもっかいかけるの忘れとった(。。)★\
今、魔王は融合体であるが故の宿命…行動の不一致に陥っていた。
更に、アドノレからの「ミスティフォッグ」が混乱を助長する。
アルヴァス >「ええい、またしても・・・この、黙れ貴様・・・っ『・・・・・っ!』!!」
翔真 >「………どっちが身勝手なんだかな、『魔王・アルヴァス=トゥール』……!」
尽 >「俺等に貴女を、このまま行かせて良い道理もない。」
アルヴァス >「コスを庇護するか。ならば貴様らも罪あり・・・滅ぶが良い!『今です・・・司、美優・・・その義務を、果たしなさい!』・・・ええい、黙れというに!」
弓 >「……………………か……………………………さん………………」
司 >「…」傷をそのままに立ち上がり、短刀をかまえる
アドノレ >「始まりは終なり。αはΩなり。貴様も先を急ぎすぎたようだな」
司 >「全力でいく」少し顔をうつむかせたまま刃を向ける
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