【第19夜】
狂気が遺したもの
<PART−24>
AFTERMATH
月匣を出た一同は、真白と合流を果たした。
だが、弓にサンプルを引き渡した真白の表情は、何故か硬い…
尽 >面が割れるとヤヴァイので、Vユニット使ってます。念のため(笑)
司 >「何があったんですか?」
真白 >「…………先の報告を訂正する。…コスを、発見した」
翔真 >「…………?」
アドノレ >「コスが何者かに殺されておったか?」
真白 >「………見れば、分かる。私は………専門家じゃ、ないから」
尽 >「ふむ・・・」そう言われると、自分の目で見て確認するしかないな。
アドノレ >「生きてはいるみたいだな。その言い方だと」
真白 >「…こっちだ」
そこは、遺伝子サンプルが収められていた隠し部屋。
カプセルは悉く真白の手で破壊され、床にはN2だった肉片が煙を上げて消えつつある。
だが…カプセルを収容していた棚が倒れた向こうには、更なる空間が広がっている。
弓 >では覗きこむー
翔真 >周囲を警戒しつつ自分も見てみます。
司 >気にはなるけど、静香を支えてるし、見には行かない(^^;
GM >その部屋は手術室のような様相を呈しているが、中央には無数の端末が立ち並んでいる。その真ん中にある小高くなった場所に…無数のパイプでつながれた、安楽椅子のようなものがあった。
「……私が見たのは…これだ」
先行する真白が、ぐるりと『安楽椅子』を回す。そこには…
頭頂部を刳り抜かれた老人が、無数のパイプに繋がれて、座ったまま死んでいた。
GM >本来あるべき脳の代わりに、大きな真空管のようなものが見える。それが周囲の電極と連動して、機材を動かしていたようだった。
翔真 >「………こいつがコスか……」
弓 >「………………ふん…………すでに人間止めていたってわけね」
尽 >「己が因業とはいえ・・・これがコスの成れの果てか。」
アドノレ >「強制的に知識を吸い出してるのか、死ぬ筈の脳を無理矢理生かしているのかどちらだと思う?」
翔真 >「……俺は前者だと思う、あくまでも直感でしかないが。」
尽 >「ま、そっちだろうな・・・マンモンのやることだ。」
弓 >「……………後者じゃないかしらね。…生にしがみつくタイプだと思うわ、こいつわ。」
そら >「・・・生体反応チェック…ネガティブ。このプロフェッサー=コスは、もう死んでいます」
翔真 >「”この”と言うのが気になる所だが………他に何か変わった点は見受けられないか?」
そら >「直接の『死因』は…機材の破壊による生命維持装置の停止です」
真白 >「……破壊していいというから、最大火力でやったが……社には、もう報告した…後詰めの部隊が、すぐに到着する…………かも」
弓 >「…………………………(−−;」
真白 >「私は、失敗したのか…?」
弓 >「…ま、問題なし。マンモンへの情報が途切れたのはロスだけど、これ以上生かしといてもロクなことにならなかっただろうしね。…」
アドノレ >「済んだ事は仕方無い。取れるものは無いかざっと見てずらかるとせんかね」
司 >・・・どんな研究をやっていたかの情報が引き出せないくらい破壊されてる?
そら >「コンピュータの記録媒体は、まだ生きている可能性が高いです…」
尽 >「データは残ってるのか・・・なら、頂いていくかな。」
アドノレ >「それだな。現場保持か痕跡消去かは後詰の部隊の動向次第だが」
弓 >「……私のピグマリオンあいてるし…スタンドアロン状態で保存すればウィルスも問題ないでしょうし。」
翔真 >「(頷く)念の為、物理的なトラップの類にも気をつけておいてくれ。」
尽 >「ま、相手が相手だしな・・・」
翔真 >「証拠が確保出来たのであればそれの提出もお願いしよう………こちらには不調のご婦人もいらっしゃるしな(苦笑)」
GM >見た目に無事だったのは、外付けのハードディスクドライブだ…真白がカプセルを破壊した時、この裏側にある部屋もとばっちりで破壊されてたんだけど、奇跡的に残っていた分だね。
弓 >じゃあ、それぱちってとんずら〜〜(笑)
アドノレ >あらほらさっさ〜
尽 >あらほらさっさ〜(2)
そら >あらほら・・・(’’
翔真 >それは男だけだから(^^;
そら >・・・しょんぼり(笑)
絶滅社の後続部隊に後始末(と情報操作)を任せ、一同は静香を伴いフレースヴェルグへと戻った。
司 >「ふう・・・これでようやくひと段落かな?」
翔真 >「……紆余曲折は有ったが当初の予定通り、必要とされていたものは確保した。そうとって問題は無いだろう。」
尽 >「・・・ま、これでようやく準備が出来た、って程度だけどな(ははっ)」
アドノレ >「大きなお土産持っての帰還だな」
真白 >「……私は、一緒には行けない…後続を迎える事と、コスの件の報告が残っている…すまない」
弓 >「…じゃあね、真白。……後任せちゃうけど、ごめん。」
真白 >「……コスを発見したのは、私……気にしなくて、いい」
尽 >「世話になったな、サンキュ(ははっ)」
司 >「また何か続報があれば知らせてください」
真白 >「私は、任務を果たしただけ……礼を言われるほどの事じゃ、ない(///)」
翔真 >「それでも感謝している。何かの折に今回の借りは返せる様努力しよう(^^ゝ」
尽 >さてと、フレースヴェルグに戻って一息ついたら・・・その後のマンモン勢力の動向調査をするように頼んでおかないとな。
弓 >その前にままんを病院につれてくのー…司が!(笑)
GM >ちなみにレオン博士は別途日本に向かうので、迎えに行く必要はなっしーん(笑)
一同はフレースヴェルグに乗ってアメリカを後に、なつかしの日本へ。
同乗者が1人増え、更に彼らの手元には、
プロフェッサー=コスの研究室から得てきた「サンプル」があった…
ちなみにレオン博士に関しては、月匣アタック263「博士送迎騒動記」参照である。
アドノレ >ソロモン富士山よ俺様は帰ってきた(笑)
尽 >と、帰り道中に報告書をいろいろ作っております。旅団当てとかマスターソン当てとか
GM >そんな訳で・・・太平洋上を航行していると、おやっさんから入電だ。
翔真 >了解、繋ぎましょう。
そら >「スクリーンに出す?(’’」
尽 >「あー…(作業してた)」
翔真 >「あぁ、頼む(^^」
アドノレ >「善きに計らえ」
そら >「はーい♪」
おやっさん >「やあ・・・そろそろこちらに向かっている頃なのではないかと思って連絡をしてみた」
尽 >「すげえ勘・・・いや、誰かに聞きましたね?おやっさん(ははっ)」 おやっさんのコネクションを考えると(笑)
おやっさん >「あえて黙秘しておこう(笑)」
尽 >「はいはい、了解ッス(笑)」
翔真 >「態々有難う御座います(礼)」
弓 >「…………………………zzz」 すかー
司 >「何かあったのですか?」奥で母親の看病(?)してた(笑)
おやっさん >「ああ。君達がいない間にこちらでもいろいろと動きがあった…そちらはどうだね」
翔真 >「色々有りましたがとりあえず目的の物は手に入れる事が出来ました、もう直ぐそちらに戻れると思います。」
おやっさん >「そうか…それは何よりだったね。それで、コスには会えたのかね」
翔真 >「………本人に会う事は出来ませんでした。俺達が見れたのは脳が無く機械に繋がっていた死体のみです。」
尽 >「コスの抜け殻のみ・・・ッスね。」
司 >「・・・・・・・・・その脳は一体どこに行ってしまったんですかね(ポツリ)」
おやっさん >「なるほど…まるで前近代のSF小説の世界だな。だが脳の行方は、私も気になるところだ・・・」
翔真 >「手掛かりは俺達の見た限りでは見つけられませんでした。後は絶滅社の調査次第と言う事になるかと………。」
アドノレ >「やっぱり水槽に詰めて移動したりしてるクチか?」
弓 >「………食われたんじゃないかしらね(ふぁー)」
翔真 >「それで、そちらであった色々な事とは?」
おやっさん >「ああ。先ごろ椎果くんが帰国してね。華恋くんと杏音くん共々、相当とんでもない目に遭ってきたらしい。柊君も途中から途中まで一緒だったらしいが・・・」
特別編「少女達の闘い!」参照である。
翔真 >「華恋嬢と柊迫嬢が一緒に?………それに柊もですか……」
司 >「柊さんですか・・・色々と忙しい方のようですからね…」
尽 >「で、無事なんですか? 3人は。」 柊は数に入れず(笑)
おやっさん >「ああ、いたって無事だそうだ・・・それに、意外なゲストも一緒にね」
司 >「ゲスト、ですか?」
アドノレ >「(そやつはさぞかし疲れてるだろうて)」
尽 >「誰ですか?」
おやっさん >「プロフェッサー=コスの元助手…七瀬孝一博士だよ。希くんの父親だ」
尽 >「七瀬博士ですかっ!?」
翔真 >「これはまた何とも………タイミングが良いと言うべきなんでしょうかね。」
おやっさん >「椎果くん達が、拉致された先のクローンプラントで出会ったそうだ。今は心身喪失状態で療養中の身だが・・・コスがいない今、彼の研究内容を最も理解している人物の一人といえるだろう。良し悪しはともかくとしてね」
翔真 >「クローンプラント?………」
司 >「・・・手伝っていただけるかが問題でしょうね(小さく溜息)」
おやっさん >「それに、椎果くん達はマンモンにも会ったようだ。逃げるので手一杯だったそうだが」
尽 >「マンモンですか・・・」 (とりあえず、帰ったら聞かなきゃな。)
翔真 >「マンモンまでそこに居たとなると、嫌な予想が当りそうに感じます(嘆息)」
おやっさん >「連中の目的は、椎果くん達3人にあったらしい…」
弓 >「………………ろりこん?」
司 >「何でそうなるんですか(^^;」
弓 >「…………………だって(−−;」
おやっさん >「まあ・・・実行犯については3人とも話したくない風だったようなのでね(苦笑)」
尽 >「弓ちゃん・・・洒落になってねぇよ・・・(苦笑)」
アドノレ >「そういうことして良いのは自分だけだと主張してるらしいぞ」
おやっさん >「詳細は、問題のプラントが海に沈んでしまったので、サルベージのため華恋くんが銀十字にかけあっているそうだ」
尽 >「じゃ、そっちは問題なさそうですね。」
翔真 >「手持ちの情報や調査結果と併せて後ほど検討、と言う流れでしょうかね(苦笑)」
司 >「機会があえば、ぜひ手伝いますよ」
月匣アタック264>「ハワイ沖大海底戦」参照である。
おやっさん >「うむ・・・問題のプラントはBMK…マンモンのネットワークに属しているはずだから、回収できれば大きなアドヴァンテージになるだろう」
翔真 >「………色々と妨害が有りそうですね(−−;」
尽 >「そうッスね・・・」
翔真 >「………ところで、こちらも意外なゲストと一緒に帰還と言う点では負けない事になると思いますがね(苦笑)」
おやっさん >「ふむ・・・千客万来とはこの事だな(苦笑)で、誰だね」
そら >「えーと・・・(何かを言い出しそう)」
翔真 >「待った(口塞ぎ)」(^^>そら
そら >「ふがががむごふぎがんごばばざむ」
翔真 >「それに関しては………彼女達次第なので。」弓ちゃんと陣内君の方に視線を(笑)
尽 >「関係者の口から言ってもらわなきゃな(ははっ)」
司 >「おやっさんなら、ご存知の方かもしれませんが・・・『陣内 静香』です」
おやっさん >「・・・・・・・・・・ほぅ。だが彼女は、大戦で消息不明だったはずだが・・・」
弓 >「…あー………………あと………その…………………………1つ、頼みが……」
おやっさん >「ふむ、どうしたね・・・?」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・(’’」
弓 >「……………ウィザードが安全に入院できそうな病院を1室………予約して欲しい(ぷい)」
司 >「そんなに照れなくてもいいと思うんですけどね(くすっ)」
アドノレ >「結局クドラクの所に落ち着くと思うぞ」
おやっさん >「うむ、かまわないが・・・誰か具合が悪いのかね?見たところ、そら君ではないようだが…」
そら >「えーと・・・(何かを言い出しそう)」
翔真 >「大丈夫だ、弓ちゃんが自分で言うさ(フッ)」
弓 >「……………えと…………………あ、あと任せたっ………」 ゆみは にげだした !
そら >「わんわんっ♪」そらは おいかけた !
おやっさん >「・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだ、あれは?(呆然)」
尽 >「や、まー、こっちでもいろいろありまして(笑)」
翔真 >「…………帰ったら詳しく報告しますよ(^^;」
おやっさん >「そうか(苦笑)・・・そうだな、これから忙しくなる事だし」
司 >「自分から伝えておいていいですか?(苦笑)」
翔真 >「良いんじゃないか?報告出来ないほど心配になって、顔を見に行ったんだろうからな?(ニヤリ)」
弓 >ほんとに操縦席まで逃げただけだったりする(笑)
そら >操縦席の傍でしっぽふりふり♪
司 >「静香さん・・・いえ、母がまだ衰弱が激しいので、しばらく休ませたいんです」
おやっさん >「そうか・・・解った。手配しておこう」
司 >「姉さんの意向もでもありますので、よろしくお願いします(くすっ)」弓が走っていった先を見て
弓 >「……………………むすー」
そら >「・・・・・・・・・・・・・・むすー?(首かしげ)」
おやっさん >「例の場所についても、怜くんとリカルドくんが動いてくれている。もう少しすれば準備も整うだろう」
尽 >「あー、そだそだ、連絡入ってましたね。」
おやっさん >「大型箒のパワーユニットが必要だそうだ・・・フレースヴェルグを使う事になると思うが、問題はないかな?」
尽 >「って話でしたね・・・」
翔真 >「他の皆さえ良いのなら俺は構いません。」
アドノレ >「俺様は専用の箒を引っ張り出してくれば良いから構わぬが」
尽 >「そらちゃんと弓ちゃんにも確認取ってきましょう。」尽は、のこのこと操縦席の方へ(お馬様に注意!)
おやっさん >「頼んだよ・・・まあ、準備にはあと数ヶ月はかかるし、その間に判明する事もあるはずだ。場所の件や七瀬博士の件も含めてね」
翔真 >「分かりました、焦らず着実に進めます。」
尽 >「おーい、弓ちゃーん、そらちゃーん。 ちょっと話があるんだけどさ。」 操縦室にて。
弓 >「ほら、呼んでるわよ…いってらっしゃいな、そら。」
そら >「はーい^^」
尽 >「おやっさんと怜からの連絡でさ、例の施設のパワーユニットに、コイツ(フレースヴェルグ)が必要になりそうなんだけど、良いかな?」
弓 >「………………そらのフネなんだから、そらに任せる。」
そら >「・・・うん、わたしのための事だよね・・・だから、いいよ^^」
尽 >「ん、ありがとう(ははっ)」 ついでになでなで(笑)
そら >「ん・・・・・・・('-'*)」
尽 >あと、そっと弓ちゃんに近付いて・・・アームライザーに表示されたメールを見せる。内容は「戻ったら必ず時間作ってゆっくり話を聞く 怜」
弓 >「………………………………………(///)’’’」
尽 >本日の任務成功也(笑)
司 >撮影は?(笑)
弓 >くうううううう、不覚ゥッ!!
尽 >今日はそらちゃんの記憶にのみね(笑) 俺戻っちゃったし。
司 >そらりんの口にUSBケーブルくわえさせて、ピグマリオンで再生ってできないかなぁ(笑)
翔真 >何処のセイバーマ○オネットですか(笑)
そら >「弓ちゃん・・・?^^」
弓 >「なんでもないっ…ちょっと、外、警戒してくる…!」
そら >「・・・気をつけてね、弓ちゃん。コントロールはしておくからね^^」
尽 >で、皆の元に戻ります。 「そらちゃんと弓ちゃんも良いってさ(ははっ)」
翔真 >「了解した、態々済まない(苦笑)」
アドノレ >「なかなかやるな」
尽 >「お代官様ほどではありませぬ(ははっ)」
司 >「そうなると、しばらくは横須賀で下準備という事になりますね」
おやっさん >「そうだな・・・ただ、このところ大規模な襲撃がないといっても油断は禁物だが」
尽 >「ですね・・・そらちゃんを狙ってる輩は多いッスから・・・」
翔真 >「えぇ……事を完全に終えるまでとても気は抜けません。」
司 >「マンモンも・・・滅んでいないのなら、また何か仕掛けてくる可能性もありますし」
おやっさん >「まあ、ひとまずは帰国してからだ・・・気をつけて戻ってきてくれ」
翔真 >「了解しました、それではまた後で……。」
尽 >「報告は帰るまでに作っておきます(ははっ)」
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