【第20夜】
横須賀の最も長い夜

<PART−23>



罪と罰・愛憎のマリキュレイター!



気がつけば、そこは…血のような赤い色が支配する空間だった。
周囲にはかつて何らかの構造物であったろう無機物の壁が、無残に変形した状態で林立している。
そして、その中で相対するのは…ふたりの、同じ顔をした少女だった。

弓 >「………………………………」
鋼地 >い、いかん! 今の状況だとツッコミ入れられない!!(待)
GM >白髪の少女の肌は破れ、全身が血まみれになっている。両手指からは、滴る鮮血。一方、もうひとりの少女は巨大な力に包まれ、見下すような笑みを浮かべている。
鋼地 >「……」(……実体……幽体……それはもう……関係ない。ここに自分がいて、目の前に彼女がいる。その事実があるだけで……前に進める。)
沙弥 >「・・・・・・待ってたよ、みんな^^」
翔真 >「久しぶり、だな……(フッ)」
沙弥 >「・・・・・・みんな、ごめんね・・・結局、迷惑かけちゃった」
弓 >「……………ホントよ。…だから言ったのに…傍迷惑だって。」
沙弥 >「うん・・・でも、これしかなかったの・・・みんなを壊されないようにするので、精一杯だったから」
翔真 >「独断専行じゃなきゃ迷惑なんかじゃないがね、困っている時には力を貸すのが当たり前だろ?(苦笑)」
司 >「ところで、開演には間に合ったようですね」
沙弥 >「・・・うん。たぶん・・・ちょうど、いいところ」
アドノレ >「対極の道を選んだ心が雌雄を決するか」
マリキュレイター >「・・・・・・ああ・・・結局こうなるのか。やはり、あの時に全部破壊しておくんだったよ!」
アドノレ >「(相手を否定するは己を否定すること。認め、取り込む事が出来るか…それ以前に気づく事ができるかどうか)」
鋼地 >「………………にあわねぇなぁその口調。」(いつもどおり……『19年前』と同じように……話しかける)
マリキュレイター >「・・・・・・今更何の用?・・・何十年も放置した上に、あんなのとわたしを間違えるなんて」
鋼地 >「それに関しちゃ俺は謝ることしかできねぇな。まぁ、お前からすりゃぁ、謝ってもらいたくもねぇだろうがな。」
翔真 >………奥さんの双子の姉妹を間違えて口説いた時の様に見えるのは何故だろう(苦笑)
アドノレ >人は己の経験から学ぶものだから(笑)
鋼地 >それ痛いよパパン……OTL
沙弥 >「おにいちゃん・・・ごめんね。本当のこと・・・ずっと、言えなくて」
鋼地 >「…………関係ねぇよ。本当のこと、間違ったこと……そんなことはな。『俺』はあいつを『女』にした。『俺』はあいつを抱いた。『俺』は今でも……あいつを愛してる。その事実はかわらねぇ。」
マリキュレイター >「今更何を言ったところで無駄・・・確かにこの世界も、そこに生きるものも平等だ・・・平等に価値がないだけだが!!」
鋼地 >「勝手に無駄にすんなよ。全然無駄じゃねぇしな。」
アドノレ >「殺る気十分なようだから始まる前に言っておくが、我は汝の様な考え方も有りだと認めるし嫌いではないぞ…我の邪魔にならない限りはな」
司 >「世界はいつだってこんなはずじゃないことばかりで、ずっと昔から、誰だって、いつだってそうなんですよ…それに対してどうするかは、個人の自由ですが、他人を巻き込む権利は誰にもありはしない」
マリキュレイター >「ああ、そうだ。だがわたしはこの世界に踏み躙られた!捨てられた!壊された!だから壊して何が悪い!いや、壊した方がむしろ世界のためだね!」
鋼地 >「…………壊したいのか? お前は……世界を壊したいのか……?」
マリキュレイター >「そうだ!!」
弓 >「嘘つけ。捨てられた?踏みにじられた?壊された?………貴女自身がこの世界が平等じゃないって、一番よく理解してるじゃない。」
マリキュレイター >「そうとも・・・だから平等に扱ってやったんだ!平等にぶっ壊す事でな!!」
翔真 >「……………(嘆息&苦笑)」
司 >「確かに世界は誰にでも優しくはありません。だからこそ・・・人が人に優しくしなければらない事を知ってる人が、この世界にはいる」
沙弥 >「だから、わたしは・・・せめて、みんなに笑顔でいてほしいなってお願いしたの・・・」
アドノレ >「愛も憎しみも非常によく似ておる。容易く狂気と結びつく辺りが特に。そうは思わぬか」>司・翔真
翔真 >「そうだな………あぁ、凄く良く解る(フッ)」
司 >「否定はしません(苦笑)」
マリキュレイター >「・・・まあ、もうそれはどうでもいい。わたしはそいつをぶち殺して・・・もう一度世界を破壊しつくすんだ」
鋼地 >「どうでもいいのかよ。少なくとも俺はどうでもよくねぇ。俺にとっちゃ大事なことだ。」
弓 >「…わざわざもう1度殺して、もう一度世界も壊して?………バッカじゃない?」
マリキュレイター >「死んで滅べばみんな幸せだろう…だからみんな死ねばいい、滅べばいいんだよ!」
鋼地 >「……そうか。わかった。なら……お前をそこまで追い込んだ原因の一つがここにいる。まずは……俺を壊せ。」>マリキュレイター
マリキュレイター >「・・・そうかい。まあ、どうせ一度も二度も同じ事だし、望みどおりに壊してやるさ!」
鋼地 >「ああ。お前の怒り、お前の憎しみ、お前の苦しみ……お前の悲しみ。全部俺にぶつけてこい……全て……全てを受け止める。」(両手を広げる。目はまっすぐと相手を見つめたまま
GM >マリキュレイターの動きを見て・・・沙弥が前に進み出る。
鋼地 >「『俺』はあいつの全てを知りたい。怒りも憎しみも悲しみも……全部だ。だから、止めないでくれ。俺とあいつのためにも……あいつの笑顔がみてぇから……あいつをすっきりさせてやりたいから……頼む。」>沙弥さん
沙弥 >「・・・・・・・・・みんなは、どうなの?」
翔真 >「………その気になれば、弓ちゃんが言っていた様に矛盾点を指摘したりも出来るのだが……さて、どうしたものか。」(腕組み)
司 >「罪には償いどころがあります。そこを見誤れば、残るのは深い後悔のみ。彼女を、そんな風にさせたくありません」
アドノレ >「今でこそ二つに分かれた意識は同じ根を持つ者。どちらが残るのか見届けるつもりでいる。個人的に我が気に掛ける者達の願いが叶えば良いと思うが、絶対のものではない」
弓 >「自分1人不幸だと思ってるマヌケと、自分1人が不幸になればいいと思ってるアホの、捻じ曲がった根性叩きなおしてあげるわよ♪」
沙弥 >「みんな優しいね、ほんとうに・・・・・・みんなの事を待ってて、よかった^^」
鋼地 >「……で、だ……どうした?」>マリキュレイター
マリキュレイター >「・・・どうもしない。無駄なおしゃべりをしていると思っただけだよ・・・覚悟が出来ているならちょうどいい。てめぇだけとは言わねぇ、全員滅びやがれ!!」
鋼地 >「……」(抵抗しない。拒絶しない。まっすぐと見つめ……全てを受け止めようとする)

マリキュレイターが手を挙げ、そして…鋼地へと波動が走る!!

GM >とりあえず今のところは・・・うん、物理ダメージで1509ってとこかな?
司 >・・・は?(^^;
GM >・・・ちなみに本来は「∞」なのだが、柊力でここまで落ちてるんだな(笑)
翔真 >オリジンの柊力なら2桁まで落とせたんでしょうけどね……アンゼロットの時みたいに(苦笑)
鋼地 >防御ジャッジもしませんので……1477ダメージでしょうか?
弓 >ダイス振る意味がねー(笑)
鋼地 >……うん。生死判定で136回まわせば生き残れる(爆)
GM >しかし・・・そこで「何か」が起きたゆえ、鋼地への被ダメージは1/10(端数切捨て)となる。それでも150だけどね(^^;
翔真 >となると119点ダメージ?辛うじて皮1枚残っているって所ですか。
鋼地 >では……HP残り3ですねぃ(笑)

かくして…

鋼地 >「……がっ!……はっ…………」(……正面から受け止める……抵抗の意思は見せない……)
アドノレ >「避ける気無しか」
弓 >「………馬鹿っ!? なんで避けないのよ!!!」
鋼地 >「……避けたらあいつを拒絶したことになるだろうが…………」
マリキュレイター >「・・・ちっ、一発で消し飛ぶと思ったが・・・また邪魔しやがったな・・・!」
GM >その時、傍らに居た沙弥から『ぶしゅっ!』・・・と、茶色く退色した血が噴き出す。
翔真 >「沙弥っ……!?」ぐあぁぁぁぁぁぁぁ………(><;
鋼地 >「……は……はは……失礼な事言うが…………止めねぇで……欲しかったな……あいつの全てを……受け止めてやりたかった…………」
沙弥 >「・・・・・・・・・・だって・・・・・・・ほっとけないよ・・・」
弓 >「…だからって、真正面から…!……それに…………今ので逆に火をつけたわよ…。……まったく、これだから天然の護りたがりは後先考えないから始末が悪いわね…!」
鋼地 >「……それに関しちゃあやまらねぇぞ? 俺はこの道を好きでえらんでっからな……」
アドノレ >「当人がその気なのに止めるような無粋はせぬ。運命を変える程の威力は持たぬが確率は変わるゆえ、ささやかな祝福をくれてやる」スズメの涙でレインコール+増幅掛けときます
鋼地 >「……安心しろ……信じてくれ……俺を……あいつを。」
沙弥 >「・・・・・・・・・・そんなになって・・・・・・・言うことじゃないよ、それ・・・」
翔真 >「二人とも命の賭け所が違うだろうが。まず語るべき事を、やるべき事を全部やってから、最後に命を賭けろ……」
沙弥 >「・・・・・・ごめんなさい。でも、今のは・・・ほっとけなかった、から」
翔真 >「………あぁ、確かにな。実際助かったのだし礼は言わせて貰う(苦笑)」
鋼地 >「さぁ、まだ気が済んじゃいねぇだろ? 俺はまだ受け止めてやれるぞ?」(ゆるゆると立ち上がり……手を広げる)
マリキュレイター >「・・・ま、いいか。こいつらを片っ端から守ってれば、てめぇはいずれ力尽きる。そうすればわたしは自由になって、もう一度世界を破壊できるのさ」
鋼地 >「……(……こんな事言う資格はねぇだろうが……俺は……死にたくない……あいつの全てを受け止めて……生きたい…………俺の中に二つの命があるなら……俺に……あいつの全てを受け止める資格をくれ……!)」
弓 >「……………(ばさ、と翼を広げて、1歩前に)……わかんないわね…。…なんでそんなに世界をブッ壊したいわけ?…」
マリキュレイター >「そんなの決まってる・・・ぶっ壊したいからぶっ壊すんだ!そうとも、全部壊せばさっぱりするさ」
弓 >「…断言してやるわ。………貴女、全部壊したあとに死ぬほど後悔するわよ。」
マリキュレイター >「なんでわたしが後悔しなきゃならないわけ?」
弓 >「…惚れた男が戻って来て、今までのが誤解だとわかった。…まぁ、いろいろあってムカツクから、出刃包丁の1本でも持ってオトコを刺すっていうならわかるけどねぇ…。世界恨むのは筋違いもいいとこでしょうが。」
マリキュレイター >「わたしはこの世界にもムカついてるんだよ・・・わたしを作った連中、弄んだ連中、捨てた連中、裏切った連中・・・」
鋼地 >「…………」
司 >「確かに、世界はきれいなものばかりじゃないからね…(苦笑)」
アドノレ >「滅びの種を撒いたのは人の意思と言えなくも無いな」
弓 >「…良くも悪くも、貴女を変えちゃったのはコイツ(鋼地)だからね…刺されるくらいの責任とれっていうのなら、まぁ理解できるのよ。…私も女だしね。…たださぁ、世界ぶっ壊した後で、アンタ何やるわけ?…」
マリキュレイター >「だから同じものをこの世界にも返してやる。それだけ!」
弓 >「…(くす、と微笑みながら、こーぢPONの顎に指先を当てて、顔をぐぐーっと近づけながら(笑))……ぢゃあさ…もう、コイツ、いらないのかしら?…私がもらっちゃっても、いいの?」
鋼地 >ぶっ!(吐血)な、何この展開予想外(爆)
弓 >[> ゆさぶる (笑)
鋼地 >「……………………」
翔真 >「………(苦笑)」
マリキュレイター >「安心しろ。諸共消せば同じことさ(にやり)」
司 >「ですが、今あなたが言ったもの以外のものも、あなたに向けられいるのに、何故気付こうとしないんですか?」
沙弥 >「・・・・・・・・・・わたしは、世界のみんなが大好き・・・わたしを生み出してくれた人たち、優しくしてくれた人たち、助けてくれた人たち、信じてくれた人たち・・・そして・・・そらちゃんとわたしを信じて、ここまで来てくれた人たち・・・」
弓 >「……貴女達、足して2で割るとちょーどいいのにねぇ(溜息) ………(マリキュレイターに)貴女が…世界を滅ぼそうと…ううん…世界を相手にしてでも、自分の運命を変えようと思ったのは……何故?……コイツがいたから、じゃないの?」
マリキュレイター >「ふん!間宮と蟻塚、どちらでもあってどちらでもない・・・しかも、あの時そいつは何て言った?そもそも誰を選んだ?」
翔真 >「だとさ………女の嫉妬は鬼より怖いと言うヤツだぞ?(苦笑)」
弓 >「…まぁ、そうよねー。 …そこは貴女に同情するわ……うん。 ………」
鋼地 >……あの選択が間違いみたいに言われてる気がするよ……OTL
GM >まあ、かつての記憶を持っているマリキュレイターから見れば、そうなってしまうのは仕方がないところだ・・・問題は、ここからどう立ち上がるか、それに尽きるね。
司 >どんな選択も、最良を目指して取るもの・・・なのでどんな選択であっても間違いなどはないけど、どう責任を取るかはあると思う
沙弥 >「・・・わたしも覚えてるよ。でも、それは・・・ちょっと、行き違っちゃっただけ・・・誰も悪くなんか、ないんだよ?」
弓 >「…すれ違いなんて、世の中嫌になるほどあるしね…(ちょっと、自分と司と母親のことを思い出して)……まぁ…全部が全部思い通りになる人生なんかつまらないけどね。」
沙弥 >「・・・・・・おにいちゃんばっかり責めちゃ、かわいそうだよ・・・?」
翔真 >「誰も責めている訳じゃない。ただ覚えてなかったとしても、知らなかったとしても、やらなければならない事が有る……皆はそう言っているだけだ。」
弓 >「…『みんな』が責任を取るのはこの後…。…まずはオトコは、吐いた台詞の責任はとんなきゃダメなのよん?(にんまり)」>さや

ややあって、鋼地が口を開いた。

鋼地 >「……なるほど……確かに、貴女の言うとおりだ。(鋼地君モード)ただ、一つだけいえます……『間宮 満照は過去も現在も未来も貴女を愛している。』 これは変わらない事実。」
弓 >「…目的と手段が入れ替わっちゃってるのよ、貴女。 それって典型的ストーカー心理ね…(ずばり)」
鋼地 >「僕が『蟻塚 鋼地』でいようと思ったのは、彼女を思って行きたいと思ったのもそうだし……未来に顔を向けたかったから。僕が選んだのは神を纏う者・蟻塚 鋼地じゃない……」

「『神を纏う者・蟻塚 鋼地』…『貴方を愛した間宮 満照』…
二人の意思を受け継ぎ、貴方が『生命』を与えてくれた
『蟻塚 鋼地』なんです。」

マリキュレイター >「・・・何のことだ?」
鋼地 >「僕は『蟻塚 鋼地』と『間宮 満照』が融合しなければ存在し得なかった。貴方にとっては嫌な事かもしれないけれど、『大戦』が僕に人生をくれたんです。」
弓 >「………とゆーわけで、本人もこう言ってるわけだしさ…… ここはひとつ、全世界を賭けた責任をコイツが取るってことでどうかしら?(くすっ)」
マリキュレイター >「だが、結局貴様は人間ですらないものを選んだ! そう・・・結局わたしは誰からも愛されなどしなかった訳だ!」>鋼地
アドノレ >「いくら望んでも決して手に入らないモノなら、いっそ消滅を…とてもらしい反応だな」
翔真 >「………減衰効果を受けていないマリキュレイターの攻撃を、直撃でないにせよ受けたのならば普通消滅していておかしくない。それなのにこうして生き残れたと言う事実………無意識にでも手加減なり止めようとしたのでもなければ有り得まい(フッ)」
マリキュレイター >「そんなこと、する訳ないだろう?何でそんなことをしなくちゃいけない?」
翔真 >「誰も好き好んで惚れた相手を傷つけたく等あるまい。だがそれをしてしまったから………世界を滅ぼしたのだろう?」
マリキュレイター >「・・・わたしの知ったことか!結局何ひとつ変わった訳じゃない・・・20年たっても、世界は煩わしいだけだと良く分かった・・・」
鋼地 >「そうですね。変わってません。世界も……貴女も。」
マリキュレイター >「だがもういい、飽きた。面倒だ。やっぱり、全部消し飛ばしてさっぱりさせようじゃあないか」
弓 >「……きっと、以前の私だったら、じゃあそうしましょう、って言って……たかな。…………」
沙弥 >「・・・・・・わたしの命が燃えてる限り・・・そんな事は、させないよ」
弓 >「………貴女にも一言いっとくわ。……1人で世界救う気になってんじゃないわよ…ウザい(どきっぱり)。…1から10まで面倒みてもらうほど、こっちはガキじゃないのよ。……そんなんだから、話がここまでこじれたんでしょうが!……」>さや
沙弥 >「・・・弓ちゃん・・・?」
弓 >「…いろいろ助けてもらったことには感謝してるわ。…でもね…過保護もいいかげんにしないと、お互い腐っていくのよ。………(ぺちっ、とおでこしばいて)………………ああ、すっきりした。…(くす)」
沙弥 >「ふみゅっ!?・・・でもわたしには、こうする事しか出来ないから・・・(にっこり)」
弓 >「…(ぺちっ、ぺちっぺちぺちぺちぺち…!)…そ・れ・が!最悪だっていってんのよ!」

「…こうするしかできないとか!世界が変わってないとか!
簡単に言うなーっ!!!!」

沙弥 >(笑顔のままで叩かれ続ける・・・)
GM >ちなみに弓が沙弥を叩いた時・・・熟れすぎたトマトを殴ったような感触が(ぁ
弓 >「…ぜぇ……ぜぇ……。……(真っ赤になりながら)…私だってね、昔はそう思ってたわよ!道具として、武器として、殺し続けるしかできないって!私にとって世界は血の赤しかないんだって、そう思ってた!………でも!………変われた。」
翔真 >「”しか”……そうやって簡単に自分の可能性を閉じてしまうから………彼女も変われないんだ、沙弥。」
弓 >「………わ、悪かったわね、単純でっ!……でもね…ちょっと誰かを好きになるだけで…好きになってみるだけで…こんなに、変われたし、変わったのよ。」
翔真 >「……どこぞの奔放な姫様のお守りが出来る様にもなったしな(笑)」
沙弥 >「・・・・・・・・ごめんね、ごめんね・・・」ぽろぽろと涙をこぼしつつ
司 >「もうちょっと、自分が何をしたいのか、も見つめるようにしてください」くしゃくしゃと頭を>沙弥
弓 >「……だから、それを否定する貴女達2人が…2人とも、許せないわ、私は。」

「…変わったこの世界を“破壊”しようとする貴女(マリキュレイター)が許せない。
…もっと変えたい、変わりたいのに、世界を“停滞”させようとする貴女(さや)が許せない。
……………………………ついでに余計なコトいう翔真も許せない(ぼそ)

司 >「・・・私怨が混ざってますよ(苦笑)」
翔真 >「後日伺おう(苦笑)」
マリキュレイター >「ああ、確かにそれは見てたさ・・・だが信じれば裏切られる!」
鋼地 >「………………」
弓 >「…だから??…貴女ね…1回裏切られて世界滅ぼすわけ?…バカ?………じゃあ…1回裏切られて世界滅ぼすなら、1回好きって言ってもらったら世界を救いなさいよ?」
アドノレ >「裏切られたと感じるのは望んだ反応が返らぬから。愛も信頼も見返りを期待しての思いなのか?」
翔真 >「それに、『恋愛は共同責任』と言うものだ。裏切るのは勿論悪いが裏切られるのも悪い、どんな結果も二人で齎したものだ(苦笑)」
鋼地 >「………………」
弓 >「いっそのこと婚姻届とか、指輪とか持ってきてないの?…(こそこそ)」>こーぢPON(笑)
鋼地 >「…………相手が『今の俺』を受け入れてくれんなら……用意しようとは思ってる。」
弓 >「…いっそ渡しちゃえばよかったのに。…理解するのも、受け入れるのも、後でいいじゃないのよ……」
アドノレ >「望むとあらば創ってやろう。とびっきりの呪いを込めて」
マリキュレイター >「愚かしい!どうせ裏切られるなら、最初から消してしまえばいいだろう!簡単なことだ!!」
弓 >「…世界は変わる。…人の心も。……だから、絶対に裏切らないなんて、ありえない。…………結局貴女も、止まった世界がいいんだ。…」
鋼地 >「……怖かった……んだろうな…………」(思わず声のトーンを大きくしてしまう)
マリキュレイター >「そんなものは、もうどうでもいい・・・結局このわたしにそんなくだらない事を言うために、わざわざここまで来たのか?」
翔真 >「俺としては全員を安全に分離させる為に来たと言うのが正直な所だが……あ、後は新帝国の奴らの余計な真似を阻止するため、でもある。」
マリキュレイター >「分離?何をだ・・・?」
翔真 >「沙弥(指差し)と、そらと……沙弥ちゃん(マリキュレイター指差し)、かな。出来ればサーシャ嬢もだが、まだ媒体が一人分しか用意出来てないので順次と言う事になるやも知れん。」
マリキュレイター >「・・・ああ!またこのわたしを『沙弥』などと呼ぶのか!!そんな生きた屍なんかと一緒にするなっ!!」
翔真 >「ふむ?他に呼称が思いつかなかったのだが、希望が有れば伺おう。以後それに順ずる事にする(フッ)」
鋼地 >「……じゃあ、なんて呼べばいい?」
マリキュレイター >「そうとも・・・わたしはマリキュレイター・・・『世界の破壊者』!!・・・それでいいなら、それらしくしようじゃあないか」
翔真 >「却下だ(キパ)マリキュレイターとは”進化したエミュレイター”と言う定義で付けられたもの。そうでないお前にその名前は不適当だ。」
弓 >「…面倒だから、名前つけてあげなさいよ。貴方が。」>こーぢPON
鋼地 >「いぃ!?……い、いや、いきなりんなもん振られても……」
アドノレ >「意識を新たにし、新たなる名を付ける。魔術儀礼にも見られるな」
マリキュレイター >「どうせ、杉崎沙弥の命もまもなく尽きる。そうなれば、わたしを止められる者はもう存在しなくなる!だから、まずはそいつをこの手で処分してやる・・・お前達は、その後だ」
鋼地 >「……だあぁぁぁぁぁぁぁ! 畜生わかった今から考える!! とりあえずマリキュレイターは女の子らしくないからダメッ!!!」
マリキュレイター >「ああ、ゆっくり考えるがいい。こいつ(沙弥)が死んでからならなおいいぞ!」

「マリキュレイター」は沙弥に向かって歩いていく・・・

弓 >「………あんまり時間は稼げないわよ……。(そう言って、間に立つ)」
翔真 >「姉妹喧嘩は他に迷惑が掛からん様にやってくれ。それなら止める気は無い(苦笑)」
鋼地 >「…………」
翔真 >「それから、『間宮』にないがしろにされたのが悔しいならもっと良い男を見つけて幸せになって見せるのも一つの手段だと思うがね?(ニヤリ)」
マリキュレイター >「・・・後にしてやる、と言ったのに。まあ、あいつがその分苦しむ事になるからそれでも構わんがな!」
沙弥 >「・・・・・・わたしは、どうすれば・・・いいかな?今まで、ずっと・・・あの子が暴れださないように・・・していたけど、それも・・・」
弓 >「…………この際、暴れてフラストレーション発散したほうがいいかもね。(苦笑)……… ちょっと殴り合えば、まぁ、頭も冷えるかしら?」
沙弥 >「わたしは・・・今あるものを、大事にしたかった・・・この命が、続く限り・・・」
司 >「永遠なんてないんですよ。全てが変わっていく。それが世界です」
沙弥 >「わたしは・・・人を嫌いになったり、怒ったりって言う事が・・・できなかった。だから・・・あの子を、止めるだけで・・・精一杯だったのかも」
マリキュレイター >「そうだ、そうとも。お前がこいつらを過保護にするから、こいつらが付け上がるんだよ!」>沙弥
司 >「・・・話を聞くに、周りが過保護だったのは否定し切れませんがね…。俺たちまでそうだとは思わないでください」
弓 >「…過保護すぎるのもよくないわよ(くす)……私はそらとトモダチになったけど…なーーーーーーーーーーんにもしてないわよ?…一緒にいただけ(くすくす)。」
アドノレ >要らん事・微妙に違う事を沢山教えました<そらと
司 >「ただ、仲良くするだけが友達ではありません。間違っていればしかってやるのも友情なんですよ」
沙弥 >「わからない・・・怒られたら、悲しい気持ちになるもの・・・わたしは、そんなことしちゃいけないんだよ・・・」
弓 >「……またいけないとか決め付けてるし!……そーゆー悲劇のヒロイン気取りで世界を救うヒーロー気取りなところがダメっつってんでしょうが!……ああ、もう、そらの意固地な性格のモトはこっちか…!」
沙弥 >「そういうつもりじゃないんだよ・・・わたしは・・・自分が本当は作り物で、それもたいして長く生きられないっていうことを・・・ずっと前から、知ってた

「だから・・・せめて、わたしは・・・生きている限りは、みんなのために頑張ろう、
もし力があるのなら、みんなのためにそれを使おう・・・って、誓ったの。

だけど、それが間違っているなら・・・わたしは今まで、何のためにこうして頑張ってたのか・・・わからなくなっちゃうよ」

弓 >「……だまって見てなさい(きぱ)…」
マリキュレイター >「ふふふふふ・・・そいつが迷えば迷うほど、このわたしは力を取り戻せる。訳の分からない力で抑えられてはいるが・・・今の全力でも、お前らごとき叩き潰すなど造作もない!」
司 >「全く二人ともよく似ています・・・人が他の人を嫌いになったり、怒ったりする時に、何故そうしてしまったのかを考えたことはありますか?」
沙弥 >「いけない事をすれば、おこられるよ・・・だからあやまって、こんどはいけない事をしないようにって思うんだよ」
マリキュレイター >「・・・わたしの知ったことか!何度も言わせるな!」
鋼地 >「……いい加減…………」
翔真 >「………許しも得ていないのに怒鳴りつけたりするなよ?(ボソ)」>間宮
鋼地 >「……わかってる……」
翔真 >「良し(フッ)女性相手に短気は損気だぞ。」
鋼地 >「……(上を向いてふぅっと一息深呼吸)……なぁ。お前ら…………お前らは俺たちの何処を見てる?」

「お前らは二人ともすげぇよ。二人とも全然違う存在だがそれぞれがそれぞれ、すげぇ。
けどな…………不器用だよ。二人して。」

翔真 >「………お前の中身二人もそうだと思うがな(苦笑)」
鋼地 >「一方は力で、一方は犠牲心で…………二人していったい何してやがる……?」
マリキュレイター >「この期に及んでまだ居直るか・・・どうやら本当に消去されたいようだな!」
鋼地 >「自分偽るのもほどほどにしとけ。」
マリキュレイター >「その言葉は、そっくりそのまま返してやろう」
鋼地 >「俺はもう偽んのやめた。『蟻塚』とか『間宮』とか考えんのも後にする。って言うかな……お前ら二人して根本を見失ってんだよ。いいか? お前らは……」

「お前らは『人間』なんだ。『生命』なんだ。『人間』の主張をする権利があるんだよっ。」

鋼地 >「世界の為に命はるだぁ? てめぇの命はそんな軽いもんじゃねぇ。 世界が嫌いだからぶっ壊すだぁ? そんなことする前に言いたいこと全部言いやがれ。」
沙弥 >「・・・わたしはそんな、たいしたものじゃないよ・・・でも、誰かの力になれるのなら、それでいいの・・・」
鋼地 >「てめぇがたいしたもんかどうかはてめぇが決めるもんじゃねぇ。周りにでも聞いてみろ。」
マリキュレイター >「わたしは人間などではない・・・あれだけ見てきて、まだ分からないとはな!」
鋼地 >「いいやお前は『人間』だ。それは俺もよぉく知ってる。んじゃぁ、今からお前に証拠を見せてやる。」

鋼地はマリキュレイターに近づく…果たして、何をしようというのか!?


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る