【第20夜】
横須賀の最も長い夜

<PART−30>



さらば、鋼地



一同が施設に戻ると・・・レオン博士が苦虫を噛み潰したような顔でうろうろしている。

レオン博士 >「〜〜〜〜〜〜〜・・・おおぅ!待っておったぞ・・・それで、どうじゃった?」
翔真 >「…………とりあえず今日の所は大人しく引き取ってもらった、暫くは大人しくしてくれるだろう。」
鋼地 >「……」(いけないとわかっていても、マキを探してしまうダメ男(笑))
マキ >「・・・・・・・・なんだよ(−−)」>鋼地(笑)
鋼地 >「探されたくなかったか?」
マキ >「・・・・・・・・さぁね(−−)」
アドノレ >んじゃ瑠那の方を探してみる(笑)
GM >瑠那?既に隅っこで寝ている・・・まあ長い間夢歩きを使ってたせいもあるだろう(笑)
アドノレ >「ご機嫌のようだが、どうしたのだ」
レオン博士 >「不味い事になった・・・今しがたMonAmiから電話があったんじゃがの」
翔真 >「一体何と?(汗)」
レオン博士 >「やよいさんの救出には成功したが・・・華恋くんがひどい怪我をしたそうじゃ」
弓 >「…………!…」
レオン博士 >「尽君たちからの伝言でな・・・『してやられた、すまねぇ』とのことじゃわい」
アドノレ >「むぅ。我らに出来るは容態を気にするくらいか」
翔真 >「態々そう言う連絡を入れて来たという事は………暫く回復する見込みが無いほどの重傷と………(苦渋)」
レオン博士 >「うむ・・・華恋くんが回復しきるまで、上手い事時を稼がねばならんが・・・」
司 >「まだ何かあるんですか?」
アドノレ >「時を稼げというからには具体的な方策があるのか」
レオン博士 >「・・・現状では、レンくんの柊力がいつ切れるか。それが問題なんじゃ」
弓 >「え?………あ、そ、そか……まだ…持続してたんだ…」
アドノレ >「切れるようなモノだったのか」
レン >「ボク自身も、ボクの柊力でどこまで出来るかはわからないんだ・・・蓮司くんも同じような感じらしいんだけどね」
翔真 >「………切れる前に効果を無効化出来る様に進化される、と言うのも含まれるのだな(−−;」
鋼地 >「柊力のかわりになるもの探すか……」
レン >「一番いいのは、彼女と拮抗できる力を持ったウィザードの傍においておく事だと思うんだけど・・・」
鋼地 >「んじゃぁ、そういうことができる奴を探すことからだな。」
レオン博士 >「しかし、相手は・・・その、相手が相手じゃからのぉ、そういう者がおるかどうか・・・」
そら(?) >「・・・・・・わたしが力になれればいいんだけど・・・ごめんね」
翔真 >「いや、お前達が居てくれれば十分心強い(^^」撫で撫で>そら(?)
アドノレ >「新たなる贄…」生暖かい目で見、ぽむぽむと肩を叩く>鋼地
鋼地 >「おおおお俺に柊力はねぇぞぉ!?!?」(何)
アドノレ >「自分で言ったではないか。代わりになるモノと」
マキ >「ふ・・・つまり、あたしを止められる者はいないってか?(ニヤニヤ)」
鋼地 >「暴走機関車みてぇなこというなっつーの。」
マキ >「ふ・・・事実は事実だ。『さや』以外にあたしを止められるヤツはいなかったのだしな!」
アドノレ >「ならば最終兵器の出番である。さぁ、甘い言葉を囁くなり押し倒すなりするのだ」<止められる>鋼地
翔真 >一瞬PLの素で”ハリセンで後頭部を叩く”と入力しそうになった(爆死)
鋼地 >一瞬考えたがちょっとそういう空気じゃなかったっす(笑)
アドノレ >ふぉっふぉっふぉ。一日一悪
鋼地 >「……くすぐったときの反応は面白かったなー。」(耳元でポソリ)>マキ
そら(?) >「・・・止める事は出来るよ。分かっていると思うけど・・・」
弓 >「……私も止めるわよ……全力で。」
鋼地 >んー……非常に卑怯ですが……最後だし、いってみよー。 『インテリジェンス・アイテム(三回目)』で『拮抗できる力を持つ者』の事を聞きます。
GM >よし、では発表しよう…

マキ…つまりマリキュレイターは、かつての例が示すように圧倒的な力を有している。
それこそ守護者や裏界魔王が束になっても瞬殺できる程に・・・
だが、そのマリキュレイターが唯一無力化できなかった存在があった。
それが、「杉崎沙弥」…現在の「そら」と共にあるもの。

GM >そして、ここでヒント。今、マキに影響しているのは柊蓮司の同位体・柊レンの力だ。ここまでで、もう気づいたという方は言っちゃってOK(笑)
鋼地 >……?
GM >これがもしアンゼだったら「相変わらず頭が悪いですね」で返されるところだ(笑)
アドノレ >頭の中に登場して一言言って消えた(笑)
鋼地 >……知能指数の低さはほっといてちょーだい(爆)
司 >紗耶かな?
弓 >向こうのさやかな?
GM >うむ。この世界の存在でないレンで問題がないのなら、沙弥の同位体もまた同じ事ではないか・・・となる(笑)
翔真 >要するに森沢嬢に御越し頂くか、マキを柊力が効いている内にレン嬢と一緒に向こうに送るか………。
鋼地 >「……まぁ、おれ自身にできることがなんもないっつーのは嫌なんだが……ガイアか。」(『イシュマエル』からの情報を見て)
アドノレ >「協力してくれるように口説き落とす」
レン >「ガイアがどうしたって・・・?」
鋼地 >「マキとガイアに行って紗耶の助けを借りる。こいつ(『イシュマエル』)からの提案だ。」
レン >「さぁやに?・・・・・・・・・・・・(思い起こして)・・・大丈夫かなぁ?」
鋼地 >「そこらへんの安全保障と責任は俺が努力するさ。」
皇子 >「確かに・・・こっちのアンゼロットからの追求を免れるには、いい手かもしれないな・・・」
弓 >「向こうのアンゼロットはいい人だしね…まぁ…」
翔真 >「こっちのアンゼロットも、自分の同位体の管理下に有るのならばそう煩い事は言えんだろう(フッ)」
レン >「・・・・・・まあ、この世界での事情を考えれば、別の世界にいた方が安全かもしれないけどね・・・」
弓 >「…………………………なんか…でっかい核廃棄物を他人の庭に不法投棄する気分ね…(==;」
尽 >そこに負担が行ったか・・・むう、せめて駄菓子大袋くらいは持って行ってもらうかな(苦笑)
翔真 >「(思案顔)………となると向こうのアンゼロット様の城に行くのは間違いないな?彼女が保護されている場所でもあり、レン嬢は報告も有るのだから当然だし。」
レン >「・・・仕方ない。アンゼロット様になんとかお願いしてみるか・・・(^^;」
アドノレ >「山吹色のお菓子を用意せねば」
鋼地 >「……(……時間があればマキも癒される……そん時に改めて話をすれば……わかってくれるだろう……)」
マキ >「・・・・・・・・あによ?(−−)」
鋼地 >「あ、一応言っておくと……ガイアって『私』の故郷な。」
マキ >「・・・・・・ったく、まだそういうコスい使い分けをしてやがるか・・・」
鋼地 >「慣れてねぇんだよ(苦笑)」
アドノレ >「実家に言って親代わりに面会させてくれそうだぞ」(笑)
翔真 >「そこにマキ嬢を連れて帰る……………確かに親代わりであるらしいアンゼロット様に『僕達結婚します』と報告しに戻るようなものにも考えられるが?(苦笑)」
アドノレ >きっと本人の居ないところで外堀を埋められて、気づいたら身動きが取れなくなってるに違いない
マキ >「よし、いい事を思いついた。今度その言い回しをやったら全力で暴れる。これでいこう、これは名案だ(イイエガヲ)」>鋼地
鋼地 >「ある意味多重人格の統合だぞ? 少しぐらい整理する余裕くれって……相変わらず厳しい注文しやがるなぁおい……」
マキ >「四の五の言わずにやれっつーの、オニイチャン(イヒヒヒヒヒ)」
鋼地 >「……(溜息)……わかった。」
マキ >「わかれば よろしい(へへーん)」
鋼地 >「……これからも御贔屓くださいマキお嬢様。」(わざとらしく礼節を(笑))
マキ >「気色悪い(げしっ)」(ぁ
鋼地 >「ぐぉ!?……お前……この体制で蹴りを入れるなよ……見えてもしらねぇぞ?」(ぁ
尽 >鋼地君、自分から地雷踏みに行ってる・・・流石と言おうか・・・
アドノレ >彼もある意味勇者なのだ
そら(?) >「だいじょうぶ・・・きっと、ね^^」
レオン博士 >「・・・ひとまず、まとまりそうじゃな?」
鋼地 >「マキ関連はな。」
アドノレ >「めでたしめでたし?」
レオン博士 >「問題は、レンくん達がガイアに帰る手段じゃが・・・」
??? >『それは俺が引き受けよう』

いつの間に現れたのか。そこには、サン=ジェルマン伯爵が立っていた。

弓 >「ぶっ」
鋼地 >「ぬぉあ!? で、出てくんなら気配だしやがれっ!!」(笑)
翔真 >「……………何であれ、協力してくれるのはありがたいが………アンタ、絶対出て来るタイミング計っていただろう?」(爆)
アドノレ >「いやいや、頼もしい限り」
司 >「相変わらずな方ですね…」(^^;
伯爵 >「・・・・・・超WG砲を調整したままにしていただろう。それを使えばいい」
レン >「ちょう・・・わーるどげーとほう・・・?」
弓 >「…エネルギーどうするのよ」
伯爵 >「安心しろ。こいつを使う」

伯爵は、後ろの空間から何かを引っ張り出す。
そこには、『迅速公』バシィ=スィーナの姿があった・・・
なんだか妙にごっつい首輪に鎖までついてるが、小さな事を気にしてはいけない(笑)

弓 >「Σ( ̄□ ̄;」
バシィ >「く・・・サン=ジェルマンっ!離せこのバカっ!」直後バシィは容赦なくけっぱくられた(ぁ

鋼地 >「…………なんだその凌辱的な風景は。」(ぇ
伯爵 >「安心しろ。こいつにはサロウォン支配術式を組み込んだ。人類のために、3回働かなければならんとな」
バシィ >「ほどけー・・・はなせー・・・このやろー・・・orz」
弓 >「……………魔王、よね………」
アドノレ >「なんというか・・・イィ趣味をしていると言うべきだろうか」
翔真 >「……………そこはかとなく18禁の様な気配を感じる構図だな(^^;」
鋼地 >「…………いくらなんでもこれはひでぇ気もするが……俺だけか?」(苦笑)
アドノレ >「3回願いを叶えたらその後はどうなるのだ?」
伯爵 >「その時こそ自由の身になれる。俺に捕まらなければだがな・・・では早速取り掛かるぞ」
司 >「・・・一体何を?(^^;」
伯爵 >「・・・帰還するためのエネルギーはこいつがチャージしてくれる。お前達は心配せずに待つがいい」
司 >・・・まさか、ハムスターのあれを?(笑)
GM >ご明察(笑)
翔真 >「感謝する………プラーナぐらいは提供してやるべきか(苦笑)」

伯爵は、バシィを引きずって再び姿を消した。
そして、超WG砲のチャージが終わるまでの間しばしの時間が出来る。
それは、決して長くはないが…。

GM >そして、しばらくして「三笠」の準備が完了するわけだが・・・何かしておくかな?
アドノレ >回復する?
鋼地 >んー……あ、学園の友人とかロボ工研のみんなとかに0-Phoneで別れの挨拶しておく(笑)
GM >まあ、そんなに時間はないからメールで一斉送信でいいよね(笑)
鋼地 >あい(笑)

鋼地のメールには、何人かが返事を返してきた。そのいくつかを紹介しよう…

和輝 >メール返信『蟻塚さん?お久しぶりですね。(^^)蟻塚さんならなんか帰ってきそうですよ。(笑)それに、どこに行ったって僕らは友達です。ちゃんと覚えておいてくださいね。(^^)』(※偽『おめでとうございます。末永くお幸せに。』(ぁ))
雪枝 >『元気でね。時間ができたらまた遊びにいらっしゃい。美味しい紅茶用意しておくわ^^』

…ともあれ、時間は迫っていた。一同はあわただしく、三笠公園へと移動する。

弓 >「……………………………蟻塚…確認するわよ?………もう、こっちには…当分は戻って来れないわよ?」
鋼地 >「……わかってるさ。軽い気持ちで動いちゃいない。」
翔真 >「………本来なら俺達も行くべきだろうが、そら達の事も有り、また華恋嬢を含めたユグドラシルの事も有る。心苦しいが任せるより他に無い………済まん。」
鋼地 >「あやまんなよ(苦笑) 俺だって色々そっちに任せちまってんだ。それに、俺の意思でこうしてるしな。」
マキ >「杉崎沙弥・・・次に会った時は必ず決着をつける。それまでくたばるなよ、貴様?」
そら(?) >「だいじょうぶ。わたしは死なないよ・・・^^」
アドノレ >「俺様が傍に居る間はそう簡単には死ねぬぞ」
そら(?) >「あ。鋼地さん・・・・・・・・・フラグメント・・・」
鋼地 >「ん? あぁ……って、どーすりゃいいんだ?」
そら(?) >「・・・・・・返すだけで、いいの」
鋼地 >「返すか。了解……返し方わかんねぇけど。」(汗)
GM >大丈夫。そう願えば『フラグメント』は自動的に現れて・・・そらの許に戻る。
そら(?) >「フラグメント、回収・・・ありがとう、鋼地さん^^」
鋼地 >「……ん。君にもいろいろなものを貰ったよ。ありがとう。」(微笑)
そら(?) >「たいせつなもの・・・二度と、見失わないでね」
鋼地 >「最後にでけぇパンチだなぁったく……わかってるよ。もう見失わねぇさ。」
アドノレ >「一日一悪。しかと心に刻み付けるがイィ」
鋼地 >「それはお前のアイデンティティーだろうがっ!!(笑)」
アドノレ >「おっと実家に帰るのに土産無しはいかんな。これをもってけ」(アドビタンD >1ダース)しっかり確認しなければ謎のドリンク1セットに見える
鋼地 >「ん? あぁ、悪ぃな……って重っ!! な、何が入ってんのかしらねぇが……ありがたく受け取らせてもらうぜ。」

その時…伯爵の手によって、ワールドゲートが開かれた。

伯爵 >「・・・時間だ」
レン >「わかってる。ボクは、いつでも行けるよ…」
鋼地 >「……さて、門も開いたし……そろそろいかねぇとな。」
アドノレ >「さらばだ。運が悪ければまた会おう」ポーヂングでお見送り
弓 >「……………じゃ…ま…………あれよ……その…えーーと……………………………」

「……………………元気で。…………頑張れ。」

鋼地 >「…………意外だ。でも、素直な感想。ありがとな。」
弓 >「……………………(ぷい)」
司 >「お体に気をつけてくださいね・・・」
鋼地 >「ああ。俺が帰るまでに身固めとけよ?」(ぉ
司 >「ほうって置いてください(憮然)」
鋼地 >「姉弟そろって反応一緒かぁ。おもしれぇなお前ら。」(失礼)
マキ >「身を固める、ね…(クケケケケケ)」
アドノレ >「頼もしき笑いよな」
00 >「・・・私も行こう」いつの間にか、ニーズホッグの艦首に立って。
そら(?) >「あ…元に、戻したんだね」
翔真 >「助かる、お前が一緒に居てくれれば万が一の時にはマキ嬢を止めてやれる可能性が高くなる。」>00
00 >「本来『沙弥』を守護するのが私の使命だったが・・・状況が変わった以上これが最善だろう。それに、私には大戦の記憶がある・・・間違いを繰り返さない意味でも、私が存在する意義は大きいと理解する」
翔真 >「そうだな………それに蟻塚のうっかり漏らした一言に勘違いしてそのまま暴走した時とかな(苦笑)森沢嬢達と被害を抑えつつ宥めてやってくれ。」
アドノレ >「夫婦喧嘩は犬も食わぬらしいから仲裁は不必要だぞ」(笑)
鋼地 >「……好き勝手言われてる気がするが……まぁ、いい。」
そら(?) >「・・・ありがとう・・・00(そら)・・・向こうのわたしを、たすけてあげてね」
弓 >「…………ばいばい、ゼロ………いろいろ迷惑かけてわるかったわね」
00 >「気に病まなくてもかまわない。私はツールだからな」
司 >「鋼地さんたちのこと、よろしくお願いしますね」
00 >「承知した・・・ガイアに行く者は、ニーズホッグに乗っていくがいい。道中の安全は保障される」
鋼地 >「……ああ、わかった。」
マキ >「いいね、じゃあ乗らせてもらうさ(笑)」
レン >「ボクもお言葉に甘えて・・・それじゃあ、みんなも元気で。蓮司君に会ったら、よろしく!」
アドノレ >「世話になったぞ。この借りは蓮司に返せば良いのだな」
レン >「いいかどうかは微妙だけどね(笑)・・・そうだ、さぁやに伝えておくことはあるかい?」
弓 >「………バカなコだけど、よろしくおねがいします……かな?」
レン >「OK♪」
鋼地 >「…………」(ニーズホッグの搭乗口へ行き……入り口で止まり、最後に一度、皆のほうを向いて……ピッと軽く敬礼)

「んじゃぁ、地球のことは頼んだぞ!
いつか必ず『横須賀よぉ! 私は帰ってきたぁ!!』って言ってやっから楽しみにしとけよ!!」

尽 >復讐しに帰ってくるみたいだな(笑)
翔真 >答礼
アドノレ >「若さゆえの過ちのほうじゃないのか?」ぽーぢんぐ
弓 >「……………………………………」 ノシ
司 >「お元気で・・・」
そら(?) >「・・・・・・・・・^^」

かくて平行世界ガイアに渡った鋼地たちの物語は、いずれ別の機会に語られるだろう・・・
そして、ウィザード達の戦いはなおも続くのだ!!


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