【第21夜】
深淵の門

<PART−21>



1週間後
〜エピローグ<2>〜



1時間後、横須賀中央駅。ここに、3人の美少女たちがいる。
緋室灯、風祭遼子、アヤカ=クローシス=ナグモ。
彼女たちは、無言のまま人を待っていた…

灯は絶滅社から、遼子は秋葉原ユニオンからの要請で、
いま一人の人物の到着を待ち、アヤカを共に秋葉原まで護送する…という任務を受けていた。
言うまでもなく、アヤカはもともと輝明学園秋葉原校の生徒である。
いかに「信奉者」である事が明らかになったとて、
その最終的な処遇は、秋葉原ユニオンが決めるべき問題であった。

しかし、アヤカ自身がどういう手を取るか…
もしくは裏界陣営が、アヤカに直接手を伸ばす事態は十分に予想できた。
…そこで、彼女たちの出番となったのである。


さて、肝心のアヤカ自身は…この事態を、どうとも思っていない。
素人目に見れば、逃げ出すなら今がチャンスである。
しかし、強力な2人もの強化人間を相手に、逃げおおせる事は難しい。
それに、この横須賀にいる限り…もっと厄介な相手が出てこないとも限らない。
横須賀を離れ、秋葉原に到着してしまえば、手はいくらでも打ちようがある…
そう判断し、今日に至るまで彼女は一切の沈黙を貫いてきた。
もっとも、それは裏界帝国がアヤカに利用価値を認めている限りの話なのだが、
無論彼女も、そこまで覚悟済みであった。

しばらくして聞こえてくる、軽やかな足音…そして、その軌道にうっかり巻き込まれてゆく人々。
彼女たちの待ち人は、真行寺巴であった。

◆ ◆ ◆

さて、その頃。弓は…絶滅社の事務所で、メンテナンスを受けていた。

弓 >ぷか〜〜〜?(笑)
GM >久々の長期ダイヴだったから、不具合がないか検診を(笑)
弓 >燃えたり水に浸かったりしたからにゃあ(笑)
翔真 >焼入れされたのは武具であって弓ちゃん本人ではない筈なのですが(笑)
弓 >いあ、ソロであそこを突破したときに(笑)
GM >メンテナンスを終了して、ポッドから出た時・・・さっきまで係員がいた隣接モニター室には、見慣れた顔がいる。
弓 >「・・・・・・・ぷは・・」


「・・・気分はどうだ、蒼魔?」

『ナイトメア』鈴木 太郎は、
『合わせ鏡の神子』におけるダメージから、とっくに回復していた。

弓 >「…問題ない……」
ナイトメア >「そうか……眠っている間の報告をまとめておいた。詳細はこの記録(ケース入りのDVD)にあるが…重要な点だけ、口頭で伝えるとしよう」
弓 >雫をバスタオルでぬぐって、バスローブはおりつつ 「…(こくん)…何かわかった?」
ナイトメア >「お前たちがダイヴしたあの月匣だが、DHAと世界魔術協会の調べによると、精霊界に存在していたとの事だ」
弓 >「なるほど、それで4大属性ね。・・・精霊獣に出会わなくてよかったわ。」
ナイトメア >「・・・どうやら、7人のウィザードを生贄にする事で、近くの結界に穴を開けるのが目的だったようだ・・・つまり、【臥龍】にな」
弓 >「・・・・・・・へ? 精霊界から?そんなことできるの?」
ナイトメア >「少女達のプラーナを奪って造った月匣の特性を活かし、精霊界を利用して裏口を作る・・・」
弓 >「バイパスってこと?面倒すぎるわね・・・」
ナイトメア >「八方守護陣のおかげで、表からでは侵攻できないからな。確かに、カミーユほどの知略がなければ思いもよるまい」

弓 >「ああ、そんなのもあったけ。すっかりわすれてた」
ナイトメア >「多くの魔王は、力押し一辺倒で済ます傾向があるからな。ただし、分かった以上対処は簡単だ・・・その対処が、今後の我らの行動の指針となるだろう」
弓 >「了解…同じ手を使ってくるとは思えないけど…面倒ね。…」
ナイトメア >「・・・例の双月事件の後、裏界帝国の方でも動きがあってな。ルー=サイファーが致命傷を受け、一時隠棲を余儀なくさせられた後を狙う連中が、我らの当座の敵になる」
弓 >「ルーが倒れて、その後釜を狙った動きがそろそろあるんじゃないかと思ってたけど…単純ねどいつもこいつも。」
ナイトメア >「その他にも動きがないではないようだが、それに関してはこの資料Bにある」リーチ=フォー=ザ=スターズ(笑)
弓 >まだ発売されてねぇっ!!!!(笑)

リーチ=フォー=ザ=スターズが発売されるのは、このセッション時点から3週間後である。

ナイトメア >「ベール=ゼファーは今更言うに及ばずとして・・・とりあえずは、この【裏界六魔将】。ルーの全盛期には一線を退いていたが、この期に及んで動き始めたとの報告があった」
弓 >髪ふきふき、櫛とおしとおし 「…わかった…フン…どうせ私がやることは変わらないわ。殺して、殺して、殺し尽くすだけ……他には?」
ナイトメア >「ああ。例の、横須賀ユニオンの計画の事だが・・・作戦は半永久的に延期、事実上の中止という事になったそうだ」
弓 >「……ふぅん…」
ナイトメア >「・・・杉崎華恋はとっくに回復しているが、ベルザンディがあの状態では【ユグドラシル】の完全復活は不可能だとな」
弓 >「…無理もないわね。…元々あのシリーズは限られた本数と限られた使い手しかいないもの。」
ナイトメア >「・・・結局【ユグドラシル】を使った方法は、どうやら次の世代に譲らねばならんようだ」
弓 >「……他には?」
ナイトメア >「昨日、来訪者があったぞ」
弓 >ぱんちゅはきはき 「来訪者??」
ナイトメア >「うむ。おそらく見覚えのある顔だと思うが、小さくて緑色のな」
弓 >「・・・・・ああ、そら・・・の方かな?」
ナイトメア >「おそらくはな・・・挙動が随分変わっていたが、ヤツはいつもああなのか?」
弓 >「いつもああよ(断言)」
ナイトメア >「・・・そうか。まあ、居場所は分かっているのだろうから様子を見るも悪くはなかろう」
弓 >「わかった。…ちょっと怒ってるから、今は会わない方がいいかと思ったんだけど…」
ナイトメア >「・・・・・・そのあたりは、好きにしたまえ」フッ・・・と微笑みつつ「さて・・・これから忙しくなるぞ。学園がよくやってくれているが、お前たちが抜けていた間の穴は正直大きいからな」
弓 >「・・・少しは休ませて欲しいわね(と、冗談めかして言って)」
ナイトメア >「・・・そうそう簡単に事が運ぶなら、ウィザードは要らんだろうさ(フッ)」
弓 >では、着替え終わって、外に(笑)

そう、事件はまだまだ終わらない…

◆ ◆ ◆

横須賀ユニオンの本拠地、喫茶店「MonAmi」…その2階には、ひとりの女性が静養している。
かつて関東異界大戦で世界を救い、その後も陰ながら世界を守り続けた杉崎沙弥である。

翔真 >プラーナの問題では、病院じゃ手の出し様が無いですしね(・・;
沙弥 >「・・・・・・・・・・・・・・」ずっと窓の外を見ている・・・
翔真 >「……この一週間で少しは落ち着いたか?」
沙弥 >「・・・・・・あ・・・(振り向き)・・・ごめんね、考える事が多くて・・・」
翔真 >「いや、こちらこそ済まない(苦笑)」
沙弥 >「・・・来てくれたのは、お店のみんなと華恋ちゃんだけだったから・・・」
翔真 >「来たい人間はそれこそ山の様に多いだろうが皆気を遣ってくれているのさ(フッ)……何を考えていたのか聞いても良いか?」
沙弥 >「・・・・・・・・・(こくり)・・・・・・わたしって、バカだなって・・・」
翔真 >「………それに関しては凄い人からも追認を貰ったほどだったぞ(苦笑)」
沙弥 >「・・・・・・自分の体のことは、わかってたし・・・前に出ちゃいけないって事も、わかってたのに・・・戦って、傷ついているみんなを見て・・・・・・じっとしてられなくなっちゃった」
翔真 >「気持ちは解らなくもない、ただそれにも限度と言うものは有る。それを無視すれば相応の対応をされると言うヤツだ。」
沙弥 >「・・・うん。きっと・・・嫌われただろうな・・・それでも、どうしてもこうなっちゃうの。まるで・・・ええと、何だっけ・・・あの、すっぱいもの見るとつばが出ちゃうような」
翔真 >「生理的反応と同レベルにするな。それは自分のやっている事を正当化しているだけにしか聞こえない。」
沙弥 >「でも、わからない・・・わたし、そんな風に考えた事もないの」
翔真 >「結局”誰かの為”と言ってはいるが実の所”自分の意思”をごり押ししているだけだ、それこそ他者の事を考えていない。」
沙弥 >「・・・・・・・・・・・・・・・わたしって、なんなんだろう・・・20年前には、迷う事なんてなくって、迷うだけの時間もなかったのに」
翔真 >「他者から求め、定められるものと自分で選ぶものが有る。その二つから導き出されたのが”今のお前”だろう、多分な。」
沙弥 >「・・・・・・華恋ちゃんがね。今のわたしには、βを使わせるだけ無駄だって・・・結局、あの人が定めたプログラムの通りにしか動いてなかったんだって、言われたよ」
翔真 >「………ふむ、解る気がするな。20年前は状況が少なからずお前に考える事を許さなかったのは確かだ。だから定められた道の通りにしか生きられなかったと言うのもある程度は仕方の無い事だとは思う。」
沙弥 >「でも、今・・・こうして生きていて・・・初めて、考えるだけの時間が出来て・・・」
翔真 >「今はまだまだ時間が有る、良い機会だ(フッ)……それこそ丸々一ヶ月、とことん考え抜いても問題等有るまいよ。」
沙弥 >「・・・・・・わたしは何をすればいいのか・・・わからなくなっちゃったよ」
翔真 >「……そらにも聞いた事が有る質問だが、お前の答えもおそらく困った内容になるだろうか(苦笑)……”お前は、何がしたい?”」
沙弥 >「・・・・・・・・・・・わたしが生きていたのは・・・サイコモビル、ディメンジョン=ガジェット・・・必ずといっていいほど、何かの部品だった」
翔真 >「……それで?」
沙弥 >「・・・そらちゃんとはパートナーだと思ってたけど・・・実は、あの子(マキ)とのバランスを取るために、生かしておかれただけだったのかも・・・」
翔真 >「自身の事となるとどうしてそこまで悪し様に考えられるのだか(苦笑)……そらが本気で自分の為にどうにかしようと思っていたらお前も含めて二人揃って外に叩き出した後、消し飛ばすなり異世界へ吹っ飛ばすなりしただろう。」
沙弥 >「・・・わたしは、ただただ皆を守りたかった。大切なものを守りたかった・・・それだけだった」
翔真 >「……なるほど、『それだけ』しか考えなかった訳か。」
沙弥 >「・・・・・・だから、いけなかったんだね」
翔真 >「そうだろうな、少なくとも俺はそうだと思う。まぁ本当はいけなかった、と言うのも違うのだろうがな(苦笑)」
沙弥 >「・・・・・・・・・・わたしは、もっと・・・勉強しなくっちゃいけないと思うの。わたしが生きてきた意味・・・みんなといっしょにいる意味・・・考え直せば考え直すほど、何も考えてなかったんだって気づいたから」
翔真 >「そうか……大部時間が掛かったが、良い機会だ。じっくり考えてくれ。」
沙弥 >「・・・・・・・・・もっともっと勉強できるだけの時間が欲しい・・・わたしが、本当の意味で『人間』になれるように」
翔真 >「……”ほしい”とお前が本気で望むのなら、微力だが俺も出来る限り協力する。」
沙弥 >「うん・・・ずっと必死だったから、ぜんぜん余裕がなかったけど・・・翔真さんに言われて、決心がついたよ」
翔真 >「………そうか、一助になれたのなら喜ばしい限り(フッ)」
沙弥 >「やよいさんが言ってた。この力を捨て去って・・・イノセントとして生きれば、少しは時間を延ばせるかもしれないって」
翔真 >「選択はお前に任せる。生きていて欲しいと望んだのは俺だが、結局今をどう生きるのかはお前自身の意思次第だ。」
沙弥 >「・・・・・・これが正しい事かどうかは分からないけれど、わたしは・・・」

「ただ、1日でも長く、みんなのそばにいたい」

翔真 >「………あぁ、良かった(フッ)”生きたい”と望む事は生きている者にとって当然の望みだ。誰であろうと間違っていると言える事ではないからな。」
沙弥 >「・・・それじゃあ、行くね・・・」ベッドから立ち上がり。
翔真 >「機会が有れば、出来るだけ早く弓ちゃんにも伝えてやってくれ。お前の決心と、今の望みを(^^」
沙弥 >「うん・・・!」(にっこり)
翔真 >「では外まではエスコートしよう、途中階段でいきなり転んだりしては幸先が悪いからな(フッ)」
沙弥 >「・・・ふみゅぅ(^^;」

この後、沙弥は力を捨て去り、普通の女性として自らの生き方を模索していく事になる・・・
残された、ささやかな時間。彼女がその間に何を学んでいくかは・・・これからの話。

◆ ◆ ◆

そして、翌日…三笠公園のはずれ、『沙弥の墓所』。
ここで、ひとり何事かをしている少女がひとり。

そら >「ねこねこにゃんにゃんおかたづけ〜♪」
翔真 >分離してもまだねこにゃんなのかっ!?煤i・・;
GM >時間軸は各シーンの後なので、登場は自由です(笑)
司 >はっはっはっ……場所知らない(吐血)
翔真 >意外な事実(^^;
弓 >ふむ。出づらいから後で・・・いやまて、ここは『案内する』という口実で出てこよう、うん(笑)
アドノレ >ちょっと付き合いなさいとか理由を告げずに引っ張ってくるとか
司 >では聞いてこよう(笑)
翔真 >ナイスコンビネーション(^^)では自分も出ましょうか
GM >沙弥はついていくぞ、翔真と一緒に(ぁ
翔真 >む、断る理由が全く無い(爆)嬉々として連れて来ましょうか(ぁ

その場は、きれいに片付いていた…もう、そこには何かがあったという痕跡は残っていない。

そら >「ん、よしよし〜・・・これで、いーかなっ?」その手には、墓標に掛かってたネクタイが。
アドノレの供のぬこ >「にゃぁ」
そら >「あ、ねこねこ〜おいでおいで^^」しゃがんで懐から駄菓子(スナック系)出します。
アドノレ >「猫の手とかさるの手とか悪人の手とか入用でないかな」
そら >「あ、あどさんだー^^ いま、片付いたんだよ〜♪」
アドノレ >風に吹かれて微妙に汗臭いマントをたなびかせ
弓 >「案内するだけよ?着いたら帰るからね!?」
司 >「はいはい(クスクス)」(ぁ
そら >「・・・あ、みんなーっ^^」(おててぶんぶん&弓ちゃんぎぅー笑)
弓 >「・・・・かえりそこねた・・・」
翔真 >「足元気をつけろよ………と、何の集まりだ?(苦笑)」
アドノレ >「帰らざる過去を偲びつつ未来に野望を馳せる会とでも言ったところか」
弓 >「…司が来たいっていうから、案内しただけ…(ぶすー)」
翔真 >「そうだな、そう言うのでも面白くて良いと思うぞ(フッ)」
沙弥 >「あ、そらちゃん・・・それに、みんなも・・・」
そら >「あ、さやちゃんもー^^ ここ、かたづけたんだよー^^」弓ちゃんぎぅしたまんま(ぁ
翔真 >「片付けご苦労だったな、そら(^^」
そら >「はーい♪(にこにこ)」
翔真 >「………お前も、大事無い様で何よりだよ(フッ)」
沙弥 >「弓ちゃん・・・・・・いろいろと、ごめんね・・・?」
GM >ちなみに、沙弥の気配からは月衣の存在が感じられない・・・もう、彼女は力を失った後だ。

弓 >「いいんじゃないの?今まで十分世界のために生きたんでしょう?それなら…これから自分のために生きることをはじめても…いいと思うわよ。」
沙弥 >「うん、そのつもりだよ・・・この大きい身体のこともだけど、しなきゃならない事がいっぱいあるよ(くすくす)」
アドノレ >「俺様は人使い荒いからな。ウィザードでない者にも容赦なく頼みごとをする。それしきの事で俺様と縁が切れたなどと考えてるなら甘すぎると言わざるを得ないぞ」
翔真 >「そうだな、ここに墓はもう必要無い。沙弥は生きて居るのだし、これから生きようとしているのだから。」
弓 >「そりゃそうね。でも、ま…アドの言うとおり、貴女がウィザードでなくなったからって、縁が切れるわけじゃないわ。…何かあったら、いつでも言ってね、今度こそ無理しないで(くす…)」
司 >「ですね。俺はまだ恩を返し終わっていませんし(くすっ)」
沙弥 >「うん、ありがとう。みんなにもらった時間…大事にするね」
司 >「そうそう、そらさん。京香さんが見舞いに来てくれない、と言って寂しがってましたよ。後で行っていただけますか?」
そら >「あ、ごめぇん・・・わたし、どこだったか知らなかったよ〜(てへへ)」
司 >「では・・・(かくかくしかじかで説明)後で一緒に行きましょう^^」
そら >「ね、ね、みんなもいっしょに行こうよ〜?きっと喜ぶよ〜?」
翔真 >「あぁ、御供させて頂こう」(^^っそらりんなでなで
そら >「でね、さやちゃんに・・・これっ」ネクタイ返し。
沙弥 >「・・・・・・ありがとう(ほろり)・・・・・・お礼言ってばっかりだね、わたし」
翔真 >「”ゴメンね”と何度も言われるより、”ありがとう”と言われる方が何倍も良い(フッ)」
沙弥 >「そうだね(にっこり)・・・そうだ!京香ちゃんをお見舞いしたら、MonAmiに寄っていいかな?・・・パスタ、みんなにご馳走するよ^^」
アドノレ >「ただ飯である」
司 >「楽しみにしてますよ(ニッコリ)」
そら >「じゃ、いこうっ?」にこにこしながら
翔真 >「美人の手料理、頂かない理由は無い。楽しみにしている。」歩き出します
弓 >「・・・・・・・・・・・・・・(ぶすー)」 帰るに帰れずしょうがなくついてく
司 >「そろそろ自分で歩かないと……抱えて運んでしまいますよ(くすっ)」
そら >その弓ちゃんの手をひっぱりつつ(笑)
弓 >(ずりずりずりずりずり)
沙弥 >「・・・・・・・・(最後に一度だけ『墓所』のあった所を振り返り・・・笑顔に戻って、一緒に歩いていく)」


真行寺巴を守りつつ、死闘の果てに双子魔王を下し、
カミーユ=カイムンを撃退して、美少女ウィザード達を無事救出した一同。
勝利を収めた彼らだが、果たしてこれは本当に終幕なのか。
アンゼロット城から姿を消した「D=セイヴァー」。
囚われの身となった信奉者・アヤカ=クローシス=ナグモ。
モーリー=グレイと共に消息不明となった犬神和輝。【そら】と分離し新たな身体を得た杉崎沙弥。
変転する人々の運命…それは果たして、この後何を世界に示していくのか。
更に、サン=ジェルマン伯爵が人知れず保護していたものとは。
プロフェッサー=コスが、カミーユと共に用意する新たな仕掛けとは。
そして、『無限の心臓』の奪取に失敗したディーは、次にどのような手を打ってくるのか…

…戦いは、なおも続くっ!!


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