【第22夜】
シタガウモノ、アラガウモノ
<PART−23>
旧敵登場
〜あるいはそらりん危機一髪(←ある意味で)〜
翔真たちが到着したのは、天井が開閉式ドームとなったヘリポートのような場所であった。
ヘリポートの向こう側には司令部と思われる構造物があり、その前に待ち受けている者たちがいた。
ひとりはジロー、ひとりは作業員の話にあった「金色の甲冑の女」。
そして…その後方に、第三帝国の軍服とプロイセン貴族の衣装を折衷したかのようなものが1人。
当然彼らの周囲には、護衛の兵士たちが揃っている。
開いた扉 | 建造物 | ||||||
レイバリア | (5Sq) |
貴族? >「・・・ようこそ、新帝国南米超人兵士プラントへ・・・正直ここまでやって来るとは少々予想外だったが、まずは歓迎しよう・・・」
翔真 >「既に御出迎えとはな……恐悦至極(ニヤリ)」
アドノレ >「極悪超人養成所か」
グィード >「ふむ。数は多いが、それが私達に対するアドバンテージになるとでも思っているのかね?」
GM >ゆっくりと天蓋が開いていくと・・・上空に紅色の月が輝いている。
そら >「・・・魔王級エミュレイター『バロン=シュワルツ』を確認・・・だよ」
弓 >「………さて……おとなしく武器を捨てて投降すれば半殺しですませてあげるけど?」
バロン >「残念だが・・・袋の鼠は諸君の方なのだよ。諸君らの情報については、既にカミーユから貰い受けているのでね」
アドノレ >「いったいいつの情報やら」
弓 >「……それ以前にカミーユの情報を信じていいのかしら、ね?(くすくす)」
翔真 >「つまりこれで俺達に負けたらそれこそ言い訳の仕様が無くなる、と(フッ)」
バロン >「まあ、そう慌てるものではない。実はもうひとり、ゲストを呼んであるのだよ・・・」
翔真 >「………誰だろうかね」
と、その時。そらの鋭い声が響いた。
「・・・警告!上空っ!!」
グィード >「ぬ…っ!」
GM >次の瞬間…紅月の空から、兵士たちと一同の間に降り立ったものがいる。大刀を携え、炎を全身に走らせた女…
弓 >「…………この気配…っ…」
司 >「あいつは…」
大刀の女 >「久しいな・・・先に受けた屈辱、今こそ数千万倍にして叩き返してくれよう」
GM >そう。グィードはともかくとして、一同はそいつに見覚えがないではない。かつて、プロフェッサー=コスの絡みでアメリカに行った時に遭遇したそいつの名は・・・
そら >「魔王『アルヴァス=トゥール』・・・」
グィード >「魔王級エミュレイターが二体だと!?」
GM >アルヴァスは、大刀をひと振り。その顔に、冷徹な微笑みを浮かべる…
翔真 >「これは………正直予想外のゲストだ……」
アドノレ >「再戦を望むのに数を頼むとは、いやはや」
弓 >同じような冷徹な微笑を浮かべて 「………ふふふ……あははは……素直に引きこもっていればいいものを。 ………あんたを完全に消滅させられるなんて、願ったりかなったりだわ…」
アルヴァス >「同じ言葉をそのまま返してやろう…今回はあの女の邪魔はないぞ」
弓 >「はっ……その言葉、そっくり返すわ。 今日のアンタに、逃げ込む身体はなくってよ! …あの人の身体……20年分の家賃、命で払ってもらうからね!」
バロン >「…それでは始めようか。流血と鋼鉄と炎の宴を」
弓 >二人とも「あの女」とか「あの人」とか…(笑) 素直に言えない弓であった(笑)
バロンは戦場を余裕の面持ちで様子見、謎の女はそらを見つめつつもバロンの脇まで後退する。
唯一、動きを見せたのはジローだ…再びあやしいピンクタイツ姿へと変身する!
「ジロッと参上!ジロットと復活!帰ってきた弔いのヒーロー・・・怪傑ジロォォット!!」
グィード >「そのまま神の御許に居れば良い物を」
アドノレ >最初に行動に充ててじろーにアンホーリーぶつけてみよかと思ったが、中間にいっぱいいたな(^^;
司 >兵士・ジローが長距離なので…どうしても踏み込まないといけないのがきつい(^^;
グィード >私とそらは兎も角扉の外に行かねばな
翔真 >兵士だけでも先に始末した方が良いかな……
グィード >翔真のHPはまだ余裕があるかね?
翔真 >回復してもらったばかりだから全快一歩手前、今は大丈夫。
グィード >承知。やばくなった言ってくれ、随時回復を飛ばす。無論皆もだ
翔真 >了解、感謝。
弓 >んーむ…勝てないの承知でアルヴァスつっこんでいい?
翔真 >イヤ勝たないと(^^;
グィード >流石につっこませる気にはならんな
アドノレ >扉より前でどっかにヘッシュ出すかいのぉ
翔真 >真面目にそらに『メガエヴォリューション』を頼んだ方が良いかね(−−;
弓 >あると嬉しい><
そら >うん、わかったよ( ^-')bΣ
司 >では…翔真さんたちのいるSqを対象にレイバリアの詠唱を始めます
だがそこに、兵士たちが仕掛けてくる…
先ほどの見張りとは違って、今回はビーム兵器による射撃である。
しかし、ほとんどの攻撃は避けられ、弾かれていた。
GM >という訳で、ビーム兵器は魔法ダメージでした(笑)
司 >よかった、魔法ダメージだったか。ジャッジ無しで防ぎます
翔真 >32点ダメージ、まだまだ。
アドノレ >ハゲヅラが(何
弓 >「…………(ん、と頭だけ振って)……ちゃんと照準は調整してるのかしら? 整備不良もいいとこね。」
更に後背からは、追撃してきた見張りが放つ銃弾が、そらとグィードに降りかかる!
そら >「・・・んっ!」半歩ずれて回避っ・・・たゆんっ(ぇ
グィード >「おのれ、機動紳士ぶりおって…むんっ!」分厚い胸板で受け止める
そら >「・・・これで大丈夫っと・・・でも、扉がそろそろ閉まりそうっ」
グィード >「うむ、早々に行かねば向こうも辛かろうな。それに、閉まれば多少は敵の侵入を遅らせられるだろう」
そら >「うんっ。それじゃあ、行くよぉっ!!」
戦場へと走り込んだそらの身体が、温かい輝きの鼓動を放つ。
「・・・みんなに届いて、世界の力・・・わたしの鼓動っ!メガ=エヴォリューションっ!!」
暖かい輝きは翔真を、弓を、アドノレを、司を次々包み込んでいった。
そら >これより先、欠片を持ってる皆は全ジャッジに+22っ★
司 >「(この力…)」修正がすごいことになってるな〜(^^;
弓 >「さんきゅっ!」
グィード >「ほぅ、これが『そら』の力か…」
アドノレ >「どれ、俺様も世界の在り様を確かめるとしよう」どうせだから領域作成。魔導+4
アルヴァス >「出たな・・・化け物っ!相変わらずふざけたヤツだ・・・!」
翔真 >「魔王に言われる事は無いと思うが(苦笑)」
弓 >「不山戯るな……とは心外ね。 私達は大真面目よ。」
アドノレ >「ふざけてるのはお互い様だがな」
グィード >「つまり、ふざけていないのは私だけになるな!……違ったか?」(ぉぃ
アルヴァス >「キサマが本気を出せば、世界そのものすら滅ぼせると言うに・・・この場はその程度で充分だとでも言うか!」
そら >「何度も、同じ事をいわせないで・・・わたしは、世界を滅ぼさない・・・」
アルヴァス >「ならば…その偽善を剥ぎ取り、本音を吐き出させてくれる!」
弓 >「…まずはアイサツ代わりと行きましょう。 ざっと20年分……こんなのじゃ、利子にもならないけどね!」
グィードが続いて戦場へ走りこみ、司のレイバリアが発動し、アドノレの領域が構築される。
その間に翔真が天津大鋼で、弓が魔法弾で、それぞれアルヴァスと兵士たちを薙ぎ払いにかかった。
ひと嵐吹き荒れた後…兵士たちは言うまでもない状態だったが、
受け止めたアルヴァスもまた、無傷とは言い切れない状況であった。
アルヴァス >「く・・・以前より重いか・・・っ!!」
翔真 >「俺も木石ではない、精進はしている……(フッ)」
グィード >「成長こそが人間の武器よ」
アルヴァス >「ほざけ、あの化け物の力を受けておきながら・・・!!」
グィード >「消耗している我等と万全の貴様等、そらの力を借りて対等ではないか。私は借りてないがなぁ!!」(ぉ
弓 >「…やっぱりこんなんじゃダメか。 いいわ、アナタはこの手で切って、引き裂いて、潰して、細切れにしてやろうと思ってたからね。 (ぽい、っと捨てて)」
アルヴァス >「では、こちらも返礼だ。あの女の技でも受けるがいい・・・」
アルヴァスが放ったのは火系最強魔法「ブラストフレア」!!
だが、そらの力を受けたウィザード達にとっては、この強大な魔法も何ら問題とならなかった。
唯一直撃したグィードですら、見事に弾き返している状況である…。
グィード >「ふはははは、ワセリン持って来い!!」ぽーぢんぐ
アドノレ >「薬物に頼るのはどうかと思うぞ」(ぽーぢんぐ)
グィード >「む、それもそうだな」
GM >そしてバロンが一瞬苦笑。まあ、結果的に味方だけが被害を蒙ったのだから無理もないか(笑)
弓 >「……猿真似ね……ううん、猿以下だわ。 私が……知ってる炎は、これよりも、早かった。」
アルヴァス >「やはり、あの化け物を何とかするのが先か・・・!」
翔真 >「させるものかよ……!」
アドノレ >「まぁやってみるがよい。できるものならな」
アルヴァス >「ヤツがあくまで本気を出さぬのなら…やれ、ジロー!」
ジロット >「あらほらさっさー!…行くぜきょぬーっ娘ぉ!」
ジロー…いやジロットの放った鞭が、途中から触手に変化し、
何本ものそれへと数を増やす。そして…
「…!?…ひゃぅんっ!?」
それは粘着質な音を立ててそらの身体に絡み付いていく。
次の瞬間、そらは触手を次々と引きちぎったが…金甲冑の女は、その有様をじっと見ている…
ジロット >「うひひっ…イイ感じだねぇ…そのカッコ、萌えちゃうぜぇ?」
そら >「・・・・・・・・・・っ!(//ヘ//)」
アドノレ >「やりおったわ。この後の報復が恐ろしい事になりおるぞ」
グィード >「自らの首を絞めたな」
翔真 >「………ジロー、楽に死ねると思うなよ(邪笑)」
最後にバロンが放ったブレッシングが、アルヴァスたちの身体を包み込む。
そして、その間にも閉まりつつあった背後の扉が、完全に閉ざされた。第4ラウンドである。
建造物 | ||||||||
レイバリア(味方) | ブレッシング(敵) |
先手を取ったジロットが鞭を放ち、無数の触手となったそれは再びそらを捉えた。
「ひゃ…ふぁんっ!?…っく…」
今度は水着の隙間にまで触手が滑り込み、すべてを剥ぎ取ろうとする…。
ジロット >「はっはー!丸裸になりなぁ!!」
グィード >フォースシールド!+10を持ってゆけ!
司 >「金剛よ、阻め!!」防御+18です
そら >「…っ!(//ヘ//)…ありがとうっ、助かったよっ(にっこり)」ちょっと半脱ぎっぽいけど、まだへーきっ!
グィード >「ダメージが重なったら確り言うのだぞ?」
そら >「ん・・・ありがとうっ。がんばるよ(*^-^*)」結び目なおしなおし
ジロット >「チラリで済んだか…チッ。なら次はポロリ狙いだなぁ!!」
アドノレ >「無理やりはよくないぞ無理やりは」
翔真 >……屠りに行きてぇ(爆)
弓 >まかせた(笑)範囲攻撃なくなっちゃったので、アルヴァスのSqに踏み込んで攻撃。
アドノレ >ぬぁ、踏み込んだか。そのsqにミスティでもと思ったが
弓はアルヴァスの間合いへと自ら飛び込み、次々と殴りつける。
これを魔剣で防がんとするアルヴァスだが、パワーアップした右腕の前に、やはり無傷では済まされない。
続いて翔真が踏み込み、その一撃でアルヴァスの周囲にいた兵士たちが次々と吹き飛ばされた。
ここまでに蓄積されていたダメージは、重装歩兵をもってしても甚大だったのである。
そして、その間にも…司が、後方で不審な挙動を続ける金甲冑の女をアナライズする。
RFマリア 人造人間15/夢使い5(虚属性) 命中25 回避10 攻撃80 防御45 魔導10 抗魔35 行動21 |
【特殊】 アームドシェル9・パニッシャー・痛覚遮断(聖印)・憤怒・狂戦士化・ 擬似餌・コンビネーション・現の夢・BoD2・光子光線・時戻し 【魔法】 コンヴィンス・アポート・フリップフラップ・ディストーションフィールド・ ノーリーズン・ヴォイドインターセプト・ラビリンススウィッチ |
そらも前線へと進み、バロンに向かって光線を放った…が、RFマリアがその行く手を遮る。
「いくよっ…アークラインッ!!」「攻撃を認識…挺身防衛」
魔王ではなかったためそらもそれ以上出力を上げず、
結果としてRFマリアが受けたダメージは軽微にとどまった。
だが、そらはここでまたしても、ジロットの触手攻撃に曝される事となる…
実はここまで、ジロットの攻撃目標は全てダイスによるランダム設定だった。
しかし3回連続でそらを指定されたため、この後のジロットはそらだけを攻撃するようになってしまった(笑)
三度そらの手足を絡め取ったジロットの触手は、しかしながら司の支援もあって、
その効果を完全には発揮し得ず、そらは辛うじて触手の攻撃を振り切った。
ジロット >「ちぃ、残念!また今度ォってやつかぁ?」
グィード >ジローめ、そらに執心しておるな
アドノレ >横恋慕ってやつか(。。)★\
翔真 >オ・ノ・レェェェェェェェェッッ!!
グィード >「おお、翔真に怒りの炎が」
翔真 >メラメラと暗い炎が(ぁ
その間にも、アルヴァスを封じるべくアドノレが収束ミスティフォグを仕掛ける!
ジロット >「*おぉっと*」ノーリーズンでミスティを消してやらぁ!
翔真 >ではそのジローの発動に対してノーリーズンを使用します。「ナガチカラ、ウツロヘカエレ……!」
アルヴァス >「ならば…道連れだ!!」インビビションクラウドを、こちらは収束に(爆)
司 >・・・それは収束が消えて1Sqになる?
アドノレ >うぃ。そんで派手にぶちまけたっと
そら >「ひゃ・・・!?」武具と水着の効果が消えましたー(笑)
アドノレ >「ぐぬぅ、俺様としたことが」
弓 >「……ち……MPも回復させとけば…」
グィード >「嘆いても仕方あるまい、このまま押すぞ!」
ジロット >「そう何度もやすやすとひっかかりゃしねって訳だぁな!」
翔真 >弓ちゃんが消せれば良かったけど、もう余裕が無いか(^^;
弓 >うみゅ>< 余裕ない〜〜……がんばれば、1回分のMPはあるけど
グィード >そらと弓には離脱してもらわねば辛いか…?
弓 >メガエボ消えないなら、実は私にはほとんど影響ないので、そらりんだけ離脱がよいかと
翔真 >そらは長射程攻撃も有るし、確かにそうですね(^^;
そら >だいじょうぶ、まだ底上げした分があるよo(^-^)o
その後バロンは、ジローにブレッシングを発動。
一方アルヴァスと兵士たちは、ミスティフォッグのエリアを逃れつつ、散開していく…。
翔真 >こんちくしょうめ(−−;
弓 >おのれら(爆)
GM >だって魔法武器だしゼロ距離だと撃てないんですもの、ビーム兵器(笑)
弓 >せこいな、じゃあうちも追うか(笑)
アルヴァスに追いすがり、次々と殴りつける弓。
悉く受け止めたアルヴァスだったが、防御の上からどんどん削られていく形となっている。
ダメ押しのダークバリアも、アドノレの邪眼であえなく消されていた。
アドノレ >「俺様の領域に自ら踏み込んできたのが誤りよ」(眼帯の下で何かが鈍く光っている)
アルヴァス >「く・・・あの化け物の力が、ここまでこやつらを強くしているとは・・・!」
翔真 >「化け物と連呼するな、俺達もお前達もさして変わらんだろうに。」
弓 >「…確かに、そらの力も借りてるけどね! この力の8割は私自身の力……それから、アンタへの怒りよ!」
翔真 >「化け物呼ばわりしたツケを払わせてやる……一閃真伝、大絶刃!」
翔真の天津大鋼が、大きく唸りを上げる。
その刃が振り下ろされた時…兵士たちはもう、その場には残らなかった。
更に司の放った弓矢が、残る兵士に直撃。これを沈黙させる…。
GM >ぐはぅ・・・一気に大ダメージかっ(笑)
グィード >怒りの炎がダイスを呼び込んだか
翔真 >ノッてきてます!(笑)
アルヴァス >「・・・だが!我もここで負ける事は出来ぬわっ!」
そら >「・・・後ろの敵は抑えるよ!だから、皆はアルヴァスをっ!」
グィード >「流石に受けられれば通す自信は無いが…神の使徒をなぁめるなァ!!」
走り込んだグィードが、炎纏いし退魔の大剣をアルヴァスへと振るう。
展開したダークバリアをアドノレによって再び消され、アルヴァスはかなりの痛打を受けていた…。
アルヴァス >「今度は聖王庁の犬か・・・小賢しいっ!」
グィード >「その小賢しい犬に貴様は敗れるのだよ、魔王!!」
そらもまた、前線を維持するために孤軍奮闘を続けていた…
バロン=シュワルツに向けて放ったアークラインはRFマリアによって阻まれ、
入れ替わりにジロットの放った大量の触手が、またしても彼女を絡め取り、水着を引き裂き始める。
「ホレホレホレホレホレホレ・・・ホレェ〜!!」
「んっ!!…く、ふぁっ……このぉっ、まだまだっ!!」
全て解き去られる前に、辛うじてすべての触手を引きちぎりはしたものの…
ジロット >「…うひ。イイ格好になったよなぁ?」
弓 >えーかげんにせえ(笑)
そら >「まっ…まだへーきっ!へっちゃらっ!!o(//へ//o)」
ジロット >「うへへへぇ…そうじゃなくっちゃ面白くねぇ。折角だからとことん可愛がってやらぁ!!」
PREVIOUS CHAPTER | NEXT CHAPTER |