【第27夜】
オーヴァー=ケイオス

<PART−26>



テスラの秘密
〜老錬金術師の手記〜



GM >では、アドノレの結果から報告しよう……工房には数多くの魔法物品・ツール類が置かれているが、破壊にあったものを除いてほとんど手付かずの状態だね。ただ、破壊された鏡の辺りにはかなりの魔力を受けた形跡が見られる。少なくとも攻撃魔法1回分は確実だ。
アドノレ >「家捜しの跡は無いからテスラが目的なのは確からしいな。攻撃魔法をぶちまけたみたいだぞ」
スルガ >「…その鏡は、人界への移動に使っていたワールドゲートです。僕とテスラはそこを通って、人界に逃れました」
アドノレ >「間一髪でゲートを潜り抜けたといったところか」
スルガ >「はい。ですので、僕とテスラはここでは戦っていません」
翔真 >「追われない様にする為に二人が通った後の砕いて経路を塞いだのだろうな。」
GM >そして、アムと司が協力して、手記とも日記ともつかないメモの山を見ていく訳だが…そこには、これまでこの工房の主が行ってきた様々な錬金術実験の成果が記されている。ちょっと長くなるけどね(笑)
翔真 >む、了解。覚悟して読もう。
GM >うむ。まあ、大体こんな感じだね…

それは、日付のない「経過報告」の体裁で記された、ニコラの手記だった。

経過報告
 本日、世界の守護者殿の召喚を受けて、久し振りに宮殿へと赴く。
 その任務内容は「七つの宝玉」の探索だという。しかも、探索の地を聞いて驚きを隠せない。
 ラビリンスシティ。裏界の頂点たる「金色の魔王」が創造し、侵魔が支配する平行世界のひとつと聞き及んでいる。かの地への進入は無茶な事ではあるが、かの裁定者ダンテ=アリギエリ以来の大胆な試みでもあり、実に興味をそそられる。
 早速守護者殿には受諾の意を伝え、出発の準備をする。場所が場所だけに、護衛のホムンクルスが大量に必要となるだろう。
経過報告
 本日、ラビリンスシティに到着。表向きは、魔王の庇護を求める『超空洞』の漂流者としてである。
 この街の宿は安全ではあるが、おおよそ人間にとっては最低といっていい。もとは『超空洞』に落ちた人間を「保護」するための場所だったらしいが、彼ら侵魔の人間に対して抱く価値観が容易に窺える。
 この地には世界結界の力が及ばない。よって、自らの力だけで身を守らなければならない。しかし、外出するなり全力で身を守らなければならないようでは、おおよそ先が思いやられる。平穏に過ごせる環境が必要だ。
経過報告
 雑魚侵魔との小競り合いの結果、護衛用のホムンクルスが底をついてきた。工房へ戻り補充しなくてはならないが、魔王達がすんなりそれを許すだろうか?
 幸いにして、彼女達は私の今までの行動に対し、今のところ何も干渉してきていない。もしくは、人間ごときのする事になど最初から興味がないのかも知れないが、いずれにせよ彼女達との接触には、細心の注意を払わなければならないだろう。
 なぜなら、ここは彼女達の領域なのだから。
経過報告
 本日、些細な事からひとりの魔王の知遇を得る。ムツミ=アマミという風変わりな魔王だ。
 人間に対しては、基本的に路傍の石程度の扱いをして憚らない魔王たちだが、彼女は数少ない例外のようである。敵意を示すどころか、私が置かれている境遇に共感すらしている。しかも、その振る舞いには裏を感じさせない。
 工房の件について彼女に懇願すると、快諾さえ得られた。実に奇妙な事だが、この僥倖には感謝せねばならない。
 何故ならこれは、私の真の目的について、彼女達を情報源と出来得るという事を意味するのだから。
経過報告
 ムツミと「金色の魔王」の計らいで、工房をシティへと接続できるようになった。ムツミの知遇を得てからは雑魚侵魔に襲われる事はなくなったのだが、それにしても「金色の魔王」が私の懇願を聞き入れた事は驚くべき事であろう。
 空間の接続方法は、人界に対するそれと同じ鏡像方式のワールドゲートとする。上層部の「家」は、人界の鏡像と似た用途で使えそうだ。魔石を通貨とし、侵魔のための宿を開くのだ。ホムンクルスについては、従業員とすれば問題はない。
 この計画に、ムツミはまたも快諾してくれた。何か感じ入る所があったようだが、工房への立ち入りについては丁重にお断りしておく。
経過報告
 「家」における事業で一定の信頼を受けた事により、裏界産の材料を調達しての錬金術が可能となった。
 裏界の材料は魔法との親和性が高く、侵食の危険さえ回避出来れば、普通のものより強力な品を作り出せる事は既に分かっていたが、世界結界の制約による不純物の混入が、ほとんど見られない点は評価に値する。
 この発見について、黄金の蛇とダンガルドに報告する。裏界産という事で多くの者からはよい顔をされなかったが、実験により比較的安全と判明したもののみをサンプルとして送ったため、少なからず反響は得られたようだ。
 ちなみにサン=ジェルマンからは「面白い」との評を得る。正直「道化師」に言われた所で、あまり嬉しい事ではない。
経過報告
 このところ、少々困っている。シティでの事業も工房での研究も共に順調なのだが、肝心の宝玉の情報については全くといっていい程得られていないのだ。
 ムツミについても、少々困った事が判明する。他の魔王たちの言動を見ていて分かったのだが、ムツミ自身は非常に格の低い魔王らしい。ダンテの裁定に従えば「士爵」といったところか。
 なぜか「金色の魔王」の知遇を得ているようではあるが、魔王としての人界への侵攻は基本的に許されておらず、また重要な情報も殆ど与えられていないようである。
 事業のおかげで、私のシティ界隈での評判は決して悪いものではなくなってきているようだが、果たしてムツミ以外の魔王と接触するべきかどうか、それが問題だ。
経過報告
 本日未明、工房にて新しい魔道具を開発中に、不思議な少年の訪問を受ける。
 サン=ジェルマンに紹介されたという、金髪に翠の目をした少年は「キリヒト」と名乗り、これまた不思議なひとつの珠を私に託した。
 彼が言うには「これから必要となるもの」という事らしいが、彼から感じられる気配は、明らかにウィザードや侵魔からのものではない。もっと別の何かと感じられる。
 その言葉の信憑性については、上記の理由で聊かの疑念を挟まざるを得ないが、その分この珠についてはより精密な調査をする必要があるだろう。もし、この珠が私の捜し求めてきたものと同じだったら…と考えるならば。
 明日から、早速始める事にする。
経過報告
 改めて計測してみたところ、少年から託された珠から感じられる魔力は、もはや魔道具の比ではなく、もはや遺産のレベルである程に膨大なものである事が判明する。
 もしや、これは「宝玉」のひとつなのだろうか?色と大きさからして、もし宝玉であるならば「慈愛の宝玉」だと思われるのだが…。
 今日は久し振りにムツミの訪問も受けたのだが、いつものように工房には通さず、一連の出来事についても話さない事にする。もしこれが宝玉ならば、魔王である彼女が態度を翻さないとも限らないからだ。
 ともかく、調査を更に進めなければ。
経過報告
 本日、驚くべき事が起こる。調査の途中、偶々例の珠の近くに属性宝石をいくつか散らばしてしまったのだが、その魔力に反応したのか、珠の中から人間の子供が現れたのだ。
 性別は女、年齢は5〜6歳といったところか。「テスラ」と名乗るなり、気を失ってしまう。
 珠は卵の殻のように砕けてしまい、属性宝石も2つ程使い物にならなくなってしまったが、それらの力は纏めてこの少女に宿ってしまったようだ。
 今後はこのテスラなる少女が何者なのかについて、調べなくてはなるまい。
経過報告
 テスラについての調査結果。どうやら彼女には自分の名前以外の記憶が全くないようだが、私の質疑に対しては従順に、淡々と反応を返す。その振る舞いは無感情というより、無垢というべきであろうか。
 少なくとも、テスラがウィザードとしての基本能力…月衣…を持っている事は分かった。となれば、それ程の力を持つ存在を、善悪の判断が出来ないままにしておく事は問題だ。しかるべき教えと、導きを与える必要があるだろう。
 そして、彼女が人間の姿である以上、人間として育てなくてはならない…。
経過報告
 危うい所であった。テスラがゲートを通り抜け、シティに出ようとしたのだ。
 原因は些細な事であり、すぐ解決したのだが、閉鎖空間にあるこの工房内ならともかく、一度でも彼女をシティに出せば、魔王達が彼女のただならぬ力を察知出来ない訳がない。たとえそれがムツミであったとしても。
 増してや雑魚侵魔の手などに渡り、強大な力を手に入れてしまったりでもしたら、それこそ取り返しの付かない事になりかねない。
 ひとまずテスラには、今後シティへのゲートを通らないよう強く注意する。例によって従順に応えてくれたのは幸いであった。
経過報告
 テスラは私の与えた知識を、まるで水を注がれた海綿のように学んでくれる。
 ウィザードとしての基礎知識と観念、更に錬金術師としての知識。テスラはそのすべてを理解し、既に幾ばくかの力さえ扱えるようになっている。
 しかし、彼女が本当に「宝玉」なのかどうかは、残念ながらまだ不明と言わざるを得ない。あれから分かった事だが、彼女の記憶域には所々にブラックボックスが存在するようだ。これらを紐解けばどうなるのであろうか?
経過報告
 実験として、テスラの意識に潜行しブラックボックスのひとつを解放する。すると彼女は、以前より明るく意欲的な性格に変化した。
 どうやら、解放したのは「欲望」の感情だったらしい。やがて彼女は「家族」を欲しがる様になった。
 なぜ「家族」かと考えたのだが、思えば今まで彼女に与えてきた情報の中には、人間としての知識も含まれており、私の事は祖父として認識させている。
 従って彼女は「両親がいない」事になり、それに対して感じるものがあったのだろう。
 テスラを寝かしつけた後、久し振りに人界に赴く。テスラに相応しい「家族」を見つけ出すためだ。
 幸いにして、日本のとある町で適切な夫婦を見つける。彼らの話に拠れば、6歳の娘を交通事故で亡くしたばかりらしい。
 人道的には決して許される事ではないが、彼らの記憶を若干操作してテスラを娘と認識させ「祖父」である私のもとに身を寄せていた…という事にする。これで、少しでも彼らの慰めになればいいが…。
 近くにペレネルの気配も感じたが、会わずに工房へ戻る。彼女も彼女で忙しいのだろう。
経過報告
 本日、テスラを伴って人界へ赴き「両親」と引き合わせる。「死んだ娘と再会」できて彼らも喜んでいたし、テスラも素直に満足したようだ。これで彼女にも「普通の生活」が出来るだろう。
 この家の敷地の一角に、イノセントには通過できない簡易ワールドゲートも設置した。これで、互いの行き来は問題なしである。
 工房に戻り作業をしている時、守護者殿から連絡。慈愛の宝玉が見つかったという。では、テスラはかの宝玉とは関係がなかったのだろうか?
 他の「宝玉」である可能性も考えて、もう少し調査を進めると報告する。
経過報告
 今日もテスラがやってきたが、様子がおかしい。彼女の話では、学校で侵魔と遭遇し、交戦のやむなきに至ったという。
 失策であった。確かに人界はシティよりは遥かに安全であったが、侵魔の人界襲撃は続いていたのだし、そこにテスラが巻き込まれる可能性を失念していた。
 それもこれも、私が長らくこちらの暮らしに慣れていた所為であろう。こうなると、テスラに外傷がなかったのは幸いである。
 ただ、問題は彼女の持っていた大剣である…「襲撃のさなか、気が付いたら持っていた」というのだが、かの品からはどうにも禍々しい力しか感じない。更に、この品はテスラ以外には触れる事が出来ないようであった。
 よもやこれが、珠ひいてはテスラ自身から感じた「力」の正体だったのだろうか?
 ひとまず、テスラには二度と剣を使わないよう言い聞かせ、彼女もいつものように従ってくれたが、護衛が必要になりそうだ。
経過報告
 この数日、調査の傍らテスラを護衛させる目的で特別なホムンクルスを創造していたのが、この度完成に至る。
 守護者殿のはからいで、戦没したロンギヌスメンバーのプラーナを宿したこのホムンクルスは、性能面から見て、今まで私が創造した中でも、おそらく最高傑作のひとつとなろう。
 生前と同じ「大泉スルガ」という名前を与え、テスラの両親には私の秘書という事にする。これでひとまず、人界に出現する侵魔程度ならば問題ではなくなるだろう。
 それにしても、宝玉の手がかりがまったくつかめない。魔王達は頻繁にシティから外出しているようだが、ムツミにはほとんど何も知らされていないようだ。
 守護者殿の話では、既に慈愛・賢明・信頼・節制・剛毅の5宝玉が発見されたという。では、残りの2宝玉のどちらかがテスラなのだろうか?
経過報告
 この日「家」を訪問したムツミから、人類と侵魔の間で休戦協定が結ばれ、シティが中立地帯として解放されるという話を聞く。とはいえ彼女も又聞きで、正確なところはわからないという。
 そこで、彼女が帰った後守護者殿に連絡を取り、すべての「宝玉」が発見された事、宝玉の正体はシャイマールの封印だった事、そして復活したシャイマールとの戦いで、すべての「宝玉」が破壊された事を知る。
 要するに、私の任務は完全に無駄だったという事になる。宝玉を巡る戦いに結局参加できなかった事を喜ぶべきか悔やむべきかは、この際書かないでおく。
 私は当初の任を解かれ、シティに新設される世界魔術協会支部の支部長として推薦を受けたのだが、これは丁重にお断りする。もはや若くもないのだし、下手な役職に就いて複雑な利害関係をこれ以上背負い込む必要もあるまいと考えたからだ。
 それに、テスラの事についても気になる。今日までのスルガの報告によれば、侵魔の襲来そのものは何度かあったものの、テスラへの襲撃は彼が悉く退けてくれており、問題の剣も抜いていないとの事で、ひとまず安心する。
 しかし、疑問は増える一方だ。「七つの宝玉」ではないとしたら、テスラとは一体何者なのか?
経過報告
 本日シティにて、世界魔術協会支部の設立式に立ち会う。といっても一般客の1人としてだが。
 先日の協定のおかげか、シティにも人間の姿がちらほらと見かけられるようになった。侵魔側の反応はまちまちであったが、とりあえずムツミは歓迎の意を示していた。
 ルー=サイファーの姿が見えなかったが、城代のエイミーがすべて滞りなく取り仕切ったようだ。協会の支部長は旧知たるイーグレットのようであったが、会わずに工房に帰る。
 帰宅後スルガから連絡があり、テスラの首筋に妙な印が浮上した旨報告を受ける。それに、原因不明の消失現象…これも、例の大剣の影響なのだろうか?
 いずれにしても、近日中にテスラをこちらに呼んで、真相を突き止めなくてはなるまい。
経過報告
 恐れていた事が、現実になった

…ここで、手記は終わっている。あとは空白が続くのみ。

アメジスト >「……これは……」資料を読みながら、それぞれの事件が起きた時期や関連した人名などのデータを引き出して一つの資料としてまとめておこう。時系列がようやくはっきりしてきたというのもあるけど
GM >うむ。よく見れば、かつての本編でおきた事件についての記述も、ちらちらと見られるからね(笑)
翔真 >記述を見るに、魔王級に見付かれば明らかに掴まって何かに利用されそうだな。他にも気になる名前が幾つか見受けられる。ペレネルとか(^^;
弓 >「ルーやキリヒトとも……接触があったのね」
翔真 >しかし宝玉絡み、しかもキリヒト由来。7宝玉以外の物が有ったと言うのにも驚きだが、一体アイツは何を渡して行ったのやら(−−;
GM >それと、2人で調べてたから追加情報も伝えておこう…テスラが持っていたという「大剣」は、情報を総合する限りWSシリーズ箒「魔邪大剣」の亜種のようだ。ただ、全体的に不明な部分が多く、また些細な事だがブレスレットへの変形機構がある点で異なるようだね。
アメジスト >とりあえず、資料から得られる問題になりそうな情報を少しずつみんなに知らせていこうということで(^^;
司 >「……!? しかし、これは……」魔王アイテムじゃん……。しかも、ワークス「魔王」になる(^^;
翔真 >何じゃそりゃぁぁぁぁっ!?(爆)
司 >正直、名前が出た瞬間にPLがお茶吹きかけた(^^;
アメジスト >そういえば、テスラの剣ってアイン・ソフ・オウルと対になってるのかなぁ……と、ふと思った(^^;
司 >多分そうじゃないかなぁ、と…宝玉をはめるスロットがあるのかを一度確認しとけばよかった(^^;
GM >NWOS版のテスラは、いろいろエリスと対応している部分を突っ込んで出してますからねぃ(笑)
翔真 >アニメ版だとアイン・ソフ・オウルは本来転生者の翼の様な役割みたいですから、シャイマールの守りを司る翼に対しての剣と考えれば確かに有り得るなーと思った。
アメジスト >「この報告書が正しいとすると……」 カリカリとまとめ中
スルガ >「僕も、テスラが狙われているという事は解ります。しかし、何故なのかという点は知りません…どのみち、僕はテスラを守るのが役目ですけれども」
アメジスト >「それなんですけど……スルガさん、キリヒトという名前に覚えは……?」
スルガ >「キリヒト…いいえ。初めて聞く名前です」
アメジスト >「テスラさんの出生……にその人物が関わっているようなので、誰なのかと思ったんですが……」
弓 >「……まさかとは思うけど……」
そら >「キリヒトって、ゴッド☆シャイマールだよね?」お掃除してたけど、顔を上げて。
翔真 >「あの”キリヒト”か………?」記述を読んで最初に思ったこと『………あれ?ひょっとするとテスラって真面目にエリスの姉妹になるんじゃね?』(爆)
弓 >「いえ……この記述だと、少し違う、かも……」
そら >「ふみゅん?違うの?」( '-')
弓 >「七徳の宝玉はエリスのブレスレットに対応してたから……たぶん、7つしかない、はず」ぷれいやー知識をどこまでいれていいやら(笑)
翔真 >「サン=ジェルマンに紹介された、と言う下りが確かに気にはなる。だが宝玉の事を考えればヤツ以外は考え難い………判断に迷う所だ(−−;」
弓 >「キリヒトも宝玉を探していたでしょう?あの計画のために。 これがエリスの七徳の宝玉なら、この人に預けて、実験に使わせるとはちょっと考えにくいかなって」
スルガ >「そうだったのですか…しかし、テスラがそういう経緯で生まれたとは僕も知りませんでした」
そら >「ふみゅ?そういえば…えりちゃんと一緒にいた時だけど、『闇の六鍵』っていうのもあるって聞かなかったっけ?」
アメジスト >「……闇の六鍵?」
翔真 >「それは6魔将と関係が有る物じゃなかったか?」
そら >「うん。確かシャイマールを半分こ…だったかな」
弓 >「そ、あたしが気になったのもそこ。 ここに『欲望』ってキーワードがあるっしょ?」
翔真 >「あぁ、そうだな。」
司 >「……それ、1つ気になってたんですよ。‘七徳’に対して‘六鍵’だと、数が合わない気がするんです」
弓 >「司のいうとおりね……たぶん、もひとつあるんだわ。 本当は7鍵なのか、あるいは……ここで宝玉って言ってるから、いわゆる7大罪の宝玉があるのか……」
そら >「だから、その残りひとつが何だっけってお話もあった気がするの。気のせいだったら、ごめんね(、、)」
スルガ >「裏界『6魔将』に、闇の『六鍵』…確かに、数字としては合致してますが…」
アメジスト >「六鍵って、どういったものなんですか?」
翔真 >「………ちょっと待ってくれ。」記憶を掘り起こせー(ぁ
スルガ >「…もしかしたら、マスターの書架に著述が残っているかもしれません。もう少し、調べてみますか?」
アドノレ >「んむ」
アメジスト >「そのほうがいいみたい。急がなきゃならないのはわかっているけれど、情報不足も困るわ。ちょっと失礼……」 探してみましょう
司 >六鍵の力を手に入れたのが六魔将……でよかったでしたっけ?
GM >ですです〜。詳細は辞書の「裏界6魔将」に記されている通りだね。その裏付けとして、アムもノージャッジでこの事実を突き止めてOKだ。
翔真 >ああ、過去に闇の六鍵を使用したというのはルー=サイファーでしたね。
アメジスト >「ああ、これね。ええと……、あの、司さん。……イセザキモールでの戦闘前に調べたことにも関係あると思うんですけど……」姿を消したルー=サイファー。それとほぼ同時期に消失現象を起こし始めたテスラ。そのテスラをなぜか襲ったのはルーと対立する六魔将。イセザキモールのときに、今回の欠片騒動に関わった人間に魔王がらみの人物が多いということ…。
司 >「………もし、テスラさんがシャイマールの力の欠片から生まれたのだとしたら、狙うのも当然でしょう。自分らと同じような力を別の陣営に渡すはずがありません」
アメジスト >「あるいは。それにパールが気になることを言っていましたよね。『裏界からクソど厄介なのが復活しようとしてたみたい』って。アスモデートのことかと思ってましたけど、これって……」
スルガ >「…つまり、テスラには『金色の魔王』に関連する、何らかの接点があるという事なのでしょうか…そしてそれが、奴ら6魔将がテスラを狙った理由と?」居ても立ってもいられないという風に。
弓 >「問題は……(ぷしゅ〜〜)……あたしたちは、エリスの宝玉は使えなかった。 その獣の印とやらもだけど、たぶん、それとは別の原因で。 いわゆる、遺産よね、あれ?」
そら >「うん。えりちゃんのは、壊れちゃったよね…」
弓 >「たぶんね〜 (つ_ _)っ プシュー そのもうひとつの宝玉とやらの継承者なんでしょうね。そこからたどれないかしら?」
翔真 >「もしそうなるとシャイマールとエリスの繋がりが切れた分、テスラ嬢の方が強くシャイマールと繋がっている事にもなり兼ねんのか。」
弓 >「……ちょっとちがうけど、にたようなもんじゃないかなぁー……ぷしぅ〜」
そら >「…大丈夫?」ぷしゅー気味の弓ちゃんを気遣ってみる(笑)
弓 >「……(プシュー)……案外、気づいたのかもね。……自分が何者かに」
アメジスト >「……だとしても、いえ、だとすればなおさら、私たちは早くテスラさんを見つけなきゃいけませんね」

スルガ >「ええ…僕はテスラを守りたい。テスラの全てを、僕は守りたいのです。それはマスターとの…テスラとの、約束ですから」
翔真 >「良いんじゃないか、それで。それだけでも十分な理由だ(フッ)」
司 >「頼りにさせていただきます。貴方のその気持ちが重要なんですから」
そら >「ひーらぎさんと、ちょっと似てるかも^^」
アメジスト >「スルガさん。あなたの気持ちはよくわかります。ただ……」
スルガ >「…ただ?」
アメジスト >「ただ、テスラさんとの約束を守りたいと言うならなおさら、安易に『自分が犠牲に』なんて考えちゃいけないと思います」
スルガ >「…それは、僕の存在理由に関わる問題だと、前にもお話しましたが…」
アメジスト >「あの記述をみたら、あの時テスラさんがあれほどのショックを受けた理由がよくわかりました。家族がほしいと望んだテスラさん。たとえ偽りのものとはいえ『両親』に忘れられ、『祖父』は行方知れず。そして今またあなたが、自分を助けるために目の前からいなくなろうとしている…」
GM >それに対してスルガは何かを言いかけたが、さすがに情報を得た今となっては、言葉を失わざるを得ない。
アメジスト >「彼女は、これ以上『家族』を失いたくないと、そう強く望んだ。だからあの時、自分に迫っている消失よりも、なお強いショックを受けたんだと思います」
スルガ >「……(ややあって)確かに、そこまで聞いてはっきりしました。僕は、とんでもない思い違いをしていたようです。僕の存在意義はテスラを守るためだというのに…その僕が死んでしまったら、その先誰がテスラを守るのか。こんな大事な事を、見落としていたとは」
アメジスト >「わかったのならもう大丈夫ですね。その気持ちを素直にテスラさんに伝えてあげてください。そして……一緒に探しましょう。テスラさんを消失から救う方法を」
スルガ >「はい。そのためにも、まずはテスラを見つけ出さなくては…」
GM >獣の欠片の中で、ベルが『おお、くさいくさい』と反応したが、些細な事である(爆)
アメジスト >「(……? ……(赤))」言われて自覚したらしい。臭い長台詞失礼しましたー(赤面)
弓 >(*'ワ')b「ぐっじょぶ」やらなきゃ誰かがやってたと思う(笑)
翔真 >二人を微笑ましく見て居ましょう(ぁ
アドノレ >後でしっかり編集してやろう
アメジスト >それを知ったら「やめてー!(///;」と悲鳴があがりそうです(笑)
アドノレ >ふぉっふぉっふぉ(笑)
GM >『ベル…率直過ぎる…』同じく獣の欠片の中で、更にアゼルが突っ込んだ(笑)
スルガ >「…しかし、問題があります。今の僕には、テスラを確実に探し出す手段がありません」
そら >「…さっき、えりちゃんの宝玉の話が出たよね。あの時と、同じ反応を探せばいいって事かな?」
弓 >「本人に聞くほうがはやそーだわ。そら、おねがい」
そら >「うん。テスラちゃんがまだあの街にいるとして、それだけの力を持っているのなら、あれだけの『雑音』の中からでも絞り込む事は出来ると思うよ」
司 >「では、行きましょう」
アメジスト >「え、ええ。いきましょう(///;」
スルガ >「はい。ここは、兄弟たちに守ってもらいます。彼らは、僕の事は認識してくれますから」


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