【第35夜】
破滅への1minute
<PART−26>
ノア、出現
〜「ノアの領域」戦・インターバル〜
戦いは、なおも続いていた。
【GATE】 | ディスフィ | ディスフィ ヘッシュ レイバリア |
サクラ >……んー、何か引っかかるんだよなぁ(GATEのSq見つつ)
翔真 >あ、閉じとかないと後続が来てしまうのでは?
サクラ >やっぱそうなりますよね(白目)
砕 >そういえばジークフリートの能力は空間ゲートを開くことで、閉じることは含まれてなかったんだよな…
翔真 >通った後は閉じとけよ!?使うたびに開きっぱなしのゲートが残るとか酷いなんて物じゃないぞ?(苦笑)
サクラ >や、ぶっちゃけ今回がイレギュラー過ぎかと(白目)
GM >うん。公式リプレイでも特に言及された事はなかったし、自然に閉まってたんだろうね。今回の場合、世界結界が弱まっている中でその中枢に突っ込んでるって事も影響としてあるのかもだよ。
翔真 >まぁそうだよな(苦笑)とにかく出来れば“閉じる”努力をしてみるのもありかと。
行動回数/1 | 砕/20、そら/17、翔真/12、守護者の影/11、 アドノレ/10、アム/4、サクラ&弓/1 |
砕 >こりゃあ、もう一遍知力ジャッジってコースっぽいが…
そら >あ、じゃあ11まで おとします!
サクラ >砕も対抗枠は残しておいた方が良さそう?
砕 >……あ。そういえば、説得が必要だって話だよな。何をするにしても、その後にしといた方が得策、か?
サクラ >(こくり)
砕 >よし、それならオレも11まで落とそう。
翔真 >ではもう一度、改めて説得(要請)を行います。
かくして戦いのさなか、相対する翔真とノア。
ノア >「……それで。キミ達はこんな所まで、何をしに来たのかな。ここは“人間”がやってきていい場所じゃあないよ」
翔真 >「無理やり押し入る形になって済まん、横須賀WU所属 MASTERS他。そちらとまず話がしたくてまかり越した。受け入れて貰えるならアンゼロットの姿をしているあれ等を止めて頂きたい。」
ノア >「……あれは、世界結界の最終防衛ライン。ここに近付く者を無差別に攻撃し排除するよう設定されているんだ…それを止めるという事が、どういう事か分かった上で言っているんだよね?」
サクラ >あ、あー(^^; そもそもこっちに踏み込んでくる奴は敵対者、という前提でしかプログラミングされてないのね(^^;
GM >なにしろ世界結界が構築されたのと時を同じくして、コアであるノアを守るために構築された空間だからね。融通が利かないのだ(爆)
翔真 >「アナライズで調べて貰った限り、あの守護者達はそちらの命令以外聞かない様になっている。“任意対象のみ攻撃目標から外す”と言う行動が出来ないとは思えないのだが?何故そんな“止めるか動かすかの二択しか出来ない”様な発言をする?」
ノア >「ああ、それは無理だよ。そもそも、ここは僕だけに用意された領域……僕以外の生命体が存在する事は、最初から想定されていないんだ。そして僕は世界結界のコアであって、ルーラーじゃない……これで、答えになるかな」
サクラ >そしてコレも納得。そもそもノアはあくまでコア、ルーラーが配置したオブジェクトの管理権限は無い…って、感じかな
GM >うん。ノアをコアとして定義付けているルーラーは他にいる、という事だね。
サクラ >デスヨネー……じゃあ、「世界結界のルーラー」って誰よ?って話にもなるのだけど(笑)
弓 >ふつーに幻夢神じゃないかな?
GM >そういう事。
翔真 >「余り詳しい方ではないが昨今のファイアーウォールですら似た様な事は出来るのと言うのに、不便処か想定が甘過ぎだろう(嘆息)」
ノア >「しかたないさ。世界結界が構築されてどのくらいだと思う?少なくともそんな過去の時代、キミ達のような存在が来訪すると一体誰が想定出来るのかな」
サクラ >デスヨネー(白目)
アドノレ >逆に言うと何を想定して作ったのやら
GM >そもそもこの領域と番人達は“世界結界のコアであるところのノアを守る”という目的のために存在している。そして、ここに入ってくる必要があるのは、ノア自身や幻夢神の眷属を除けば、世界結界の破壊を画策する侵魔達くらいしかいない。……という事が構築時の前提であるからして、ここに君達のような存在が来訪する事は、最初から想定などされていないんだ。
弓 >ふむふむ……
アメジスト >理解はできるけど、感情的には納得しがたい発言だなー。ノアの行動の結果、多くの人が悲惨な目にあってるだけに(−−;
翔真 >「それに、それが理由だとますます違和感が有る。“生命体”として認識、定義されているにも拘らず“コア”としてしか意義を求めていないと言うのは、非人道的と言うか、“コア”の意思を端から除外し過ぎている。」
サクラ >というか皆さん。好むと好まざるに関わらず、この人(ノア)がアボンしたら元も子も無いですし、一旦感情論は脇に置いておきましょう。正直このまま物別れに終わる、なんてのは勘弁したい所で御座る
翔真 >「それに、“世界結界”なんて物を考え付く存在が“コア”を守るというシチュエーションを想像出来ないとは思えない、まして保護対象が有るのにそれを“協力して護る”と言う状況も想定出来ないようなら、ソイツはどれだけ”ぼっち気質”の寂しいヤツなのだか(苦笑)」
サクラ >ちょ、翔真さん煽り過ぎィ!?(汗)
ノア >「……やれやれ。キミ達は自分がどこまで“特殊な事例”なのか、本当に分かった上でそういう事を言っているのかなぁ」
翔真 >「一人だけ訳知り顔で偉そうに周りを煽るお前の態度が気に入らないが、どうしてそう言う態度を取り続けるのかも疑問ではある。このまま破綻するのが目に見えている結果を座視するよりマトモな結果を得る為に、俺達は“話をしに来た”んだ。で、受け入れて貰えるのか?貰えないのか?」
ノア >「悪いけど、僕にはそう見えないなぁ。そもそもここは本来“人類”が入っていい場所じゃあない。悪い事は言わない、帰った方がお互いのためだよ……もっとも、この場所が知れてしまった以上、遅かれ早かれ“連中”もやってくるものと思うけどね」
サクラ >イコを始めとする侵魔連中の事デスヨネー(白目)
翔真 >「(嘆息)解かった、理由はどうあれそう言うのなら良いさ。俺達がお前を護る様全力を尽くす。だから止めて貰いたい。落ち着いて話が出来なければ何時までたっても無駄な時間が過ぎるだけで進展が望めん。」
ノア >「うーん……それも、世界結界の本来の所作には想定されてない事象だなぁ。そもそも、キミ達が“話をしたい”という以上の何を意図してここにやって来たのか、僕は既にした質問の答えを得られていないんだ」
サクラ >…その、気持ちはわかるんだけど。そんな喧嘩腰で説得とか交渉は如何なモンかと(^^;
アメジスト >相手が屁理屈こねてのらりくらりしてるだけだからねぇ(−−;
弓 >どっちかといえば、理不尽な立ち退き要求するマンションの大家に店子が団体交渉しているのだけどねぇ(笑)
アメジスト >言いえて妙な……(^^;
ノア >「そしてそれ以前に、その態度も問題だなぁ。例えばキミは、自分の家に知らない誰かが武器を手にして勝手に上がり込んできて“言う通りにしろ”と言ってきたら、素直に従うのかい?」
アドノレ >自分は想定されている事しかしない(できない)=個の意思は無いような言い分できたのに突然個を主張したな
アメジスト >部下でもなければ主従でもない相手に一方的に「僕を守れ」と要求しておきながら「ちゃんと納得のいく説明しろや」という要求に答えようともしてないってのが実際のところだよね。
GM >ああ、それも立場の違いだね。この時点のノアから見れば、君達は「本来来てはならないとされる場所に、イレギュラーな手段で来た者達」でしかない。それを排除すべくノアの番人達が反応したとしても、それは彼らの役割上至極当然の事だ。それを、分かりやすく例え話にしている訳だね。
サクラ >寧ろ、世界結界の再起動を裏界の連中から護る。という点では我々と利害は一致してる…筈ですね
GM >うん、そのはずだよね。でも、今の流れでノア自身にそこを明快に説明したかな?翔真の一連の発言からは、それが一点も見当たらないどころか、寧ろ一方的に乗り込んできて喧嘩を売ってるって状態に限りなく近いんだけど(^^;
翔真 >「“林檎”をばら撒きウィザードに覚醒する物を助長した、と言う点についてが本当ならその内容如何では正直一発くらい殴らせろと思わなくも無いが、それはあくまで個人的感情であって理由や状況如何でそれを押し通そうと思っている訳じゃない。とにかく、貴方も含めてこれ以上犠牲者が出る様な事は避けたいのは事実だ。」
サクラ >だから煽らないでー!?(泣き笑い)
ノア >「キミの言動は、本当に複雑だねぇ……まぁとりあえず、番人を止めて欲しいという話は確かに聞いたよ。でも、そうするかどうかは……キミ達が態々こんな所まで来た目的、それが何であるかだね。だから、もう一度質問するよ……“何をしに来たのかな”と」
サクラ >ていうか、交渉って相互理解の努力が必要だと思うのよ。ノアの行動は有る程度制約が付いて回ってた。そしてこちらも世界結界の消滅にデメリットを感じてる。で、今はお互いのギャップを埋めるためにこの場に来た。ですよね?
翔真 >「ならば、改めてもう一度頼む。俺達はこのままだと良い結果に終わるとは思えない事態を何とかもっと良い形にする事が出来ないかと思い、世界結界を今まで支えて来てくれた貴方と、その方法と手段について話し合いたいと思って来た。外部から貴方に害意を持った者が来た時は、我々が全力で持って貴方を護る為に尽力する。だからどうか話し合いに応じて頂けないだろうか(礼)」
ノア >「つまり、少なくともこの僕をどうこうしに来たのではないという訳だね。……まあ、いちおうキミ達も“ただひとつ”を除いて、まだ“この世界に属する存在”だからね。手段は兎も角ここを突き止めやって来たという事を鑑みて、ひとまずは話を聞けるようにしようじゃないか」
GM >ノアが指を鳴らすと、番人達の姿が白い影となり、ゲートもまた白く塗り潰されて共に消える。
砕 >「……なっ、消えただと…?」
サクラ >「ゲートが、消えたのです……それにガーディアンも」
アメジスト >「どうやら、これ以上の無意味な戦闘はしないですんだみたいですね(ふぅ)」
アドノレ >「背中の心配をしなくて済むようになったのはよい事だ」
サクラ >さて、とりあえずノアと翔真さんの姿はこちらからも見えるようになったのかな?
GM >うん。翔真とノアなら、空間が白一色に戻った瞬間姿を現すよ。
翔真 >「済まない、感謝する(礼)」
ノア >「この期に及んでは、こんな事をしてもあまり意味はないけどね。正直、この選択が間違いでなければいいのだけれど……」
翔真 >「間違いにしないための努力はする心算だ。俺も一時の感情に流されない様自重を心掛ける(苦笑)」
弓 >「どうにかなったのかしらぁ?」
翔真 >「どうにか話を聞いてくれる所までは何とか。」
アメジスト >「それは何よりです」
翔真 >「あの守護者を止めると他の脅威に関しても対抗手段を無くしてしまうそうだ。魔王連中を始め、ノアにこれ以降脅威が及んだ場合は俺達で彼を護る事になる、そのつもりでいてくれ。」
アメジスト >「わかりました」
サクラ >「了解なのです」 では、一応注意はしつつお二人に近づきましょうか
そら >「……(ぽむん☆)ふみゅん」
サクラ >あ、一応手が空いてる(?)方は外からの襲撃に備えておいて欲しいなー、とは……ただ、自分もうっかり失言する可能性はあるのでフォローたのんます(^^;
アドノレ >うぃ。警護組に回っておくぞ
アメジスト >警戒はしておきますよ。話に参加しつつではありますが
弓 >あ、私は警戒メインで
翔真 >自分も警戒に回ろう、本人にその心算は無くてもサクラの危惧する煽り台詞になると拙いだろうしな(^^;
そら >さくにゃんのそばに じっとひっついてます!
ノア >「改めてようこそ。世界結界の中心、僕の領域へ……本来なら、ここは“人間”の来るべき領域ではないので、手荒い歓迎になってしまったね」
サクラ >「いえいえ。お久しぶり、なのです…荒砥山の一件以来、でしょうか?」 ぺこりと一礼しつつ
翔真 >「正直初めから、と聞きたい所だが、流石にそれでは長くなり過ぎるか?」
サクラ >「では、僭越ながら……」 という訳で。まず、世界結界の再起動について妨害の意図は無い事。そして、新しい世界結界のコアのあり方について提案がある、という事は伝えないといけませんね
ノア >「もう知ってるとは思うけど、再起動という事象そのものは世界結界が自律的に行っている事でね、僕の権限で行われているものじゃない。そして僕に出来るのは、再起動が行われる際の一連のプロセスの管理……ありていにいえば、この領域に集積されたプラーナを適切に分配・再構成するための媒体なのさ」
サクラ >「了解なのです。先ほども話したとおり、我々も阻止・妨害の意図は無いのです。ただ、確認というか質問ですが、再起動した後、貴方はどうなってしまうのです?」
ノア >「……世界結界があり続ける限り、僕の役割も変わらない。そして、キミ達の“終わりのない防衛戦”も変わる事はないだろうね」
サクラ >「(ふむふむ)」 もしかして、公式よりもノアさんハードモード?
GM >るるぶでも言われている通り「プラーナを運用できるのがウィザード」。それを世界結界という膨大なプラーナの塊に対して行ってるのが、コアの役割を持つノアであるという訳だね。
サクラ >「事情は概ねわかりました。そこで、提案があるのですが…聞いていただけますか?」
ノア >「いいけど……その口振りからすると、僕の役割に付いて誰か話した者でもいるのかな」
サクラ >「ある程度方針を示唆してくださった方はいますけどね……(^^;」
ノア >「うーん。アンゼロットがそうするとは思えないし、ゲイザーズの誰かかな……まあ、いいや。それで、本当に全部聞いたというんだね?」
サクラ >「ある程度推察に頼らざるを得ない部分はありましたので、間違いがあれば訂正して欲しいのです(^^;) …その上で提案があるのですが」
ノア >「…聞こうじゃないか。なにしろ、ここまでやって来た“人間”が、襟を正して言う事だものね」
サクラ >「世界結界が再起動する以上、ある程度は現状を反映した物になるとは思いますが。その状態で貴方一人にコア…世界結界の維持・運行を押し付けるのは非効率に過ぎると考えます。故に…(一旦深呼吸しつつ)我々ウィザード…無論、この場にいる者だけでなく。世界中全てのウィザードが、その処理を分担・分割する」
ノア >「へぇ……ああ、失礼。正直、驚いているんだ。そういう解決方法もあるのかとね」
サクラ >「勿論、人倫にもとるウィザードも居るでしょう。ですが、そうで無いモノ…自分の身近な世界を護りたいと願うものが大多数である事は、貴方もご存知かと思います」
ノア >「まあ、ね」 憂世騎士団とも接触しているので、そこは普通に同意しているようだ。
サクラ >「今まで、ウィザードは世界結界にとって“異物”でした。世界結界の中で生まれながら、それと切り離されて活きる存在…どうか、私たちを“この世界”に住まうことを許して下さい」
ノア >「ならば驚かないで、聞いて欲しいのだけど…………僕は、元からそうするつもりだったんだ。やり方としては、全然別だったんだけどね」
サクラ >「……へ?」 …………ごめん、今リアルにPLがポカーン状態なんですけど
アメジスト >「……(へぇ?)」横目でちらりとノアの顔を見て
ノア >「イノセントをすべてウィザードに覚醒させ、世界結界を発展的に解消する事で、結果的にこの世界を“ウィザードが人間として生きる事の出来る世界”にする事。それが僕の計画だった」
サクラ >え、えーとつまり……求めていた解答は同じ、「ウィザードの存在を許容した上で世界結界を構築しなおす」を求めていたけど、それに至る式が違ってた。って事ですかな?(^^;
GM >うん。ただ「世界結界を残すか、それとも無くすか?」というのが、最大の違いだね。
翔真 >ノアも彼なりに“ウィザードが人間として生きる事が出来る”様にしようとしてくれていたのですな。ただその結果に至るための“あり方”が違うと。
アメジスト >つまり今回の発端になった事件は、世界結界が解消された後にこの世界に住まう事になる「単なるウィザードともイノセントとも違う、ウィザードという新しい人間種」を生み出すためのテストベッドだったと?
GM >うん。ただ、これはあくまで結果論に過ぎない点には重々注意する必要があるね。なにしろノア案だと“この先世界結界は必要ないから無くす”という考え方から、イノセントは“完全にいなくなる”ので、どのみち世界のあり方は大きく変わってしまう事になるのだから。
ノア >「……でも、そうするとわからない事がひとつあるんだ。何故、ことこの時にあって、世界結界が今更必要なのかな」
サクラ >「上手く伝えられるか解らないのですけど、そうですね……確かに、私達はシャイマールを倒し、メイオルティスを倒し、いくつかの魔王を消滅させました。ある意味で、私達…MASTERSは“人類の可能性”を提示した、と思います。自惚れで無いといいのですけど」
ノア >「それは誇ってもいいと思うよ。僕が世界結界に見切りを付けたのは、その点が大きな理由なのだし」
サクラ >「……ですが、それも切っ掛けあっての事なのです」 ここで、隣に居るそらの手をぎゅっと握り
ノア >「……きっかけ?」
サクラ >「なのです(首肯しつつ) ここにいる“そらちゃん”……“天意虚空”の分身、と言っていいのかな? 兎も角、彼女と出会って共に戦って身に付いた“限界を突破し、進化する”力。……残念ですが、この世界のウィザードの殆どはそれと関係なく、自分の力のみが拠り所なのです」
ノア >「外なる神の力、か……道理でおかしいとは思ってたんだ。そもそもFtEに住まう“普通の人間”なら、ここに来るどころか、ここという場があるという事すら絶対に知らないのだから」
サクラ >「いずれ、私達と同じ領域まで辿り着くウィザードは、きっと出てきます。ですが、それは本来はずっと未来…だと思うのです。だからこそ、“世界結界”という枷は、まだまだ人類には必要なのです」
ノア >「それが……本来正しい意味で存在しないものであったとしても、かな」
サクラ >「え?」 咄嗟の事なんで反応が遅れる、かな
ノア >「ひとつ、見せたいものがあるんだ…そのままでいてくれるかな(再び指を鳴らす)」
すると周囲の「白」の流れが変わる……さながら空気が上から下へと流れるかのように。
その流れる「白」の中に…ちかちかと輝く点がある。ひとつ、またひとつ……
……いや、気付けば周囲の空間すべてが、その光る「点」に覆われているではないか。
ノア >「紹介しよう。………“イノセント”だ」
サクラ >「こ、これが全部…イノセント」 まぁ、よくよく考えれば世界の人口全部集めたとしたら、この描写も不思議じゃないけどね
ノア >「正確には、個々のイノセントを構成する基礎情報。そう、生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、FtEというこの世界に存在している全ての、ね」
翔真 >「…………」意識は外へ向けつつ。アカシックレコードそのものかよ(苦笑)
サクラ >「基礎、情報…?」 まぁ場所が場所だけに可笑しくは無いですけどねー(^^;
アメジスト >「……アカシャ年代記、ですか」 これは衝撃だなあ……
GM >そう、かつて見た「因果の狭間」が因果律と歴史の事象を記憶した場なら、こちらはイノセントという種そのものを記憶した場。流石に、世界結界のコアたる者の居場所だけあるって事だね。
ノア >「そして、ウィザードこそは本来この世界に住まう“人間”。それ以外のものは、すべてこの情報に基づいて存在する……いわば、書割なのさ」
サクラ >「な……っ!?」 PLは有る程度把握しちゃいたけど、改めてPC視点で言われるとクる物があるなぁ
ノア >「そして、この書割はすべて、ウィザードと同様にプラーナで構成されている……つまり、理論上はすべてのイノセントが、ウィザードになり得るって訳でね」
アメジスト >それで「この世界の人間は他より多くのプラーナを持っている」なんて話があったのか
サクラ >闘気は4分の1ですけどね(←古いネタだな)
翔真 >構成素材から違うとなれば、確かに納得出来る話ではある。
サクラ >「……それを促すのが、“林檎”なのです?」
ノア >「そう。でも、知恵の果実は識別子を書き換えるための、ただの“鍵”。だから、既にウィザードである者には効果がないのさ」
サクラ >「……“書割”だから、積極的に守る意味は無い、と?」
ノア >「その通り。世界結界をなくせば、キミ達は自分の世界を得る事が出来……僕は主たる幻夢神を目覚めさせ、そしてこのあまりにも長きにわたった任務から漸くにして解放されるという訳だ」
アドノレ >幻夢神の寝起き最悪だったらどうすんだ(違)
弓 >いやほんとにね(笑)
翔真 >「(ならどうして林檎をばら撒いたか、だな。あの物言いで腹を立てて云々等と餓鬼の様な反応をする訳にもいかん)」
サクラ >「それに、その…ウィザード。貴方のいう“人間”って、自分だけで生きてはないのです。家族だったり、友達だったり、喧嘩相手だったり…貴方のいう“書割”が居るからこそ、活きていけるって。そう思うのです」
ノア >「なるほどね。それも、僕の考えにはなかったな……」
アメジスト >一人で抱え込んで考えてると気がつかない事もある、の典型だねぇ
翔真 >ずっと一人で、それも他者の目に付く訳には行かない役割を背負って来たから、と言う理由も有るのでしょう。流石に一概には責められませぬ(苦笑)
そら >(さくにゃんに よじのぼる)
サクラ >「えへへ(だっこなでなで)」
ノア >「侵魔、こと概念を帯びた魔王という存在と対等に渡り合うには、人間の側にも相応の数が必要になる。このあたりは、理解できるよね」
サクラ >「否定はしないのです」 そも、ロンギヌスも人造人間で人員賄ってるからなぁ
ノア >「だからこそ僕は、新しい世界にあって侵魔たちと渡り合えるキミ達ウィザード……いや、あえて“人間”と呼ぶべきだね。これを増やしたかった……それも、世界結界が“時間切れ”を迎えて侵魔たちが跳梁する前にね」
サクラ >思えばさ。公式リプレイだけど、同じように一人で考えて考えて思いつめて…結局、消滅しちゃった人を見たからさ……だから、ノアに同じ轍を踏んで欲しくないねん。PLも、PCも
ノア >「それで、キミ達の考えでは……今まで僕がひとりで背負ってきた役割を、世界結界の再起動と共に“人間”全員で分散して背負う事にする。という事だね?」
サクラ >「なのです。きっと、別の問題が出てくるでしょう。だけど……皆で分け合って、考えて答えを出す。この方が、きっと楽しいのです」
ノア >「世界結界を残したまま、か……正直それは正しいのかどうか、僕にも判断しがたいけれどね」
サクラ >「これが絶対に正しい、とは自分でも思わないのです。けど、今私達が見聞きして、考えて、その上で最善であると信じてます。…これがどんな選択だったか、決めるのは私達の子孫だと思うのです」 最後、やけっぱち気味にあははははーっと笑う
ノア >「なるほど。いずれにせよ、今にして“人間”の種としての進化を確信した感すらあるよ(ふふっ)」
サクラ >「交渉成立、と考えて…良いのです?」
ノア >「……それなら、その進化するべき“人間”は、多ければ多い程良くなる理屈でもある、かな」
サクラ >……あ、あー。そうくるか
翔真 >多様性は有るに越した事はないが、瀬戸際になって無理はしないで欲しくもある(苦笑)
ノア >「そして、すべての“人間”が進化を果たしたその時こそ……本当にこの世界が新しい段階へと移行する、その時になるのだろうね」
翔真 >………AGITΩか、はたまた何処ぞのニュータイプ理論か、はたまた進化論の一つになるかって所か?(^^;
サクラ >「…まぁ、なるべく緩やかというか長期的計画でお願いしますのです」 ウィザード不足については骨身にしみて解ってるからな、真っ向から反論しづらい(汗)
翔真 >戦いは数だよ兄貴ィ(苦笑)
アドノレ >原理的には食物連鎖と一緒で数を一気に弄るとどっかで破綻すると思うぞ
アメジスト >おいしいワインが欲しいからといってそれ以外に使うブドウの作付けをやめたら多くの産業が成り立たなくなりますからね……。
サクラ >まぁ、ある程度歩み寄りは必要かと…。それに、ノア自身言ってたじゃないですか、「同じプラーナから出来た物でイノセントがウィザードに代わる可能性は元々持ってる」って…緩やかな世代交代と考えればそう可笑しくは無いんじゃないかな
アメジスト >ん? 全否定するつもりは欠片もないよ? ただ、1か0か、極端な結論を出す必要はないというだけのつもりなんだけど(苦笑)
サクラ >ただまぁ、「世界結界の維持・運行の並列処理」という役割がある以上、今までみたいに速攻で結界が弱体化、という事は無いと思いたい(、、)
弓 >「そうね。100年200年で、結果がようやく見えてくるかしら。……あるいはそれより先に破綻するか、元に戻そうとする連中が台頭してくるでしょ。結局、絶対の正解なんてものは、ないのよね」
ノア >「そこなんだ。でも、今は……本来絶対に来られる筈のない場所までやってくる事が出来た“人間”の偉業に、敬意を表する事にしよう」
弓 >「それでいいと思うわ。私もいろいろと思う事がない訳じゃないけど、ここまでやりたいと思うサクラの気持ちくらいは、組んであげたいもの」
ノア >「……となれば、まずは具体的にどうやってキミ達の計画を実行するかだけど……今僕の持って居る限りの権限でそれが出来るのは、世界結界を再構成する間という事になるね」
サクラ >「(ふむふむ)」
ノア >「……その間、僕はすべての能力を再構成に費やす事になる。襲撃があった場合、普通なら番人を動かすところだけれど……さっきも言った通り、彼らは僕以外の存在を区別出来ないからね」
サクラ >「それが終わるまでは、翔真さんが先程も言ったように、私達や各地のウィザードが全力でお守りします。提案者である以上、自分の言葉には責任を持ちたいと思います」
GM >と、ここで全体の進捗をみてみよう。全員幸運度ジャッジで、どうぞ!!(そらにゃんもな!)
砕 >あ、オレも?
GM >ああ砕、お前さんはいい(笑)
アドノレ >幸運度か。ならば23
そら >20ぅ〜
弓 >ころころっと19
アメジスト >頑張ったけど振るわず。18でした。
翔真 >セェェェェェフ(汗)16です。ファンブルは回避(^^;
サクラ >……すいませんどなたか出目操作お願いしていいですか?ここでFはマジ致命的過ぎると思うんです(白目)
アドノレ >確かに此処は使い時な気もするが良いか?
翔真 >うむ、問題ない。宜しく頼む。
アドノレ >ここ一番のファンブルは危険だからな。《運命改変》ポチッとなで出目+1(笑)
サクラ >で、それならクリティカル発生っと……1Cで21となりました(平伏多謝)
アドノレ >背中合わせの灰と青春なお年頃であるな
GM >はーい。では、警戒を続けている間に……外界でいくつかの状況変動がある。
ラビリンスシティ外縁部。ついに、「魔龍」ブンブン=ヌーの軍勢と、
平行世界「黄泉の国」との戦いの火蓋が切って落とされた。
アメジスト >始まったか……
サクラ >まぁこれはある意味予想通り…上手くやってくれると良いんだけど(汗)
GM >嘗て繰り返されてきた死闘から“凡戦なし”と巷に謳われる魔王とはいえ、直接率いる死者の軍勢では“死者を黄泉に送る”力を持つ死神たちとはどうしても相性が悪い。そこを補って余りあるのが、同盟を組んだグラーシャ=ロウロスら魔王達の存在だ。この先戦いが続いてその数が増えでもすれば、状況は容易く魔王側に傾くだろうね。
サクラ >うむー(汗)
GM >しかしそれは、ある一面において別のチャンスを生み出すに至る……主を欠いて守りも手薄になったブンブン=ヌーの館に、若葉と御門
隆三が容易く潜入できたんだ。
アメジスト >流石若葉さん(^^)
サクラ >やってくれるって信じてた(ぁ
翔真 >流石としか言い様が無い(笑)
アドノレ >ファンブルならピンチだったな(^^;
GM >そしてその一方で、こちらはある意味予想通りの状況が発生していた。柊と十文字傭兵団の前には、イコ=スー一派に唆された無数のアンデッドや雑魚侵魔達、ついでにブンブン=ヌーの所から出向してきた侵魔たちまでもが犇いていたのである。
柊 >という訳でスマンが、敵の数が多すぎた。俺達だけじゃ、全部抑えられそうもない…!
サクラ >うぅむ(汗) …いや、寧ろよくやってくれた。少なくとも、ノアと対話できる時間を作ってくれた訳だし
GM >で、ここで発生する選択肢……アンデッド達は言うまでもないとして、ブンブン=ヌーの配下とイコ=スーの一派、どっちを柊達に抑えてもらうか?という問題だ。
アメジスト >むぅ、達成値低くてゴメン
翔真 >自分も達成値低かったから、申し訳ない(−−;
弓 >出目操作してもらえば良かったかな……?
アドノレ >ダイスは天下の回り物……なんか違うか
GM >というか、そもそも低くはないのだ。もし本当に低かったら、両方ともそっちに殺到してたからね(ぁ
アメジスト >うひぃ。い、一応水準は抑えていたと思っておこう(汗)
アドノレ >敵が全く来ないというのは予想外だから、まぁ皆それなりの成果になっとると思うぞ
翔真 >無茶振りしたも同然だから、むしろ一派を抑えてくれただけでも十分仕事しているですよ。有難うな柊(^^;
サクラ >イコなら過去に交戦した事も合ったし、ある程度手の内は読める…かな?油断は禁物ですが
アメジスト >同感です。戦力バランス的にもあまり無理はしてほしくないかな、と。
アドノレ >うぃ
翔真 >こちらもOKです。
GM >うむ。では、柊達はブンブン=ヌーの配下達と相対する事になるのだが…「な、……冗談、だろ…!?」と、その表情に珍しくも驚愕の色が浮かぶ。十文字傭兵団の女性たちも、それは同様だった。
サクラ >お、おぉ……?(汗)
GM >何故ならそこに現出していたのは、天を突くほど巨大な骸骨、巨人どころの騒ぎじゃないそれだったのだから。そして、その正体を突き止めたのが前述の潜入組。
隆三 >「戦略亡者兵器“ヤシャドクロ”だと……ブンブン=ヌーめ。死者を集めて、こんなものを作っていたのか」
若葉 >「いずれにせよ、知らせる必要があるな……」
翔真 >カクレ○ジャーに出て来たガシャドクロを思い出すな、懐かしい(笑)にしてもGM、上手い名前を考える(^^)
弓 >うちは、髏々宮カルタ嬢を(笑)
GM >うん、言うなればガシャドクロを戦略兵器仕様にまで強化改造したもの。これが大量量産の暁には人界などあっという間に叩いてみせるわ!って感じのね(ぁ
柊 >……いや待て!大量生産とかすんのか!?ってかどうやってツッコミ入れればいいんだそれ!?
サクラ >……あやみちゃんがそんなモンの材料にならなくて良かった、というべきか……
弓 >まあ、支援砲撃は届きそうだから、陣営次第では柊側の援護にまわるのも手か(笑)
GM >そして。“ノアの領域”に新たな侵入者が現れたのは、そんな時であった……「…これからとっても、ヤな事が起こるのです」と。
サクラ >「……イコ=スー!」
GM >そう。白の世界を紅き月の光に染め、いくらかの配下を引き連れて、“魔王女”イコ=スーがそこに立っていた。
弓 >ここからOPが流れ出すんですね、わかります(笑)カメラがぐいっと下からパンしてタイトルロゴがどーん♪
サクラ >(PL爆笑)
アメジスト >さて、今OPはどんな曲になっているのだろう(^^;
ノア >「ああ、やっぱり来ちゃったかぁ……いけないな、今ここの存在は裏界魔王達に知れ渡ってると見ていいだろう。領域全体を改めて隠蔽し直せばいいだけなんだけれど、知っての通り今はそれすら出来ない状態なんだよね」
イコ=スー >「そう。イコ達はそれを待っていたのです。そして、ノア……アナタを消し去れば、全ては終わりなのです」
アメジスト >「“全ては終わり”……ねぇ。それを理解していてなぜここにきたのかしら。破滅願望の持ち主って感じじゃなさそうだけど」
イコ=スー >「もちろん、何が終わるのか…もう説明する必要もないのですね?」
アメジスト >「“世界そのものが”か。それはあなたたちにとっても自滅に他ならないと思うのだけれど?」
……こういう問答って、自己の理解をためされている気がして苦手なんだけどなぁ(汗)
サクラ >「……そう簡単に行くと、思うのです?」
イコ=スー >「それにしても。世界結界が無くなれば、ウィザードにとっても住みよい世界になるというのに、なお抵抗するとは実に愚かしく無意味な事なのです」
サクラ >「あっはっは……そんな損得勘定が出来てりゃ、こんなマネする訳ねぇのです」
アメジスト >「サクラ……それ、柄が悪いわ(苦笑)」
サクラ >「(てへぺろ♪)」 まぁ、裏界に封じ込められてる連中からすれば、人界の存在は“許しがたい怨敵”だろうしなぁ……
翔真 >「それを“愚か”と断ずる者の、思い通りにさせる訳には行かん。」
アメジスト >「例え虚構であるとしても、そこに今日を生きている人たちがいる。その毎日を愛しく思う。理由はそれで十分よ」
アドノレ >「俺様はやりたいようにやるし、世界はなるようにしかならぬのよ」
イコ=スー >「それに、異界神……あなたにとっても、これは望ましい話だというのに」
そら >「望ましいかどうか……?その程度の事は問題ですらありません。何故なら今は“ここ”がわたしの居場所、だから」
弓 >「[> どうでもいい ピッ
翔真 >キタロー(笑)
イコ=スー >「なるほど……兎も角。今こそ幻夢神の造りし虚構の世界は消え去り、真実がさらけ出される時なのです」
アメジスト >「話を聞いてもらった以上、はこちらも役割を果たさないとね」
翔真 >「ああ。全力で退ける。」
サクラ >「そういう訳で、大変申し訳無いですが、ここから先は通行止め。……なのです!」 白亜の騎兵槍を構え
イコ=スー >「では……運命を共にすればよいのです。ありもしない“世界”と共に」
弓 >「最初は家とも呼べない、洞穴と狩りにいく森から始まった。火を得た人間は夜闇を払い、彼らにとってはありもしなかった“世界”をここまで広げたのよぉ?(くす)」
アメジスト >魔王の怖さを思い知らされている気分。こういう狂気を笑顔の裏側に隠してるあたり(^^;
サクラ >自分は寧ろ楽しいかな。萌え魔王も一皮剥けばこんなモノよ(HAHAHA)
アメジスト >非常に魔王らしくはあるのですけどね(^^;
翔真 >夜闇の恐怖を忘れてはいけない、だがそれに呑まれてもいけない。そう言うものでしょうね。
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