【第42夜】
たとえ天に抗うとも

〜超魔導黙示録・U〜

<PART−16>



奪われた世界結界



ナイトメア >「さて。今聞いた話が事実となると、俺達もこうして安穏と休んではおれんという事になる」
勇士郎 >「そうですね、ナイトメア。僕達も動く必要がありそうだ……キミはどうする、ナイトロード」
ナイトロード >「好きにするがいい。オレが動くかどうかは、他の魔王どもが関わっているかどうかによる。一応、同道だけはさせて貰うがな」
皇子 >「さしあたり、僕達も彼らの状況の手助けをするべきだ。それが、ムツミを介して僕達が得た“真実”に報いる、最善の方法だと僕は思う」
勇士郎 >「そうだね、乗り掛かった船でもあるし。あなたはどうしますか、ナイトメア」
ナイトメア >「邪魔でなければ手を貸そう。調べておきたい事もあるからな」
サクラ >「有難いのです、ナイトメアさんが居れば百人力!」
ちひろ >「それで、作戦会議はどこでしましょう。わたしたちにイレギュラーズ、それに勇士郎さん達……此処まで人数が増えてくると、さすがのフレースヴェルグでも少々手狭かもしれません」
サクラ >んー、どっか良い場所って無いですかね?流石にフラメルハウスのキャパはオーバーしてるでしょうし
GM >うん、余裕でオーバーですな(笑)さしあたり候補としては「協会支部」「狼王警備隊屯所」も挙げられるけど……
弓 >ヴェズはどこかな?
GM >ああ、今は同じ港内に停泊しておりますな。
弓 >アメニティの分、内装はフレースヴェルグのが上だろうけど、元の船的にはヴェズのほうがスペースあるかな?と思って
GM >ただ、そもそも純粋な規模だけで言えば、ヴェズルフォルニルではフレースヴェルグよりもずっと小ぶりだからね(^^;
弓 >ああ、最大搭乗人数の壁かー。となるとー……あとは @酒場貸切り Aコンサート会場 くらい?
翔真 >酒場に未成年多数同伴は、教育者的にちょっともにょるが……
弓 >そうかなー。マスターアルゴスかアークデーモンの酒場くらいなら、コネがあるけど
サクラ >ああ、そこでしたか!
GM >確かに、マスターアルゴスについては君たちというか弓&アドノレに大きな借りがあるから、頼まれて断りはしないだろうね。
翔真 >というか、Aはラビリンスシティホールだろう。アカンやんけ(苦笑)それならどちらかの酒場の隅っこを借りるとしよう(^^;
ちひろ >ああ。シティホールでしたら、わたしがいる今なら顔パスでいけますね(笑)
サクラ >そういや私も対バンしたなぁ……(笑)
弓 >そう、元トップのちひろんと謎のPこと私がいるから、ホールでもいいのよ(笑)
GM >というかもはやちひろは「殿堂入りレジェンド」の扱いなのでね。某ガンプラバトルにおけるメイジン・カワグチか、某ネクサスオンラインにおける超絶廃人クジョウ・キョウヤかってくらいには(ぁ
弓 >というか、ぶっちゃけビッグサイトやドームと同じで、コンサートホールの他にもたいてい会議室兼控え室とか、いろいろあるでしょ。ビッグサイトで言う▼▼とか、会議室だよ(笑)
GM >うんしってる!(笑)個人的には何度か出入りした事があるな、その昔(笑)
翔真 >ふむ。そう言う事なら酒場の営業を邪魔しないで済むから、そっちの方が良いか。
エリス >ところで今回はわたし達待機組も全員、でしょうか?
京香 >まあ、一部フレースヴェルグに残って欠片通信でもいいとは思うけど、持ってない人との疎通が取れないのが問題なのよねー……
弓 >私が残ってるから、みんなで護衛していくよ?
翔真 >何人かで迎えに行こう、それでこちらに合流で。

かくして、ラビリンスシティホールの一角にある会議室を借りて、全員集合を果たしたウィザード達。
MASTERS(翔真・弓・アドノレ・サクラ・初・そら)、サポーターズ(エリス・京香)、イレギュラーズ(真白・一狼・空・ノーチェ)、
勇士郎一党(勇士郎・皇子+摩耶・ナイトロード)、ちひろ、
それに多分“修道士”グリゴーリイ、
そしてドリームマンの総勢18(19)名という、それは
一部除いて錚々たる顔ぶれであった。

初 >「……それにしても、この人数。臥龍迷宮の時以来なのです……」
サクラ >「確かに大人数なのも久しぶりなのですー」……でしたよね?
真白 >「緋室やマユリ、それにあの問題勇者一行とかがいれば……まさに、再現」
サクラ >はっはっはっは(笑)
アドノレ >この場に迷探偵は居ないから、関係者一同集めても「犯人はお前だ」が無いのは残念であるがな
ちひろ >「さて。皆さんは既に認識されていると思いますが……現在、赤羽くれは代表から“MASTERS”討伐指令が出されています。また、それと時を同じくして、ファー=ジ=アースとの通信路も絶たれており、事実上連絡が取れない状況です」
GM >そうだったのか、との反応は、主に勇士郎一党から。つい今しがたまで状況を把握していなかったのだから、これは無理もないところか。
ちひろ >「全体状況にはまだ未知の部分が多く、とれる手は限られています。しかし、ここにいる全員の力と知恵を合わせて事に当たればおのずと道は開けるものと、そう信じています」
ナイトメア >「その全体状況についてだが、先程DHAより興味深い情報を傍受した」
翔真 >「どの様な内容で?」
ナイトメア >「ありていに言えば“世界結界が書き換えられている”……それによって、内部の人間の認識がまるごと変化した、という訳だ」
サクラ >「世界結界が、書き換え……!?」 随分大ごとだなぁ
アドノレ >syntax error(笑)
ナイトメア >「俺が調べた限りでは、変化した部分はただ一点……『杉崎 そらとその眷属』を、侵魔や冥魔以上の世界の敵と認定し、排除する。それだけだ」
エリス >「それで、くれはさんはあんな意味の解らない命令を……」
京香 >「……それも、何ら違和感を感じる事もなく普通に出せた、っていう事かぁ(あちゃー)」
勇士郎 >「仮にもウィザード、しかもアンゼロット城の現在の主を、そうも簡単に操れるものなのか……」
弓 >「まれによくある(うんうん)」
翔真 >「…………成程。すると今回の相手の狙いは、俺達と言うより【そら】の方という事か。」
ナイトメア >「そうだ。おそらく世界結界の内部からみる限りならば、何時もと変わらない状態にのみ感じられるだろう……“キミたちへの扱いが変わった”という事以外はな」
サクラ >……あれ、これもしかして今FtEにいるウィザード皆が皆、敵に回る流れ?(がくぶる)
ノーチェ >「でも、どうしてそんな事が出来たのでありますか?ちひろ殿も仰ったように、FtEとの連絡はとれないのでございましょう?」
ナイトメア >「DHAはFtEというよりも、夢界そのもので活動しているからな。こうした類の情報については、より正確に分析できる」
ノーチェ >「なるほど!“餅は餅屋”でありますなぁ(うんうん)」
サクラ >「というか、そんな真似を誰がどうやって……?」
真白 >「それについては、ある程度推測は可能……ただし“何故”という部分については情報がないため、現時点での断言は不能」
ノーチェ >「はいな。今まで発生した事象、及び我々が狼王警備隊と共に、港のジロー達を摘発して得た情報も突き合わせますと……」
翔真 >どうなる?教えて情報分析班♪
アドノレ >港のジロー、ジロ浜。ジロ須賀〜♪と出て来てしまう年齢不詳
翔真 >ア○タ、その子のなんなのさ(ぁ
ちひろ >「エンディルスの仕業、で間違いないでしょうね」
サクラ >「……そこに行きつきますか」
ちひろ >「これまで得てきた情報を鑑みるに、彼の手元には“無限平行世界を任意に跳躍できる箒”エンディヴェイサー“魔王すら封印し得るツール”シーリングギアが存在します。そして状況証拠ではありますが、おそらく“冥門王”もまた彼の手に落ちたと見ていいでしょう」
勇士郎 >「そして、一連の事件では手勢に引き込んだジロー軍団に、囮役として目くらましと時間稼ぎを積極的に行わせる……か」
サクラ >「すっかりしてやられたのです……」
エリス >「ジローさん達は、ここまでの流れでいなくなりましたからもう良いとしても……」
ナイトロード >「気に入らんな……ああ、全く気に入らん」
ノーチェ >「ナイトロード殿……?」
ナイトロード >「冥魔にしては、あまりに立ち回りが出来過ぎている。頭が切れ過ぎるのだ」

皇子 >「そこまでの知恵を、既に得ているのかもしれないね。ブレーンが付いてるからなのかも知れないけれど」
アドノレ >「それらの道具立て。味方に渡しても色々問題起きそうだから、速攻で破壊した方が良さげな展開になってきたな」
一狼 >「既に承知している向きも多いと思いますが、シーリングギアについてはパールから完全破壊するよう、要請されてましたね」
ナイトメア >「……わかったぞ」
翔真 >「ナイトメア?」
ちひろ >「……やはり、ですか」
ナイトメア >「ああ。犯人がエンディルスとして、どうやってこんな真似を仕出かす事が出来たのかについて、だ」
皇子 >「では、どうやって……?」
ナイトメア >「……奴が狙っていたのは、最初から他の何処でもない。“ノアの領域”だよ」
サクラ >「…あぁ!」
一狼 >「ノア……幻夢神の使徒にして、世界結界のコア……だったか」
弓 >すっかり存在ごと忘れていた……
ちひろ >「そう。コアを掌握された世界は、掌握した者の思うままとなる……いつもわたし達が戦場にしている“月匣”のさまを見れば、それは明白な事です」
京香 >「って事は……世界結界のコアが、よりにもよってエンディルスに掌握されたって事?」
ナイトメア >「おそらく当初は、ヴァルガの箒だけで計画を実行するつもりだったのだろう。だが当然、それだけではうまくいかなかったので、任意の空間に門を開く力を持つ“冥門王”リウフンシャンを利用しようと考えた」
真白 >「最初にジローを使ってオクタヘドロンを襲い、ナイト&ウィザードを大量強奪したのもそのため……だが、それではリウフンシャン相手には通じなかった」
一狼 >「だから今度は、よく似た能力とより目的に合致していたシーリングギアを、パール=クールから盗み出した……そういう事か。これで、全部繋がった」
アドノレ >「座標が判らなくても“存在する”と認識さえしておれば、門を開ける事が出来てしまうのか」
ナイトメア >「そこがリウフンシャンの喰えんところだ。おそらく奴にしてみれば、“ノアの領域”にいつでも攻め込めたからこそあえて人界には手を出さず、魔王達がいる分より脅威度が高いとみられる“ここ”の様子を窺っていたのだろう」
ノーチェ >「――残念ながら我が水晶玉も、ドリームマン殿と同じ結論に至ったのであります」
初 >「うな……という事は……」
ナイトメア >「リウフンシャンと同様、“既にノアの身柄も、エンディルスによって掌握されている”そう考えるのが、妥当なところだろう」
サクラ >「最悪じゃないですか……」
翔真 >「面倒極まりない(嘆息)」
エリス >「そしてくれはさんは、自分の頭の上で書き換えられた認識に何の疑問を感じる事もなく、“わたし達”の討伐命令を出した……たぶんですけど、世界結界内にいるウィザードは、全員それに従ったんじゃないでしょうか。わたしのときと、同じように」
サクラ >「エリスさん……」
勇士郎 >「幸い今、このラビリンスシティに関してはイーグレットが時間を稼いでくれている。でも、彼の情報が正しいならば……この街にロンギヌスの部隊が踏み込むのは、おそらく時間の問題だ」
皇子 >「ロンギヌスだけじゃない。他のウィザード達も、おそらくは同じ事だろう」
翔真 >「急いでノアをエンディルスの手の内から救い出して世界結界を元通りにしないと、状況はますます拙くなる一方と。」
真白 >「最悪、マジカルウォーフェアの再来……それも今回は、いつもと逆……人類から裏界に喧嘩を売る、そういう格好」
京香 >「そして、エンディルスの目的は……考えられる限り、そらりん。それを知ったからこそ、そらりんの従者を自称する“修道士”もまた独自に動き出した。そういう事だったのか……」
ナイトメア >「エンディルスの目的はさておき、“人界・裏界間の全面戦争”の再開だけは、断じて避けねばならん。それも、出来るだけ早急に」
ちひろ >「……ですね。それで、わたし達が現状とり得る手ですが……」
GM >おっと、ちひろん。話を進める前に、弓にゃとアドちの行動1回分をまだ反映してなかったのです。だから、この際反映してしまおう。
弓 >んーーー……
アドノレ >時間が経つと難しくなる事……直接顔出しての買い物とコネクション使っての支援要請か
GM >うん、状況的に人界側への接触は至難としても、シティ内であれば買い物は全然大丈夫ですなー。
サクラ >あとは回復行動でしょうか。まだ少しは余裕がありますがー……
弓 >原因の推測はついたし、社に連絡いれておきますかね。BABELさんって確か世界結界の影響受けないだか薄いだかあったと思うし
アドノレ >アムの所に誰か一報入れたっけ?
翔真 >そういえばまだ入れてないですね(汗)
アドノレ >それなら究極奥義「かくかくしかじか」で状況説明と警戒を促すとしよう
GM >OK。では弓はBABELに直接回線で、アドはルシファーズサンに、それぞれ通信って事で……

弓がBABELに連絡を入れた時、世界最古の裁定者は開口一番こう言った。

BABEL >『リリス。既にナイトメアには伝えたが、イレギュラーズにも伝えて欲しい……“こちらに戻ってはならない”』
弓 >「あ、やっぱりねぇ……(−−;」
BABEL >『どうやら知っているようだな、ならば話は早い。現在、世界結界に異常が発生している。人界に属する絶滅社メンバーはその影響を受け、この私の命令を受け付けなくなっている』
サクラ >うわ……ロンギヌスと同じかあ……
弓 >「了解……解決に動くけど、何か命令があればこちらにも連絡して。おーばー」
BABEL >『現在DHAとも協議している所だ、詳細は追って連絡する』

一方、アドノレの通信に出たのはアムではなく、ウー=バルだった。

アドノレ >「俺様だ。そちらは息災か?ちょっと面倒が起きていて、アムに連絡をと思ったのだが……」
ウー=バル >『んー、ボクらはいいんだけどね?なんともけったいな事になってきたヨ』
アドノレ >「既に影響が出ていたか」
ウー=バル >『ああー、世界結界の様子がその……妙なんだ。いや、消えたとかそういうんじゃなくってね。むしろ力はそのまま、けったいな方向に変質してるっぽいんだヨ』
アドノレ >「コアに直接干渉したと推測してる。急いで馬鹿を張り倒さないといかん」
ウー=バル >『そっか……でも急いだ方がいいと思うんだ。なんせさっきクロノスがとち狂ってシステムいじくり始めたんで、ベルにしばき倒されたばっかりだし』
サクラ >お、おぉ……?!
アドノレ >「それは是非見て(げふん)いや、その通りだな。何か情報なり忠告なりがあれば聞かせてくれ。準備が済み次第動き出す」
ウー=バル >『あぁアムなら無事だよ、ついでにベルとお嬢ちゃんもさ。そういやこないだベルがさ……』
ベル >『(ああもう。代わって!)MASTERS、聞こえて?赤羽 くれはがとち狂ったのは知ってるわよね?』
アドノレ >「目下の所人類の敵としてお尋ね者だぞ」
サクラ >数時間前まで普通に喋ってた分、ショックは結構大きいのです……
ベル >『あ、やっぱり。でね、それはここのウー=バルとかあたしも含まれててさ。どうするか話し合ってたら、クロノスが突然“異常なIdolシステムは終了する”って、システムをシャットダウンしちゃったのよ』
アドノレ >「色々とやらかす前に縛っておいた方が良いかもしれんな」
ベル >『安心して、それはもうやっといたから』
アドノレ >「見事な亀甲なのだろうな」
ベル >『さてね。ただ、あのバカのせいで人界側のプラーナ循環システムが機能しなくなってる。つまり、裏界との講和条件が切れてる状態ってこと』

弓 >「おっふ」
翔真 >ああ、Idolシステムの稼動が講和の条件だったか。的確過ぎるくらいにまで弱点を突いてきてるな(嘆息)
アドノレ >「大混乱待ったなしだな。とりあえずこっちの対処が終わるまではどうにか自前で安全を確保してくれ」
ベル >『それはどうかしらね?今のところあたしは力を使えないし、アメジストは知ってのとおりでしょ。ものになりそうな戦力といえば、ウー=バルだけよ』
ウー=バル >『(イェーイ)』
弓 >頼りたくねぇ……(笑)
アドノレ >貸しが全部アムのツケに回る(笑)
GM >2人目目出度くご懐妊か。まだ生まれてないのに(笑)
ベル >『……応援を頼みたい所だけど、普通のウィザードとか来られてもクロノスの二の舞になるのがオチだから、そこはせいぜい考えといてちょうだい』
アドノレ >「了解。出来るだけ急ぐとする」

◆ ◆ ◆

ちひろ >「……どうやら、そちらの連絡も終わったみたいですね」
ナイトメア >「うむ。ちひろ君の話の続きになるが、全体状況を見るに……エンディルスが世界結界を掌握した時点でその内部に居たウィザードは、ほぼ確実に影響を受けたと見ていいだろう」
サクラ >「ひとまず、世界結界の外にいたウィザードは現状大丈夫そうなのです」
ナイトメア >「ああ。実は、BABELからの連絡は俺も受けていた。『世界結界外で作戦行動中のメンバーは、人界に帰還せずその場で暫時待機せよ』とな」
サクラ >「そうでしたか……」
弓 >「(こくこく)」
ナイトメア >「BABELにしては異様な指示だったので、裏取りにDHAと連絡を取り合って、大体の状況が分かったという訳だ」
弓 >「クロノスや赤羽くれはでも駄目ってなると、どのあたりがボーダーラインなのかしら。さすがに柊とか灯とはやりたくないけど」
アドノレ >「特異点に近ければ(縁があれば)といったところじゃないか?」
弓 >「それだと、微が影響を受けたっぽいのが謎なのよぉ」
エリス >「……うーん。微さんはこの場合、まだ無事だって思うんです。ただ、連絡を取れない状態にされているのかも」
弓 >「どういう事かしらぁ?」
エリス >「ほら、ウーさんはアムさんが無事だって言ってましたし、ベルさんもぜんぜん大丈夫でしたよね。でも、Dr.クロノスはくれはさんと同様、影響を受けていた訳で……」
弓 >「ふむふむ」
エリス >「多分ですけど……“そらちゃんのフラグメント”だと思います。弓さんの言う、ボーダーラインは」
サクラ >「あー!」
弓 >「やっぱりかー」
翔真 >「なるほど、有りそうだ。」
ナイトメア >「ではまずそこを固めよう。そら君。確認だが、キミはフラグメントをDr.クロノスや赤羽くれはには与えてないね?」
そら >「うん、あげてないよ。一番最後にあげたのは、ちーちゃんだから」
京香 >「……そっか。神社でもフラグメントを持ってるのはお姉ちゃんとあたし、それに司さんだけ。“修道士”が持ってるってのは流石に意外すぎたけど
アドノレ >「持っていなければ後日切腹レベルの一生の不覚だったろうに」
弓 >「……アレはどうにもねぇ……」
京香 >「ほっといてください(TT) まぁ、そもそもお姉ちゃんが0−Phoneを取り上げられたりしてたら、そりゃ連絡なんて出来っこないよね……」
ちひろ >「すると。現状無事で動けると考えられるのは“フラグメントの持ち主”か“もともと世界結界外出身の者”……“特に侵魔、あるいは冥魔”っていう事になるでしょうか」
サクラ >「ちょっとまずいですねこの状況……」
ナイトロード >「いっそベール=ゼファーは倒されていれば良かったがな(きぱ)」
サクラ >「泣く人もいるので今のベルは勘弁してあげてくださいなのです……」
ナイトロード >「そんな事、俺が知るか」
勇士郎 >「まあ、抑えてナイトロード。兎も角ベール=ゼファーも言っていた通り、こっちも人選をきちんとしないとDr.クロノスの二の舞になりそうだ」
翔真 >「条件を満たす者が少ないからな、致し方あるまい。」
真白 >「……フラグメントを増やすとか、そういう事はできないか?」
そら >「そんなに、簡単に与えていいものじゃない。ほのちゃんはそう言ってたよ」
弓 >「(なでなで)そのとおりね……だからこそ、フラグメントを持ちながら、そらを放置してたアレは信用できないんだけど……
そら >「……だって。持ち主がころされると、フラグメントは“裏返る”から」
サクラ >「……え?」
弓 >「まって、初耳」
そら >「前にいったよね。“フラグメントは願いの欠片、だから持ち主がどう願うのかが大事”――では、もしその持ち主が、寿命じゃなしにころされたら?」
サクラ >「冥魔化する……?」
そら >「そう。もしそうなったら、もう一度フラグメントに戻しなおさないとダメ」
弓 >「でも、アレは生きてるわよね?……いや、私もか」
京香 >「多分《不老不死》でも使ったんじゃないでしょーか。せんせー(==)」
弓 >「まあ、それは……気になるけど、いまは置いておいて」
ノーチェ >「いずれにせよ、実質動けるのはここにいる面子だけになりそうでありますねぇ……」
サクラ >「BABELの話からして、世界結界内に戻るとフラグメントを持ってない人達は……」
ナイトメア >「確実に影響を受けるだろう。いや、こうして事態を知ってさえいなければ、影響を受けたことそのものにすら気付かないはずだ」
弓 >「勇者は世界結界の影響をモロに受けるからアレだろうけど……存外、柊とかは切り抜けそうなのよねぇ……」
エリス >「……(何か不味い事に気付いた顔)」
翔真 >「どうした?」
アドノレ >“アンゼロット城に帰還した艦隊は〇っと敵側に落ちた”ってとこか
サクラ >……あ゛
エリス >はい。アドさんの推測通りの事を 考えてました(o_ _)o
翔真 >「気になる事が有ったなら教えてくれ。」
エリス >「いえ。実は、さっきの魔導砲艦隊の事で…」という訳で、ここでアドさんの見解といいますか懸念といいますかを かくしかします(o_ _)o
アドノレ >要塞を撃滅するレベルの砲撃が動き出すと大掛かりな拠点でも被害甚大だからな
ナイトメア >では、エリスくんの言葉をまるうまで。「魔導砲艦隊……テティス=コルディアスの置き土産か。結果的に、ヤツの目論見通り使われる事になろうとはな」
ちひろ >「ええ。これで大体、すべき事がはっきりしてきましたね」
初 >「うな!わたし、なんだってしますのですよ!」
ナイトメア >「そうだな。まとめてくれ、ちひろ君」
ちひろ >「第一に、世界結界の影響を受けて侵攻してくるであろう、人類陣営への対処。第二に、ルシファーズサンの保全による“Idolシステム”の復帰。そして第三に、エンディルスに掌握されたと思われるノアの、身柄の奪還」
サクラ >「どれも、一筋縄ではいかなさそうなのです……」
ちひろ >「まず第一の任務については、世界結界内のウィザードがほぼ全て敵に回ると考えられる以上、外側のウィザード達と連携をとって、適切に対処していく必要があります」
ナイトメア >「ああ。特に魔導砲艦隊が敵に回るのであれば、尚更だ」
ちひろ >「ええ。今の状況では、正直時間も人数も足りません」
ノーチェ >「すると、どうやら我等の行動選択は決まりそうでありますな」
一狼 >「ああ。“俺たち(イレギュラーズ)”は、フラグメントを持っていないから世界結界の中に戻れば影響を受けてしまうだろうからな」
空 >「となれば、イレギュラーズ的に選択肢はきまり、だね」
真白 >「……意見具申。昔、蟻塚 鋼地が構築した“ビフロスト”を、界間連絡に利用するのはどうか。確かに中心点のアンゼロット城と赤羽くれはは“敵”中だが……それ以外の世界は、今のところ無事なはず」
サクラ >「なるほど!」
弓 >「そうね。サクラの王子サマの世界もたぶん無事よね」
サクラ >んー、一瞬だけど砕のジークフリートの力を借りる事を考えましたが……世界結界の中に入っちゃアウトなんだよなぁ
真白 >「それと……Dアースの協力を得られれば、“ジークフリート”の力を借りる事も、選択肢には入れていいと思う……要は、“あちら側に出なければいい”」
サクラ >……あ、そっか。言われてみれば確かにー!
翔真 >「可能ならば悪く無さそうだ。」
サクラ >ふむ、となるとファイアフライはこっちに呼んだ方が良いですかね?
真白 >いや、魔導砲艦隊の動きも鑑みれば、寧ろビフロストを介した連絡を取り合う方向で動いてもらう方が……“目立たない”事も考えると、より適切と理解。
ちひろ >「では、その線でお願いするとして。第二の任務は、先の三条件を満たす人に限定されますが……これは、このわたしが引き受けようと思います」
翔真 >「良いのか?」
ちひろ >「ええ。今恩を返さずにいつ返すのか?っていう話ですし、そもそもこの中にわたし以外の適任者はいないでしょう」
サクラ >「せめて護衛は付けた方が良いと思いますが…」 待てよ、魔王なら無事って言ってましたよね?
弓 >「ふむ、ついていけそうなのは……」
ナイトロード >「どうやらその役目、俺が引き受ける羽目になりそうだな」
皇子 >「それだけじゃないさ。僕だっている……摩耶も、多分大丈夫だ」
勇士郎 >「……そうだね。ここはナイトロードと皇子に任せるのが一番なようだ。残念ながら、今回のような状況だと僕は真っ先に影響を受けてしまいそうだし」
アドノレ >「立ってる者は親でも使え。猫の手でも借りる。遠慮なく任せた」
翔真 >「力を貸してくれるなら素直にありがたいと思う。」
サクラ >「有難うなのです!」
ちひろ >「そして第三の任務、これをMASTERSの皆さんにお願いします。今回の件が起こるまで、“ノアの領域”には皆さん以外立ち入った者はいなかったからです」
ナイトメア >「それは異存なしだな。異論を差し挟む余地もない」
エリス >「あ……それで、ですね。わたしと京香さんも、ルシファーズ=サンに移動しようかって思うんです。あっちも、ひとりでも手が多い方がいいでしょうし」
京香 >「え?でもえりちゃん、サポートの方は……?」
弓 >「!? む、むぅぅぅぅ………心配だけど、エリスがやりたいことを止めるのは……うむむむむ」
エリス >「だって、目的地が“ノアの領域”なら……出発点はどこでも問題はありませんよね?」
京香 >「……い、言われてみれば確かに(、、)」
エリス >「ですから、あらかじめルシファーズ=サンに移動しておけば、一石二鳥という事です」
翔真 >「状況的には確かに助かるし、言わんとしている事も解らなくは無い………聊か心苦しくは有るが。」
ナイトメア >「……なるほど。防衛すべき拠点の数を絞る事にも繋がる、か。だがそうなると“普通のウィザード”である俺は同道できなくなるが、構わないか?」
エリス >「はい。シティからサポートしていただけるだけで充分です……わたし、弓さんと一緒に行動して来て学びました。“同道するばかりがサポートじゃない”って」
弓 >「下手に私達と一緒にいるよりは、マシかもしれない、か……うううう」
エリス >「わたしはフラグメントを遺産という形で持っていますから大丈夫ですし、どのみち皆さんは必ず目的を果たしてくださいますから(^^)」
翔真 >「期待には応えてみせよう(フッ)」
サクラ >「了解なのです。寧ろ、ナイトメアは結界外のウィザード達を取りまとめて貰えれば」 ネームバリューという点では申し分無いと思われ
翔真 >夢使い代表のようなものだからな。納得(笑)
ナイトメア >「承知した。では、俺の名代はこのミラクル☆ウイットに一任して、俺は世界結界外にいるウィザード達のサポートに回らせてもらう」
初 >「……うな?」
ナイトメア >「何を呆けている。キミはMASTERSの一員であり、魔王とされる前の勇者“天見 睦美”の記憶を持つ存在だ。彼らと共に行かねばならんのは道理だろう」
初 >「うな……正直こわいですけど、やれるだけ、やってみるです!」
サクラ >「全力でサポートするので!」
ちひろ >「(頷き)これで、大体の流れは決まりましたね」
翔真 >「あぁ、時間を置くほど状況は悪化しそうだ。迅速に事を成そう。」
勇士郎 >「ああ。僕とナイトメア、イレギュラーズは任務1、他平行世界との連絡役になりアンゼロット城からの侵攻に備える。せっかくだし、イーグレットにも協力してもらおう」
京香 >「(頷く)その間にフレースヴェルグはルシファーズサンに移動。任務2に臨むちひろんと私たち+護衛面子を降ろして、そこから任務3、かな」
皇子 >「うん。護衛は僕と摩耶、それにナイトロード」
ナイトロード >「ちょっと待て。俺はまだ承諾した訳では…」と言い掛けて、黙らされるまでの流れがワンセットなのだろう。知っているぞ(ぁ
ナイトメア >「そら君。“ノアの領域”への行き方は、憶えているな?」
そら >「うん」
翔真 >「済まないそら、力を貸して欲しい。」
そら >「(こくり)エンディルスは、いつかはたべるべき相手だから」
京香 >「そこで落としますかねぇ(^^;」
アドノレ >「食べるのが譲れぬ一線か」(笑)
エリス >「でも、そらちゃんらしいです(^^)」
京香 >「……ま、そらりんだもんね」
弓 >「エリス……無理も無茶も駄目よ?いのちだいじに、ね?」
エリス >「みんな命がけなんです。わたしにも、賭けさせて下さい。だって、パートナーですから」
弓 >「勘違いしないの(ぺちむ) 命を賭ける価値なんかないわ。 ……いい?」
アドノレ >「どの口で言う行き当たりばっかり」
弓 >「お茶をいれてくれて、お世話してくれて、情報をまとめてオペレートしてくれて、きょーちゃんと一緒にサポートしてくれてる方が、ホントに、万倍助かってるからねぇ?……いやほんと、京ちゃん、エリス、それにノーチェがいなかったら、私、半日で書類投げるわよ(まがお)」
ノーチェ >「でへへ。恐縮でありますなぁ……(にへら〜)」
エリス >「それを言うなら……ほんとは、一緒に行って直接戦いのお役に立ちたいんです。でもそれは、初ちゃんにお任せします」
京香 >「えりちゃんに同じー(笑)ま、でも弓さんの言う通りで、あたしらはMASTERSが任務を終えて帰れる場所である事が一番大事、だもんね」
サクラ >「実働部隊だけではやってけないのです。いつもサポートしてくれる皆が居るお陰……だと思うのです」
翔真 >「全くだ、俺も頭が上がらんよ(苦笑)」
アドノレ >「各々やりたいようにやれば良い。後悔しないようにな」
京香 >「初ちゃん。すっぱだかになったりしても……負けちゃダメだからね」
初 >「うな!それはもういろいろ覚悟の上なのです!……正直したくないですけど!」
ナイトメア >「よろしい。では、作戦開始だ……各自ぬかりなく、そして全員が再び笑ってこの場に集まれるように、各々出来る範囲で奮励努力せよ」
サクラ >「おー!なのです!!」
初 >「うなーっ!!(>□<)」
翔真 >「(頷く)心得た。」
アドノレ >「俺様に無断で世界を書き換えるなど許されんと教えてやらんとな」
ちひろ >「やるからにはベストを尽くします」
真白 >「了解。世界結界の外から、世界を救う……」
一狼 >「イレギュラーズ、任務を受領します……世界結界の外でなら、どう動いてもおとがめなし。ですよね」
勇士郎 >「……そう考えると、なんだか僕としては皮肉なところだね」
空 >「ちょっとずっこい気もするけど、いいと思うよ。一狼くん」
弓 >「あー、だいじょぶ。BABELから直接命令きてるから」
空 >「そうでした(てへぺろ)……杉ちゃんのこと、お願いします。同じ名前を持ってるから、気持ち的に」
翔真 >「任された、必ず守り抜く。」
サクラ >「全力を尽くすのです!」
そら >「ふみゅん。姫ちゃんも きをつけてね!」
ノーチェ >「世界結界外の情報伝達はおまかせあれ、であります!」
皇子 >「また、お世話になります」
摩耶 >「にゃっふぅ♪」
ナイトロード >「……まあ、いいか(あわよくばウー=バルとベール=ゼファーを始末できるチャンスかも知れんからな)」
サクラ >うーんこの魔王討伐RTAガチ勢め(^^;
ナイトメア >「では、解散。作戦は一刻を争うからな」
翔真 >ジャ○ル・ニートを思い出した(笑)
ナイトメア >実は中の人的には出ていないがな(笑)
翔真 >でしたな(苦笑)
弓 >「さあ、いきましょーかー」


PREVIOUS CHAPTER NEXT CHAPTER

インデックスに戻る