【第42夜】
たとえ天に抗うとも

〜超魔導黙示録・U〜

<PART−20a>



行き着く“その果て”
〜対決!エンディルス/作戦会議〜



戦いのさなか、シーリングギアを呑み込んだエンディルス。
この“思わぬ行動”を前に、PL間の作戦会議が始まる。

サクラ >ひとまず、いっぺん識別し直しかなぁ。流石にこれでリカバリー方法が『無い』って事は無いだろうし(、、)
GM >もちろんそれはOK。幸い、今をもって敵の行動が終了、全員に1回ずつ行動権が残ってる状態だからね。エンディルスをボコるも良し、他の行動をとるもよし。だ。
初 >エンディルスのHPは、残り1839……これは変化がないのです(、、)
GM >うん。アナライズ済みである以上、あくまで「戦闘データの数値」上での変化はない。問題はエンディルスがシーリングギアを飲み込んだ事で、「戦闘中の各種条件」に変化が発生した事だからね。
アドノレ >《小さな奇跡》は俺様の手持ち分もう1個が残ってるが、それは正統解では無い筈だ
サクラ >うーーーーん……自分でもちょっと突飛かな?って思うんだけど……そらちゃんをアナライズしようかなと。
翔真 >識別は必須だな、そらのアナライズを行いたいのならアナザーアイ持ちに頼むのが効率的だが。
初 >今のエンディルスのデータからして、わたしの攻撃ではまず有効打にならないので、アナライズしろといわれれば出来ますけど…何も前提ナシでって程にはツーカーではない、ですよね(、、;
サクラ >確証はない……んだけど。ここまでのやり取りとかエンディルスの発言を見ると、なーんか引っかかるというか、違和感が有るんですよね
弓 >違和感はいいとして、声をかけずにアナライズするのは何故か理由はあるのです?
翔真 >ですねぇ、自分もそこかちょっと気になる。アドノレは、何かやろうとしてた事は有ります?
アドノレ >残る1行動をどう使うかが悩みどころだった。この際俺様がやるか?
弓 >とりあえず「これが知りたい」「違和感がアナライズでわかりそう」という、カンでもいいので、なにか理由があるなら止めはしないのですが
サクラ >はい。前回のアポクリフィスの時も「そらちゃん視点」と「ウィザード視点」で、アナライズとか《デジャ・ヴュ》の結果が違ったじゃないですか。今回もそれに近い事が起こってるんじゃないかな、と思ってます。正直、「違和感」しか理由は無いんですが。
弓 >ふんふん、理由としてはすごく納得
サクラ >うむー……考えすぎかなぁ
弓 >や、その違和感はアリだと思います。違和感の出所は当らずとも遠からずかと。ただ、確かめる手段がおそらくアナライズではなさそう、という感じです。私としては
初 >うなー。そらちゃんはたしかに仲間ですけど、彼らは(裏界魔王たちも含めて)一貫して“終焉の魔神”と呼んでいる訳で、確かに違和感ありありだと思うのです。
翔真 >うむ、非常に論理的で納得の行く理由だった。
アドノレ >んむんむ
弓 >とゆーか、そらりんの性格的に「聞かれないことは話さない」はあるので、ふつーーーーーーーーーーーーに気になってるなら、1行動使ってでも聞いてみればいいかと(笑)
サクラ >いや、実はその「違和感」の一つがですね……
弓 >あ。ソレ大事(笑)kwsk
初 >うな。実は、わたしにはあらかた見当がついてるんですけど、言い出していいのかどうかがわからないのですー(、、)
翔真 >サクラの考えというか気になった点を聞いてから伺おう。
サクラ >初ちゃんの問いかけをスルーしてるんですよ、今回のそらちゃん……ご覧のとおり、全く別の事しか言ってません。答えてないんです
初 >あと……わたし、というかホントは睦美さんのなんですけど「そらちゃんが世界を滅ぼした」記憶を持ってる訳です。どういう訳か、エンディルスも似たような事を言ってるんですけど(、、)
弓 >あああ、なるほど、それは確かに、サクラと初しか気付かないね
初 >うなうな。わたしはそれを“エンディルスを止めてから決める”ものだって、とりあえずは思ったんですけど……
サクラ >私もこの時点ではそう解釈してたんですが
初 >サクラちゃんが言う通りで、どうもわたしたちとそらちゃんとの「認識」は、いっけん同じようでいて、実はびみょーに次元がズレてるんじゃないかな……って
アドノレ >をぉ(ぽむ)
GM >ひ魔神のアドノレならこの微妙な「ズレ」が分かるかもしれないな。日頃のスタンス的に(笑)
アドノレ >“なるようになれば結果としてそれを受け止める”とか、“歴史的分岐点に自分の意思を反映するつもりは無い”とか?
GM >そこはそれ。アドノレ自身のあり方にも掛かってくるからね。とりあえず“ヒトでなし”という事で、常人とは価値観が違うのは誰の目にもよく分かるので〜
弓 >私なんかは「どうするつもりもない、あるがまま」だろうと。違和感ゼロでした
翔真 >ほぼ同じく(苦笑)
弓 >っていうかね。そらりんと付き合い長い方が違和感覚えないですよね、それわ(笑)
サクラ >あとは、エンディルスとのやり取り……奴の言が正しければ、「我々がエンディルスを討伐する度に世界がループしてる」と考えられますが。「何故世界が滅びてループする」のかが不明です。
弓 >うん、サクラも近いとこ突いてる
サクラ >もうひとつは、「しもべ」の存在かなー……今まで倒した魔王・冥魔王がすべて取り込まれた上に使役出来るってのが、どうにも引っかかりまして(、、
弓 >ループの基点って考えると、それはそこまで違和感ないかな、私は
初 >あ。それについては答えられます。……あくまで“睦美さんの記憶”としての範囲で、ですけど(^^;
サクラ >……おぉ!そういえばムツミさんの記憶を引き継いだ、って言ってましたね。
初 >はいです。そもそも、そらちゃんのここ最近の行動目的は、一貫して「冥魔を喰う」ですよね。
アドノレ >んむんむ
初 >……でも、何故そうしているのか、具体的に説明してもらった事、今までにあるです?

弓 >まったく気にしてなかった(笑)
翔真 >【天意虚空】が宇宙と言うか、世界そのものの運行・存在を司るなら、冥魔はそれと相反する方向性の存在だから、それを食べる事によって存在の方向性を是正する事によって、【天意虚空】の活動を阻害させないようにする。と言う働きだと解釈していたつもりだったが………。
サクラ >いまここにいるのはそらちゃん自身だけど、思考というか行動理念が何か別になっている……そんな印象を受けます(、、)
初 >つまり、直接説明はされてない、と……そして、最終的にその目的がすべて達成されたら、どうなるか……それが問題なんです。
アドノレ >パンドラの匣みたいに全て食べたら最後に希望を飲み込んでどっかに封印する(笑)
初 >じゃあ、言います。そらちゃんが、冥魔を全て食い尽くしたとき……つまり、それはそらちゃんが完全な【天意虚空】、つまり失われた世界そのものになる時。

そしてその時には、今ある“幻夢神の理による世界”ファー=ジ=アースが存在する意味そのものが、なくなるんです(、、)

弓 >エボルかな(笑)
翔真 >『失われた世界そのものになる時』って言うのが、本当にエボル……というか、正確にはエボルトさんじゃないですか(苦笑)
初 >だから幻夢神としては“最終勇者”を使ってそれを止め、かつその過程で壊れてしまった世界を最初から“やり直す”。それが、エンディルスの言う“ループ”の正体です……と、睦美さんの記憶の受け売りですけどね(、、)
弓 >んー、なるほど。まー、それをいってしまうと今度は「じゃあ【天意虚空】ってなんだよ」とか「じゃあ幻夢神はなんなんだ」って、SAN値ゴリゴリ減るわけなんですが(笑)
初 >ぶっちゃけ、わたしものーみそがばくはつしそうなくらいなのです。っていうかこれ、どう考えてもちひろセンパイとかアムさんのカテゴリーなのです(、、)
アドノレ >SAN値直葬(笑)
翔真 >昔は【天意虚空】の元へ戻って学習した事、記憶して来た事を【天意虚空】に伝えて自身は役目を終える、と言うのが本来の終わりだったと言うような事を聞いた覚えが有る。
サクラ >ですね、そう言っていたハズです
弓 >あと、その場合、滅びる“世界”って何さ、って問題がね……
初 >多分、それは……“幻夢神の世界”であって、相羽せんせーが仰ってる事はつまり、それについて学ぶ段階だったのではないか?と。この世界が【天意虚空】の“失われた世界”を下敷きに構築されているって事は、もうはっきりしていますし。
弓 >そうなるね。原作設定でも、あくまでも世界結界はFtEにしか影響がないし、この場合ジーク世界なんかは下手すると影響がないとも見れる
GM >ああ、Dアースとかガイアとかは、そもそも“FtEの、あったかもしれない可能性の世界”だから、世界結界の影響を直接受けずともFtEからの派生世界である事に変わりはないのよね。
弓 >うん、それなんですよ、それ。
GM >そして、大元が断ち切られたらどうなるのか?については……それこそ今の段階では「わからない」。
サクラ >アルシャードだと、枝(おおもとの世界)が断ち切られると、葉(派生並行世界)ももろとも滅びる。でしたっけね
弓 >つまるところは、「それ」なんじゃないかと。失敗するたびにループしてるんだったらですね………………ガイアやDアースが存在するはずがないんです
GM >まあ、派生世界だからいちいち再構築されたのかもしれないし、詳細も毎回微妙に変わってきたのかもしれないね。あるいは極論、最初から成立しなかったという線も考えられる。
弓 >すると、可能性は2つで「ガイアやDアースは“成功”したループの世界である」か、「ループ(データを消してやり直し)ではなく、ニューゲーム(新しいデータでやり直し)」してたのではないかと。転生者はいるから、記憶の引き継ぎはあるだろうし
初 >はーい。このたび 記憶を引き継ぎされました(o_ _)ノ
弓 >だから私は、そらりんの……というか【天意虚空】の目的は、そうやってデータを集めて、新しいニューゲームの素材にするためなのかなって。で、この時素材が足りないと、仕方ないので足りないデータを補うために世界を上書きする、そしてデータ……つまりエネルギーが十分にあれば、ニューゲームになる。と
初 >で、ここ数年でこの世界のあり方が、劇的に変わりましたよね。今までの間にそうして学んできて、その変化をもっておそらく何らかの判断を下した……と見る事はできないでしょうか。そらちゃんにしても、【天意虚空】にしても。
翔真 >なるほど、納得出来る解釈の一つではある。
弓 >そらりんが前に「旅立つ」的なニュアンスで今後のことを語っていたので、私はそんなつもりでいました。この世界では十分なデータ(=エネルギー=冥魔)が集まりそうなのかなって……あくまで私の推論というか、勝手にこーだろーなーとか思ってただけで、間違ってる可能性は大なんですが
翔真 >多分ニュアンス的には遠くない気がしますな、足りないか、違う点が1点有るくらいのニアピンな気がします。
弓 >ドドガンバV世だっけ?……あのあたりとの会話から、なんかそんなんじゃないかなあとふんわり思ってた。そして、私はそこをあまり気にしない(笑)
初 >で、さらに環をかけて厄介な事に。幻夢神にとっては、あくまで自分の世界でなされている以上、それは大なり小なり「異物の行い」以外の何者でもないんですよ……厄介な事に。
翔真 >あ、あー………成程、幻夢神的にはそらの存在や活動そのものが、完全に『異物』扱いなのですな、だから『勇者』を生み出して対応すると。
サクラ >でしょうねぇ
初 >はいです。そうでもないと沙弥さんが“最終勇者”である意味そのものがありえないんです。
翔真 >………………ディーが次に決戦に持ち出してくる力はその辺りか?
初 >ああ……これは以前沙弥さんになった時知った事なんですけど、“最終勇者”は動かないです。そもそも世界が滅んだ後、その原因を除去するのが“最終勇者”の役割ですから、まず【関東異界大戦】のように、世界が滅んだという前提が成立しないとその真の力は解放できないんです。

翔真 >成程了解。「“最終勇者”は働かない」とかだと今時ラノベのタイトルみたいだと思った(ぁ
初 >……つまり、存在する以上使われる宿命にあるけど、使われないに越した事はない。“働かないこと”こそが、その存在価値なんです……
アドノレ >抜かずの刃こそ……って刀の一種かえ
翔真 >しかし、そう言う事なら………そらは【天意虚空】の端末である事を辞めようとしているのか。自分の意思で。
初 >いずれにしても。そらちゃんの“判断”を知る事、これは必要だと思うです……今の“冥魔を喰う”ではなく、その先の事について。
翔真 >ともあれ今はとにかくエンディルスを何とかせねばならんのが優先事項。その対応をどうするかを考えねばね。
初 >はいです。ですので、今やるべきは「エンディルスへの対処をどうするか」と、「そもそもそらちゃんの本当の目的を知る」に絞られてくるんじゃないでしょうか。そもそもこれはPL会話で、PC会話じゃないですから(^^;
サクラ >デスヨネー(^^; ひとまず……私はエンディルスのHPを削りましょうかね。まさか流石にこのラウンドで落ちる事はあるまい(。。)
初 >そこはしめやかに賛成なのです(、、)
弓 >なお、弓のプランAは「Bloodborneのモツ抜き、もしくは内臓攻撃でシーリングギア破壊」、プランBは「リウフウシャンを攻撃対象にできるか」を試す脳筋戦法であったことを告げておく(笑)
GM >おおう(笑)まあ、成るかどうかは今の行動でどうするか次第でもあるけれどね。
弓 >そして、こうして相談しててなんとなくですが、さっき初ちゃんがした質問について、正しいと思われる回答も思いついたですよ。
翔真 >伺いましょう。
弓 >それは多分ですね、「そらりんがどうしたいか」を聞いたから、答えが返ってこなかったのかな、と……この場合、「私達は世界をこういう風にしたいけど、そうするにはどうすればいいか」「どういう風にそらを助ければいいか」を聞けば、答えが返ってきたかな、と
サクラ >ふむふむ……
弓 >その方法が正しいかどうかは、これから確かめるとして。私達の感覚だと、そらりん本人が「世界をどうしたいか」っていう意思はつい最近までなかったし、最近は「私達と一緒にいたい」と思ってくれてると自惚れてはいますけどね
>あと、そもそも論なんですけど……アナライズですと、出てくるのは基本的に戦闘データ、なんですよね。GMさんはフレーバーでいろいろ書いてくれたりしてますけどね(^^;
GM >あー。ネタとかコミでな(笑)
初 >ですから、それ以外の方法で条件を探す、っていうのもありだと思うのです。こういう時《鏡の中の真実》があれば真っ先に使うのですけどぅ……今度ドリームマンさんに教えてもらおうっと(、、)
弓 >うん、そうだね……理由としてはすごく納得だけど、アナライズだと求めてる情報出なさそうですな。もう少し何かあれば私が《デジャ・ヴュ》るよ?
初 >それだぁーーーーーーーーっ……って、あ。しつれいしました、声が大きくなりましたのです(、、;
弓 >うん、まあ、手段として考えてはいた。思いつかなかった時に(笑)その上でどうします。誰に、何を問いますかね?
アドノレ >やるだけやってみたら?
翔真 >そらの《デジャ・ヴュ》はエンディルスに対して使ってもらえるだろうが、そらに対しては他の人が使うしか答えは得られないだろう。
サクラ >そらちゃんの《デジャ・ヴュ》についてはそれでOKだと思います
アドノレ >「悪影響を及ぼさないように」と言い換えれば、世界結界以外にも配慮できる可能性が無いか?この場合善悪の基準は弓の判断次第となるだろうが
翔真 >「呑み込んだシーリングギアを分離させる方法」とかでもいけそうだろうか?
弓 >ふむふむ。安全にエンディルスを倒す方法もしくはギアを分離する方法、と
そら >……うん、おっけぇ。それはいいよ
GM >では……もうひとつの命題はいかがします?
翔真 >そらについては、《デジャ・ヴュ》をそらに対して使える人にお願いするしかない。『そらの本当の、最終的な目的とは何か?』
サクラ >そうなると……『冥魔王を全て喰らったらどうなってしまうのか』、を案の一つとして提出します
弓 >ん、そっちを私が担当?
GM >うむり。他にできる人は誰もいないからね〜 ▽|▽ 『俺様を手にしてお前は何をする』
翔真 >ベリアロクさんか(笑)
弓 >っ◎<タカ! ◎<トラ! ◎<バッタ!  ▽|▽
翔真 >そっちだったか(笑)


PREVIOUS CHAPTER

インデックスに戻る